はじめに

初出 1999.10.12
改訂 2002.04.29

最近、CPUの耐性の上昇によって、オーバークロックが当たり前のように流行しています。特に最近のマザーではほんの少しBIOSをいじるだけで簡単にオーバークロックが可能で、一、二ランク上のCPUとして使えるわけですから、オーバークロックしてみたくなるのも人情です。

しかし、オーバークロックは常に危険を伴います。CPUを定格以上の周波数、電圧で使用するわけですから、いつCPUが昇天するか、熱暴走するかと不安との闘いでもあります。
ですから、CPUの温度を測定できれば、少しは安心ができるというものです。

私もオーバークロックを始めた初期の頃、CPUの温度測定のためにいろいろと工夫をしてきました。しかし、どうしても「これ」という決め手に欠ける方法ばかりでした。

そういう時に、IntelのCPUであるPentium2、Celeronは、温度センサを内蔵していてCPU内部の温度が直接測定できるという情報が入ってきたのです(その後に出てきたPentium3、Pentium4も同じです)。CeleronのData Sheetを見てみると、Thermal Diode(サーマルダイオード)という項目があって、このDiodeを使えばいいということまでは何とかわかりました。
しかし、どうやら特別な回路が必要なようで、一体どう使えばいいのかさっぱりわからない。結局あきらめるしかありませんでした。CPUにせっかくいいものが内蔵されているのに、宝の持ち腐れでした。

転機は突然訪れます。確か「発熱との戦い」のページでした。掲示板へ"でこポン"さんという方からの書き込みがあり、999さんのページの「冷え冷え掲示板」でこのことが話題になっているというのです。そして・・・、気が付いてみると3種類のマザーボードの改造を試していました。このページは、このマザーボートの改造に始まってそれ以降の私の実験を中心に、ダイ温度測定を試みようとする方の参考となればと思い制作しました。

この最近は、少なくともINTELのCPUを対象としたマザーではダイ温度測定に対応していることが当たり前になってきました。また、それまでthermal diodeを搭載していなかったAthlonもPalominoコアからはthermal diodeを搭載するようになっています。

でも、標準でダイ温度測定ができるマザーが増えてきているにもかかわらず、このことがあまり話題にならず、正確な情報がほとんど流れていないのはどうしたわけなのでしょう。私にとっては本当に不思議なことです。
あなたのマザーで測定しているCPUの温度はたぶんコア内部温度なのです。ほんの数年前まではその温度を測定することは届かぬ夢だったのですよ。

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