emacs(mule) エディタ

Last Update 2003/01/13


目次

  1. はじめに
  2. 良く使うショートカットキー
  3. ブックマーク機能で簡単にファイルを開く
  4. 英語文字列の動的な補完
  5. ついでに日本語も動的補完
  6. Spell Check
  7. grep で検索して、ジャンプ
  8. namazu の活用
  9. sdic の活用
  10. dired モードでファイル操作

はじめに

Linux に限らず Unix で最も良く使われているエディタの一つに emacs または mule があります。 普段 Windows を中心に活用されている方にとっては、独自とも思えるキー操作がつまづく原因なのではないでしょうか。
実をいうと私も3度ぐらい、覚えようと思って挫折した経験があります。 が、今では、Windows のエディタよりも高速に入力できるようになりましたし、emacs のキー操作が linux のいろいろな software の標準的なキー操作になります。 これから Linux を中心に活用する方は、少しずつでも良いですから、是非 emacs のキー操作を覚えましょう。

いきなり偉そうなことを書きましたが、非常に高機能な software ですので、とてもここだけでは、紹介しきれません。 読みやすい本として、以下の本を紹介致しますので、参考にしてください。
なお、Vine 2.0 の方は emacs、 Vine1.1 では mule が標準的にインストールされますが、基本的なキー操作は同じです。

良く使うショートカットキー

操作解説
C-x C-fファイルを開く(SPC でファイルの補完)
C-x C-rファイルを開く(read only)
C-x C-sファイルの保存
C-x C-cemacs の終了
C-SPC or C-@mark を設定
C-w 切り取り
C-kカーソル位置から行末までをカット
M-w コピー
C-y貼り付け
C-g実行前に操作取り消し
C-_ or C-x uundo
C-ocanna の起動
C-x b新規バッファ(直前のバッファへ)
C-x o他のウィンドウへ
C-x 1ウィンドウを一つに

まだまだ足りませんが、少しずつ加えていきます。

ブックマーク機能で簡単にファイルを開く

emacs のブックマーク機能を使うと簡単に良く使うファイルを開くことができます。自分の意志で登録したり、削除することができますので、Widnows の最近使ったファイルよりも便利かも...
個人での使用では、root と 一般ユーザが同じであることが多いので、install log や ディレクトリの深いところにあるドキュメントファイル等は、ブックマークに登録して活用しましょう。

C-x r mブックマークへの登録
C-x r lブックマークの一覧表示
1 一覧表示でカーソル行のファイルに jump
d x一覧表示で、D マークを付けたファイルを削除
(d で削除マークをつけて、x で削除を実行)

なお、ブックマークは、デフォルトで ~/.emacs.bmk ファイルに保存されますが、複数のファイルに登録して、仕事の種類ごとに切替えることも可能です。

英語文字列の動的な補完

プログラムや html タグなどのように、長い英単語を多用する文章を書く際に、文字列を補完できるので、大変重宝する機能です。ただし、その単語がファイル内にある場合で、かつ、英単語のみです。

M-/英単語の動的補完

M-x ispell-complete-word を、ショートカットキーに登録すると、現在開いているファイルにない英単語まで補完をすることができます。

ついでに日本語も動的な補完 ★★★ 2000/10/22 ★★★

単語の動的な補完は、英単語のみだと思っていましたが、千葉大学の松田先生のホームページで日本語の文字列も補完できることを知りました。

一歩進んだ Mule の活用法

以下の1行を .emacs または .emacs.el (.xemacs.el ) に記載することにより、日本語でも動的補完ができるようになります。 ただし、単語の区切りの認識がおかしいせいか、かなり大胆に補完してくれます。ポリポリ。 作表中などには、とても便利な機能ですのでお気に召した方は、お使いください。

 ---------------------------------------------- ここから
 (setq dabbrev-abbrev-char-regexp "\\w\\|\\s_")
 ---------------------------------------------- ここまで
 \ は バックスラッシュ(\)です。

spell check

emacs には、強力な spell check 機能があります。滅多に英語などを書かない私にとっては、大変便利な機能です。Vine 2.1 の emacs と Vine 1.1 の mule では便利なショートカットがありあます。

M-$英単語の spell check ( Vine2.1 以降)
M-#英単語の spell check ( Vine1.1 mule のみ)

grep で検索して、ジャンプ

M-x grep と打ち込むと、便利な grep コマンドが emacs のなかで利用できます。ファイルの中の任意のキーワードで検索するときに非常に重宝します。
さらに、grep は「正規表現」をサポートしていますので、複数ファイルを柔軟に検索することが可能です。

 M-x grep [Enter]
 検索語 と 対象ファイル を入力
   例: Run grep (like this): grep -n -e 検索語 *.txt [Enter]
 C-x o (grep の ウインドウに移って)
 見たいファイルの行で [Enter] を押すと、そのファイルにジャンプ

namazu の活用

emacs からも namazu を活用することができます。 namazu.el と nmzgrep が便利です。 これらの利用法については、こちら(namazu.html)に記載しましたので、 そちらを参照して下さい。


sdic の利用

Linux に限らず、ドキュメントや Web をわたり歩くと必然的に英語に触れることになります。 sdic で簡単に英和・和英辞書の検索を行いましょう。

sdic は土屋雅稔氏のサイト(http://www-nagao.kuee.kyoto-u.ac.jp/member/tsuchiya/)が開発した辞書検索プログラムで、emacsから簡単に辞書が索ける点と動作が軽快な点が特徴です。

sdic のインストール

sdic の利用には、当然のことながら sdic 本体と英和・和英辞書を必要としますので、 土屋氏のホームページをより、以下のファイルを頂いてきます。

sdic-2.1.2.tar.gz
gene95.tar.gz (gene95.lzh、gene95.tar.bz2 でもよい)
edict.gz (edict.bz2 でもよい)
 $ tar zxvf sdic-2.1.2.tar.gz
   (gene95 と edict をsdicを展開したディレクトリにコピーする)
 $ cp gene95.tar.gz sdic-2.1.2 
 $ cp edict.gz sdic-2.1.2 
 $ cd sdic-2.1.2
   (vine では site-lisp のディレクトリが異なるため指定します。)
 $ ./configure --with-lispdir=/usr/share/emacs/site-lisp
 $ su
   (パスワードの入力)
 # make install
 # make install-info
 # make dict
 # make install-dict

以上で、sdicの基本的なインストールは終りですが、 sdicを展開したディレクトリの lisp/sample.emacs がありますので、 ~/.emacs.el にコピーすれば使えるようになります。
ちなみに、私が ~/.emacs.el に書き込んだ内容は、以下の通りです(そのままコピーしただけです)。

;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;; sdic-mode 用の設定 add H.Y 2001/11/03
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
(setq load-path (cons "/usr/share/emacs/site-lisp" load-path))
(autoload 'sdic-describe-word "sdic" "英単語の意味を調べる" t nil)
(global-set-key "\C-cw" 'sdic-describe-word)
(autoload 'sdic-describe-word-at-point "sdic" "カーソルの位置の英単語の意味を調べる" t nil)
(global-set-key "\C-cW" 'sdic-describe-word-at-point)

sdic の簡単な使い方

通常は、「M-x sdic」で 「Input word: 」のメッセージが表示されますので、検索したい語句を入力して下さい。 検索結果を閉じる方法は、「q」です。 さらに、より効率的に検索できるキーアサインがあります。 以下に、簡単な表にまとめましたので、ご参照下さい。

キー機能
M-x sdicsdic の起動
q検索ウィンドウを閉じる
C-c w(小文字)検索 カーソルがある語句を入力済
C-c W(大文字)カーソルがある語句を検索

C-c W(大文字)で検索してみて、うまく辞書が索けないようでしたら、 C-c w(小文字)で検索したい語句を拾い、編集してから[Enter]すると、 効率的に検索できるようです。


dired モードでファイル操作

いくら使い込んでも、新しい発見のある emacs ですが、今回は標準で備わっている dired モードについて説明します。 dired モードは、ファイルやディレクトリを操作するモードです。 エディタで文章を書いている際に、いちいちシェルやターミナルに移動せずに、ファイルのバックアップやコピー・移動ができるため、非常に重宝します。

以下に主なコマンドを記載しますので、ご参照下さい。

キー機能
C-x ddired モードの起動
qdired モードの終了
vファイルの閲覧(read only)
f or Enterファイルの編集
..をEnter or ^上のディレクトリに移動
+ディレクトリを作成
mマークをつける
uマークを解除
c r d 等operate メニューあるコマンドを実行
d削除マークをつける
x削除マークを実行

dird モードでは、メニューも変更されますので、ファイル・ディレクトリの操作で迷った時には、メニューをのぞいてみて下さい。 きっと望んでいる操作があるはずです。

まだ、まだ、書き切れないほど高機能な emacs ですが、 便利な使い方が分かりしだい、また、書き足したいと思います。


記述のミスや他の役に立つツールがありましたら、 hymd3a@plum.freemail.ne.jp まで、ご連絡ください。

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