
世界的特報
デヴィッド・ボウイとイマンの待望の子供
アレクサンドリア・ザーラ・ジョーンズがデビューを飾る

2000年9月19日付 'Hello!'誌記事の翻訳
写真: Brian Aris
記事: Marquesa De Varela
和訳: Eri Wilde
ニュー・ヨークのセントラル・パークを眺めるボウイ家のアパートで、僕はデヴィッド・ボウイと座っていると、晩夏の蒸し暑い日の空気がうっとおしい気分にさせる。蚊が運ぶ西ナイルのウイルスの脅威の為、今年は例年よりひどく、ミッドタウンの歩行者や乳母車を押す二人連れに影を投げ落としている。
「ウイルス自体はそれほど心配していないんだけど、一日おきに嫌なスプレーを吹きかけ回しているんだ。」
デヴィッドは歯ぎしりさせて呟く。
「アレックスを殺虫剤の霧の中に迎えるというのは、僕らが彼女を宿した時には予想しなかったことだ。」
アレックスとは勿論、アレクサンドリア・ザーラ・ジョーンズ、つまり、デヴィッド・ロバート・ジョーンズ(ボウイ)と、美人として名高い世界的には単に「イマン」として知られているイマン・アブダルマジドの待望の最初の子供である。アレクサンドリアは、マンハッタンのマウント・シナイ病院で、8月15日の正確には5時6分に生まれた。たった今は子供部屋で、ボウイ曰く、「最初で最後のインタビュー」の為に、授乳され着替えさせているという事だ。しかし、このような初期の段階で、彼女がこの惑星での生活に関して多くの見識があるかどうかは疑わしい。
デヴィッドと2、3分間、二人だけで、私は彼の見解から、誕生についての対談を持つ機会を得た。
「初めてイマンと出会った時に、子供の名前を決め始めていたというのは本当に真実なのですか?」
デヴィッド:「その通りだ。僕が彼女に魅了されたのは瞬間的で、全てを包括するものだった。僕は最初のデートの時に興奮で眠れなかった。彼女が僕の妻になるだろうという頭の中の考えは、もう決定事項だった。僕は全生涯で、あれほどの情熱を経験したことは他になかった。僕は彼女がその人だということを知っていたんだ。」
「でも、僕の子供の名前は、長年の間で変わってきた。僕らが真剣に考慮するようになったのは、女の子を授かるという事を知ってからだった。僕らが最初に選んだその名前がアレクサンドリア・ザーラだったんだ。」
「そして僕らは恐らく20から30の他の名前も考えてみた。でも、結局は誕生の翌日に僕らは最初の選択に直ぐに戻ってしまったという訳さ。」
「これらの名前は、君達二人の両方にとって特に重要性があるのですか?」
デヴィッド:「かなり驚いた事が会ったんだ.僕はある時頭にアレクサンダーという名前を思いついていた。なぜならそれがいつも僕のお気に入りの名前だったから。信じてもらいたいのだが、イマンと僕とが名前を相談した時に、彼女は、『女の子だったらグレコ・エジプトの街、アレクサンドリアがいい』と言ったんだ。彼女だってそれが僕自身の選択にどれほどそれが近いものだったことか、知らなかったよ。」
「だから、数通の手紙のやり取りを通して、最初の名前が見付かった。でもこの様な事が僕らの間には数多く起こるんだ。だから僕は驚くべきではなかった。ザーラという名前は、イマン自身の生まれた時の名前だったけれど、家族の年長の者が、最後の瞬間にそれをイマンに変えてしまった。」
「ザーラというのは余り聞き慣れない名前ですね。どういう由来ですか?」
デヴィッド:「それは『セアラ』のアラビア語形で、その定義は、参照する文献によっても違っているよ。例えば、『内なる光』とか、『輝かしい』とか。『綺麗で美しい』、『咲き誇る』、『光る』というものもある。」
デヴィッドは、イマンが着替えたての微笑みかけたアレクサンドリアを腕に抱いて部屋に渡り歩いて来るのを振り返る。
彼女は正真正銘の非常に神聖な赤ちゃんだ。
「ほら、なぜ『ザーラ』がぴったりか分かっただろ。」
とボウイは笑う。彼女は本当に「綺麗で美しい」。綺麗な肌の、現在では薄茶色の目、そして濃い茶色の髪と長い長い足。
人が先ず気づくのは、彼女の父親に感嘆すべきほど似ていることだ。
「僕の息子のダンカンにも起こったことさ。」
彼は語る。「僕らは凄く似ているんだ。怖い位にね。勿論、彼は僕がそうだったよりもすごく活動的なんだ。彼は本当に黄褐色さ。がっしりしていて男らしいんだ。」
「ザーラが生まれた時、医者の最初のコメントは、『おや、デヴィッド、この子は君の全遺伝子の塊を授かったね。』だったよ。」
イマンが私達に加わり、腰掛けようとする時、彼女は付け加えた。
「彼女は先日、最初のお風呂に入ったの。すると彼女の髪の毛が濡れて、信じられない位カールになったの。だからもっとたくさん驚きがこれからもあるのは確かね!」
「それで、あなた方はここに今揃った訳ですが、彼女の誕生の後のわずか数日間の事はどの様に感じられますか?」
イマン:「これは私の人生で最も幸せな時に違いありません。そして本当に私には以前にも幸せな時がありました。でも今は私の周りに私の家族皆が揃っているのです。アレクサンドリアは、皆が周りに集まる力でした。そして私の魂は今充たされています。」
デヴィッド:「いや、もうこれ以上うまく言えないね。ほとんど完璧みたいだ。特に、魂の部分さ。新生児がどんなに人の方向の焦点をその誕生の瞬間に当て直させることか、それは凄いことだよ。全てが『正しさ』の感情の中に流れ込んでいく。僕は自分から、親の愛と保護の巨大な波が注いでいるのを感じるよ、それはまるで…。」
イマン:「波?」
「彼女は良い赤ちゃんですか?」
デヴィッド:「自慢するつもりはないよ、でも勿論自慢になってしまうんだろうな。でも付き添いが絶対いないとならない絶対的な事が無い限り、彼女は決して泣かないんだ。」
「それに彼女は文句を言わないんだ。ただ、キャバレーさながらに唾を吐いて食事の接待を催促するだけさ。」
イマン:「彼女はとても活動的で、もう自分の小さな足を伸ばす為に一生懸命に伸びをしてキックしようとするのよ。」
「二回目に親になる事はどの様に違うものですか?」
イマン:「私の娘のズーレカが生まれた時、私はモデル稼業の勤労生活の頂点にあったの。それで私は母親になる事と、キャリア・ウーマンである事の両立をやってのける為に身が割れる思いだったわ。」
「今回は、私達は『自分達をコントロールする仕事』ではなく、『自分の仕事をコントロールする』立場にあるの。」
デヴィッド:「僕らは、再び両親になろうとする為に出来るだけ肯定的な状況になるように、非常に注意を払ったよ。僕らの結婚後最初の6年間は、イマンが化粧品会社を設立して、確立させるのに時間を費やしてかなり働いていたし、僕もかなり規則的に未だツアーをしていたから、もう一人子供を持つというのは問題外だった。」
「僕は少なくとも最初の数年は家から僕らを引き離せるものは何も無い立場にいないとならなかった。だから、現実的には僕らは、イマンが妊娠するまでの1、2年しか、アレックスの為に努められる期間がなかったんだ。」
「おめでたが初めて分かった時、あなたは誰に最初に電話しましたか、イマン?」
イマン:「そうね、私達は絶対に確実になるまで待って、ズーレカに彼女の大学へ電話したわ。そして同じ日に、デヴィッドは、ロンドンの彼の息子のダンカンに電話をしたの」
「するとあなたの息子のゾウイは、ジョーになって、今はダンカンなんですか?それは本当なんですか、デヴィッド?」
デヴィッド:「彼の名前については大混乱があるだろ? そうだね、はっきりさせようじゃないか! 僕の息子の本名は、ダンカン・ゾウイ・ヘイウッド・(ジョーンズ)さ。ガキの頃はその第二の名前のゾウイで呼ばれていた。でもそれは70年代には余りにも聞き分け易い名前だったから、もし僕が公衆の面前で大声で息子を呼んだら、皆が振り返ってじろじろ見るだろうから、プレッシャーを軽減する為にジョーイと呼び始めたんだ。ゾウイと同じ音もあって、音節数も同じだ。それで子供時代はほとんどジョーで通った。今や息子は自分の本名に戻している、それがダンカンさ。ヘイウッドは僕の父親の名前だ。ほら、分かっただろう!」
「アレクサンドリアの誕生のニュースについては、あなたの子供達はどのように反応しましたか?」
イマン:「そうね、スーレカはもうここ2、3日間にも2,3回訪問したわ。そして彼女はただ興奮するばかりよ。ダンカンは可愛らしいおもちゃを贈ってくれたわ。ロンドンで働いているから、クリスマスまでは彼女には会えないけど、彼女に会うことが凄く楽しみでわくわくしているわ。」
「彼女はあなたの人生にどのような影響を与えていますか?」
デヴィッド:「僕らはいつも一緒さ。でも、未だその余地があるなら、より近い存在になったと言える。僕ら二人供にかなり確かな喜びと満足の感触がある。一夜の内に僕らの人生はこの上ない安堵で包まれるようになったよ。」
「アレクサンドリアの街は、その昔、あらゆる知識の最前線の偉大な図書館で有名でした。どんな知識を、あなたとイマンは、反映させたいですか?」
デヴィッド:「そうだね、僕らは今までには既に、新しく少し大きめのアパートに、引っ越す予定だったのだけど、建設が手間取っている様で、大きく遅れを取ってしまった。だから僕は、自分の書斎を、2、3週間前に改造して子供部屋を作ったんだ。アレックスが夜の間落ち着きが無くなったら、2、300冊の本当に優れた本に、彼女は簡単に触れられるという訳さ。」
「本当はとてもストレスが溜まるんだ。だから彼女に人生の糧として取って置くように言える最初の事は、『建築家の締め切りを信じるな』ということさ。」
イマン:「私が彼女に言って上げられる事は、どんな道を選ぶにせよ、満足のゆく自分の分け前を探すようにする事ね。単に他人を喜ばせる為だけにせず、自分の内なる必要を満足させる事ね。」
「もしアレクサンドリアが彼女の両親の足跡に続くことを求めれば、あなたの最初のアドバイスは何でしょうか、イマン?」
イマン:「私は余りその様な状況は想像できないわ。余りにも遠い未来の事で、非現実的だもの。未来を予告したりするのは余り良い事ではないわ。でないと運命を深読みすると、鬼に笑われてしまうわ。私達は二人供、まさに今を生きているのですから。」
「あなたは真夜中にも起きていないとならないですか? かなり生き生きとした表情で、すっきりしていますが。」
「私は今夜の看護婦をつけているの。ストレスの予防になるわ。でも朝5時30分が来ると、私は必死で真夜中まで授乳したり着替えたりしているの。私は5時間位の睡眠で大丈夫だから幸運ね。」
「そして勿論、私の夜の看護婦は私にとって凄く役に立つ素晴らしい女性なの。デヴィッドはアレクサンドリアに少なくとも一日に一度はミルクを上げているわ。それに、彼は早起きだから、朝の着替えも手伝ってくれるの。」
「もうデヴィッドを『新人類』なんて表現できないと思うわ、だって、彼は役に立つし、彼女に読み書きや物事を教え始める日を、彼が本当に楽しみにしているのを感じるからよ。」
「20歳代に一度赤ちゃんを持ち、そして今40代でもう一人。あなたの意見では、どちらが母親になるのにより良いですか?」
「他より良い年齢というのはあり得ません。自分がどれほど献身的になれて、時機を得ているという事を知っているという事が大切ね。重要な事は、人生経験が足りない為に、若い人達は正確に正しい時を判断できないのかも。だから年長の女性の方が、正しいか否かの正しい判断をする利点があるかもしれません。」
「あなたは世界で最も美しい50人の女性の一人としていつも選ばれていますね。アレクサンドリアが辿り着いてから、あなたの美的あるいはフィットネスの日課を変えましたか?」
「私はいつもしている運動規律に戻る少し待たないといけないの。それは身体的に負担の大きい日常運動だから、もう6週間位待たないとね。それで、軽い運動から初めて、きつめの運動に少しずつ増やしていくつもりよ。フィットネスに関しては、苦痛は感じないけど。運動狂ではないのだけど、とても大切だと思うわ。
「年を取るにつれて分かるのは、体は体がしたい事をするという事ね。少し体を導く事だけが必要なの。」
デヴィッド:「ああ、イマンの体に良く語りかけてみると、それが思われてくる事に気づく事がしばしばあるよ。」
イマン:「ああ、馬鹿ね、あなた。でも真面目に言って、私の体重は少しずつ、かなり自然に軽くなっているの。でも、ジムに戻りたくて本当はうずうずしているのは認めざるを得ないわ。」
「年配の母親に何か言いたい事はありますか?」
「ええ、子供を持とうという決意が、もう一人の小さい人間と一緒に、あなたの人生を分かち合うことの必要性に基づいている事を完全に確かめて下さい。そして、それを女性としての実質化への個人的な必要性のせいにはしないでください。子供が他の全ての上にいなければならないのです。そして毎日自分自身の調子を整えてください。
「あきらめなければならない事もたくさんあるでしょう。昔そうであった程、素敵でロマンティックな夕食会の為に、街角のカフェに立ち寄ることも無くなるでしょう。そして映画館や劇場は素敵な思い出になってしまうでしょう。少なくとも最初の数年間は。簡潔には、今見ているのよりも、ずっと奥深く自分の家の内部を見ることになるでしょう。でも、裏を返すと…ああ、話し始められないわ!」
「イマン、あなたがキャサリン・ゼータ・ジョーンズと妊娠中にお腹の大きさを比べたと聞いていますが。あなたと彼女は赤ちゃんをたった6日違いで生みましたね、以来接触はありますか?」
「ああ、自分自身の母親に電話をする時間さえほとんど無いのに、キャサリンだって忙殺されているでしょうね。間違いなく又彼女とも会えるでしょうね、それで今度は赤ちゃんの方が母親比べか何かをするの。」
「この妊娠はあなたが想像していたようなものでしたか?」
「私はとても、とても幸運だったの。最初の3ヶ月の疲労困憊はさておき、本当に困難な事は何も無く、比較的に容易でした。最後の方にかけてはアレクサンドリアが長い足をしていて、それらが上手く殖わっていて、私の肺にのしかかっていたので、呼吸が少し大変だったわ。彼女は又凄く子宮内で活動的だったわ。私自身がしたい運動をやりたい放題よ!」
「分娩も妊娠と同様、困難無しでしたか?」
「ええ、そうでした。14日の夜は、デヴィッドと私にとって特別な日でした。それは私達が始めて出会った日だったのです。私達はいつもの気取らない夕食を食べました。私達二人だけで。すると私が就寝して間もなく、11時30分頃、私の陣痛が始まったのです。」
「デヴィッドはたった約30秒で車を用意して、5時6分までには私は腕に子供を抱いていたわ。」
デヴィッド:「僕は米国と英国の病院の違いに極度に驚いていたよ。一旦らがイマンを部屋に入れてしまうと、僕は医者達が彼女を連れて分娩室へ行くのを待っていたんだ。すると医者に、分娩が行われるのもこの部屋だと言われたんだ。27チャンネルのテレビの手術劇さながらにね。」
「イマン、あなたは前もってあなたの赤ちゃんの性別を知りたがらなかったですね。でも、あなたは男の子か女の子か、どちらを身篭っているのか強い感覚はまかったですか?」
「私は3ヶ月目位から女の子だって感じたわ。あなたにはもう分かっているのね。実は生まれる前に性別はもう知っていたの。検査の時にお医者さんがうっかり口を滑らしたのよ。そうね、『ええ、でも彼女は長い足をして…あ、済みません。』という感じで。」
「彼女は子供部屋だけで眠るのですか?それとも夜は彼女を寝室に連れて行くのですか?」
「夜の看護婦と満足げな赤ちゃんのおかげで、子供部屋で眠らせているわ。夜泣きするようだったら、24時間ずっと一緒にいるでしょうけれど、私達は幸運だわ。」
「今やあなた達がずっと欲しかった赤ちゃんと一緒にいて、お二方とも満足ですか?それとも二人目をお考えですか?」
イマン:「先ず私達辛抱強くならないと。勿論問題外であるわけではないです。.結局私達は、別のオチビさんに、ステントンなんとかという名前を付ける必要があるでしょうね。」
* 尚、当誌掲載写真の一部は、Paul Kinderさんのサイト、
http://www.bowiewonderworld.comのギャラリーにてご覧になれます。
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