・・・・・ GISへの道 3・・・・・

     
2002.11.06  非常に興味深い事業を東京都都市計画局が行っているのをご存じであろうか?「東京都縮尺1/2.500地形図更新事業」(平成14年10年21日公表)である。
 この事業は都市計画法に基づき整備される1/2,500の地形図を、都とSPC(特定目的会社)が地形図の著作権を折半して保有する内容で、整備される地形図は都市計画図基本図に利用される事業である。驚きなのはこの地形図をSPCが販売を可能にして、収益については(著作権使用料として)都にもフィードバックがあると言うことである。
 都の目的は「本事業は、都とSPC との共同事業によって地形図を更新及び新規作成し、その後、著作権を共有することによって都の事業コストを削減するとともに、効率的かつ効果的に公共サービスを提供することを基本的な事業の範囲とする。」とされている。<実施方針から抜粋。
 なぜ興味深いのかは、次回に記載してみたいと思う。

 東京都が行うことにかなりインパクトがあると思う。このインパクトはかなりの自治体に影響することであろう。。。
 でも、東京都だからできる事業かもしれない。。。
2002.010.17  GISを構築するために必要なものとして3つの要素が必要である。「ハードウェア(パソコン、サーバ、ネットワークなど)」、「ソフトウェア(GISエンジン、データベースソフト等)」、「データ(ベースマップ、空間コンテンツ等)」である。
 GISを使い続けるためには、上記の3要素以外にもう一つ不可欠なものがある。それは「ハートウェア」である。ハートウェアとは造語であるが、内容は「GISを使う方々に対するルールやミッション」である。個人的にGISを趣味や興味だけで使うのであればハートウェアはほとんど必要がないが、組織的に多くの人達で共同利用する場合や業務の情報を共有化するのであれば、取り扱いに関するルールや、使わなければならないミッションが必要と思うのである。このハートウェアがなければ必ずそのGISは死滅すると思う。
 自治体を含め多くの方々はGISを構築するために、「予算化」、「トップ層への理解」、「GISエンジン自体の選定」などに注力を注ぐ傾向があるように感じる。予算化するために財政部門との折衝に多くの資料を作り、トップの理解を得るためにデモシステムを見せたり、開発企業との協議に分からない用語を勉強したりなど、完成したころには燃え尽きて、いざ運用になると庁内職員からは使ってもらえなかったりするのである。何のために誰のために頑張ってやってきたのだろう、っと今さら後悔することもあるやもしれない。
 GISは強力なツールでもあるが非常に扱いにくいツールでもある。諸刃の剣を使うためには、使っていただく方の意見や要望を聞きながら構築する必要がある。

 新たにGISを構築する際は、「システムの使いやすさ」、「容易なメンテナンス」、「ランニングコストの縮減」など効果をあらかじめ考えておく必要があるが、もう一点加えて言うならば「どの業務のどの部分にGISを組み込んで使っていただくか」を考えておく必要があると思う。
 いわゆる業務プロセスを変えるためのツールでもあること想定しておいていただきたいと考える。

 民間企業のコンサルさんも開発ばかりに助言するのではなく、業務の見直しをするよう指摘したほうが発注者のためでもあると思う。
2002.09.21  日経BP社さんのサイトである「GISの新たなる可能性」に紹介していただいた。
 著名なサイトばかりで私のところのようなサイトが紹介されるとは、誠に恐縮である。

 いやはや4ヶ月以上更新していなかった(^^;
2002.05.07  国土交通省のトップページに「土地利用調整総合支援ネットワークシステム(LUCKY)」なるものが記載されている。
 リンクを押すと、国土交通省及び各都道府県で所有している土地利用基本計画図等が参照できるGISになるようだ。検索方法も結構あって「都道府県から検索」、「地番から検索」、「主題属性から検索」などと結構検索機能が充実している。
 でも、地番から検索って、日本全国の地番全部を登録しているのでしょうか?そのわりには、使用する地図は数値地図200000、50000、25000、2500となっている。数値地図2500は都市計画区域しかなかったんじゃなかったっけ?ほんでもって、家屋家形はラスターだし、、、?「一部利用できない地域があります」って書いてますね(^^;
 でも、土地利用基本図であればレイヤーとして、都市計画法、砂防法、森林法、農振法、自然公園法などの個別規制法があると思うので、結構見てみたい気がする。
 旧国土庁さんが管理者になるのでしょうから、「地価調査」、「地形分類図」、「表層地質図」、「土壌図」などなどのレイヤもプラスオンされるのかな?

 まだ工事中ですが、早く見たいサイトの一つです。。。
2002.05.06  連休も今日で終わりですね。そろそろ自治体では発注が多くなってくるシーズンを迎えるのではないでしょうか?
 さて、今日は発注に関する一口メモを。。。
○価格だけの競争で決める競争入札(指名を含む)はGISの開発の場合、あまりお薦めしません。できるならプロポーザル方式で、価格も企画も見える発注方式を採用した方が良いですよ。
○プロパーザル方式であれば、開発後の運用管理に関するメンテナンス費用(初年度から5年間など)を企画提案させたほうが良いですよ。
○いきなりシステム開発を発注するのではなく、基本設計やビジョンをキッチリまとめ上げてから、必要なGISを構築したほうが良いですよ。<家作り?
○データ整備は業者発注するのではなく、ユーザ(行政職員)が登録できるシステムにしたほうが良いですよ。
 まだ、他にもたくさんあるのですが、GISは非常に便利なシステムですが、難しいシステムでもあります。発注には十分検討して下さいね。

成功している自治体のシステムをベンチマーキングすることも必要ですね。
2002.04.08 都道府県レベルのGIS情報を4点ほど。。。
 高知県:「高知県データ共有型GIS基本計画書(骨子)」が公開されていました。<平成13年10月
 岐阜県:「岐阜県ふるさと地理情報センター」がオープンしました。
 岡山県:「おかやま全県統合型GIS」がオープンしました。
 愛知県:「愛知県統合型地理情報システム整備実施計画書」が策定されました。

いやはや県レベルでも結構開花してきましたね。
2002.04.03 自治体の情報化ではかなり先進県である横須賀市さんが、GISを公開したそうだ。
 一度見られてはいかがかな?→「よこすか わが街ガイド

P社さんとこのASP?
2002.04.02  では、「GIS=家作り?」の続きを書いてみたい。
家を建設するためには色々なことを考えなくてはなりません。そんなわけで今日は考えなければならないことを箇条書き的に列記いたしました。

 ・ 土台(OS、サーバ、ネットワーク等)は何を使うのか?
玄関(トップページ)や鍵(パスワード)はどのようなものを採用するのか?
各部屋(DB)には何をどのように収納するのか?
誰が家に住むのか(誰がシステムを利用するのか)?
家人(ユーザ)はどのような使い方をするのか?
災害(セキュリティ)に強いか?
増改築(バージョンアップ)が可能か?
新たな家具(新技術)や新たなスリッパ(フォーマット)は家になじむのか?
誰でも家に遊び(他人のサイト訪問)に来れる工夫があるか?
家人の入れ替え(人事異動)に対応できるか?
修繕(システム管理)は家人ができるのか?外注か?
渡り廊下などによる家の同士の繋がり(システム連携)が可能か?
建築費(イニシャル)、管理費(ランニング)などなんぼかかるのか?
3年後、5年後、10年後どのような使い方をするか考えているか?(家族構成の変化等を考えているか)
  などなど、、、これらのことを考えておかないと、前に書いた落とし穴に入ってしまう可能性が高くなるのである。

 おっ!そうだ!こういう考えなければならないことをドンドン記録していけば、のちのち「GIS構築チェックリスト」になるような!?GISビギナーサイトの新しいコーナーにしてみようかな?

 「GIS=家作り?」のタイトルでつれづれと書いているが、根本的に履き違えてもらうとダメなことがある。それは、実際の家作りの場合は、施主=将来住む家人であり、施主と設計者の二者間で相談して作ることが多いと思うが、GISシステムの構築の場合の多くは、施主≠将来住む家人となり、施主(システム担当職員)、設計者(受注企業)、将来住む人(一般ユーザ)の3者になるのではないかと思うのである。
 施主はできる限り、家人のことを考えて作る必要があると言うこと言いたい。
2002.03.25  今日は前回に引き続き「GIS=家作り?」書こうかなって思ったのですが、ネットを探索していると結構便利なソフトを見つけたので紹介したいと思う。
 その名は「スクリーンカッター」。このソフトは、いわゆるデスクトップで表示されている画面をコピー(キャプチャ)するソフトです。Winマシンの場合は、「PrintScreen」で画面全体をコピーしたり、「Alt」+「PrintScreen」でアクティブなウィンドウをコピーしたりしますが、このスクリーンカッターがあれば、サイズ、フォーマット、変形コピーなどもメッチャ簡単にコピーできちゃうのです。
 どんな時に使うのかと言うと、マニュアル作成、デジカメ画像の部分カットなどなど、色々なシーンで使えますね。また、これでコピーした画像をメールに添付したりすると、かなり意志疎通に使えるような気がします。
 GISで直接利用はできないのですが、たまぁに「ここの部分だけコピーしてパワーポイントに張り付けたいなぁ〜」とか、「地図データのここが間違っていることをあの人に伝えたいなぁ〜」って時に使えちゃいますね。
 詳しくは、「なっちゃんのフリーソフトの部屋」(http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/4490/)からドーゾ。


 すでに友人に紹介したら、喜んでいただきました。
 軽いし、使いやすいソフトはありがたいですね。なっちゃんさん、ありがとう!
2002.03.24  「GIS作り=家作り?」の第3弾を。。。

現状において普及率が高いGISはやはり専門業務の支援のためを支援するためのGISが多い。例えば行政であれば道路施設、都市計画、固定資産などの業務用GISであり、ビジネスでは顧客や財産の管理のためのものやエリアマーケティング用のGISなどである。研究機関であればさらに高度な専門用途GISが使われている。これらのGISで扱われる空間データはその業務専用のものであることがほとんどであると思う。
 さて、ここから家作りのたとえをして行きたいと思う。これらの専門的なGISは家で例えると「作業場」又は「研究室」みたいな気がするのである。いわゆる他の仕事の人はほとんど寄りつかず、ただ黙々とその専門的な業務をするためだけの部屋のような気がするのである。作業又は研究する人にとっては非常に使いやすい(家だから住みやすい?)のであるが、その業務に関係ない人にとっては非常に居心地が悪いのではないかと思うのである。
 作業場や研究室(専門用途のGIS)が悪いと言っているのではない。GISは今後、色々なところで利用されることになると思う。利用されることによって多種多様な空間データが生成されることになると思うし、これらのデータを多くの人が利用している(←データの標準化の思想である)。では、作業場や研究所だけがこれらのデータが使うのはもったいないような気がする。では、どうしたらいいのだろうか?
 っで、家造りの考え方で言うと「作業場や研究室の人達が利用できるリビングが必要」と思うのである。作業場の人がデータを持ち込んで、他の作業場の方と会話したりデータ交換できるリビングのような部屋が必要ではないかと思うのである。>「交換流通型GIS」と言うようなリビングがある家(GIS)が必要であると思うのである。リビングの間取り(仕様)を明確にすることによってデータを持ち込んだり、交換できるようになるため、新たにGISを作ろうとする場合は、その間取り(仕様)にあわせるように考慮しておけば、かなり応用が拡がると思うのである。

 この交換流通型GISはクリアリングハウスの機能も要するであろう。
2002.03.20  では、昨日に続いて「GIS作り=家作り?」を。。。

 自治体におけるGISはなぜ失敗するのか?色々な話を聞いているが、やはり財政的問題が多いようだ。イニシャル面で莫大な費用をかけ、なおかつ、ランニングについても莫大な費用がかかったのが問題のようである。家作りで言えば、豪勢な家を建築した後でも固定資産がかかり続け、掃除や、室内の老朽化に対して金をつぎ込まなくてはならない状態のような感じである。掃除くらいであれば一般的に家人が行うのが普通であるが、GISの場合は建築会社でしか掃除できない仕組み(仕掛け?)になっていたようである。<いわゆる囲い込みって言うこと。>この問題は今でも続いているような気がする。。。
 次に失敗の事例であるが、やはり使い続けられない何かがあるような気がする。例えば、「遅い」、「わかりにくい」、「データ更新がユーザでできない」、「紙の方が業務が早い」など、考えれば考えるほどドンドン浮かんでくる。また、「使うルールが徹底されていない」などの運用やルールづけの問題もあると感じている。
 早い話、GISを導入しようと考えては見たものの「いつ、どのような時に、どうやって使うか?」などの本当に基本的なことを整理していなかったのではないかと思うのである。もし、これが家の場合だったらどうであろうか?「誰が、誰のために作る家なのか」っと言う基本的なことを整理せずに建築をはじめたのと一緒ではないかと思うのである。ようは、目的意識の欠落があったから(または、目的を見失ってしまい)使えないGISになってしまったのではないかと感じているのである。

つづく。。。
 すでに夜中の1時20分、はよ寝よ。ZZZzzz・・・
2002.03.19  一ヶ月ぶりの更新である。いやぁ〜年度末は忙しくてなかなかHPの管理もままなりません。訪問いただいた皆様ゴメンナサイ。
 さて、今日は、少し思ったことを書き綴ってみたい。。。

「GIS作り=家作り?」
 システムを開発する場合は、一般的に「基本設計」→「詳細設計」などと順序立ててシステム構築を進めていく。基本設計は外部設計とも言われどのようなシステムを利用ユーザ(発注者)が求めているかを設計(文書化)し、詳細設計と言われる内部のデータベースなどの骨格設計へと繋がっていく。さて、こんなことを考えていると「コンピュータシステムって言うヤツは、マイホーム作りと同じなのではないか?!」っと考えるようになった。基本設計や詳細設計などとシステム開発企業が喋り出した日には、スキルのないユーザなどは「なんのこっちゃ?」っと、その時点で腰が引けちゃうのである。
 さて、マイホーム作りの比喩的表現に話を戻そう。システム開発で言う「基本設計」をマイホーム作りで言うなら「こんな間取りにしたい」、「床はフローリングにしたい」、「玄関のドアはこんな感じにしたい」、「壁紙はシンプルな感じに」などなど、住む人の要望をまとめて、内装や外観のイメージができる感じである。詳細設計になると「お宅の希望間取りはこんな感じですから、柱はココとココに必要です」、「フローリングにするのであれば、防音の緩衝財が要りますね」などと、ユーザにはあまり理解できない設計図作成の部分に入って行くのである。
 間取り(基本設計)を決めるのであれば、住人と設計者の関係が重要となり、設計図作成(詳細設計)になれば、設計者と大工さんの関係が重要になるのである。
 ここで注意しなければならないのが、住人(発注者)と設計者(開発者)の関係において、間取りなどの基本的コンセプト(基本設計)を間違えれば、完成するマイホームは住人の望まないマイホームになる可能性が大きくなるのである。

 ここまで書いて疲れたので、続きはまた後日書きます。
 
 「GIS作り=家作り?」、このお話は長編になりそうな。。。?
2002.02.19  「てくてくGIS」のサイトで紹介されてから少し訪問者が増えた!あまりにも更新していないのは、せっかく来ていただいた方に失礼にあたるので、少し資料を持ち出ししようと思います。
 世間では失敗を学んで成功に導く(?)と言う「失敗学」なるものがあるそうだが、今回紹介するものもその一部になるかも?その名もズバリ「GIS整備の落とし穴」である!ユーザサイドが陥るGIS整備の落とし穴をステップ毎に書き出してみました。まずは「連鎖している落とし穴:起点からの一例」である。いわゆる先を考えていないユーザの願望がいかに落とし穴に陥りやすいかを連鎖図にしたものです。
 次に「連鎖している落とし穴:終点からの一例」である。これは、運用管理が適切にできていないGISのもともとの原因はユーザにも原因があると言うことを示したものです。
 まだまだ加えるべき要素(穴?)が多いですけど、まぁ複雑になってしまったらわけわかんなくなっちゃいますので、簡潔に作ってみました。(^〜^)

 結構、この落とし穴のスライドは人気がありまして、「原因分析に使える」、「なぜ失敗したか理解できた」、「頭の中で考えていたことが整理できた」などとお誉め(?)の言葉を頂戴しております。
 閲覧は自由ですが、もっとバージョンアップされた場合はご一報願います。
2002.02.18 総務省統合型GISの実証実験のページが各所で公開されています。
■岩手地区: 広域環境行政実験、環境汚染管理実験、学校教育支援実験
■千葉地区: 広域防災支援システム、市川市まちづくりワークショップシステム、浦安市情報交流支援システム
■高知地区: 土佐市観光支援システム、福祉施設情報提供システム、森林管理システム
ほとんど期間限定公開です(^^;
2002.02.08 いやはや忙しくて、このホームページの存在自体も忘れていました(汗)
まぁ、春になるまで忙しいので更新は少ないと思います。←とりあえず消極的ですが宣言しておきます。m(_ _)m

書きたいことは山ほどあるのだが、書く時間がほとんどないのです。(T_T)