
今日の一枚
12月8日
The Wild Stream of Eternal Sin/TERROR SQUAD(その3)
前回から時間が空いてしまったが、今回をもってテラーについて熱く語るのはひとまず区切りをつけよう。最終回で語りたいのは、テラーの溢れる個性、独自性についてだ。
テラーはとかく「スラッシュを知り尽くしたスラッシュ」と語られることが多いし、実際僕もそう考えている。しかし決まってこういう手合いは、裏を返せば「過去の焼きなおし」に陥りがちだ。テラーはどうか?断じてそうじゃない事は、実際に耳で聴けば理解出来るはず。
彼らの、疾走する面以外でまず目につくのは、いくつかの曲でちりばめられたプログレッシブさだろう。変拍子の応酬はもちろんの事、時にインチキDREAM THEATERのような展開を聴かせる事すらある。それらが強力無比な演奏力によって、見事にスラッシュと合致している。さらに、必殺とも言える泣きのGフレーズ。それは泣きに溺れたダサメタとは一線を画する、メタルとしての誇りに溢れたものであり、メタルが好きな人間であれば否応なしにガッツポーズものだろう。
コアである事だけが、彼らの本質ではない。彼らはあくまで「メタル」で有り続けているのだ。その辺を見据えなければ、彼らの真の魅力が理解出来る日はこないだろう。
伝統にこだわり、自我もいかんなく発揮するTERROR SQUAD。まさしく彼らの"POSER PATROL"魂は本物だ。
12月1日
The Wild Stream of Eternal Sin/TERROR SQUAD(その2)
このアルバムを楽しむ際に見逃してならないのは、彼らのスラッシュに対する並ならぬ愛情が、あふれんばかりに音に表れている点だろう。「そりゃ、これだけドスラッシュな事やってれば当然だろ」と早合点するなかれ。ツービート一つとっても、昨今のスラッシュ復興に乗って涌いてきたポーザーどもとはまるで違う。ツタツタツタ…のノリは、例えリズムキープが完璧にこなしていたとしても、アンサンブルいかんによって簡単に安っぽくなりやすいシロモノだ。楽譜に直せばバスとスネアを交互に叩いてるだけの、至極単純なリズムパターンなのだから。しかしTERROR SQUADのそれは、全パートが体の髄まで一体化してるかのような強靭なアンサンブルに裏付けられた、確かなビート感がある。地に足をしっかりとふみしめつつ、カールルイスのように全力疾走している。こればかりは、メンバー全員がスラッシュを研究しつくし、並ならぬ修行をこなしてきていなければ出せない味のはず。彼らのそのとめどめなく涌きだしてくるパワーは、そんな素人には目に付きにくい部分からも支えられているのだ。
11月29日
The Wild Stream of Eternal Sin/TERROR SQUAD
一言。最強だね。いや、冗談でもなんでもなく、国内スラッシュ史上最強だと思う。それだけに留まらず、世界的にスラッシュリバイバルブームで出てきている新人スラッシュバンドの中でも、頭一つ突き抜けてる。スラッシュとはなにか?このアルバムが新しい法律だ!!このアルバムから出発して、色々とルーツを探って行けば、スラッシュの本質がつかめてくるはず。
このアルバムに関しては、何日かに分けて少しづつ思う事を語っていこうと思う。一度に魅力を吐き出すのは無理だ。なにもかもにおいて凄まじいアルバムだが、とりあえず僕は、ギターの大関氏のスペシャルサンクス欄におけるマンガオタクっぷりにも圧倒された事を記しておきたい。ベルセルクはともかく、BASARAとかエルフはマズいでしょう…。
11月28日
Beyond the Darkwoods of Infinity(demo)/ETERNAL FOREST
大阪のダークメタルバンド、ETERNAL FORESTが解散してしまった。当デモにて急速に頭角を現し、目ざといメロディックデス/ブラック/ゴシックファンから絶大な支持を得る事に成功、さらなる活躍が期待されていた矢先の事だった。本当良いバンドだったのに…惜しいとしか言いようがない。海外レーベルとの契約の噂もちらほら聞いていたが、実際海外での高評価が十分望める存在だったはず。各メンバーそれぞれの、今後のご活躍を期待したい。
11月20日
Inbreeding the Anthropophagi/DEEDS OF FLESH
少し前までは聴くのすら苦痛なバンドだったけど、最近ようやくカッコ良さが分かってきた。奇怪極まりない変拍子リズムの応酬の中にあるキャッチーさがつかめてくると、途端にハマれる。でも、この前東京に行った時に聴いた最新作はもっとカッコえかった。是非とも欲しいのだけど…年末買えるかな?
11月17日
Domination/MORBID ANGEL
彼らって元々あまりピンとくるバンドではなかったのであまり聴いていなかったのだけど、最近一気に開眼というか凄い気に入ってしまって、持ってるアルバム結構聴きまくってます。で、四枚目にあたるこのアルバム。コアなファンにはあまり評判良くないようなのですが、僕が凄いなあと思うのは、このフレージングのセンス。安易な泣きに走らず、一方でこれだけの流麗さを醸し出せるというのは率直に凄いと思う。その辺は作を重ねるごとにどんどん磨きがかかってるじゃないですか。一般にMORBID ANGELフォロワーと呼ばれているバンドで、これだけやれているのはやっぱりいないよ。
11月8日
IMPIOUS/Evilized
レーベルが、かのTHE CROWNを輩出したBlack Sunということで、手出してみたブツなんだっけな確か。一言で言えば、ブルータル・メロディックデスっちゅーところでしょか?なんだかワケの判らない形容だけれども、丁度AT THE GATESのメロディ度を4割減らして、ブルタル度を6割増しにしたような感じ?何回か聴いたけど、まあそこそこかなあ。もうちょっと印象に残る曲があれば良かった。
11月7日
V.A./Live Death
文字通りのデスメタル系ライブアルバム。SUFFOCATION、MALEVOLENT CREATION、EXHODER、CANCERの、ミルウォーキーフェスでのトラックを収録しているこのアルバムをご存じの方も多いはず。この中でベストはやはりSUFFOCATIONでしょー。バッキングは案外スラッシュ色強いのだけれど、なんといってもこのVoは凄い!!ここまで深く唸りこむVoは聴いたことありません。本来の目当てだったMCは、案外演奏粗いし、Voがデス声大槻ケンヂみたいでちょっと肩すかし。EXHODERは、可も不可もなしかなあ。CANCERは…は、はは。
11月4日
NEMBRIONIC/Incomplete
オランダのバンドらしいです。壮絶としか言いようのないグラインディング・デスメタルをプレイしています。古くはKREATORからTERRORIZER、MORBID ANGEL等まで、古今東西の英雄達の美味しい部分を全て知り尽くしていると見ました。とにかくカッコいいです。どうも全然人気のないバンドらしいんですが、全く持って解せません。やはりロゴのかっちょ悪さが要因でしょうか。とりあえず中古屋で見かけたならば、是非。
11月3日(その2)
DISGUST/Brutality of War
というわけで、前々から欲しかったアルバムをようやく入手したんですが。うーん、これ実は結構賛否両論分かれてるんじゃないかな?確かに轟音の壁で埋め尽くすGリフは本家に通じるものだけど、あんまり大した曲があるとも思えないし、本家DISCHARGEのバースト感はほとんどない。極端な話、なんだかMOTORHEADみたい。個人的には手放しで楽しめなかったな。もちろん、そこらのクズバンドよりは遥かにカッコいいけど、これ聴くなら日本のカッコいいバンド聴いてた方が実りがあるんじゃないかなって
11月3日(その1)
THE CULT/Sonic Temple
中古でたまたま安かったから拾ってきてみたのですが、これは実にいいですね。Guns'n'Rosesのようなハードロックなんですけど、元がポジティブ・パンクの方達だそうで、ギターの音色に独特の透明感があったりとメタル系の人間には耳慣れない新鮮さがあります。HM/HRバンドが他方面へ色気を出すとまず失敗するのがこの世の常ですが、逆にHM/HRがブームだったころこちら方面に参入してきたパンク/ニューウェーブの方々の作品も、かなり惨憺たるものがありました(例:DISCHARGE)。しかし、このTHE CULTは完全にHM/HRという音楽を自分達のものにしたうえで湧きあがる感情を表現しているから、見事にサマになってるのでしょう。いつまでも守りにしがみついている姿勢もどうかとは思いますが、転身するにしてもこれくらいの真剣さがなければ上手くいくはずがないのです。ただ無闇に試行錯誤を繰り返したって感情がともなってなければ人の心を動かせるわけがないし、たとえマグレ当たりしたとしても、所詮マグレはマグレ。シャンプーやスキャットマンやMCハンマーさん達と同じ末路と辿って行ってしまうのがオチです。どこぞのVICIOUS RUMORSもそこんとこよーく自覚して欲しいモンなんですけどねー。
10月30日
MAYHEM/Mediolanum Capta Est
このライヴ盤を聴いて今更痛感したのは、今のMAYHEMはEuronymous存命時のMAYHEMとは全く別物だ、という事。昔の曲より今の曲の方が、このメンツにはハマってる。ManiacもBlasphemerも、昔の曲ではDeadやEuronymousになろうと必死に頑張っているようだけど、悲しいかな、所詮はマネ事。それに控え、特に゛Ancient Skin゛なんか、壮絶の一言だもん。それにしてもHellhammerのドラムは人間離れしてます。
10月29日
BLOOD FIRE DEATH/BATHORY
青春の一枚って感じ?いやホントいつ聴いてもカッコいいと思う。スラッシュメタル?ブラックメタル?関係ないよ。僕にとってヘヴィメタルというのはこういうサウンドの事だ。゛For All Those Who Died゛はたりいけど、残りは全て一滴残らず美味しく頂ける。誰か゛Blood Fire Death゛カヴァーやってくんねーかなー。EMPERORの゛A Fine Day to Die゛も悪くなかったけど、出来ればこっちにして欲しかったトコロ。バンド関係の方、やってみませんか?
10月28日
DINOSAUR Jr./BUG
気力が湧かないときには、DINOSAURに限る。肩の力の抜けた轟音ギターロックは、理屈ヌキに楽しめるしくつろげる。実のところこのアルバムはちゃんとした形で聴いてなかったのだけど、やはりイイねえ。
10月27日
DECEASED/FEARLESS UNDEAD MACHINES
DECEASEDって、昔はドタバタしたオールドスタイルのデスっていう感じだったけど、最近は随分変わったんですね。はっきり言って、正統派のヘヴィメタルです。NWOBHMがとにかく好きそう、って感じです。ヴォーカルも吠えてはいるけど、微妙に歌ってます。それにしても、これはねえ…良く出来てる。演奏はアレだし歌もソレだけど、曲が本物のヘヴィメタルとして機能している。本当にメタルが好きだという人なら、是非一度はスピーカーの前に座ってじっくり聴いて頂きたい。いやマジかっこいい。
10月26日
RAGE AGAINST THE MACHINE/Same
町田町蔵が昔やってたバンド゛INU゛のCDを買いにいくも、ジ・ソーツドアウツ。仕方がないので、なんかRAGE AGAINST THE MACHINEを買ってきてみた。
これカッコいーじゃーん。KORNあたりの記事でよく引き合いに出されるバンドだし、ラップだのなんだののイメージが何かと強かったけど、リフが良い意味で普通だしとっつきやすいしで、素直に良いと思えるわ。メタルじゃないとは思うけど、「ロック」がまともに好きな人ならば、大概イケるんじゃないかなと。また一つ、「アルバムを全部揃えたいバンド」が増えてしまった。
10月25日
DUMB NUMB CD/FRICTION
昨今のKORNやHELMETといったヘヴィロック勢の面白さが、「動」と「静」のリズムの取り方の面白さだとするなら、このバンドはそれらの遥か前に、同じベクトルを向いたロックをやっていたと言えるんじゃないかな。日本のインディーズってこういうバンドも沢山いるんだからコケにしちゃダメだよん。結構昔のライヴ盤に関わらず、昔よりも今の方がモダンに聞こえる。KORNとかはチョッチュネってカンジな僕でも、これはバリバリ最高カッコいいと思える。スタジオ盤は゛ZONE TRIPPER゛しか持ってないんだけど、他のも是非聴きたいなあ。
10月24日
DEICIDE/LEGION
MORBID ANGEL、CANNIBAL CORPSEと並んで、ブルタル・デスの基本じゃないかと思います。良く言われるとおり、一見えげつなく暴力的に聞こえても、リフとかは凄いキャッチー。だから、これだけブルータルでも非常にとっつきやすいんでしょうね。ドスの効いた咆哮と子供風絶叫の掛け合いも、このバンドが多分元祖?
10月23日
SURFACE/MORTA SKULD
中古で買ってきて、初めて知ったバンドです。レーベルがPavement(MALEVOLENT CREATIONとか出してるところ)という事もあってブルータル系デスメタルを想像しましたし、確かにそれっぽい要素も見受けられるのですが、暴力性よりもメロディやキャッチーさが強調されているように感じました。知識が薄い自分にはこのバンドの音をどのバンドを引き合いにして説明したらいいか分からないのですが、ひょっとしたら結構個性のあるサウンドなのかもしれません。結構奥が深そうなので、これからじっくりと聴いていきます。