ZANGBAND モトネタ情報


神話ということ

神話には二種類あります。何世代も多くの人々により 語り継がれて醸造された神話と、卓越した才能により 一人の人間によって生み出された神話です。 後者としてトールキン、ゼラズニイ、ラヴクラフトが挙げられるでしょう。

トールキンの神話とは「指輪物語」で言及され「シルマリルの物語」 で詳細に描かれている中つ国の創世神話です。独自の言語までもが 設定されているその世界は圧倒的なリアリティを持ち、多くの人々を 惹きつけ続けています。 ファンタジーを語る時、いかに指輪物語に言及しない かでその人のファンタジーへの造詣の深さを計ることができる、 それほど強い影響を持つ作品です。

SFで神話といえばゼラズニイ、ゼラズニイといえば神話です。 インド、ギリシャ、ネイティブアメリカンなどの神話世界を舞台に した華麗な作品群で知られる彼が、北欧神話やアーサー王伝説を土台にして 作り上げた独自の創世神話が「アンバー」シリーズです。 彼の作品の一貫したテーマである不死性、独特の世界設定、 ひたすらにかっこいい登場人物と文体を堪能することができます。

ラヴクラフトの神話はクトゥルー神話と呼ばれています。彼の作品群には ネクロノミコン、アーカムなどの共通の固有名詞や舞台設定が多く出てきます。 彼はその設定を他の作家が自由に使うことを許したので、非常に多くの作家が 作品を書き、それらが有機的に関連しあってクトゥルー神話を形成しています。

Zangband にはファンタジーRPGに欠かせない、ドラゴンや コボルドといった神話生物以外にも、 これら3つの神話を出典とする様々なモンスターやアイテムが 多く出てきます。上記3つの神話をより深く知ることによって ゲームを楽しむことができるでしょう。


アンバーシリーズについて

Zangband の Zは SF作家ロジャー・ゼラズニイ(Roger Zelazny)の Zで、 アンバーシリーズという彼の 前半、後半5冊づつの小説の世界のキャラやアイテムが出てきます。 (有名なのは銀のサーベル『グレイスワンダー』)。 邦訳は、前半5冊がハヤカワ文庫から出ていたけど現在絶版、 後半5冊は邦訳されていません。 絶版早川文庫などを扱う古本屋では一冊1000円前後が相場です。 スーパー源氏では800円前後のがヒットします。 (著者はゼラズニーでなくゼラズニイと入力しましょう)
結局の所、読む方法は3つ
1 金を使う(インターネット通販/専門古書店)必要技能:AU
2 足を使う(まめに普通の古本屋を探す)必要技能:Searching
3 頭を使う(英語で読む)必要技能:INT 18/**

●映画化の話あり。www.NinePrincesInAmber.com というドメイン名を ワーナブラザーズが取得してます。
映画になったらあの役は誰がいい?(お約束)の 投票結果 @海外(消滅)
アンバーに限らず、ゼラズニイの邦訳は現在ほぼ全て絶版状態です。 唯一、98年2月の早川文庫の○○賞授賞作フェアで中短篇集 「伝道の書に捧げる薔薇」が再版されているので、注文すれば 入手できるでしょう。 光の王、アンバーシリーズの原型になったと 思われる短篇(12月の鍵、愛は虚数など)も収録されています。 あと、たまに創元の「ディルヴィシュ」シリーズや「魔性の子」シリーズ が普通の本屋にあったりします。

AMAZON.COM とかで調べると 洋書ペーパーバックも昔のは絶版のようです。なんてこった。 ただしアンバーは 1〜10まで一冊になったのが$20で 最近出ました。


真世界シリーズは現在 fukkan.com で復刊投票が行われています。すでに出版社との交渉が なされているようです。うまくいけば復刊の可能性があります。
風の十二方位 ゼラズニイのコーナーはアンバーシリーズ読む人は必見! アンバーの世界が華麗なCGで描かれています。なんと韓国語版の本の 表紙に採用されたとのこと。

アンバーの基本概念

(ネタバレにならない程度に紹介します)
●宇宙の中心、アンバー (Amber): 唯一の真世界。その影つまり異なる角度の射影が無数の並行世界と なって生成されている。この地球もそういった影の一つ。 この地球の近傍にはほとんど地球と同じだけど少しだけ違う世界が 存在し、離れるほどどんどん違っていく。量子力学のエヴェレット的 多世界解釈のような感じか。 アンバーは我々の世界よりも一段上の無限次元のヒルベルト空間 のようだ。

このアンバーの王が失踪し、王位をめぐって王子たちが骨肉の 争いを始める。主人公はアメリカの病院で記憶を失って目覚める が、自分が王子の一人だということが次第に分かってくる。 ●パターン (Pattern): 原初の混沌から秩序を生成し、世界の全てを作り上げた構造物。 この宇宙を構成するDNAのようなもの。多くの同心円といくつかの 放射状の線からなる。アンバーの人間はこの上を正しい道順で 歩くことにより、並行世界の間を渡り歩く「シャドウシフト」の 能力を得る。またその過程で肉体は分解され再構成される。

●トランプ(Trump): パターンと同じ仕組みの力がカードに描かれたもの。 今は狂人となっているドワーキンしか作れないと言われている。 そこに描かれた人物と話が出来たり、その人物のいる場所に行けたり する。

●混沌の宮廷 (Court of Chaos): アンバーの対極にある混沌の世界。 こことアンバーの間に無数の世界が存在する。

●ログルス(Logrus): 混沌の宮廷にある、アンバーのパターンと同様の物。 三次元的で角張って直線的な模様。これと同じ「徴」を自分の前に召喚して そこからカオスの力を引き出したりする。 カオスだからなんでもアリで、栓抜きを出したり星を破壊したりできる。


アンバー後半シリーズ

SF&ファンタジーベスト100投票では、前半シリーズは 上位に位置してますが、後半シリーズはランクインしていません。 ZAngband の解説には、 「前半シリーズは素晴らしい作品だが、後半はそうでもない。Zangband に 出てくるのはほとんどが前半のシリーズからだ。」と書かれてますが、 結構後半シリーズからもいろいろ出てきてます。感想をば。

行方不明の父コーウィンの手がかりを探すため地球にやってきて 暮らしているマーリン。もう地球暮らしは長く、大学 (カリフォルニア大学バークレー校の情報工学科)を出て コンピュータ会社の技術者をやっている。平穏な日常を 送っている彼だが毎年4/30だけはなぜか命を狙われる 事件がおこる。そして今年もその日がやってきた、、、

前半シリーズではコーウィンは記憶を失って地球人として 暮らしてましたが、マーリンの方は自分で 地球人になりきってます。まぁ故郷に帰れない事情は追々 明らかになっていきますが。性格も父親と大違いで、 ビバリーヒルズ青春白書の登場人物のようです。 ジョナサン・ジョースターとジョセフ・ジョースターといえば 分かりやすいでしょうか。この雰囲気の違いが良くも悪くも 後半シリーズと前半シリーズの最大の違いでしょうか。 全体的に地球ギャグが多いですね。マーリン君は リーヴァイスと紫のシャツといういでたちでアンバー城を 歩き回ってます。(もっとすごいカッコしてるやつもいますが^^; 某ドラマーの息子です) 多少の伏線が解決されないままですが、 いちおうスッキリ終ります。 しかし、その伏線を解決するために後で出た 5本の短篇で、新たな謎が示されて、 読者の求めに応じてそれらを解決していくと言っていた ゼラズニイですがその謎は解決されないまま他界してしまいました。


  • 7:Blood of Amber:次から次にトラブルに巻き込まれるマーリン。彼が熱中して 作っていた量子コンピュータ"Ghostwheel"も完成するが、こいつもまた厄介なことに。
  • 8:Sign of Chaos:謎の「マスク」によってジャバーウォックやチェシャ猫たちの世界へ 飛ばされたマーリン。ランダムが叫んでいたあの言葉の意味は?!この世界にも刺客が迫る!
  • 9:Knight of Shadows:「マスク」の待つ「四界の砦」に攻め込み、 「マスク」の正体にショックを受けるマーリン。しかし こんどはさらに不可解な事がつぎつぎ起きて、その背後にある強大な力の存在が 次第に明らかになる。
  • 10:Prince of Chaos: 強大な力に立ち向かうマーリン。次第に陰謀の全容が明らかになっていく。
  • 短篇:
  • A Salesman's Tale:10の最後で○○○の取った行動は不可解なものだたけど、 彼の視点からの後日談でその意味が明らかに。
  • The Shroudlings and the Guisel:マーリンと幼馴染みとの邂逅。しかし彼女は タダモノではなかった。そして謎の刺客が迫る!
  • Coming to a Cord:主人公はフラキア!フローラ姉さん今日もおめかし。
  • Blue Horse,Dancing Mountains:アンバーに戻るコーウィンの道中記。
  • Hall of Mirrors:<鏡の間>に誘い込まれたコーウィンと○○○の運命は?
    指輪物語について
    他の主なモトネタは M・ムアコックの小説や、 ウォーハンマー、クトゥルフの呼び声などのTRPG (G.P.S.さんのページ参照)、 さらにワーグナーのオペラなどです。 Zangband 作った Topi さんはフィンランドの方なので、 指輪、アンバー、ワーグナーは一応 北欧/ケルト神話つながりです。
    Z固有アーティファクトの本ネタ情報
    GPSさんのページの Angbandのコーナー にて、カオスパトロンなどのモトネタになった「ウォーハンマー」と 「エターナル・チャンピオン」について解説があります。
    アンバー登場人物紹介と肖像画 ベネディクトって侍なの?ほんとかよー。

    ●スメアゴル(ゴクリ)語の第一人者 Tessi さんにスメアゴルの セリフを監修していただきました。感謝!

    fj.rec.sf でクトゥルー/アンバーに関して お助けを募りました
    ●さっそくお答え を頂きました。感謝!なんとお礼してよいのやら。

    Yahoo Japan クトゥルフの呼び声
    N-SYSTEM by NeSYSさん。クトゥルフ情報超満載!
    Who the hell is that silly unique?
    Groo.com
    Barney online
    Hobbes the Tiger
    ブルゲイツ秘密アジト