はじめに
Linux と Windows を併用する際、デュアルブート環境の構築にはリスクがあるし、メンテナンスしにくい部分もある。そこで USB ハードディスクに Linux をインストールすることを考える。USB ハードディスクを挿して起動すると Linux が立ち上がり、外せば Windows が起動するといった環境を作ることができる。
ここでは USB 接続のポータブルハードディスクと USB 起動対応の PC を用意し、Ubuntu 10.04 LTS のセットアップを行う。
簡易版セットアップ
USB ハードディスク起動 Ubuntu のセットアップには 2 つの手がある。1 つは内蔵ハードディスクへのインストールと同じようにセットアップするもの、もう 1 つは Live CD の内容を USB ハードディスクにコピーするものである。ここでは後者の方法を説明する。この方法は簡単だが、FAT32 上にシステムを 1 つのファイルで表現するため、ハードディスク容量を 4 GB 以上にできないという制限がある。
- PC を Ubuntu の CD から起動。
- 言語に "日本語" を選び、"Ubuntu 10.04 LTS を試す" を押す。
- USB ハードディスクを挿す。
- デスクトップのメニュー [System]-[Administration]-[Startup Disk Creator] で USB ハードディスクに Live CD のデータをインストール。
セットアップ
Ubuntu を内蔵ハードディスクにインストールするように USB ハードディスクにインストールする。
- PC を Ubuntu の CD から起動。
- 言語に "日本語" を選び、"Ubuntu 10.04 LTS を試す" を押す。
- USB ハードディスクを挿す。
- デスクトップの "Ubuntu 10.04 LTS のインストール" をダブルクリックする。
- "ようこそ" 。"進む"。
- "タイムゾーン" 。"進む"。
- "キーボードレイアウト" 。"進む"。
- USB ハードディスクが検出され、アンマウントしてよいかきかれるので "はい"。
- "ディスクの準備"。"手動でパーティションを設定する" を選ぶ。
注意 USB ハードディスクのデータが消える。また、パーティション設定を間違えると PC に入っているデータを消してしまう可能性がある。設定は慎重に。よくわからなければやめること。
- USB ハードディスク上にファイルシステム ext4 としてマウントポイント "/" を追加。
- Windows とのデータ受け渡し用に、USB ハードディスク上にファイルシステム fat32 としてマウントポイント "/mnt/disk" を追加。パーティション設定終了。
- アカウント情報を入力。
- インストール準備完了。重要 "拡張" でブートローダーのインストール先を USB ハードディスクにする。そうしないとその PC でしか起動できなくなる。
インストールが完了し、USB から起動できたら、スワップの設定を行う。
- PC にすでに Linux が入っており、スワップパーティションが存在する場合、それがスワップ領域として勝手に設定されるかもしれない。swap をオフにして、/etc/fstab を編集し swap の行を削除する。
$ sudo /sbin/swapoff -a
$ sudo /etc/fstab
- スワップファイルを作成。サイズは適当 (ここでは 2 GB。メインメモリの 2 倍程度を用意するとよいといわれるが、USB 起動の場合どの PC で起動するか確定できないため参考にならない)。
$ sudo dd if=/dev/zero of=/var/swapfile bs=1G count=2
$ sudo /sbin/mkswap /var/swapfile
- スワップファイルを有効にする。
$ sudo /sbin/swapon /var/swapfile
- /etc/fstab に swap の行を追加。
/var/swapfile swap swap defaults 0 0
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