MSI K8T Neo2-F

初出 2005.5.24

今回紹介するマザーは、MSIのsocket939 Athlon64マザーのK8T Neo2-Fです。前回のマザー紹介で、socket754のK8T Neo-FSRを取り上げたのに続いてのMSIマザーの紹介です。

なぜ続けてMSIのマザーを紹介するのかといえば、前回のK8T Neo-FSRがほぼ正確なthermal diode温度を表示するマザーであったことから、同じ系列のsocket939マザーであるK8T Neo2シリーズでもthermal diode温度が測定できるのではないかと予想したためです。もちろん、使用されているモニタチップのW83627HFの近くに30kΩの抵抗があることを確認した上の話です。

購入してすぐ、いつものようにバラックで組み上げてMBMを走らせてみました。下の左側の画像です。
センサー1とセンサー2にそれらしい温度が表示されています。センサー1がサーミスタモード、センサー2がthermal diodeモードでこの表示になります。どうやら、thermal diodeで温度が読み出せているようです。
センサー3は、サーミスタモードで-58℃、thermal diodeモードで127℃というとてつもない温度になります。どうやら未使用(未接続)のようでしたのでdisableにしてあります。そのため0表示です。
K8T Neo2でのMBM画像 K8T Neo2でのCoreCenterの画像
MSIのマザーにはモニタソフトとしても使用できるCoreCenterというソフトが標準でついてきますので走らせてみました。上の右側の画像です。

CPU TEMPとSYS TEMPの2つの温度が表示されます。K8T Neo-FSRと全く同じで、SYS TEMPはMBM5のセンサー1に対応、CPU TEMPがセンサー2に対応していて、4℃の補正がされているようです。

確認のために発熱ソフトを走らせてみました。CoreCenterのCPU TEMPとMBM5のセンサー2が4度の差を保ったまま連動して上昇していきます。これもK8T Neo-FSRと全く同じです。もちろん、例によってマザーの温度測定回路を調べてみました。

K8T Neo2-Fの温度測定用チップはスーパーI/OチップのW83627HFです。
K8T Neo-FSRのチップはW83697HFでしたから、使用されているチップは違いますが、W83697HFとW83627HFの違いは、温度測定に限ればセンサー数の違いだけです。W83697HFはセンサー数が2、W83627HFはセンサー数が3になっています。そして、K8T Neo2-Fはセンサー3を使用していないようですから、結局は同じです。

下の左の写真と中の図がW83627HF周辺にある抵抗、コンデンサ群で、右の写真はメモリソケット左下にあるRT1という名のサーミスタです。
K8T Neo2のW83627HF K8T Neo2のW83627HF周辺の抵抗、コンデンサ メモリソケット左下にあるサーミスタ RT1
K8T Neo2の温度測定回路
またしても、ノイズ除去用のコンデンサが1個もありませんが、回路としては何の変哲もないもので、センサー1(104番端子)がマザー上のサーミスタRT1の温度、センサー2(103番端子)がthermal diode温度です。

ここでいつもなら表示温度がどの程度に信頼がおけるものなのか、秋月温度計を取り付けてMBMやCoreCenterの表示との差を見てみるところなのですが、面倒だったのでやっていません。ごめんなさい。秋月温度計を校正してマザーに取り付けるというのは本当に面倒なんです。
でも感触としてはほぼ正確な温度を表示しているようです。感触なんてあてになるものではありませんけど。

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