52G9658
Fru No. 92F0332
Date: 3/5/96
Plt No. TC1 Model M
Manufactured for IBM by Lemark

1996年製,Lexmark時代の青ロゴ鍵盤です。このモデルは,元祖enhanced 101としての1391401(およびその同類)と,IBM座屈ばね鍵盤の最終型42H1292の中間種として,様々な点で興味深い特徴を持っています。1993年産から1996年産までが確認されています。1391401および42H1292と並んで比較的よく目にする印象があり,生産台数もLexmarkモノとしては多いはずで,1391401の正統な後継機種の一つと位置付けてよかろうと私は考えています。

52G9658の全体写真

1391401との相違は主に4点あります。ひとつは一目瞭然なように,青ロゴであること。二つには,それに対応して,防水構造となっている点です。下記写真の通り,鍵盤裏側手前には排水口が4つ存在しています。42H1292などで見られるただの穴ではなく,鋼板にリベット溶着された黒プラスチックに,導水路が設けられており,それがこの穴に通じています。お茶などをこぼしても大丈夫だと思います。詳しくは上記のbabo氏のサイト,もしくはのぐ獣氏の研究を参照してください。

52G9658の裏面写真

相違の3つ目は,キートップが固定式であることです。全体の質感や打鍵感は1391401とまったく相違がないので見落としそうになりますが,大きな違いと言えると思います。キーの材質やサイズは92G7461と同じものだと思います。不思議なことに,このキートップ固定式の構造は,おそらくコスト的には有利と思われるにも関わらず,その後主流にはなりませんでした。実際,この後継機種の42H1292では,キートップは着脱式に戻っています。2001年8月現在IBMの青ロゴ製品の中で唯一「正規」ルート(と言ってもIBMではなくUnicompのことですが)で購入可能なUNI04C6もまた着脱式のキートップです。

52G9658の側面写真

相違の4つ目は,着脱不可の扁平なコード,私の呼ぶところの「メキシカン・コード」が採用されていることです。これもまた92G7461と同じものです。やや高級感には欠けますが,実用上はこういう軽いコードの方が使いやすいというのが実感です。IBMの座屈ばね式鍵盤の中には,コードが別売りとされていたものも多いようですが,固定式であっても同梱してくれた方が親切といえば親切でしょう。

52G9658のカールコード写真

打鍵感は元祖1391401と差がありませんので批評はそちらに譲ります。42H1292に見られるようなスイッチ周りの精度の低下は本機では見られません。筐体はスピーカー孔付きで,排水口を除き,元祖と同デザインです。材質もしっかりしており,質感において1391401に劣る印象はありません。全体的に,トラックポイントの有無を除いて92G7461と極めてよく似ており,正確な意味で兄弟機と言えるでしょう。
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