ベンチャー革命2007116

                           山本尚利

タイトル: 命が惜しくなった?隠れ親米派、小沢氏

 

1.小沢民主党党首辞任表明の波紋

 2007114日、小沢一郎民主党党首が突然、辞任を表明しました。辞任表明の理由は、自民党と民主党の大連立構想を福田首相が小沢氏に打診し、小沢氏は福田提案を前向きにとらえたのに、民主党役員から総すかんを食い、それを小沢氏への不信任と解釈したからとのこと。国民はきつねにつままれたようです。お人好し日本国民の一般認識は以下のとおりです。すなわち2007729日の参院選で民主党が大勝利、その後、小沢氏はテロ特措法延長に反対することによって、安倍首相を辞任に追い込みました。その勢いに乗って、小沢民主党はポスト安倍の福田内閣には衆院解散、総選挙を要求していく戦略ではないか。そして、来年にはいよいよ、民主党が政権党になるのではないかという楽観的シナリオです。ところが、今回の小沢辞任表明劇により、近未来の民主党政権実現シナリオが大きく遠のいてしまいました。この辞任表明劇は国民に非常にわかりにくく、小沢民主党への国民の信頼が一挙に崩れてしまいました。

 この顛末には、既視観(デジャビュ)があります。まず、唐突な辞任劇に関して2007912日、唐突な安倍首相の辞任発表です(注1)。次に、民主党党首のオウンゴール(自殺行為)に関しては、2005911日の郵政選挙における当時の岡田民主党党首の確信犯的かつ自爆的敗北戦術です(注2)。筆者は当時の小泉自民党の大勝利の陰に岡田民主党のオウンゴール(不作為の罪)が存在したとみています。もうひとつ20063月に勃発した民主党永田議員の偽メール事件です。このときの前原民主党党首の自爆的言動は明らかに異常でした(注3)。この後、周知のようにポスト前原、小沢氏が民主党党首となって現在に至っています。そのとき、筆者は隠れ親米派政治家としての小沢氏の裏ミッションについて推理しています(注4)。小沢氏の民主党(野党第一党)の党首としての裏ミッションは極めて複雑で一般国民には非常にわかりにくいわけです。われわれ国民は彼の言動を素直に鵜呑みすることはできません。

 筆者はこの当時から、自民党も民主党もお釈迦さま(米国覇権主義者)の掌で踊らされているにすぎないと感じていました。まさに偽装民主主義国家、米国の共和党と民主党の国民騙しの茶番劇(出来レース)そのものです。

 

2.安倍氏に続き、唐突な小沢辞任表明劇でわかったこと

 今回の奇々怪々な小沢氏辞任表明劇によって、上記、隠れ親米、小沢氏に関する筆者の推理がかなり裏付けられました。小沢氏の奇々怪々な言動は、日本政治を闇支配する寡頭勢力の動向を知らずしては絶対に解明できないといえます。2007116日付け日刊ゲンダイにはCIA謀略説が書かれていますが、この記事は一読に値するでしょう。今回の小沢氏の辞任表明会見でもっとも印象的であったのは、朝日、日経を除く大手マスコミの反小沢のネガティブ・キャンペーンを厳しく批判した点にあります。小沢氏がなぜ、朝日と日経を除くと発言したかは不明ですが、日本の大手マスコミはことごとく、米国覇権主義者に何らかの影響を受けているのは間違いないでしょう。今回、具体的には、読売、産経、毎日が小沢氏にとって批判の対象だったようです。罠に嵌まったことがよほどくやしかったのでしょうか。とくに読売の正力松太郎、ナベツネラインはCIA(米国中央諜報局)のエージェントであったことは半ば、公知の事実です(注5)。また戦後の自民党がCIAの資金援助で半永久政権党に成長したこともほぼ間違いないでしょう(注5)。

 ところでCIAはブッシュ政権を支える戦争屋系寡頭勢力の所有物のひとつです。CIA傘下の闇組織はCIA経由で流される豊富な闇資金を使って、日本政治支配のため、日本の有力政治家全員のスキャンダルや弱点を細かく押さえているといわれています。小沢氏は守屋元防衛事務次官の業者癒着疑惑の主役、山田洋行から政治献金を受けていたと報道されています。このように戦争屋は安倍氏のケースと同じく、必要に応じて、いつでも小沢氏(元自民党議員)を打ち落とせる体制をとっている(スタンバイ)と思われます。

 今回、小沢氏は戦争屋の危険な動きを先取りし、打ち落とされる前に、自分から党首の座をおりようとしたわけです。テロ特措法延長に関して、小沢氏が、戦争屋の派遣したシーファー米国駐日大使の要求をはねつけたのはまだ記憶に新しいところです(注6)。小沢氏の強気は、戦争屋から米国覇権を奪いつつある銀行屋系寡頭勢力の味方がついているからであると、筆者は分析しました。

 ところが小沢氏にとっての寄らば大樹である銀行屋の弱みは、戦争屋の所有するCIAのもっているような闇の諜報・陰謀組織を持たない点です。米国において銀行屋の台頭で、窮鼠猫を食む状態に陥っている戦争屋から早速、小沢氏に狂気の反撃が開始されたということでしょう。小沢氏にとって戦争屋の素早い動きはある意味で誤算であったのかもしれません。

 参院選での民主党大勝利の後、戦争屋からみて、小沢氏は近未来、米国覇権を獲るはずの銀行屋の勢いに便乗して鞍替えしようと企む裏切り者にみえたことでしょう。能天気の安倍前首相と違って、戦争屋の怖さを熟知している小沢氏は素早く、遁走を決め込んだということでしょう。さもないと、政治生命どころか、命まで絶たれる危険がありますから。

 

3.小沢氏は慰留されるか

 2007116日の現時点、小沢氏の辞任は保留されていますが、鳩山幹事長の慰留で小沢氏が辞任を撤回したらそれこそ、参院選敗北後、続投宣言した安倍首相以上に、大恥でしょう。

 小沢氏が辞意表明してしまった以上、続投しようが、辞任しようが、民主党への国民の信頼は大きく毀損されました。当分、民主党は救いようがない。小沢氏は意図的か未必の故意で、早期衆院解散、総選挙という国民期待の政権交代シナリオをぶち壊したとみてよいでしょう。まさに、小沢氏の裏ミッション(注4)がここに行使されたということです。この状況で誰が得をするか。言うまでもなく福田総理を闇で操ろうとする戦争屋です。米国では戦争屋は銀行屋に押されっぱなしですが、日本ではまだ力をもっているということです。その理由は銀行屋のアジア支配戦略は日本ではなく中国優先ですから。

 いずれにしても、小沢氏は急速に高まってきた民主党への国民の信頼を意図的に、地に落とすことによって、戦争屋からの攻撃をひとまずかわした(小沢氏の救命を含む)と分析できます。

 米国大統領選挙は来年11月であり、まだ1年あります。隠れ親米の小沢氏は、戦争屋から銀行屋に乗り換えるタイミングを図っていることを戦争屋に悟られてしまった。総理の座が目の前にちらついて、あの冷静沈着な小沢氏は、年齢的にもゆとりがないこともあって、さすがに血迷ったのではないでしょうか。戦争屋はこのスキを見事に突いたのです。まったく恐れ入ります(笑)。いずれにしても、われわれ国民は、安倍首相の唐突な辞任、そして今回の小沢氏の唐突な辞任表明から、さすがに、これはおかしいと、そろそろ気づかなければなりません。小泉内閣誕生以来、CIAおよびその闇組織を所有する戦争屋は日本国民にまったく遠慮がなくなったのです。

 

注1:ベンチャー革命No.243『ついにさじを投げた安倍首相』2007912

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr243.htm

注2:ベンチャー革命No.1769.11衆院選挙は茶番か』20059月4日

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr176.htm

注3:ベンチャー革命No.188日本政治の親米化促進:偽メール事件の意味2006323

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr188.htm

注4:ベンチャー革命No.190小沢民主党新代表のミッションとは2006411

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr190.htm

注5:ベンチャー革命No.247読売グループはなぜ、9.11事件のタブーに挑戦したか20071021

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr247.htm

注6:ベンチャー革命No.242米国覇権主義者の陽動作戦にひっかかるな200797

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr242.htm

 

山本尚利(ヤマモトヒサトシ)

hisa_yamamoto@mug.biglobe.ne.jp

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/magazine-menus.htm