77.comポートとモデムの設定トラブル    目 次


Windowsのモデム周りのエラーメッセージは本当に適当です。これらのエラーメッセージは殆ど意味がありません。たとえば、「ポートが開いています」などのメッセージが出ると、初心者ならずとも途方にくれます。意味がないからです。ポートなど開いていなくても、他の原因で、それも風が吹けば桶屋が儲かる的論理で、ポートのせいにされるからです。

分かる事は、モデムとポート回りの設定がどこか悪いということだけです。全然、ポートとは関係がなくてもポートが開いていますというメッセージになってしまう事は別に不思議な事でもなんでもありません。

前置きが長くなりました。一つ一つ調べて行きます。やることは、

 ・モデムそのもの
 ・ポート
 ・BIOSのシリアルポート設定

まず、これを順に調べていきます。

準備;
コントロールパネル→システムをダブルクリック→デバイスマネージャ
ポートの+をクリックしてポートの実体を表示

「通信ポート」(LPTではなく、COMですね、)でモデムが使っているcomがあるかどうか確認します。モデムがどのcomを使うかはインストール時にモデムが勝手に決めます。デバイスマネージャ→モデムでモデムのタブをみれば分かります。そのcomが存在することを確認します。なければ、動きません、といえれば良いのですが、これが動くからわからないのですね。まあ、作っておきましょう。コントロールパネル→ハードウェア→ポートで通信ポートを作ります。 この時、com1、com2とはIRQ、I/Oポートが一致しない変なポートが出来ますので、後でデバイスマネージャのポートから修正します。この項の末尾に実例 がつけてありますので、参考にしてください。

デバイスマネージャをokで閉じて再起動。

PCを立ち上げ、BIOSに入ります。起動画面の下の方に、Setupとか何とかの言葉と一緒に、F1、Ctrl+Alt+Esc、DelなどBIOSに入る為のキーの押しかたがでています。BIOSに入ったら、シリアルポートの設定の在処を探し出し、モデムが使っているcomとおなじcomを使っているシリアルポートをdisableにします。わからなければ、2つとも(noteだと1つ)disableにします。後で、使わない方は戻せばよいですし、今時、シリアルポートなど使わないので、IRQ節約のためにもdisableのままで良いでしょう。

これでモデムが使えなければ、下へ。使えれば、解決です。

1.コントロールパネル→システムをダブルクリック→デバイスマネージャ
  1.1 モデムに赤のX、黄色の!や?は付いていませんか?
  1.2 →モデムの項の+印をクリックしてインストールされているモデムアイコン
      をダブルクリック
     「デバイスは正常に動作している」になっていますか?
  1.3 モデムタブを開き、使っているCOMxを確認xは1、2、のような数字。

 ここまでで、モデムが正常かどうかが分かります。
 正常でなければ、IRQの競合をチェックし、競合していなければ、モデムの再インストールです。なお、com1とcom3はIRQ4を共有、com2とcom4はIRQ3を共有しています。これらは競合ではありません。またcom3、4、場合によっては、com1,2でもデバイスマネージャに現れていないことがあります。comがインストールされていない場合です。インストールは、コントロールパネル→ハードウェアからできます。

2.コントロールパネル→モデムをダブルクリック
  情報タブに内蔵モデムが現れていますね。クリックして選択状態にします。
  検出結果タブをクリック。詳細情報ボタンをクリック。
  これでモデムとWindowsの通信が始まります。
  モデムと通信が成功しましたか?
  あるいは、モデムが応答しないと言われましたか?
  通信が成功して、詳細情報が表示されATIxx  エラー(error)
  となるのは構いません。
  モデムが応答しないので、電源を入れろなどと言われたら面倒な事態です。
これもモデムのインストールしなおしでしょう。

モデムの設定で難しいのは、ポートです。PC/ATのオリジナルにはcom1とcom2があります。これらにはそれぞれ、IRQ4とIRQ3がデフォールトでは割り当てられています。

comというのが実は筆者もよく分からないのです。PCのサウスブリッジか、その周りにはスーパIOチップというものがあって、これがシリアルポートであるcomとかパラレルポートであるLPT(LinePrinTerでしょう。昔、高速で機械的にプリントするために、1行(Line)づつ一回で印刷する大きな輪転機のようなプリンタがメインフレーム(大型計算機)にはついていました、その名残の呼び方?)のようなlegacyポートを一手に引き受けています。その中には16550A互換チップかIP(要するにIC回路)が入っています。ハード的にはこれが、RS232Cと呼ばれるcom(あるいはシリアル)ポート用のチップで、PCの裏にあるDsub9ピンの2個のシリアルポート(comポートとも呼びます。もうグチャグチャです。それはそうと、comはcommunicationでしょう)となっているのです。ノートPCでは1個の場合有り。

さて、問題はこれと、com1、com2の関係です。この呼称は恐らく、OS(今の場合、Windows)の内部的呼称で、直接にDsub9ピンのRS232Cとハードワイアード(物理的結線)になっているわけではなさそうなのです。因みにLinuxではcomとは言わずttySです。筆者のAptivaでは、PCの裏にあるポートのコネクタにはcom1、2という名称は記載されておらず、AとBになっています。多分、com1、2は論理的ポート(つまり名前があるだけ)で、AやBにマップしているのでしょう。

それで、内蔵モデムをcom1に割り付けると(これは、モデムをインストールする時設定します)、BIOSのシリアルポートのcom1は、disableにしておかないと、IRQが競合してモデムが使えません

つまり、内蔵モデムと、PC背面のシリアルポートが同じcomを使うという競合がおきているわけです。同じcomを使うということは結果的に同じIRQを使うということです。

 PC背面のシリアルポート−−16550Aチップ(サウスブリッジ)−−PCIバス

 内蔵モデム−−−PCIバス


この関係ですから、内蔵モデムがわざわざPCIバス経由でサウスブリッジ(か、その周辺のスーパIO)の16550Aにアクセスしているわけがなく、モデム中に16550Aを抱え込んでいると思うのですが。。。

その場合、com1という論理ポート(IRQ,I/Oポートなどの資源を抱え込んでいる)を両方に割り当てることはできないですから、上記のような競合がおきないようにしておく必要があるのでしょう。

外付けのモデムではこういうことは当然おきません。

 外付けモデム−− PC背面のシリアルポート−−16550Aチップ(サウスブリッジ)−−−PCIバス

こういう作りなので、外付けモデムに割り当てられたcomx(x=1、2)ポートと、PC背面のシリアルポートに割り当てられたcomxポートを一致させ、かつ、2個あるPC背面のシリアルポートの、そのcomxポートを割り当てた方にコネクタをつながなければ当然ながらモデムは稼動しません。

こんな仕様では初心者は使えません。早くUSBだけになってほしいものです。

comは、多分OSの論理ポートなので、com1、2、3、4といくらでも作れるのでしょう。5以降もあるようです。まあ、論理なら何だってできます。


風が吹けば桶屋が儲かる論理
風が吹く→埃が目に入り失明者が続出する→(昔江戸時代?鎌倉時代?は失明すると按摩さんになったので)按摩さんが増える→(按摩さんは三味線を持ったので)三味線が売れる→(三味線の皮は猫の皮なので)猫が居なくなる→(猫がねずみを殺さなくなるので)ねずみが増える→(ねずみは歯が伸び続けるので何かを齧って歯を削り続けなければ、物を食べられなくなって死んでしまうので)ねずみが桶を齧る→桶屋が儲かる

PCのメッセージは実際にこんな精緻?な論理の結果、関係の無いメッセージとなっているわけではありません。本当は、きちんと診断するのが面倒なので、適当に出しているだけです。適当ではなく、適切な(適当はなぜ悪い意味になってしまったのか?字面だけみれば良い意味なのですが)メッセージを出すのは、並み大抵の努力ではできません。極めて知的な努力を必要とします。簡単にできるくらいなら、そもそもコンピュータにバグもでないでしょう。





実 例
久しぶりにOSを壊したので、modemをインスト−ルし直すハメになった。このHSP(Host Signal Processor)モデムはとても癖があり最初から嫌な気分であった。とにかく一回で素直に入ったことがないのである。

com1が使うIRQ4はイ−サカ−ドが使っているので、com2(IRQ:3、I/Oport:2F8)へ入れることにした。

1. まず、BIOSでシリアルポ−ト(PCケースの裏に出ているRS232Cの事)のcom2に当たるポ−トをdisableにする。こうしないと、PCIバスのモデムとシリアルポートでIRQの競合が発生してしまう。

ところで、シリアルポートとcomの対応がBIOSによって表現が異なるのでやっかいである。  シリアルポ−トとcom(IRQ:4、I/Oport:3F8)が対応するというわけではない。Intelのこの板の場合、シリアルポ−トのIRQとI/Oportを指定する。これらが、IRQ:4、I/Oport:3F8なら、それはcom1であることになる。これは候補が出てくるので選べばいいだけだが、どのIRQ&I/Oportが、どのcomに対応するか知っていないと面倒なことになる。

今回は両方のシリアルポ−トを殺すのだから、やみくもにdisableにするだけでよい。マザ−によっては、シリアルがcom、シリアルがcomと決め打ちのものもある。

2.次にデバイスマネ−ジャでcom2の存在を確認する;これがないので作ることにする。

コントロ−ルパネのハードウエア→ポ−トから通信ポ−トを作る。なんと、IRQ3、I/Oport3F8というcom2とcom1のあいのこのようなポ−トができる。しかたがないので作っておいて後でデバイスマネジャからリソ−スを変更する。普通はI/Oportをダブルクリックしてやれば変更できるのだが、これが拒否される。で、同じ窓の中にある設定の登録名基本設定2に変える。さすがにこれはできた。IRQ3、I/Oport2F8で設定できた。再起動。

これで、モデムを入れるcom2の準備ができた。

3.コントロ−ルパネルのハ−ドウエアからモデムをインスト−ル。

一見、無事完了。再起動して、コントロ−ルパネルのモデムをクリック。Diagnosticsタブを選びモデムの付いているcomを選び、moreInfo(更なる情報)を押す。これでATInfoコマンドがモデムに発行され、modemが自分の情報を返してくれば、okである。ところが、お定まりのポ−トが開けませんという無意味メッセ−ジ。

デバイスマネージャを見ても、com2ポ−トは正常。モデムも正常。何の問題もない。しかし、Windowsに慣れている身にはデバイスマネ−ジャなんて出来損ないは信じてはいけないことは常識なので、再度最初からやり直す。

1.からである。作ったものはモデム、ポート共に全て削除。場合によっては、再起動ではだめで、一度電源を落として、拡張カ−ドの内部レジスタをリセットしてやらなければならない情けないカ−ドもある。これを3回繰り返す。全然だめ。

しかたないのでデバイスマネ−ジャを頭から見ていく。というデバイスにが出ている。 の名前は、PCIcommunicationとなっている。が出ていることは必ずしも悪いことではないが、それがでるようなカ−ドを入れた覚えはない。おまけに、PCIである。このモデムはPCIバス用だ。更にcommunicationである。これは臭い。削除。再起動。なんと、モデムはインスト−ルしてあるのにPnPがとち狂ったのか、インスト−ルウイザ−ドが始まった。もちろん、このがなくなったので、PnPで検出された訳である。結果、今度は、不明のデバイスとしてではなく、モデムHSP#2として、インスト−ルされた。一見、モデムが2つあるようにみえるが、先にインスト−ルさらた方はポ−トが開かないといって動かない。後で入った#2のほうは、無事動いた。それも、com4を使っている。4は2と兄弟で、同じIRQ3を使い、I/Oportが異なるだけである。このcom4はデバイスマネ−ジャに現れないところもおかしい。com2の場合は、作ってデバイスマネ−ジャに現れないとコントロ−ルパネルのモデムをクリックしてでる窓に使用ポ−トが現れない。空欄になってしまう。

実はこんなにスム−ズにことは運んだわけではない。最初、なにかの理由でモデムのインスト−ルが失敗し、??ができて、それが残ってしまったわけである。デバイスマネ−ジャからモデムを削除しても、つれてこの??が削除されるような作りにはWindowsもモデムのドライバもなってはいないのである。この??が邪魔をして、一見ポ−トを開いてしまうのでモデムがひらこうとしてももう開けなかったというわけである。これを削除したところ、なんとデバイスマネ−ジャのモデムのプロパテイにリソ−スタブが新たに出現し、そのIRQ10にはPCIステアリングフォルダができているではないか。 これで、正常に動きだした。しかし、HSP、いわゆるWinモデムはソフトモデムとはいえ全然56kモデムと思えない。最高で38k位。普通36kである。まともなモデムでは50k出ている回線なのだが。




78.WebBug;インターネットでプライバシーを犯されない為に    目 次

今(2001/6)、米国ではWebBugが問題になっている。Web Bugとは文字通り、Web(これも文字通りは蜘蛛の巣)に巣くうである。プログラムのミスのバグBugではない。悪質なホームページにこっそり忍ばせてある虫で、簡単なものだと、1画素から成る画像(gifとかjpg)であったりする。1画素だから画像とは言っても見えない。大体、背景と同じ色にしてあるから絶対にみえない。

Webでは、画像はホームページの文章とは別に、ブラウザによってダウンロードされて表示される。たくさんの画像のあるHPでは文章が表示されたあと、画像が一つずつポツン、ポツンと表示されるのはこの為である。画像は、どこのHPにあっても良い。本文は日本のHPに、画像は米国のHPにあっても良い。というより、それがWebの本質なのである

<IMG SRC=”HTTP://dokoka.waruiyatura.com/1pixel.jpg” width=”1” hight=”1” border=”0” alt=”一画素画像”>

たとえば、悪質HPのHTML文書の中に上記のようなタグがあると、ブラウザは、今、見ているそのホームページとは全然別の、悪質な仕掛けを施したdokoka.waruiyatura.comへ画像を取りに行く。あなたが、そんなホームページにアクセスした覚えが無くてもである。そこで何がなされるかは分からない。悪意があれば、あなたのプライバシーが侵害されることは確かである。悪質なとは、この画像が見え難いようにしてある場合である

勿論、上のタグは、普通の画像表示のなんでもないタグである。このタグ自身はどんなホームページでも普通に使われている。これが悪いのではない1画素の画像を使い、画像があると読者に気づかせずに、かつその画像アクセス先に悪質な仕掛けをしたWebサーバをおいて置くことが悪いのである。

ちなみに下の画像は、普通の使い方をした画像表示である。

首相官邸-写真


http://www.kantei.go.jp から引用(正確には、リンク)


この場合、見ていて、そこに画像があるということが分かるので、この居候HPは何の問題もない良いHPである。ところで、この居候ホームページにはこの官邸写真の画像は置いていない単にリンクの機能を使って、他のホームページの画像の場所を指定してあるだけであり、あなたのブラウザの要求で、官邸のWebサーバが送信しているのである。このHPには下のように書いてあるだけである。

<IMG SRC="http://www.kantei.go.jp/top-images2001/header4.gif" WIDTH="211" HEIGHT="75" ALT="首相官邸-写真">

これで、ブラウザは、この居候部屋のサーバではない官邸のサーバからHPの画像を表示するのである。

あるいは、こんな普通の検索サイトのような表示も可能であるし、画像だけを表示することも可能である。このように他のHPを、自分のHPの中に自在に表示することを可能にしているのがWebなのである。というより、再度言うと、Webの本質なのである。

以下の法律論は原則であるので、あくまで自己責任で。この通りにして、訴えられたといわれても(訴えるだけなら言いがかりでもできるので)居候は責任は取れない。また、表現は分かり易さを優先したので、不正確でもある。正確を旨とするなら、抽象的で如何なる抗弁もできるという表現になるが、しかし、分かり難いというより、分からないだろう。

注意; セキュリティ、プライバシの話題ついでに、著作権の話題にも言及すると、通常上記のような他のHP(サイトと言った方が良いのだが)の画像だけをこのように自分のHP内に表示することは法律上(著作権上というより、民法、刑法)の疑義が生ずる場合がある。

差し当たり、法律上(著作権法とは限らない)、明確に問題が無いのは、単純なリンクだけである。

リンクを張ることは、単に別のホームページに行けること、そしてそのホームページの中にある情報にたどり着けることを指示するに止まり、その情報をみずから複製したり送信したりするわけではないので、著作権侵害とはならないというべきでしょう。

「リンクを張る際には当方に申し出てください」とか、「リンクを張るには当方の許諾が必要です」などの文言が付されている場合がありますが、このような文言は法律的には意味のないものと考えて差し支えありません。


 −− http://www.cric.or.jp/qa/multimedia/multi.html  より引用。但し、赤字による強調は居候による。

cricは著作権を強力に主張する側の団体に属することを念頭に置くと、これに関しては完全に疑義はない。そもそもWebの本質に属することであり当然である。


 ・深層リンキング;HPのトップページ(これが本当のHP)ではなく、より下のページに直接リンクすること。

    例えば、HTTP://www.hogehoge.com/daresore/deep/folder/file.html

    など(下線部がトップページ)

これを嫌がる神経質なHPもあるが、これは、作者が、僕の本は必ず1ページから読むこと、と言っているようなものだから、そんなわがままは通るはずがない。著作権法の文言のどこにも該当しない。トップページに広告バナーが舞っていて、それを見てもらえないからという理由などがあるようだが、週刊誌や広告満載のPC雑誌を律義に1ページの広告から順に見ていく人は居ないだろう。それで、著者から訴えられたなどという話しは寡聞にして聞いたことが無い。見てもらいたいのなら、見てもらえるように工夫するのが筋である。PC雑誌など、目次を分かり易い1ページに置かないで広告の中に埋めて隠しているではないか。目次を探す為に広告を見てしまう工夫であろう。このHPでも必ず各ページの先頭にバナーが出るようになっている。

一般に、少し大きなHPでは、深層リンク無しでは、目的の所に簡単に行き着けるような構造にはならない。HTMLはそのように書けるような仕様にはなっていない。というのは逆で、深層リンクでいきなり目的の個所に行くことを可能にした発明がHTML/HTTP(リンク)なのである。以前訪れたことのあるページをブックマークしておくのを忘れて、確かこの辺に有ったはずだがと、記憶を辿りながらHP内を徘徊し、結局見つけられなかった経験は誰しもあることと思う。

リンクは、従来の文書では「参考文献」に当るが、参考文献では該当の個所をできるだけ詳細に記述することが望ましいとされている(論文ならそうしないと査読者に修正を迫られる)。文献名(トップHP名に相当)だけでなく、該当ページまで表記するのが慣例である。つまり、深層リンクしなければならないのである。

深層リンクは、HTML/HTTPの発明であり、それを実現したシステムがWebなのである。深層リンクの使用を拒否することは、我が社の自動車にはオートマチックシフトが装備してあるが、これは使ってはいけない。必ず、1→2→オートというようにシフトを上げていく事、といっているようなものである。深層リンクされるのが嫌なら、リンクなど使わず従来の文書/本のようにベターとリンクなしで書けば問題は簡単に解決する

Web上のHP作成者は素人が多いので、無知からこんな主張をする所もあるのだろう。


 ・フレーム内表示; 他のHPを自分のHPのフレーム内に表示する
 ・画像ファイル表示; 他のHPの画像だけを自分のHP内に表示する

については若干、法律上疑義が生ずる場合があり、悪意のあるリンクの仕方によっては刑法、民法違反になる場合があるし、表示の仕方によっては、著作者人格権を侵害する場合もありうる。ただ、世界的にも訴訟はあっても判例はなく、和解の例しかないので、何とも言えない。フレーム内表示の訴訟事例としては、米国トータルニュース社事例がある。これは企業間の金、ビジネス上の利権絡みの事件であるので、著作者人格権侵害というより、民法の準事務管理、あるいは不法行為としての問題であろう。79項で再論する

上記2つのリンクは、駄目だと断定的に言っているHPもあるが、それは中立の法律論をしているのではなく、無知による単なる思い込みである。現実には2001/6現在、まだ判例さえ無い(Webの本質を思えば、そんなに神経質なことは言わない方が良い。Webにホームページを公開しない権利もある(公表権))。

判例がないのは、リンク関係の著作者人格権侵害訴訟を、あほらしいからか裁判所が受けないからである(確かにあほらしい)。著作者人格権とは、著作者のオリジナルから一言一句変えてはいけない(同一性保持権)、とか、著作者の名前表示(URLも含む)がされなくてはいけない(氏名表示権)とかの権利である。詳しくは、79項で

フレーム内表示も、画像ファイル表示も引用として適正に行えばこの2つの権利に抵触せずに行えるだろう。上記青字で引用したcricの文言でもリンクを張ることは、...その情報をみずから複製したり送信したりするわけではないので、著作権侵害とはならないというべきでしょう。とあるように、この2つのリンクも、このただのリンクと同じである(URLという氏名表示が、一見、明示的にされないのでこれは別途行っておくのが礼儀である)。因みに、上の官邸の写真も、この居候HPから送信しているのではない。官邸のWebサーバが、貴方のブラウザの要求に応じて(この部分は、公衆送信権的には微妙である)送信しているのである。


とはいえ、言いがかりなどのトラブルを避けるためには、単純なリンクを張る以外は避けた方が賢明ではある。

この東北大学のHPも役にたつ;

http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/webpolicy.html


尚、上記官邸の画像をリンクした更なる法的根拠は以下;

著作権法第2条(定義) http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html#1_1

(定義)
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
  一 著作物  思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう

著作権法第32条(引用) http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html#35j

(引用)
第三十二条 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。

2 国又は地方公共団体の機関が一般に周知させることを目的として作成し、その著作の名義の下に公表する広報資料、調査統計資料、報告書その他これらに類する著作物は、説明の材料として新聞紙、雑誌その他の刊行物に転載することができる。ただし、これを禁止する旨の表示がある場合は、この限りでない。

 --to be continued.



話があちこち飛んでいる。話を戻そう。

しかし、この下にある画像は背景色と同じ白の1画素画像なので見えない。
1pixel.jpg
しかし、この下にある1画素画像は赤いので見える。
1redpixel.jpg
「しかし」の最初の「し」の直下ににゴミのように見える点がそうである。その赤い点にカーソルの先を当てて静止すれば、1秒位で画像名がポップアップする。上記の見えない白い1画像も、赤い点と相対的に同じ位置(「し」の下)にカーソルを持っていって、1秒位静止すれば、1pixel.jpgという画像名がポップアップするのがわかる(非常に難しい)。

これは50x50画素の背景色とおなじ色の画像である。
50pixel.jpg
「これは」の「れ」の下5mm位の所にカーソルを持っていって静止すればすぐ分かる。 この位になると、50x50画素の画像だから、背景と同じ色なので見えなくても、カーソルが引っかかる確率が2500倍になるので、偶然の助けも要るが、画像の存在に気が付きやすい。 1画素画像は悪意がなければやる意味がないことがわかるだろう。勿論、このHPは例外である。

セキュリティとプライバシに興味があれば、下記Bugnosisへ行ってみると良い。WebBugの居るHPにいくと、その存在を警告してくれる無料ソフトBugnosis(Bug+diagnosisの合成造語だろう)がおいてある。ダウンロード(直接ネットワークからインストールされるらしい。居候は未経験。10分待つほど我慢強くなかった)は、56kモデムで10〜15分とのこと。

http://bugnosis.org

On a 56Kbps modem, it could take 10-15 minutes to download and install Bugnosis, so please be patient.

You will see one or two security warnings that look like this. Since Bugnosis analyzes the Web pages you visit, it needs special access to your computer. You will have to click "Yes" to install Bugnosis.

訳; (インストールする際に)このような1、2のセキュリティ上の警告が出る。Bugnosisはあなたが訪れるWebページを解析する為に、あなたのコンピュータに特殊なアクセス(居候註)を必要とする。そのため、Bugnosisをインストールするには「Yes」をクリックしなければならないのである。

居候註;JavaアプレットActiveXコントロールのようなプログラムをIEのようなブラウザに埋め込むのであろう。別な項でも書いたが、「Yes」をクリックしてこれを許すと、何でもしてください状態になる。HDDをformatされるかもしれない。Bugnosisを信じるしかない。ちなみに居候はYesのクリックまではやったが何も悪いことはおきなかった。ネットワークインストールを2分で断念しただけである。

以上、英語部分は、bugnosis.orgから引用。訳は居候。





79.Webにホームページを作ろうと思っている人の為の著作権法の知識    目 次

以下の法律論は原則であるので、あくまで自己責任で。この通りにして、訴えられたといわれても(訴えるだけなら言いがかりでもできるので)居候は責任は取れない。また、表現は分かり易さを優先したので、不正確でもある。正確を旨とするなら、抽象的で如何なる抗弁もできるという表現になるが、しかし、そういう書き方では分かり難いというより、分からないだろう。

前回78項 で、著作権に少し触れたので、もう少しその基礎に付いて書いてみよう。 著作権法をいきなり読んでもなかなか分からない。法律は現実を抽象化したものであるからである。で、結局はどうなるの、という問いに快刀乱麻を切るように答えられるようには(あえて)書かれてはいない。

  著作権法;http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html

著作権と普通総称されている権利には大きく分けて2種ある。お金名誉に関するものである。これを理解しておかないと、「僕は私的に使っているだけでコピーして売って儲けるつもりじゃないから著作権を侵害していないと思うのに、なぜHPへのコピー&表示はダメと言われるのか」と疑問を持つことになる。

 1.複製権 著作権のことを英語でcopy right=複製する権利という。
        この原初の権利のこと。

        言わずと知れた金に関る権利。生活がかかっているから厳しく保障される。

    余談ながら、近頃、保障保証の用法の間違いは酷いものがある。
     保障;守ること。保護すること。 保証;請け合うこと。責任を引き受けること。

 2.著作者人格権 著作者の名誉を守る権利。

悪用されるのでなければ、Webでのリンクに関する限り、Web創設の理念とその本質から鑑みて異論を唱えるのはおかしい。「リンクするには連絡/許諾が必要」など法律的に何の意味も、効力も無いことを書くより、むしろ著作権法で完全に保障されている「WebにHPを開設しない権利(公表権)」を行使すべきである。

Tim Berners-Lee, Weaving the Web: The Past, Present and Future of the World Wide Web by its Inventor. London: Orion Business Books, 1999. (ISBN: 0 75282 090 7)

To understand the Web in the broadest and deepest sense, to fully partake of the vision that I and my colleagues share, one must understand how the Web came to be.

  −−http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/webpolicy.html から孫引用(赤字、太字強調は居候による)

皆さんが、最も広く且つ深い意味において、Webを理解するために、また、私及び、共にWebを開発して来た私の仲間が考えているWeb構想を皆さんが完全に共有する為に、Webがどのようにして出来てきた物であるかを是非考えてもらいたい。

   −−訳;居候

Berners−Leeとは言わずとしれたCERNのWeb発明者である。


著作権はコピーする権利だけではなく、その回りの諸々の権利、著作周辺権といわれるものなどから成りたっている。ここでは主要なものに触れるだけである。それさえ理解すればあとは著作権法を読めば分かる。

1.は明らかだろう。貴方が、Distanceのような音楽CDを買ってきて、1000枚位(1枚でも同じことだが)CD-Rに焼いて、オークションなどで見知らぬ人達に1枚500円(0円でも同じ事)で売りまくって儲けたら、これは誰にでも分かる複製権侵害で、100%有罪になるだろう。

複製権類似のものに公衆送信権というものがある。これも貴方がDistanceを無断でインターネットラヂオ(別に普通のラヂオでもTVでもいいのだが)で流したら、貴方が儲けた訳ではなくても、その権利は著作者にしかないのだから明らかに侵害である。おまけに著作者が放送権を売れたかもしれないのに、それをただにしてしまって、ビジネスチャンスを逸しさせたかもしれない。

1.の権利というのは、一般に信じられているような「勝手にコピーしてはいけない」というより、あるいは著作者の側から言えば「勝手に第三者にコピーされない権利」というより、むしろ積極的に「コピーをする権利」、まさしくcopy rightのことである。そしてその権利は著作者にしかないことを保障するのが著作権なのである。それで、結果として、著作者以外、勝手にコピーしてはいけないことになる。


2.著作者人格権

さて、無垢で善意(例えば、法律用語の善意の第三者とは、単なる第三者ということで、つまりは当該悪人の一味ではないというだけの事だが、ここでは言葉の本来の意味の善意)の貴方がHPを作ろうとした時に突き当たる壁がこれである。

前項78で書いたように、これは、本来、著作者の人格権を保障するものである。勝手に表現を改変されない権利(同一性保持権)、自分の名前を表示するかどうかを決める権利(氏名表示権)、公表するかどうかを決める権利(公表権)である。これはこれで明確である。ところが、これに関る侵害の解釈は複製権の場合ほど明確ではない。結局は、文言で一律に何が悪いとはいえず、是々非々となり、いちいち裁判にかけなければ判断できないということであろう。こういう事はいくら弁護士に聞いても明快な回答は無く、訴訟を起こしてみなければ分からないという回答しか出て来ない。真実なのだからそれも仕方ない。

その一方で、Web関連で訴訟が起きても判例が出ないということは、明らかに悪意をもって貴方の名誉を犯した場合*以外は、裁判に馴染まないということなのだろう。それで裁判所から和解を勧告される(そんなことを、一々裁判所にもってくるな、自分達で勝手に話しあえということ)だけのことになる。

*:例えば、貴方のHPからあなたの写真だけをリンクして、ポルノHPの中に表示するなどの場合。これは、著作者人格権侵害というよりむしろ、刑法の名誉毀損罪、脅迫罪、および民法の不法行為ではないか

不法行為;http://www.annie.ne.jp/~schim/ultima_ratio/joubun/minpo/305.html

第七百九条   【 不法行為の要件・効果 】
故意又ハ過失ニ因リテ他人ノ権利ヲ侵害シタル者ハ之ニ因リテ生シタル損害ヲ賠償スル責ニ任ス  

第七百十条   【 非財産的損害の賠償 】
他人ノ身体、自由又ハ名誉ヲ害シタル場合ト財産権ヲ害シタル場合トヲ問ハス前条ノ規定ニ依リテ損害賠償ノ責ニ任スル者ハ財産以外ノ損害ニ対シテモ其賠償ヲ為スコトヲ要ス


他のHPの中に気に言った画像があり、それを、引用したことを明確にして、常識的にみて、何の問題もないあなたのHPにリンクで引用表示したり、フレーム内引用表示することは著作者人格権侵害にならないという見解が有力である(引用でないと、公衆送信権侵害の疑義がある)。著作者人格権を構成する上の3つの権利の一体どれを侵害したといえようか?何の改変も加えないので同一性保持権ではない。引用表示で名前も引用しているから氏名表示権でもない。公表はそもそもしているからこそ、リンクで表示できるわけで、公表権でもない。剰つさえ、元HPが公表を止めれば、リンクは所在を示しているだけであるので、表示できなくなり著作者の意図に完全連動である。

 画像表示に関する一見解;http://www.colorful.co.jp/manpuku/joho/houritu/soudan/soudan6.html

しかし、インターネットは無法地帯であり、クレーマから抗議をうけ、訴訟を起こされた場合、裁判所もそんなアホなことには関り合いたくないと言うのが本音だろう。そこで、和解を勧告されるだろうというのが実情らしい。

インターネットは無法地帯
企業のような法人の社内LANは基本的にファイアーウォール(防火壁)でインターネットと分けられ、必要最低限の結合しかしていない。ファイアーウォールの内側で、しかもLANとは隔離された場所は非武装地帯DeMiritalized Zone(DMZ)と呼ばれる。そんな用語が使われるほど、インターネットは危険戦域なのである。

 非武装地帯の例;http://www.cats.ne.jp/info/Intranet/Firewall.html

早くサイバーコップエージェントでも作って、インターネット内の巡回をして安全を確保して欲しいものである。


なお、あちこちのHPを見ていると、引用まで否定している誤ったHPがある。1秒でも音楽の断片を流すのは著作権法違反などというのは嘘である。自分達の著作権に固執するあまり、こんな嘘をつくから、著作権の過剰な主張者は、却って胡散臭く思われるのである。勿論、引用が正当に行われていれば合法である。

CRICにも、第三者を装って過剰な著作権保護の主張が書かれている。私的利用の複製に関しては著作権法で認められている。ここまでは良い。私がCDを買ったのは、CDという物体が欲しかったからではない。そんなものはPC店にいけば、無料で大量に置いてある。どこかのISPの接続用CDをもらってきて、土瓶敷きにするも、コースタにするも、フリスビー代わりにするも自由である。そんなことの為に、大枚3600円という法外な値段の音楽CDを買ってきたのではない。中味の音楽の為である。となれば、以下のように中味を他の容器に移す権利が購入者にあるのは太陽が東から昇る以上に当然の権利である。

私は長距離トラックの運転手をしているので、運転中、車のカセットテープデッキでこの音楽を聴きたい。また、休みには渋谷辺りを歩きながら、軽くて小さいMDでこの音楽を聴きたい。セダンのSupraにはCDを付けてあるが、夏60度Cを超える車中にCDを置いたままにして大切なCDを熱で反らせて聴けなくなるのは嫌だから、CD−Rにバックアップしたい。これらの私的利用の為の複製権を購入者が持つのは当然のことである。にもかかわらず、MDや音楽CD−Rにはすでに複製すると仮定した金額が盛りこまれて、知らない間に我々は何重にも著作権料を払わされている。私的コピーしていない人も払わされているのである。これは公序良俗に反する。

しかし、CRICは、この法律はアナログ時代の法律で、デジタルコピーでは質的劣化がないから、私的複製といえども制限されるべきであるという論調なのである。明確に、そうは書いていないが、読者をそう思ってしまうように誘導する詐欺師のよくやる手口の書き方になっている。

このCRICの意見は論理的に破綻していて、完全な誤りである。非劣化性と私的利用の間には何の関係もない。私的利用では何回コピーしようが全て買ってきたオリジナルから直接コピーできる。従って、アナログであろうが、デジタルであろうが、もともと劣化は問題とならない

三百代言的問題のすり変えを行うべきではない。そういう業界体質だから胡散臭く見られるのである。CRICは音楽関係からの資金で運用されている団体なので、こういう論調になるのは当然であるが。

デジタルコピーで劣化が起きない事が問題になるのは、何段もコピーを重ねた場合である。友達の友達は叉友達で、コピーを重ねて行っても劣化しないので、不正コピーが容易になる。これを防ぎたいのがCRICの本音であろう。これはこれで法的対処をすれば良い。悪い連中が万匹して損害が出るので、今後、本店の全商品の売価を2倍にします、いや、それだけではない、本店の前の県道を通るだけでも万引きの可能性があるので保証金として通行料を戴きますという。そんなスーパやデパートが現れたら、一般市民は、この経営者がまともま頭をしていると思うだろうか。これと同じ論理を平然と唱えられるとはおかしな業界である。

CRICの主張;
しかしながら、この規定はデジタル技術登場以前に設けられたものであることに注意する必要があります。アナログ技術による複製の場合は、複製物は本物よりも質が落ちることから、私的使用など限られた場合に複製の自由を認めたところで権利者の利益がそれほど害されることはないとの考慮に基づいて無許諾での複製が許されたものです。ところが、マルチメディア・ソフトなどデジタルソフトの場合では複製が瞬時に、しかも品質において劣化することのないクローンが誕生するのですから、権利者としては到底承服しがたいところと思われます。

  −−http://www.cric.or.jp/qa/multimedia/multi.html  から引用


著作権法が守るものは、表現そのものである。その表現で表わされた事実ではない。「国境の長いとんねるをぬけると雪国であった」という、それがどうした系のあたりまえの事実を、もう誰も書けなくなっては困る。その事実をこのように表現したのは川端康成であって、この表現そのものだけが彼のものなのである。だからといって、このようなたった20字のなんでもない表現に対して普通は、著作権を主張できるものでもないことは明らかであろう(まあ、俳句は普通ではない)。そんなことをいえば、「あら、そうかしら」なども誰も書けなくなる。

更に、著作権法が守るものは創作的な芸術・学術表現である。新聞ニュースなどは単なる事実であるから著作権法の対象にはならない。しかし、78項に挙げた米国のトータルニュースの例では、トータルニュースというHPが各新聞社の記事をフレーム内表示したところ、CNN、ワシントンポストを始めとする新聞社から訴えられた。米国裁判所もこれには困ったとみえ、和解を勧告して逃げてしまった。これは、すぐ分かるようにお金がからんでいる。著作権というより、民法の準事務管理、不法行為の疑義による訴訟であろう。それでさえ和解勧告である。日本のHPの中には、故意にか無知からかは知らないが、これをもって、いかにもフレーム内表示は著作権法違反のように書いているところもある。勿論、間違いである。

民法697条 事務管理
http://www.ky.xaxon.ne.jp/~kagayama/civ/kogoka/ver2/old_newcode5.html

事務管理とは、分かり易く言えば、その義務が無いにもかかわらず、他人の世話(事務管理)をしてあげること(他人の権利領域に善意で介入すること;大きなお世話の場合もありうるが、基本的には下記のように当人が意志を表明できない場合の為の法である)。
 ・川で溺れている子供を助けてあげる
 ・駅のフォームで気を失っている人を病院まで運んであげる、など
  (寝ていただけかもしれない場合もある)

準事務管理は、内容的には事務管理とはむしろ逆に他人を利用する場合(他人の権利領域に悪意で介入する)であるが、法律的な扱いの面が、他人の権利の領域に介入するという意味では似ているので、事務管理に準じて処理をするもの。
準事務管理の例は、他人の褌で相撲を取る行為といえば分かり易いか。


ついでにいうと、新聞同様、英和辞書などの各項目と訳語は著作権の対象とはならない。創造的な表現ではないし、それ以前に語そのものは人類共通の財産である。しかし、用例など語の説明は対象となりえる。また、辞書に収録された語の集合、つまり、何十万語もあるであろう語群から何らかの編集作業で選ばれてその辞書に収録されている語の集合も編集権により保護の対象になる。

結論としては、他のHPへの関与はリンク(そこをクリックすると、そのHPに跳んで行く)に限定しておくことが最も安全である。引用に関する知識があれば、適切な引用は許される。(勝つだろうとはいえ)いいががりで訴訟を起こされるのを覚悟の上ならフレーム内表示、画像表示も引用として適切に行えば可能である(あくまで自己責任)。xxからの引用という表示をするなど礼儀と、法的措置が必要なのは言うもおろかであろう。

尚、著作権の有効期限は著作者の没後50年である。だからと言ってベーム指揮のベートーベンの交響曲第9番をMP3にしてWebサーバにおいてはならない。ベートーベンの著作権は切れているが、ベームの指揮・演奏という著作隣接権はまだ有効である。

   
78項へ




80.位置情報とは何か?    目 次

最近、移動電話(携帯電話やPHS)などの話題で、位置情報という言葉を聞くようになった。PCでも、リブレットやチャンドラにPHSなどを付けてモバイルするなら現在の自分の居場所の近くの駅や、レストランなどをインターネット経由で教えてくれるサービスがある。

つまり位置情報とは、あなたの位置をどこにいてもPCや携帯電話が把握する技術である。

あなたの現在位置の緯度経度(latlon;latitude/longtitude)が分かれば後は簡単で、ブラウザはどこかのWebサーバにその位置を送って、そこを中心とする地図をサーバからgetして表示する。一種のカーナビ(ManNavigationである。誤差はPHSで100m位ある)のような機能が、モバイルPCと、PHSと、PHSをPCに接続するPCカードだけで実現する。地図サービスはmapfanか、mapionへ行けば良い。近隣駅検索サービスは駅前探検倶楽部へ行けば良い。Googleで検索すればすぐ出てくる。

PHSを徘徊癖のあるオジイチャンや、子どもに持たせておけば、今どこにいるかすぐ分かるサービスもある。

この機能、PHSでなければだめである。携帯ではだめ(cdmaOneによる方式は、携帯でも数十m〜百m程度の精度がある)。GPSなら多分PCと連動しないので(ソフトを書くだけの話しであるが)手動で連動させればできるだろう。ただGPSはまだ高い。この機能を使うにはPHS電話会社と契約がいる。なぜかは全文を読んで考えればすぐ分かる。

なぜ、こんな事ができるのか? それを理解するには、携帯電話、PHSなどの移動電話がどのようにしてつながるのかを理解しなければならない。通常のNTT電話なら、03ー3456ーxxxxとかければ、03で、東京、3456で、都内のどこかの交換局、xxxxで相手の電話ということが分かる。あなたの家の最寄りの電話局にある交換機(LocalSwitch)は03で東京の局間交換機(TransitSwitch)に繋ぐ。3456で、相手の家の最寄り電話局の交換機につなぎ、xxxxで相手の家の電話機につなぐ。両方の電話機とも固定されているので、それがつながっている電話局も固定されている。それで、相手につながる。

さて、移動電話である。あなたが家の固定電話から、友達の携帯電話の番号をプッシュする。この時、最寄りの電話局の交換機はどこへ繋げばいいのか??札幌?、仙台?、京都?、宮崎?。市外電話番号がないので、どこへ繋いだらよいかわからない。もっとも、そんなことはなく、090とか070とかだから、携帯電話会社の交換機に繋ぐのである。しかし、携帯電話会社でも同じことがおきる。相手の居場所がわからなければ繋ぎようがないではないか。稚内かもしれないし、那覇かもしれない。狼煙かもしれなければ、高知かもしれない。

もうお分かりだろう。携帯電話会社は逐一、あなたを追跡しているのである。携帯電話会社には位置情報を管理するコンピュータが置いてあって、寸時も休むことなくあなたの居場所を追尾している。どこにいるか知られたくなけば、電源をきっておくしかない。電話をかけなければ電波は出ていないと思ってはいけない。携帯電話はこのコンピュータに自分の位置を報告するためにひっきりなしに勝手に電話をしている。ただ、それは管理用の通信だから電話代として請求されないだけである(勿論、基本料金や、通話料金の中に潜り込んでいる)。この電波が心臓ペースメーカに悪さをするから、電車の中では、電源を切るべきである。ただ、あなたの位置情報は基本的にはコンピュータが知っているだけで携帯電話会社の社員がしっているわけではない。個人のプライバシーは、守られていると思っていい。信用できなければ、移動電話はもたないことである。

この位置というのは実はあなたの位置ではない。あなたの移動電話の電波を受信しているアンテナ(基地局、ベースステーション、セルステーションなどという)の位置である。移動電話では日本中を碁盤の目のように区切って、その交点にアンテナをたてている。携帯電話で、数Km置き、PHSで100m前後置きにこのアンテナがたっている。移動電話はしょっちゅう電波を送受信してこのアンテナと話しをしている。それで、アンテナは今、あなたが側にいることを知っていて、中央のコンピュータに報告する。誤差は、アンテナの間隔程度ある。最初に携帯では位置情報を使ったサービスはできないといったのは、このことで、数Kmも誤差があっては、山手線内にいるという程度しか分からない。

ところがPHSは電波が弱い分、アンテナ間隔が短いので、誤差100m前後なのである。もっとも、携帯でもCDMA方式では位相管理ができるから、原理的にはPHSより小さい誤差で位置が分かる。GPSの誤差はSAが取れた今、ディファレンシャルもきかせれば誤差数mであるが、RTK−GPSという位相を使う方式では誤差1〜2cmにすることができる。

ここで誤差とか、精度とか言っているのは、統計的な値によるもので、誤差100m以内といっても、100%,、100m以内の円の中に落ちるわけではない。普通は、2σを使う。2σとは、測定した値の95.45%がその半径の円の中に落ちる半径である。2σ=100mと行ったばあい、10000回測定して、9545回が半径100mの中にあり、455回は、100の外に出たということである。だから、誤差という場合、何σか聞いておかないと、すごく良いと思っていたら、1σでの誤差ということもある。1σ=68.27%だから、10000回の測定の内、6827回の測定値が100mの中にあれば良いことになる。この機器で、2σをとったら、とても、100mなんてものじゃなくなる。



ここで使っているσは、標準偏差とは本当は少し異なります。ただ、標準偏差の手法を流用しているのです。正確には、DRMSと呼びます。DistanceRootMeanSquareです。 1DRMS=100m、2DRMS=60mというような使い方です。統計が分かる人には、σではおかしいことはわかりますね。



σ
168.27%31.73%
295.45%4.55%
399.73%0.27%
3.999.9999%0.0001%


個人の位置情報はプライバシーだから、移動電話会社は勝手に第三者に送ることはできない。 それで、位置情報を使う移動電話サービスは、(多分、たとえ位置情報を本人に送る場合でも)契約が必要になるのである。位置情報を使うサービスはすでに色々な形で始まっている。うまく使えば非常に便利なものである。





81.懐かしの名機達;情報処理学会HPより    目 次

Webサーフィンをしていたらこんなページが見つかった。

情報処理学会;情報技術のエポック展

日本初の大型ハードディスク は、こんな性能だったのである!名前通り大型

以下、個々の説明は上記情報技術のエポック展参照。

 記憶容量:7.25MB(GBの間違いではない)
 記録密度:0.1メガビット/平方インチ(今なら30Gbpsi)
 回転数:2,400回転/分 (2001年現在、家庭でも7200回転が普及筋になりつつある)
 データ転送速度:0.156MB/秒 (100MB/秒を遅いと思いだしているのに)
 直径:14インチ(35cm)


当時としては画期的なものであった。右上の透明の長方形のプラスチック(ガラス?)部分に、2本、黄色い1cm位の横線状に蛍光灯が映りこんでいる。この透明の部分が多分、蓋で、ここを上に開いてディスクパックを交換する(リムーバブル!Jazzの先駆ですね)のだろう(保証無し)。その下の灰緑色の大きな部分、ベンチレータの穴がある部分が、コントローラだろう。IDEのHDDなら、本体裏の基盤にちょっと回路があるが、あれ!に相当。

日本初(当然、世界初だろう)の日本語ワードプロセッサ

机そのものがワープロであった。この機械の彗星のような突然の出現により、仮名漢字変換という技術が世に出、今のPCワープロの道が開けた。世の人々は、何故、計算する機械で国語ができるのか不思議がったものであった。我々が、日本語を小さなキーボードで打てるようになったのはこの機械の技術のお陰である。そうでなければ、下のような巨大な鍵盤を使うことになっていただろう。1984年になっても、まだこのような全文字排列の鍵盤規格が決められていた。

jis漢字鍵盤配列.JPG


JIS_C6235: 60字x36字 全文字数;2160字 漢字;1879字
1級漢字;780 2級漢字;1080 数詞用漢字;19字 1984.4.1制定


右の引き出しのある部分にある蓋のようなものが8インチフロッピーの入り口だろう。モニターの右側にプリンタの用紙投入口が見える。10MBか、20MBのハードディスク内蔵である。上のHDDから多少は進歩していたであろうが。。。。

往年の名ミニコン

かってのATTベル研のKen Thompsonが1969年、元祖Unixを作ったのが、この機械の兄に当たるPDP−7。さすがに能力が劣るのか、翌年、このPDP−11に移植、本格的に開発が進み、今のLinuxに至る。勿論、BSD、SVR4、Soralis、AIXなど全てのUnix系OSの元祖が開発された機械である。

  *:Unixは商標なのでその権利を持っている所(ATTが売り払って以来、今はどこにあるのだろう?)しか使えず、バラバラの名前になっているが、中味はUnix互換である。

最上段、ピンクの帯の上にDigitalとあるのは、デジタルコンピュータということではない。(コンパックに買収されて)今は亡きDigitalEquipmentCorporation(DEC)のロゴである。それにしてもフルタワーの一番上の兄貴分のような大きさである。

その一段下、右の方に縦に白いリボンのようなものがあるが、これが今なら、CD−ROMに当たる紙テープである。プログラムはこの上にパンチされた(一列に穴が8個あり、8bitを表す)。このように折り畳み式ではなく、セロテープのような形に(要するに普通のテープの形状)巻かれたテープも有った。本文に紙テープも展示されている。





82.NTとメモリーのトラブル    目 次


Abit BH6 Rev1.0(多分)にマイクロンの128MBを増設した所、ブルーパニック頻発で、コア吐きまくりの目にあった。これまで、32MB,64MBの2本が付いていて安定して動いていた。第一スロットに64MB,第二スロットに128MB、第三スロットに32MBを付けたところ、起動しても2、3分でブルーパニック、酷い時は、ログインしてすぐにブルーパニックである。

NTとメモリーではお定まりのスロット変えを行いやっと安定した。

32MB,PC66,CL3  64MB,PC100/CL2  128MB,PC133,CL3
  最初(安定)
100MHz,CL=3
1回目
100MHz,CL=3
2回目
100MHz,CL=3
3回目
66MHz,CL=3
4回目
100MHz,CL=3
5回目
100MHz,CL=3
6回目(安定)
100MHz,CL=2
第1スロット 64MB 64MB 128MB 128MB 64MB 64MB 64MB
第2スロット 32MB 128MB 64MB 64MB 128MB 空き 空き
第3スロット 空き 32MB 32MB 32MB 空き 128MB 128MB
赤色はブルーパニック、青色は安定

4回目の時には、200KB程のjpg画像をSusieで30枚程読み込み、MP3を稼動させ、MediaPlayerでmpg1を2画面、Superπを同時に走らせ、画像処理ソフトを起動して編集しながら、HDbenchを走らせて、使用メモリー160MB、CPU稼働率100%状態で、30分程安定して動いたから多分大丈夫だろうと思って、全てを終了し、何かをクリックした途端ブルーパニック

AbitのMBはあまり評判は良くなく、BBSには、第3スロットは使い物にならないと言う意見もあるが、どうも環境によって違うらしい。安定して動いている人の話も結構あるし、居候の場合、むしろ、第3スロットの方がよさそうでさえある。

問題は、NTである。この状況は間違いなくNTのバグである。コードのバグでなければ、ソフト設計のバグである。ここに至るまで、まあ、最初に疑うのはメモリそのものだから、Memtest86 2.6を1時間半かかって走らせきった。何の問題も無かった。Memtest86 2.6は多分DOSモードで走っている。

このPCはWin98とデュアルブートにしてあるが、98では、何回も10時間連続稼動したが、全く問題はなかった。 おかしいのはNTだけである。こういう状況に関して、「NTはメモリー管理が厳しくて。。。」という発言も良く聞くが、このような表現は、メモリー管理が9xに比して、よりキチントしていると言うニュアンスがある。そうではない。これは設計上のバグである。メモリーのタイミングが厳しいからメモリーのタイミングを緩めろと書いてあるBBSなどもあるが、これには何の根拠もない。コードとはそんなものではない。上記の様にむしろ、タイミングを速めにして安定した。

コードというものが、CPUの中でどう扱われるのか、その内、書いてみたい。






83.半角カナはインターネットで使っても良い    目 次


半角カナを使っていけないという、現在のインターネットにおいては殆ど意味も根拠もない意見があるが、何故なのだろう。半角カナが8ビットコードであり、8ビットはインターネットを通らないと、なぜか、理由も無く思い込んでいる人がいるからである。

ご存じのようにマイクロソフトのOSではシフトJISという8ビットコード系が使われている。一方、Webは、より正確にいえば、HTTPは8ビットクリーンな体系である(というより、そもそもTCPがそうなのである)。クリーンという意味は、BASE64のような姑息な手段で、8ビットを7ビット化して通しているのではなく、元来8ビットで設計してあるという意味である。つまりシフトJISをそのまま通している。今、貴方の見ているこの項のカタカナは全て半角で書かれているが何の問題もない。ところが、不思議な事に、そうした半角カナを見て(見えているのだから、問題はないのにも拘らず)、こんなものは使っていけないと言う人がWeb上に居るのである。現実よりも教条を信じると言う事は恐ろしい。確かに、ISO-2022-JPしか扱わないブラウザを使っている人がいたら、問題が出るが、8ビット体系のWebで7ビットしか扱わないブラウザなど存在しない(作るのは簡単だが)。そんなものがあったら仕様違反であるから、さっさと捨てた方が良い。

HTTP1.1(RFC2616)、HTTP1.0(RFC1945)にはContent-Transfer-Encodingが存在しない。つまり8ビット→7ビット変換機構が存在しないのであり、不要であるということなのである。また、HTML文書を見てみると(IEでは、表示メニュー→ソース)、

<META http-equiv=Content-Type content="text/html; charset=shift_jis"


のように8ビットコードであるシフトJISが堂々と宣言されているHTMLは幾らでもある。

MIMEMultipurpose Internet Mail Extensions(マイムと読む)のこのContent-Transfer-Encodingフィールドの役割は、インターネットメールにおけるコードの記法の設定であるが、良く使われる役割は8ビットコードを7ビットに変換することである。バイナリを添付したり、8ビットコードの漢字が通るようにすることである。MIMEをまねて作られたHTTPでありながら、しかし、このフィールドはHTTPには、存在しないのである。つまり、8ビットをそのまま通すのである。

さて、Webを使っていて、時々字化けを起こすことは周知の事実であるが、その時はIE5.5なら、インターネットオプションのエンコードで、EUC(Extended Unix Code;SUNが始めた2バイトコード記法)、シフトJIS、JISから正しいコードを選ぶ事になる。これらのコードは8ビット系である。そして、8ビットのままインターネットを流れてきているのである。HTTPはWWWで用いられるプロトコルであるが、WWWはWorldWideWebのachronymである。WorldWide、ということは、IETFは8ビットコードがインターネットで世界中を流れることを想定してこの規格を作っているのである。従って、8ビットコードである半角カナも当然、インターネットの中を、即ち、HTTPd、ゲートウェイ(これはインターネット用語では、3層スイッチであるルータと同義語であるが、ISOでは7層スイッチとしている。具体的には、プロトコル変換などを行う)、ルータ、ファイアウォール、プロクシ、ブラウザの中を通って行く。

一方、JUNET時代に日本語を扱う為に決められたISO-2022-JPはJIS類似の7ビット漢字コードである。これはインターネット以前の日本における広域試験ネットワークであったJUNETで使われていた。まだ、7ビットしかネットワークの通過が保証されていない時代のことである(とは言え、KDDのVenus−Pは80年代でもヨーロッパにEUCを通していた。意外に8ビットは通るものである。別に8ビットが通らなかったのではなく、ASCIIが7ビットコードなので、どこかに手を抜いて、8ビット目を無視したソフトを作る輩がいるかも知れないので、安全側に倒していただけのことであろう。RFC821:SMTPには、

   Dtata Transfer
    The TCP connection supports the transmission of 8-bit bytes.
    The SMTP data is 7-bit  ASCII characters. Each character
    is transmitted as an 8-bit byte with the high-order bit
    cleared to zero.
とある。これが悪の元凶であろう。既にTCPが存在しているネットワーク上で7bitにする理由はない!)。

ISO-2022-JPは、7ビットコードであるから8ビット文字を意識していない当時のネットワークでも通った。このコードは7ビットにするために8ビット文字である半角カナを持っていない。そこが典型的にJISと異なるのである。従って、今でも相手のメーラがこのコード体系しか扱えないミイラのような物の場合(メールシステムは、互換性のためにミイラが多い)は、半角カナを使うと該当する文字が定義されていないので、表示されないか、字化けを起こすかする。もう御分かりかと思うが、8ビット問題はメールに関する問題である。MIMEとはMultipurposeInternetMailExtensionsのアクロニムであり、8ビットコードを通さないかもしれない時代遅れのSMTPサーバと、メーラの為に作られた方式である。8ビットを通す現代のWebでわざわざ、ISO-2022-JPを使う必要はない。従って、メール以外では、半角カナを使っても何の支障もない。

では、メールはどうか?メモ帳で書いた、ということは8ビット体系であるシフトJISで書いたメールが出せる仕掛けは何であろうか?メールの場合、Webより遥かに古い歴史をもつので、ひょっとしてどこかの日本ではない世界の果ての超田舎にあるSMTPサーバが8ビットを通さないかもしれないのではないかという疑心暗鬼があり、MIMEという規格が作られた。これにより8ビットは7ビットにエンコード/変換できるので、インターネットの通過自体は問題無い。現に、MP3や、デジカメ写真の8ビットバイナリを通している人が殆どの時代になっている。この点に関しては、半角カナも、本来、okなのである。但し、メールが届いた相手のメーラがISO-2022-JPしか扱えなければ、デコードした後のシフトJISの半角カナの行き所がない。そのようなコードは空きになっているからである。つまりは、8ビット問題はインターネットの問題ではなく、メーラ&SMTPの問題なのである

因みにOEなどで、半角カナでメールを書いてみると、送信時に勝手に全角カナに変換している。多分、何で書いても、2022−JPに変換しているのだろう。他のメーラでもそうだから(勝手にやるかどうかは別として)メールの世界は、完全に2022−JPの世界である。届いたメールのヘッダーを見ると、コードのフィールドにISO-2022-JPと書いてある。これは、JUNET時代に決められたRFC1468; Japanese Character Encoding for Internet Messagesの影響の為であろう。

こう見てみると、半角カナが読めている所は、いけないという理由がない。通らない可能性のあるところでは、このようにソフトが対応する。従って、半角カナを使ってはいけないと言う理由はどこにもないのである。

尚、

BASE64では
バイト列を3バイト=24ビットずつに区切り、これを6ビットずつ取りだし、4バイトにする。6ビット=64なので、A-Za-z0-9+/の64文字に0−63を割り当ててエンコードする。例えば、0->A,1->B,...52->0,...61->9,62->+,63->/である。最後に3で割りきれなかった部分は「=」を詰め物とする。このエンコーディングでは3バイトが4バイトになる。

Quoted Printableでは
=16進表記
である。
=AF=73
のようになるので1バイトが3バイトになる。 従って、日本語文書のような文書全体が16ビットコードの場合、BASE64でのエンコードが良い。英文の文書の中に時々漢字が混じるというのであれば、Quoted Printableが向いている。




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