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vmware を使ってみよう


vmwareは, Linux の X Window System 上で, PC/AT 互換機をエミュレートするソフトです.

要は X Window System の 1 画面が, そのまま仮想マシンとして動くのです. ですから, この仮想マシン(以下 VM と書きます)に Windows9x をインストールすれば, Linux の X Window System の画面で Windows9x が動いてしまうのです.

つまり, これさえあれば, ちょっとだけ Windows9x を使いたい場合にリブートしないで良いのです. Word や Excel のファイルが送られてきたって, もうへっちゃら (^^;;;;;

これはすごい!!

ただ vmware はフリーソフトではないのです. 残念なことに,売り物です.

お値段は $299 (非商用版は $99) とのことですが, 今ならサービス価格で $199 (非商用版は $75) だそうです. でも動かしてみれば分かりますが, vmware の機能を考えると, この値段は安いのではないかと思います. 久しぶりのお金を払ってでも欲しいと思うソフトです.

とりあえずどんなものか試してみたい場合には, vmware のウェブ で 30 日のお試しライセンスを取得出来ますので, 以下に, お試しの手順を書いてみます.

1. 前準備

まず, vmware を動かすのに必要なものですが…

ぐらいでしょうか.

glibc2 は必須ですね. Vine,Turbo,RedHat5.2以上,Debian2.0以上等が glibc2 を採用しています. Slackware や Plamo は libc5 なので, 自分で glibc2 を導入しないと動かないと思います.

CPU は,出来れば Pentium が望ましいでしょう. これは vmware のサポートページにも書いてあるのですが, vmware は Pentium の拡張命令を使っているらしく, 古い CPU では動きません.

  $ cat /proc/cpuinfo | grep tsc

を実行してみて, 何も表示されなかった場合は, その CPU では vmware は動きません. あきらめて CPU を替えましょう.

ちなみに, ウチの Cyrix の CPU では動きませんでした. Power On しても SIGILL (不正命令の実行) を食らって, にっちもさっちもいかなくなったので, 結局, 知人に P54C-200 を譲ってもらって CPU を入れ替えました.

あとは, 十分な HDD 容量ですが, vmware は Linux のファイルを仮想マシンの C ドライブとしてエミュレートしますので, Linux のファイルシステム上に, Windows9x 分の空き(500M〜1G ぐらい?)があれば良いです.

2. お試しライセンスの取得

まずは, ライセンスのレジストページ で必要事項を記入します.

記入は Bold で書かれた必須の所だけで十分です. いきなり英語でライセンスを取得しろと言われると恐いでしょうが, 私が記入した例を書いてみますのでビビらずにやってみて下さい.

ってな具合です. e-mail のアドレスは, ライセンスが e-mail で送られてくるので, ウソを書かないように.

パスワードは 他で使っていないパスワード を入力して下さい. 間違っても Linux での login パスワードなんて書かないように!

最後の Please do not ... は, お知らせメールが欲しい人は, チェックしなくても構いません. 私は, そんな物をもらってもうっとおしいだけなので, 受けとらないようにしました.

入力が済んだら Regiter ボタンでレジストします.

次は, ライセンスの取得です. ライセンスの取得ページ で先程レジストした時と同じ Email Address と Password を入力し, Send me my Key のボタンで取得します.

実際のライセンスは e-mail で送られてきますので, ライセンスの部分を切り取って ~/.vmware/license というファイルに記述しましょう.

3. 本体のダウンロード

vmware 本体は, vmwarevmware tools からダウンロードします.

なお, license のバージョンと vmware のバージョンが違うと動きませんので, ライセンスの取得と本体のダウンロードはなるべく同時期にやりましょう.

4. vmware のインストール

vmware 自体のインストールは非常に簡単です.

ダウンロードしてきた vmware???.tar.gz をテキトーなディレクトリで展開し, install.pl を実行するだけです.

  $ tar zxvf vmware???.tar.gz
  $ cd vmware-distlib
  $ ./install.pl

インストールが始まるといくつか質問されますが, すべて yes と答えておきましょう.

ちなみにアンインストールする場合は,

  $ cd vmware-distlib
  $ ./install.pl uninstall

です.

5. vmware の設定

インストールが無事終わったら, vmware を立ち上げて vmware の設定を行ないます. 一番最初は

  $ LANGUAGE=C vmware

として立ち上げましょう.

もし, ここでうまく立ち上がらない場合は, kinput2,skkinput,xwnmo を殺してみて下さい. ちなみに, ウチでは skkinput が上がっていると vmware が立ち上がりませんでした.

うまく vmware が立ち上がったら, ウィザードで vmware の設定を行ないます.

guest OS はインストールするつもりの OS を選択します. ウィザードではテキトーに答えておけば良いです. どうせ後から編集しますので…

ウィザードが終了したら, vmware の setting のメニューから細かい設定を行ないます.

IDE の設定は, プライマリのマスタの HDD はそのまま, セカンダリのスレーブの CD-ROM は, Linux で cdrom をマウントする時のデバイス名に書き替えます.

フロッピーはそのまま /dev/fd0 で良いでしょう. ネットワークはとりあえず host-only に設定しましょう.

ここまで設定したら,一旦,設定をセーブして vmware を終了します. そして,以下の keyborad の設定を設定ファイルに追加します.

  # Use XFree86 keycode
  xkeymap.useKeycodeMapIfXFree86 = true

  # Caps_Lock <--> Control_L
  xkeymap.keycode.66  = 0x01d
  xkeymap.keycode.37  = 0x03a

  # jp106 keyboard
  xkeymap.keycode.120 = 0x070
  xkeymap.keycode.123 = 0x073
  xkeymap.keycode.129 = 0x079
  xkeymap.keycode.131 = 0x07b
  xkeymap.keycode.133 = 0x07d

この設定は jp106 キーボード用の設定です. 上記の例では, CapsLock キーと Control キーを入れ換えていますが, 必要のない人はコメントアウトして下さい.

以上で vmware の設定は終了です. 次回から vmware を立ち上げる時は,

  $ vmware <設定ファイル>

として立ち上げて下さい.

引数のファイルは, 自分が設定を保存したファイル名に置き換えて下さい.

6. guest OS のインストール

VM への OS インストールは, 通常の PC への OS のインストールとほぼ同じで, 例えば Windows95 の場合, Windows95 のセットアップディスクの FDD と Windows95 の CD-ROM が必要です. 以下, guest OS が Windows95 であると仮定して話をすすめます.

では, VM に Windows95 をインストールしましょう.

まず, セットアップディスクと CD-ROM を PC に入れて, vmware の Power On を押します. すると VM で BIOS が動き出し, セットアップディスクからブートします. ちなみに guest OS のインストールメディアが, ブータブル CD の場合は, VM の BIOS 画面で F2 を押して VM の BIOS の設定を変更することにより, ブータブル CD から直接ブートすることも出来ます.

Windows95 のセットアップディスクで, VM が立ち上がったら fdisk で VM の仮想ディスクのパーティションを切り, VM の C ドライブをフォーマットします. 私も最初はちょっとビビりましたけど, これは, あくまでも VM 上での話で, 実際の PC とはまったく関係ないので安心して下さい.

fdisk と format は, 通常のインストールと同じ手順なので省略します.

VM の C ドライブの容量は, デフォルト 999 となっていますが, そのままで構いません. Linux 側でファイルシステムをエミュレートしているので, 実際に使われた分しか容量は食いません.

うまくパーティションが切れたら, いよいよ Windows95 のインストールです. …とは言っても, なにも特別なことはありません. CD-ROM の setup.exe を実行するだけです. つまり, 普通の PC へのインストール手順とまったく同じです.

もし, ここで CD-ROM がうまく認識出来ない場合は, _tom_ さんの日記 あたりを参考にして起動 FD を作ってみて下さい. 幸い私は, なんにも気にせずに CD-ROM が認識出来てしまったので, この辺はイマイチ理解していません. …というわけで, これ以上, 深くツッコまないように (^^;;;

VM での Windows95 のインストールは, まさに普通の Windows95 のインストールと同じですから, 手順は省略します. ちなみに, インストール時には画面が激遅ですが, あとで vmware tools をインストールすると速くなりますから, インストールの間は時間がかかっても辛抱して下さい.

ひとつだけコツがあるのですが, Windows95 はインストールが終了すると, 最終設定の前にリブートしますが, その際, 画面がまっくろなまま固まります. このような状態になった場合は, vmware の reset ボタンで VM をリセットして, 一旦, VM の Windows95 を safe mode で立ち上げ, config.sys を修正する必要があります. メモ帳で config.sys を開いて EMM386.EXE の行を削除すれば良いでしょう. (vmware が build135 の場合は JDISP.SYS の行も削除する必要があります)

safe mode は, VM の BIOS 画面が切り変わって start window95 が出た瞬間に F8 を押して, safe mode を選択します.

この時ついでに vmware tools もインストールしてしまいましょう. vmware tools のインストールは, まず空きフロッピーを一枚用意します. safe mode で上がっている VM の Windows95 で, そのフロッピーをフォーマットしてから, Linux で vmware tools をフロッピーに落します.

Linux で MS-DOS フォーマットのフロッピーにファイルをコピーするのには, mcopy を使います.

  $ mv vmware-tools???.ex vmware-tools???.exe
  $ mcopy vmware-tools???.exe a:

…で VM の Windows95 でフロッピーから vmware-tools??? を実行すれば vmware tools のインストールが出来ます.

vmware tools をインストールすると, VM の Windows9x 用の SVGA ドライバがインストールされますので, ディスプレイのプロパティからアダプタの変更をします. VM の SVGA ドライバは, ディスク使用で C:\windows\temp から選択出来ます. これをしないと画面描画が激遅 で VGA しか使えないので, 必ず変更しましょう.

ちなみに Windows98 をインストールする際は, アップグレード版でインストールすると, アップグレードチェック時に CD-ROM の入れ換えがうまく行かず Windows95 の CD-ROM が認識出来ないことがあります. このような場合は vmware の Setting メニューのリムーバルデバイスの所で, 一旦, CD-ROM のチェックを外してから, 再度 CD-ROM にアクセスしてみて下さい.

7. ネットワークの設定

VM からネットワークを使用する場合, vmware には bridge と host-only という二種類の方法があります.

bridge というのは, Linux が単なるブリッジとしてパケットを通すモードです. つまり, Linux が繋がっているネットワークと同じ所に VM も直に繋がっているイメージとなります. この場合, VM は独自(Linux とは別)の IP アドレスを取得する必要があります.

host-only というのは, VM が Linux 配下のサブネットに繋がるモードです. Linux は, あたかも eth0 と vmnet1 という 2 つの NIC を持っているようになります. この場合 VM には, Linux の vmnet1 に振られた IP アドレスと同じサブネットのローカルアドレスを設定し, ゲートウェイには Linux の vmnet1 の IP アドレスを設定します. もし, VM から Linux の eth0 側のネットワークに出たい場合は, Linux で proxy を立てるか, IP Masquerade する必要があります. ここでは IP Masquerade の設定について例を書いてみます.

以下は Vine Linux での例となります. 他の distribution では IP Masquerade をする場合に, カーネルの再構築が必要かもしれません. その様な場合は, 他の詳しいページを見て下さい. infoseek あたりで検索すればゴロゴロ出てきますので…

Vine Linux で VM のパケットを外に IP Masquerade する例

7.1. vmnet1 の IP アドレスを調べる

  $ /sbin/ifconfig vmnet1

7.2. /etc/sysconfig/network の変更

  FORWARD_IPV4=false
     ↓
  FORWARD_IPV4=yes

7.3. /etc/rc.d/rc.local へ追加

  ipfwadm -F -a m -S 172.16.10.0/24 -D 0.0.0.0/0
  ipfwadm -F -p deny
  modprobe ip_masq_cuseeme
  modprobe ip_masq_ftp
  modprobe ip_masq_irc
  modprobe ip_masq_quake
  modprobe ip_masq_raudio
  modprobe ip_masq_vdolive

172.16.10 の部分は 7.1. で調べた vmnet1 のサブネットに置き換えて下さい.

8. vmware を使ってみる

さて, インストールがうまく行ったら, 実際に VM の Windows95 で遊んでみましょう.

大体,感覚的にはネイティブで動かした Windows95 の 7〜8 割程度の速度で動きます. CPU よりは画面の描画の方がネックになっている感じで, Linux 側で Netscape とかを動かしていると, 描画がかなりキツそうな感じがします. vmware を使う場合, VM の Windows95 の解像度を Linux の X Windows と同じ解像度にして, Full Screen モードで使った方が良いみたいですね. たしか, Full Screen モードだとアクセラレーションが有効になるって, どっかに書いてあったような気もするし…

念の為に書いておくと, Full Screen モードから復帰する場合は, Ctrl+Alt+Esc を押します.

あと, しばらく使わない時はサスペンドしましょうね. ちゃんとサスペンドしておかないと, vmware がぶんぶん走りっぱなしになってしまいますので.

9. その他の tips

9.1. 既にインストールされている Windows9x を使う

今までの説明では, guest OS は vmware の仮想ディスク上にインストールするのを前提にしていましたが, 実は vmware では /dev/hda1 に既にインストールされている Windows9x をそのまま使うことも可能です.

なんだ〜 それなら最初から,そっちを教えてくれればいいのに〜 と思われるかもしれませんが, この方法にはいくつか欠点があるのです.

まず,既にインストールされている Windows9x は IDE のディスクにインストールされている必要があります. SCSI のディスクは,今の所,未サポートです. そして, これが一番のネックなのですが, 非常に遅い です. ですから, ディスクの容量が足りないとか, よっぽどの理由がない限り, この様な使い方はおススメしません.

…が,一応,やり方だけは書いておきます.

まず, 既にインストールされている Windows9x を立ち上げます. そして,

  マイコンピュータ→コントロールパネル→システム→ハードウェア環境

で新しいハードウェアプロファイルを作成します. コピーをクリックして適当な名前(vmware 等)をつければ良いです.

Windows9x のハードウェアプロファイルというのは, 異なるハード構成のマシンで, それぞれのデバイスを別に管理するもので, 例えば, ノートパソコンのドッキングステーション等でよく使用されます.

なぜ新しいハードウェアプロファイルが必要かと言うと, VM で Windows9x を動かした場合には, 本来のハード構成とは違う, 仮想デバイスがいくつか組み込まれてしまうからです. これらの仮想デバイスがシステムに組み込まれてしまうと, ネイティブな環境で Windows9x を動かす時に不都合が生じてしまいます. ですから, VM の仮想デバイスは, 新しいハードウェアプロファイルの方のデバイスとして登録するのです.

新しいハードウェアプロファイルを作成すると, ブートする時に 「どのハードウェアプロファイルを使うんだ?」 と聞かれるようになります. ネイティブな Windows9x の場合はオリジナル, VM の Windows9x の場合は上記で作成したハードウェアプロファイルを使うようにしましょう.

準備が整ったら, vmware の設定でプライマリのマスタのディスク(VM の C ドライブ)を /dev/hda に書き換えます. あとは, PowerOn するのみ. 簡単ですね (^^;;;;


Last modified: Fri Jun 11 23:04:47 1999
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