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最終更新日 2011/08/27

注意やLinkの事

更新履歴と予定
楽描き帖に一点追加(11/8/27)
楽曲に「回廊」追加 (11/4/17)
リンク更新、英語ページ作成 (11/4/16)
詳説「はじめての天体望遠鏡選び」
楽描き帖に一点追加
キリ番取得者



詳説 不定期更新
最新版は下
CG 15/02/14
楽描き帖 23/08/27
フラクタル 12/12/09

掲示板 13/02/19設置
楽曲 23/04/17
XG解説 14/06/26
音ネタ 15/01/10

自己紹介等 18/09/24
ソフトウェア 17/02/19

リンク 23/04/16

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135.はじめての天体望遠鏡選び 12/13

 近年、宇宙物理学や衛星技術(例えば"はやぶさ"のイオンエンジンや自律航法など)に関連して様々なホットトピックが続いていることもあり、宇宙に対して興味を持っている人は少なくないと思われる。そのような興味から素人でも気軽に楽しめるのが天体望遠鏡による星の観察である。
 さて、天体望遠鏡はその複雑さや質によって値段がピンきりであり、はじめての天体望遠鏡選びは結構難しい。筆者も小学生の時に初めて天体望遠鏡を選んだ時には悩んだのを記憶している。そこで、筆者が天体望遠鏡を選んだときの心理や、結果的に思ったこと、つまり(極めて浅はかであることを付け加えるが)経験に基づき、ざっくりと細かいことは捨ててお勧めするタイプを紹介したい。
 さて、天体望遠鏡の各部品にはいくつかの型がある。そこで、もし基本的な構成や用語が分からなければ、例えば天体望遠鏡大手メーカーVixenのサイトに簡潔な記載があるので参照して欲しい。
http://www.vixen.co.jp/at/select/01.htm

1. 小さい子供などに興味を持たせるきっかけとして欲しい場合
 経緯台屈折式望遠鏡で対物レンズの口径が8cm程度のものを選ぶことをお勧めする。理由として、1. 直感的に扱いやすい、2. メンテナンスがほぼ不要、3. 小口径(8cm程度)であれば安価である(*1)ことが挙げられる。逆に欠点には、1. 色収差(プリズムで太陽光を虹色に分けるように)が出る、2. 小口径のため暗い星の観察には向かない、などがある。

2. もう少し綺麗で迫力のある像が見たい場合
 形式としては、経緯台反射式望遠鏡をお勧めしたい(*2, *3)。理由として、1. 値段の割りに対物レンズ口径が大きく、明るく鮮明な像を得られる、2. 色収差、球面収差が無い、3. 比較的扱いやすいことが挙げられる。一方難点には、1. 光軸補正をたまにはしたほうが良い、2. 横から覗くのでやや直感的でない、3. 望遠鏡の温度と気温とが異なると筒内に空気の対流が発生して陽炎のごとく像が乱れる、などがある。
 さて、天体望遠鏡選びで少し欲を出した場合に、陥りやすいのが倍率への過度の注目である。倍率は以下の式で与えられる。
倍率 = (対物レンズの焦点距離)÷(接眼レンズの焦点距離)
つまり、後でいくらでも替えが効く接眼レンズと、対物レンズの焦点距離を伸ばすバロー(*4)で、ある程度倍率はコントロールできるので、カタログに示されている倍率の値の大小にこだわるのはほとんど意味が無い。さらに悪いことに、後述するように高倍率ほど細部まではっきりした像が見えるわけではなく、また倍率を上げるほど像が暗くなるからである。
 そこで、望遠鏡自体のポテンシャルとして重要性の高い項目について説明したい。まず、集光力が挙げられる。対物レンズの口径の二乗に比例して多くの光が集められるので、レンズが大きいほど明るい像が得られ暗い星まで見ることができ、倍率も上げやすい。具体的にどのくらい光を集められるかは、人間の目を基準にして、集光力何倍と書かれている(*5)。
 次に重要なのが分解能である。分解能は角度で表され、角度が小さい(=分解能が高い)ほど細部まではっきりと観察できる。分解能が低い望遠鏡では、いくら倍率を上げても像がぼけるばかりで大変な不満を覚えることになる。分解能はまず原理的に対物レンズが大きいほど高くなり、それを発揮させるためには光学系の精度が重要である。
 以上述べたように、対物レンズが望遠鏡選びでは重要である。具体的には対物レンズ口径13〜20cmのもので、できれば焦点の合い具合などを自分の目で実際に見てみることをお勧めしたい。200〜300倍以下で快適に観察できるスペックであり、惑星や星座の有名な星を見るには必要十分である。これを満たす最低限の機種には例えばVixenのポルタII R130Sfがあり、およそ5万円で入手できる。

*1: 屈折式では大口径にすると収差が激しくなる。これを抑えるには特殊な材料や工夫が必要になるため高価になる。

*2: 赤道儀式をお勧めしないのは、ごつくて重く、本体を適切に設置しないとその恩恵を受けられず、かえって操作の煩雑性が増すだけだからである。ただし、天体を追尾しながら写真を撮りたいという目的の場合には、基本的に赤道儀が必須になるので注意が必要である。また、大口径の反射式望遠鏡では赤道儀とのセットが基本になっている場合が多く、選択の余地が無いかもしれない。

*3: 光学系には他に例えばカタディオプトリック式があり、接眼レンズの位置が屈折式と同じだったり、小型だったりして優れているが、代わりに扱いの難しさもあり、初めて買う方にはややお勧めしにくい。

*4: 安価な望遠鏡に出来の悪いバローを付属させて高倍率を謳っている場合があるが、期待にそぐわない結果が得られる可能性が非常に高いので注意したい。バローの質もピンきりであり、低品質のものを買うと分解能が悪化し、意味を為さない。

*5: 集光力(X倍)と極限等級(Y等星)は以下の関係にあり、等価の内容である。Y=log2.51(X) + 6
無論、実際の観察で見える星の明るさの限界は、倍率と周辺にどれだけ余計な光があるかに依存する。


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