Winchester

初出 2005.03.20


今回は、Athlon64の最新コアWinchesterコアのthermal diodeの特性を測定しました。
これで、現時点(2005年3月)で出回っているデスクトップPC用のCPUは全て測定したことになります(たぶん)。もちろん、CPUはこれ以外にもサーバ用とかノートPC用とかあるのですが、それまで測定することはとっくにあきらめています。

測定したCPUはSocket939のAthlon64 3200+とAthlon64 3000+です。
Athlon64 3200+ ADA3200DIK4BI CBBHD 0447 TPEW 1152417K40285
Athlon64 3000+ ADA3000DIK4BI CBBHD 0445 VPMW 1151189K40300

測定方法は毎度のことですが、thermal diodeの個体差 その3と全く同じです。

測定結果です。単位はmVです。
動作電流   CPU   20℃    30℃    40℃    50℃    60℃    70℃ 
  10μA   3200+   709   693   677   660   644   627
  3000+   708   692   677   660   645   628
  25μA   3200+   734   718   703   687   671   655
  3000+   732   718   703   687   672   656
  50μA   3200+   752   737   722   707   692   677
  3000+   750   737   722   707   692   677
 100μA   3200+   770   756   741   727   712   698
  3000+   769   756   741   727   712   698
 200μA   3200+   788   775   761   747   733   719
  3000+   787   775   760   748   733   720
これだけでは何もわからないとは思いますので、例によって過去に測定したCPUも含めて100μAでの温度特性をグラフにしてみました。

theermal diodeの全特性

前回測定したClawHammer/Newcastleといい、今回のWinchesterといい、Athlon64というのはほかのCPUとはかなり離れたところにグラフができます。
マザーボードがCPU温度測定に使用しているのは通常W83782D系か、IT8702F系のLSIですが、これらのLSIはDeschutesコアのthermal diodeを基準にしていますので、その特性から大きくはずれているWinchesterは何らかの補正をしない限り、このままでは60度くらいの誤差が出るでしょう(実際よりも低く表示される。)。

春が来るまでにWinchsterコアの特性測定が終了してほっとしています。以前にどこかに書きましたが、この特性測定は室温が20度以下でないと実行できないのです。次の冬がくるまで特性測定はしばらくお休みすることになります。できれば、それまでに新しいコアのCPUが出てこないことを望みたいですが、無理な望みでしょうね。

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