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ジオのYahoo!JAPAN利用規約適用について
(2001/12/04 参照用にまとめ)

ご意見等はこちらの掲示板に.
以前の内容はこちらこちら

Copyright (c) 2001 Nowake
Permission is granted to copy, distribute and/or modify this document under the terms of the GNU Free Documentation License, Version 1.1 or any later version published by the Free Software Foundation; with no Invariant Sections, with no Front-Cover Texts, and with no Back-Cover Texts. A copy of the license is included in the section entitled "GNU Free Documentation License".(参考用の日本語訳はここ
#なお、Yahoo! JAPANとやりとりしたメールについては、私だけの著作物ではなくYahoo! JAPANの著作物も含むため、GNU FDLを適用しません。

情報の真偽については保証しません.裏は自分で取ってください.
リンクは御自由にどうぞ.

ジオシティーズからファイルをダウンロードする方法を簡単にまとめました。


【概要】

#併せて『著作権・著作者人格権を守りましょう』もどうぞ

大きな問題点として、下記の3つが挙げられます。

  • ジオシティーズにアップロードしたコンテンツに対するYahoo! JAPANの広範な権利
  • ジオシティーズユーザーに対する規約の提示方法
  • アメリカGeoCitiesと日本ジオシティーズの対応の違い

以下にその概要について記述します。


○問題点その1
「ジオシティーズにアップロードしたコンテンツに対するYahoo! Japanの広範な権利」

以下の各規約の項目

より,ジオシティーズユーザーは,Yahoo!ジオシティーズにアップロードしたすべてのコンテンツについて,

  • Yahoo! JAPANに対して,いろいろな著作権に対する非独占的な使用権を無償で提供
  • 著作者人格権を行使しない

ことを承認したことになっています.(とジオシティーズは主張しています


その結果,ユーザーとYahoo! JAPANはコンテンツを「ほぼ共有」することになります.

なお,ここで言うコンテンツとは
『Webページ/プログラム等を含むすべての著作物』
であり,アップロードしたジオユーザーの著作物のみに制限されているわけではありません.


※「Yahoo! JAPANの広範な権利」の制限について
上記のYahoo! JAPANの権利は,下記の通りある程度制限されたものになっています.

ジオ新ガイドラインに含まれるコミュニティーガイドラインにおいて「Yahoo! JAPANがコミュニティー上に利用者が発信された内容に手を加えることはありません。」と規定しています.

10月9日に発表された著作権の取り扱いについてのQ&Aにおいて,

  • コンテンツを利用するのは下記の目的のみ.これ以外では利用しない(Q5,Q9,Q10)
    • ジオシティーズのサービスのプロモーション
    • 法律に基づいて公的機関から正式な照会を受けた場合にジオシティーズに掲載されたものについての資料を提出する
  • 利用する際はコンテンツの内容を変更しない(Q8)
    →著作者人格権のうち,同一性保持は侵さない
  • 利用する際はコンテンツの著作者を変更しない(Q9)
  • 利用の際,個別の承認は取らない(Q6)
  • 利用の際,著作権表示がされないことがある.(Q7)

と,その運用方針を宣言しています.
コミュニティーガイドラインと異なり,ジオ新ガイドライン本文中に明確に含まれていないので,規約そのものではないことに注意してください.


○問題点その2
「 ジオユーザーに対する規約の提示方法」

・2001年10月1日以前では,ジオシティーに入会する際提示される規約はジオ旧ガイドラインのみであり,上記のY!J利用規約を含むことを明記していませんでした.

#旧ガイドラインの各条項については下記参考リンクを参照してください.

現在のジオ新ガイドラインの元となった(Y!J利用規約を含む)ガイドラインはYahoo! JAPANのサイト内に一応存在しました.
しかし,そのガイドラインは,ジオシティーズのトップページや入会フォームからは参照できなかったため,ジオユーザの多くはY!J利用規約(およびコンテンツの共有条項)がジオシティーズにも適用されることを知りませんでした.

(私がこのメールで問い合わせをした後)Yahoo! JAPANは,2001/10/1発表の規約改定(2001/10/15より実施)により,ジオ新ガイドラインに移行することを発表しました.

ジオ新ガイドラインにはY!J利用規約が含まれ,その内容もジオ旧ガイドラインと大幅に異なるものです.

しかし,(ほとんどのジオユーザーがその存在を知らなかった)Yahoo! JAPAN内に存在したジオガイドラインを根拠に「大幅な内容の変更を伴うものではありません 」として「本サービスを10月15日以降継続して利用することで、変更後のガイドラインを承諾いただいたものといたします。」と一方的に通告しています.

なお,本件に関するメールは10/15にユーザに配送されました.


○問題点その3
「アメリカGeoCitiesと日本ジオの対応の違い」

こちらのHotwiredの記事のように、アメリカGeoCitiesでも同じような問題が発生しました。その際、アメリカではこのHowwiredの記事にあるように、ユーザーからの要求を受け、GeoCitiesはユーザーのコンテンツに対して権利を主張しないことを規約(Terms of Service)に盛り込みました。

該当部分の第7項を引用すると、

----------------------------------------------
7. CONTENT SUBMITTED TO YAHOO GEOCITIES
Yahoo does not claim ownership of the Content you place on your Yahoo GeoCities Site. By submitting Content to Yahoo for inclusion on your Yahoo GeoCities Site, you grant Yahoo the world-wide, royalty-free, and non-exclusive license to reproduce, modify, adapt and publish the Content solely for the purpose of displaying, distributing and promoting your Yahoo GeoCities Site on Yahoo's Internet properties. This license exists only for as long as you continue to be a Yahoo GeoCities homesteader and shall be terminated at the time your Yahoo GeoCities Site is terminated.
You acknowledge that Yahoo does not pre-screen Content, but that Yahoo and its designees shall have the right (but not the obligation) in their sole discretion to refuse or remove any Content that is available via the Service. Without limiting the foregoing, Yahoo and its designees shall have the right to remove any Content that violates the TOS or is otherwise objectionable. You agree that you must evaluate, and bear all risks associated with, the use of any Content, including any reliance on the accuracy, completeness, or usefulness of such Content.

超訳(英語は自信なし。あってるかな?もっとわかりやすい訳文募集中です。)

7. (米)Yahoo GEOCITIESに提出されたコンテンツ
(米)Yahooは、(米)Yahoo GeoCitiesサイトに置くコンテンツの所有権を要求しません。
あなたの(米)Yahoo GeoCitiesサイトに含めることを目的として(米)Yahooにコンテンツを提出することにより、
あなたは、
(米)Yahooが有するインターネット資産であなたの(米)Yahoo GeoCitiesサイトを単に表示/出版/プロモーションするために、
そのコンテンツを複製/修正/適合/出版する、 ワールドワイド/ロイヤルティフリー/非独占的なライセンスを、
(米)Yahooに承諾するものとします。
ただし、このライセンスは、あなたが引き続き(米)Yahoo GeoCities入植者である間のみ有効で、あなたの(米)Yahoo GeoCitiesサイトが終了する時に終了します。
あなたは、
(米)Yahooがあらかじめ内容を遮ることはありませんが、(米)Yahooおよびその指名された人が、本サービスによって利用できるすべてのコンテンツを拒絶/削除することを単独で決定する権利(ただし、義務ではありません)を持つことを
承認します。

前で述べたことにかかわらず、(米)Yahooおよびその指名された人は、TOS(Term of Service)を破るか、そうでなければ好ましくない全ての内容を削除する権利を持つものとします。

あなたは利用するコンテンツについて、正確さ、完全あるいは有用性に対するどんな信頼性に関連する全てのリスクを判断し、責任を持たなくてはならないことに合意します。
----------------------------------------------

となっており、Y!J利用規約第7項+著作権の取り扱いについてのQ&Aとはまったく異なります。

#個人的な意見ですが、ほんと舐められていますね。
#なぜ本家と同じことができないんだろう?


【現在の状況での問題点】

10月9日に発表された著作権の取り扱いについてのQ&Aにより,コンテンツの取り扱いについて運用方針が示されました.
しかし,

  • 規約内で広範な権利を取得
  • 運用方針で権利行使を制限

という形になっているため,規約の抜け道がいくつか存在します.

※以下に抜け道の例を示します.

#これはあくまで『行うことができる/解釈できる』という抜け穴を示したものであり,Yahoo! JAPAN&ジオシティーズが意図したものでは無いことに注意してください.また,法律上,本当に実行可能だというわけでも無いことにも注意してください.(そっちは詳しくないので……)

<『ジオシティーズのサービスのプロモーション』の定義>
リンク先の通り,プロモーションという言葉は「販売などの促進」等の広範な活動を示す言葉であり,実際には様々なことができる.また,プロモーションという名目が整えば,Y!J利用規約第7項の示す広範な権利を行使できる.

  • ジオの広報活動のため,ジオ上のイラスト/壁紙等の,画面に表示されるコンテンツ(の部分)を集めた素材集を第三者に提供する.
    その際に,複製、公開、送信、頒布、譲渡、貸与、翻訳、翻案等の,コンテンツを日本の国内外で無償で非独占的に使用する権利を全てサブライセンスする.
  • ジオで公開されているフリープログラムのサンプルとして,ジオ上のGPLのプログラム(著作者はユーザーのみとする)を,GPL以外のライセンスにて第三者に提供する.
    その際に,複製、〜〜〜〜全てサブライセンスする.

<サブライセンス権を含めた権利の許諾>
第7項で許諾する権利に『サブライセンス権のサブライセンス権』が含まれるかどうかがあいまい.
 もし含まれるとすると,Yahoo! JAPANがコンテンツを提供した第三者は,プロモーションという制約を離れ,コンテンツの販売/商用化等が可能.
#ただし,コンテンツの著作者が,その第三者に対して著作者人格権を行使することは可能.

<利用規約において包括的に承諾済み>
『二次配布禁止』としているようなコンテンツでも,Yahoo! JAPANならば(ジオのサービスのプロモーション目的で)配布可能

<「ジオシティーズに掲載された内容」の範囲が不明確>
明確化されていないので,範囲を広くとった場合,「かつてジオシティーズに掲載されたことのある全ての内容」と解釈できる

  • 数年前に掲載し,現在はジオから削除済みの内容を(プロモーション目的で)利用可能
  • 誤記等の間違いを修正する前の内容を(プロモーション目的で)利用可能
  • ジオシティーズから退去した後も(プロモーション目的で)利用可能

<第三者の著作物の取り扱いについて>
コンテンツを無償で利用する権利を許諾するコンテンツが,ユーザーが作成したコンテンツに限定されない.

(Y!J利用規約第7項では,『(このような不特定多数のユーザーがアクセスできるサービスに対してユーザーがコンテンツを送信(発信)した場合〜〜〜〜)当該コンテンツを』となっている.)

そのため,第三者のコンテンツをアップロードした場合でも,Yahoo! JAPANはそのコンテンツをプロモーション目的に利用可能.
その際,原著作者(第三者)はYahoo! JAPANを著作権侵害で訴えることが可能だが,そのクレームでYahoo! JAPANに発生した損害は,Y!J利用規約第8項により,コンテンツをアップロードしたユーザーが負担することになる.
(BBS: カンタニャックさんのご指摘です.ありがとうございます)
…… ひねくれて考えると,いろいろ出てきますね……

【関連リンク】


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