コメットコラム: CJKV Book (1999-02-14)

CJKV Book, ご存知だろうか?
「CJKV Information Processing」 というのが正式な書名である。 日本でこの本の存在を知っている人は, まだ 214 人くらいかな:-) (数字は適当)

では, ブックカバーにフグの絵がのっている「日本語情報処理」という本を ご存知だろうか?こちらは, 数万人の人が知っているに違いない。 特にこのページを訪ねた人の中には, 実際に買って持っている人も相当数いること でしょう。数年前に出た当初は, 大手の書店のコンピュータ書籍売場に 山積みにされていたものである。 そして,「なんでこのような本が今まで日本人によって 書かれなかったのか?」なんて声がよく聞かれたものである。 全くその通りであるのだが, 残念なことに, それから我らが I18N Book が 出るまでの間に状況にさほど大きな変化はなかったように思われる。 日本人の技術者は忙しすぎるのか?それとも, 理由は他にあるのか?

ちょっと横道にそれてしまったが, それで CJKV Book は, その「日本語情報処理」, 英語版の書名 「Understanding Japanese Information Processing」 の続編なのである。 ふぐの絵がのっているのは前と変わらない。タイトル中の, C=Chinese, J=Japanese, K=Korean というのは, 容易に想像がつくだろう。 では, V は何だろう?
答えは, V=Vietnamese なのである。ちゃんとスペルまで正しく答えられた あなたは偉い!
「しかし, ちょっと見ないうちに V が CJK と肩を並べるくらいに なったてーのかい? 」
その疑問, ごもっとも。CJK は, いいか悪いかは別にして I18N/L10N の世界ではよくまとめて議論されてきました。漢字が接着剤の 役割を果たしており, Unicode の Han Unification で一気に使用される頻度が 増えたわけですが, そこに V をヒョイとくっつけるのには抵抗のある人も 多いでしょう。著者なりの判断もあろうし, 新しさを出すという意味も あるんじゃないかと思われます。本を読んでみると何か書いてあるのかもしれない。

著者の Lunde さんと昨年の Unicode Conference で会って, CJKV Book の Bibliography (関係書籍) に I18N Book を入れてもらったという話は どこかのページに書いた。実は, その時 Lunde さんに I18N Book を 1 冊 差し上げ, かわりに CJKV Book ができたら 1 冊送ってくれるということに なったのであった。何ヶ月もたったので忘れられたかなと思っていたら, サイン入りの CJKV Book が, 数週間前にちゃんと届いたのであった。

それがすごい。その迫力に圧倒されてしまう。
何がすごいってものすごく分厚い! (実測 4.2 cm)。 ページ数が多い! (ページ番号のふってある最終ページ 1101)。 本文は 545 ページまでで後半はコードテーブルなどの付録なのだが, それにしても, これだけの本を仕上げるパワーには素直に脱帽である。 日本上陸の計画もあるようだが, まだしばらくかかるとのこと。日本語版に する時には, 2 分冊になるかもしれないらしい。

CJKV Book に関する情報は, 以下の Web Page にあります。

http://www.oreilly.com/catalog/cjkvinfo/


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