debian メモ

Since 2002/08/20 - Last Update 2002/11/03


もくじ

  1. はじめに
  2. インストール
  3. X の設定
  4. 日本語環境の設定
  5. emacs でのかんな入力の設定
  6. pLaTeX の設定
  7. apmd で電源の OFF
  8. wdm で便利にログイン・シャットダウン
  9. 音楽を聞く( ALSA でない方法)

はじめに

今までは Redhat 系の Vine を主に使っていたので、debian のことも知りたくなり、自宅のマシンにインストールしてみました。

私自身は、debian の特徴として、以下のような印象を持っております。 皆さんはいかがでしょうか?

インストール

インストールは、Unix user 2002年9月号の雑誌付録のCD-ROMから行いました。 未確認ですが、わずか数枚の FD からネットワークインストールも可能なようです。 詳細は、以下のサイトを参考にしてみて下さい。

実際に参考にさせて頂いたサイトは以下です。

今どきのパソコンであれば、CD-ROMからの起動も簡単でインストールもほぼメニュー通りに進むのでしょうが、生憎とかなり旧式のパソコンしか空いていなかったので、起動用のFDを作成した後、インストールを行いました。

起動用の FD の作成

先述した通り、起動用の FD は CD-ROMからの起動ができない旧式なマシンだけに必要なものです。 CD-ROMから起動できるマシンをお使いの方は、次の項目に進んで下さい。
CD-ROM の rescue.img は、サイズが大きく、1.44MB の FD には、大きすぎたので、http://www.jp/debian.org/ から頂いて来ました(このあたりが原因で、雑誌通りインストールできなかったのかも...)。 新しい FD に以下のコマンドで書き込みます。

 # dd if=rescue.img of=/dev/fd0 bs=1440
 # dd if=root.img of=/dev/fd0 bs=1440

インストール

起動用の rescue と root をネットワークで落してしまったせいか、残念ながら雑誌のメニュー通りには進みませんでした。 その一つは、ネットワークカード(NIC)の認識です。 結局、インストール時に認識に成功させることはできませんできたが、インストール後に module を組み込む事によりうまく動作するようになりました。

ちなみに認識させようと思ったNICは、FMV-186で、物故パソコンから拝借したものですが、どうしたわけか driver は eepro100 なんだそうです。 実際に、/etc/modules に eepro100 と記載して、再起動すると、当然のように認識し、正常に作動します。ちょっと不思議な気がします。

インストールは、最小限の設定を行い、再起動後に tasksel を用いて行いました。 exim というメールソフト(MUA)の設定以外は、ほとんど Vine とあまり変わりませんでした。

tasksel

さて、今までは Vine とあまり変わりませんでしたが、これからは、tasksel というツールを用いて関連するソフトを一括してインストールします。 インストールするパッケージ群(tasks)は以下の3つです。

まず最初に、ロケールの設定になりますが、「en_US」と「ja_JP」で始まるそれぞれ2つのロケールを選択します。 デフォルトのロケールは「ja_JP.EUC-JP」を選択します。

X の設定

X の設定では、gnome の文字化けで少し苦労しました。 しかし、何とか設定できました(原因は簡単なことでした)。

 # xf86cfg -textmode

最終的に、/etc/X11/XF86Config-4 のファイルに書き込みます。 ただし、結局、上記のコマンドでは項目が多すぎてわからなかったため、同じマシンに Vine をインストールして、XF86Config-4 ファイルをコピーして、フォント等を修正後利用しています。

X の設定で最後まで悩んだのは、Gnome の文字化けでした。 root だとメニュー等が英語なため問題がないのですが、一般ユーザだと日本語になるため文字化けしてしまいます。 いつものようにインターネットで検索して、原因がわかりました。 なんと、Unix User 誌のミスで、ロケールが、本来 "ja_JP.EUC-JP EUC-JP" となるべきところが、"ja_JP.eEUC-JP EUC-JP" となっており、小文字の e が一つ余分なのが原因でした。 わかってしまえば、簡単なもので、上記ミスを修正し、locale-gen を実行することで、文字化けが解消しました。原因がわかるまでは、ちょっと、疲れましたね。

日本語環境の設定

インストールの段階で、一般ユーザの設定をしていなかった場合は、ここで改めて、普段利用するユーザを追加します。

 # adduser hoge

日本語ロケールを作成した後、各ユーザ(hoge)になり、以下のコマンドを実行します。

 # echo "ja_JP.EUC-JP EUC-JP" >> /etc/locale.gen
 # locale-gen
 # su hoge
 $ jfbterm
 $ set-language-env

日本語入力の方法(かんな、wnn、SKK)や、emacs の設定などが対話的に行います。

emacs でのかんな入力の設定

ようやく、インストールが完了し(X の設定はまだですが)、emacs を使って見ようと思い、起動して C-Oで入力しようと思いましたが、うまく漢字変換できませんでした。 なにやらエラーは、「egg/canna と交信できません」といったもので、どうやら設定がうまくいっていないようでした。

インターネットで検索して見たところ、以下のサイトの情報で設定を以下のよう変更すれば、良いとのことだったので、早速設定してみました。

--------------------------------------------------------------
 /etc/hosts.canna に localhost を追加
   localhost
   unix

 /etc/init.d/canna の canna_server_opt を以下の設定に変更
   canna_sever_opt="-u canna opt -inet"
---------------------------------------------------------------

上記の設定の後、/etc/init.d/network と /etc/init.d/canna を restart すると、日本語変換が正常にできるようになりました。

pLaTeX の設定

エディタで、日本語入力できるようになると、今度は、pLaTeX を利用したくなりました。 ところが、Vine では、当前のようにすんなりとインストールされますので、具体的にどのようにインストールしたら良いのかわかりませんでした。
いつものように、インターネットで検索して、以下のサイトを参考にインストールを実施しました。

基本的には、apt コマンドを利用して、関連するパッケージをインストールします。 したがって、/etc/apt/source.list に ftp://ftp.jp.debian.org/debian-jp woody/main contrib no-free などの記載があることを確認して下さい。

 # apt-get install ptex-bin
   (関連する tetex 等のパッケージもインストールされます)
 # apt-get install ttf-kochi-mincho-naga10
 # apt-get install ttf-kochi-gothic-naga10
 # apt-get install dvipsk-ja
 # apt-get install xdvik-ja
 # apt-get install gs-ja
 # apt-get install gv

以上で、必要最低限の環境は整備されます。 私は、以下のコマンド類もあわせてインストールしました。

 # apt-get install dvipdfm       (dviからpdfを作成)
 # apt-get install xpdf-reader   (pdfを表示)
 # apt-get install xpdf-japanese (pdfを表示)
 # apt-get install yatex         (TeX入力支援)

以上のパッケージをインストールしただけで、emacs から tex ファイルを読みこむと、yatex モードに自動的になり、コンパイルからプレビュー、印刷まで可能になります。 yatex の使い方に関しては、こちらのページを参考にして下さい。

さらにパッケージの追加

普段、pLaTeX2e を利用するときには、奥村先生の jsarticle を利用してさせて頂いております。 そんな訳で、apt の機能を利用して、jsarticle をキーワードにパッケージを検索した後、インストールしてみました。 apt でパッケージを検索するには、apt-cache コマンドを以下のように利用します。

 # apt-cache search jsarticle
   okumura-clsfiles - Modified jclasses.dtx of ASCII pLaTeX. 
 # apt-get install okumura-clsfiles

実のところ、apt-cache search キーワードは、今回初めて利用しましたが大変便利ですね。

dvi2tty のインストール

今のところ、X 環境が利用できなかったので、console 上でも dvi ファイルをプレビューできるように、dvi2tty というコマンドをインストールしました。 あくまでも簡易な確認が主な用途だとは思いますが、その分動作が軽快でお気に入りのツールとなってしまいました。

 # apt-get install dvi2tty
 # dvi2tty -A hoge.dvi

dvi2tty コマンドの利用方法は、オプションを付けずに実行するとヘルプが表示されますので、簡単に利用できるようになると思います。

apmd で電源の OFF

debian をインストールしてから、shutdown しても、電源が OFF にならないので、不便に思っていました。 カーネルが 2.2 から 2.4 になった際に、「halt だけでなく、 halt -p にしないと電源が OFF にならない」といった問題がありましたが、今回は /etc/init.d 以下のスクリプトを見ても、halt -p になっておりましたので、これが原因とは考えられません。

同じマシンにインストールしてある Vine 2.5 では、正常に電源が OFF になりますので、BIOS 等の問題ではないようです。 起動中のデーモンを調べたところ、 Vine では apmd が起動しているのに対し、 debian では、起動していないどころか、インストールもされておりません。

そこで、apmd を apt-get コマンドでインストールしたところ、正常に電源 OFF ができるようになりました。

 $ su
 (パスワードの入力)
 # apt-get install apmd 

気がつけば、当然なんですが、なかなか気がつきませんでした。ポリポリ

wdm で便利にログイン・シャットダウン

インストールしてからずっと、xdm を利用していました。 シンプルで使い易いのですが、ウインドウ・マネージャを変更したり、シャットダウンをするのに、いちいちログインしなければならずやや面倒でした。 そこで、Vine 等で採用されている wdm をインストールしました。

apt がありますので、インストールは極めて簡單です。 以下のコマンドで、依存関係があるソフトも併せてインストールしてくれました。

 $ su
 (パスワードの入力)
 # apt-get install wdm

インストール後は、ログインの画面で、ウインドウ・マネージャ、シャットダウン、リブートの選択ができるので、非常に便利になりました。

音楽を聞く( ALSA 以外の方法 )

ネットで検索した範囲では、debianを使っている方の多くは、サウンド・ドライバとして ALSA を利用されているようです。 ALSA は最新のカードや既存のカードでも優れたドライバを供給してくれ、非常にうれしいのですが、カーネルのバージョンに依存し、再コンパイルを必要とするなど、こと導入に関しては、やや敷居が高いように感じます。

幸い私の debian をインストールしたマシンは、Vine もインストールされており、デュアル・ブート可能に設定しております。 そして、Vineでは、ALSA を利用しなくても OSS のドライバでサウンドの再生が可能です。 そこで、Vine で使われている cmpci ドライバが利用可能か確かめてみました。

 $ su
 (パスワードの入力)
 # /sbin/modprobe cmpci
 # /sbin/lsmod
   (省略)
  cmpci       26040   0
  soundcore    3236   [cmpci]
   (省略)   

すると、特にエラーもなく組み込まれました。 これは、lsmod コマンドでも確認できます。

そこで、起動時から認識されるように、/etc/modules の最後に cmpci とだけ書き込んで再起動してみたところ、うまくロードしてくれたようです。

確認のために音楽 CD を再生する

早速、音楽 CD を再生して確認したいところですが、ます最初に以下の作業を行って下さい。 自分のユーサ・アカウントを、/etc/group 内の audio と disk のグループに追加する必要があります。 例えば、ユーザ hoge さんが audio と cd-rom を利用てきるようにするためには、以下のようにする必要があります。

------------ /etc/group --------------------
(省略)
disk:x:6:hoge
(省略)
audio:x:29:hoge
(省略)
--------------------------------------------

これで、ユーザ hoge さんは、CD-ROM装置と audio ディバイスを利用することができますので、お気に入りの CD を再生して確認して下さい。 その際に、ボリュームが小さいことがありますので、オーディオミキサー等で音量を調節してみて下さい。 ちゃんと、聞こえればサウンドの設定は完了です。


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