Libretto L5 の部屋

Scince 2003/06/26 Last Update 2003/09/11


  1. はじめに
  2. Libretto L5 の特徴
  3. Vine のインストール
  4. X の設定
  5. サウンドの設定
  6. PCMCIAの設定
  7. USBの設定
  8. CRT出力および輝度調整
  9. ハイバネーション
  10. その他

はじめに

約2年間ほど、カシオペア FIVA 206VL を愛用していたのですが、FIVA 利用者のメーリングリストでいうところの「突然死」らしき現象がおこり、愛用のマシンが起動しなくなってしまいました。 もっとも、私のマシンが突然死に相当するかどうかは不明なのですが、貧乏な私には修理代 115K円なんてとても払えるはずもなく、泣く泣く新しいマシンを購入した次第です。

Libretto L5 の特徴

Vine のインストール

このページは、先日(2003/06/26)購入したリブレット Libretto L5 (080TNLN) に Vine 2.6r1 をインストールし環境設定を行った際のメモを記述しております。 改めて申し上げるまでもなく、このページはあくまでも個人的なメモに過ぎず、以下に示す 東芝Linuxサポートページ にあるメーリングリスト(tlinux-ml)を参照する方が良いでしょう。

インストールに先立ち、XP home edition がインストールされたハードディスクの構成をお示しします。

 hda1   NTFS   Windows XP Home Edition
 hda3   VFAT   Windows XP のインストール元

購入された方は、ご存じだとおもいますが、Libretto L5 には、バックアップ用のCDが付属しておりません。 したがって、最終的に Windows XP を再びインストールするためには、上記の hda3 の「XPのインストール元」のパーティッションが非常に重要です。 インストールの際に、hda3 のパーティションを消さないように注意しましょう。

実際に、hda1 を削除し、マニュアルにあるとおり、「0」を押しながら、電源ボタンを押すことによって、XPを再インストールできました。 なお、インストール時にエラーが出力されますが、その後の利用に関しては問題ないようです。

Vine のインストール先は、hda1 のおおよそ 17GB の領域に行うことにします。

さて、インストールの方法をインターネットで検索したのですが、もっとも簡単に思えたハードディスクを取り外し、デスクトップマシン上でインストールする方法ですが、残念ながら、ハードディスクにケーブルやテープが貼ってあり、不器用な私にはそう簡単に取り外せそうにありませんでした。

NFS のインストールには、複数台のLinuxマシンが必要ですが、こちら("http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/3680/LinuxOnL5.html")のほうに詳細な解説がありますので、私は、PCMCIA の外付け CD-ROM 装置(Panasonic KXL-830AN)でインストールすることにしました。

この外付けのCD-ROM装置(Panasonic KXL-830AN)は、FIVAを購入したときのもので、Libretto でも、本装置から起動可能でした。 ありがたいことです。

このCD-ROM装置を用いても、起動時のオプションは必要でした。 インストーラが boot: のプロンプトを出したら、以下のオプションを入力してください。

 Boot: linux ide2=0x1a0,0x3a6

インストーラが正常に起動すれば、後は通常のインストールとほとんど変わらないと思います。 ただし、Xの設定は行っても、うまく起動しない場合を考慮し、グラフィカル・ログインを選択しない方が無難です。

最初の起動とカーネルの更新

インストーラは、正常に終了するのですが、Vine 2.6r1 の場合、デフォルトでインストールされる kernel-2.4.19-0vl1 では、残念ながら起動に失敗します。 そこで、 kernel-2.2.20-vl0 で起動し、2003年6月時点での最新カーネルである kernel-2.4.20-0vl29.1 に更新します。 更新後のカーネルでは、正常に起動します。 なお、apt コマンドを利用したカーネルの更新については、こちら(apt.html)に記載してありますので、参考にしてください。

X の設定

X の基本的な設定は、簡単にできます。 ただし、ディスプレイのサイズは特殊ですので、/etc/X11/XF86Config-4 の中で 1280×600 に設定されているか確認してください。

ちなみに、私は、CTRL も CAPS キーも両方とも、CTRL キーとして利用しています。 方法は、/usr/lib/kbd/keymaps/i386/qwerty/jp106.kmap.gz ファイルを変更します。 ただし、この方法は、そのマシンに登録された全てのユーザに強制しますので、サーバなどのマシンの場合はご注意ください。 それでも、とおっしゃる方は、以下に方法を示しますので参考にしてください。
 $ su -
 # cd /usr/lib/kbd/keymaps/i386/qwerty
 # cp jp106.kymap.gz jp106.kymap.gz.org
 # gunzip jp106.kymap.gz
 # emacs jp106.kymap
   keycode 58 = Caps_Lock →  keycode 58 = Control
 # gzip jp106.kymap

サウンドの設定

サウンドの設定は、sndconfig コマンドで素直にできました。 module としては、trident が利用されます。 設定後の /etc/modules.conf には、以下の情報が書き込まれました。

alias sound-slot-0 trident
post-install sound-slot-0 /bin/aumix-minimal -f /etc/.aumixrc -L >/dev/null 2>&1 || :
pre-remove sound-slot-0 /bin/aumix-minimal -f /etc/.aumixrc -S >/dev/null 2>&1 || :

PCMCIAの設定

とりあえず、コンパクトフラッシュカード(以下、CFカード)をPCMCIAアダプタをつけて挿入し、ファイルの読み込みを実施してみました。

挿入してみると、/var/log/messages に hde1 で認識されたとの表示が出ましたので、root になって、以下のコマンドを実施してみました。

 # mkdir /mnt/cf
 # mount -t vfat /dev/hde1 /mnt/cf

上記コマンドで、問題無くマウントできるようでしたら、正常に利用できると思われます。

なお、たびたび一般ユーザの権限でマウント、アンマウントを行いたい場合は、以下の行を /etc/fstab に追加すると、便利かもしれません。

 /dev/hde1   /mnt/cf    noauto,user   0 0

後は、一般ユーザの権限でで、マウントできるようになります。

 $ mount /mnt/cf

USBの設定

USB マウスの設定

ELECOM製インテリマウス風のスクロールマウス(M-BGUP2RSV)を USB に接続しましたが、まったく問題無く利用できています。 スクロール機能も、問題無く利用できます。

PDA の活用

USB 接続の PDA として、Visor の Edge を予定表表示端末として愛用しておりますが(最近、このマシンを持っている人をほとんど見掛けません 汗)、これも同様に接続した結果、うまく接続できております。

なお、接続方法の詳細は、こちら(visor.html)をご参照下さい。

CRT出力および輝度調整

外部のCRT出力およびLEDの輝度調整に関しては、既出のこちら(http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/3680/LOnL5-6.html)のページに詳しい記載がありますのでご参照下さい。

といっても、一応、ここでも簡単に紹介します。

モジュールの組込み

 $ su
  (パスワードの入力)
 # /sbin/insmod toshiba_acpi

以上で、エラーが起きなければ、上記の一文(/sbin/insmod toshiba_acpi)を /etc/rc.d/rc.local の最後に追加します。

CRT出力

CRT の ON/OFF は以下のコマンドを実行する。

 $ su
  (パスワードの入力)
 # echo 'crt-out: 1' > /proc/acpi/toshiba/video
 # echo 'crt-out: 0' > /proc/acpi/toshiba/video

本体のLCDのON/OFFは、同様に以下のコマンドを実行する。

 $ su
  (パスワードの入力)
 # echo 'lcd_out: 1' > /proc/acpi/toshiba/video
 # echo 'lcd_out: 0' > /proc/acpi/toshiba/video

現在の状況の確認

 $ cat /proc/acpi/toshiba/video

輝度調整

LCD の輝度調整は、N に 0(暗い)〜7(明るい)までの数字を指定する。

 $ su
  (パスワードの入力)
 # echo 'brightness: N' > /proc/acpi/toshiba/lcd

現在の状況の確認

 $ cat /proc/acpi/toshiba/lcd

ハイバネーション

やはりノートパソコンには、移動が付き物ですから、ハイバネーションを利用したくなります。 Libretto L5 では、ほとんど苦労することなく、Vine 標準のカーネルで、ハイバネーションできることがわかりました。 皆さんも、ぜひ挑戦して、Linux でモバイルしましょう。

いつものように、お世話になったサイトを紹介します。

http://swsusp.sourceforge.net/
本家です。swsusp と suspend.sh があるほか、各種の情報があります。
http://jegog.phys.nagoya-u.ac.jp/~tkonishi/cn/T1/swsusp/
Vine ようにカスタマイズされた suspend-vine.sh があります。

私が利用させて頂いたソフトは、以下の通りです。 また、swap 領域が、実際に搭載しているメモリの最低 1.2 倍は必要だそうです。 不幸にして、swap領域が足りない場合は、領域を広げる必要があります。

まず、起動に失敗したときのことを考慮し、以下の /etc/lilo.conf を作成します。 この際、linux(resume)と書いたラベルのところに、append="acpi=on apm=off resume=/dev/hda5"などを書き加えます。なお、/dev/hda5 は、自分のマシンのスワップ領域を指定してください。
lilo.conf の編集が終わったら、/sbin/lilo を実行するのをお忘れなく。

prompt
timeout=50
default=linux(resume)
boot=/dev/hda
map=/boot/map
install=/boot/boot.b
message=/boot/message
linear

image=/boot/vmlinuz-2.4.20-0vl29.1
        append="acpi=on apm=off resume=/dev/hda5"
	label=linux(resume)
	read-only
	root=/dev/hda1

image=/boot/vmlinuz-2.4.20-0vl29.1
	label=linux
	read-only
	root=/dev/hda1

image=/boot/vmlinuz-2.2.20-0vl10
	label=linux-2.2-up
	read-only
	root=/dev/hda1

これで、万が一起動できなかったり、途中で止まってしまっても、linux のラベルのところで起動すればエラーの原因を取り除くことができるようになります。
lilo の設定が終了したら、linux(resume)ラベルの方で、再起動しておきます。

ハイバーネーションのコマンドの設定ファイルを頂いて来て設定します。 suspend-vine.sh の方は、ありがたいことに、vine に適したファイルの配置になるよう改良が加えられています。

上記コマンドを実行することにより、 /usr/sbin/hibernate と /etc/suspend.conf ファイルができます。 /suspend.conf ファイルを変更することにより、様々な機種に適したhibernateコマンドが実行できるようになります。
以下に、設定ファイルの変更点を示します。

SWSUSP_START_PROGS_AFTER_RESUME="/home/usr/bin/setkbd"
resume した後、どうもキーボードが遅くなるような気がして、 setkbd を実行しています。 もっと美しい方法があるかと思いますが、オプションの指定の仕方がわからなかったので、以下に示したシェル・スクリプトを作りました。 キーボードの反応が鈍くなると感じない方には不要です。
SWSUSP_INSERTMODS="trident usb-ohci toshiba-acpi"
resume 後に読み込むモジュールの設定です。 普段、ノートパソコンにいろいろな機器を接続していないので、これだけしか読み込んでいません。 これでも、一応、USB接続のインテリマウスは利用できています。 shutdown -r で再起動直後と resume後に /sbin/lsmod を実行し、読み込まれているモジュールを比較してみてください。 必要なモジュールがあったら、適宜上記オプションに書き加えて下さい。
SWSUSP_FORCE_SUSPEND_MODE="acpi"
ここは、デフォルトで"0 2"となっていたので悩みましたが、"acpi"で制御されているコンピュータですから、"acpi"と記述すれば良いようです。
---- ~/bin/setkbd -------------------------------
 #!/bin/sh
 # written by H.Y 2003/09/11 ver 0.01
 kbdrate -r 30
-------------------------------------------------

それでは、実際にハイバーネーションしてみます。 なお、復帰は通常の電源ボタンです。

 $ su -
 (パスワードの入力)
 # /usr/sbin/hibernate
2003/09/13 追記
resume 後、pcmcia カードが正常に使えないことがわかりました。(;_;) 情報をお持ちの方は、教えて下さい。

正常にハイバーネーションし、復帰できたでしょうか?
やはり、ノートパソコンはハイバネーションできると便利ですよね。

最後に、蛇足ですが、なんらかの原因で起動に失敗した場合は、通常の linux のラベルで起動すれば良いのですが、その際に、swap partition の初期化に失敗する場合があります。
この方法は、無保証(このサイト全体も...)ですが、root になって、mkswap コマンドで、次回の起動から正常にswapを初期化できるようになります。 こまったときには、試してみて下さい。
なお、当然のことながら、下の例の /dev/hda5 は自分のswap partition に合わせてくださいね。

 $ su
 (パスワードの入力)
 # /sbin/mkswap /dev/hda5

その他

まだまだ、未確認のことが多過ぎますが、何かわかりしだいこちらに記載します。 また、新たな情報やご指摘・ご意見等がございましたら、メールを頂ければ幸いです。


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