USB ハードディスクに Ubuntu 10.04 LTS をインストール

2011年4月2日

はじめに

Linux と Windows を併用する際、デュアルブート環境の構築にはリスクがあるし、メンテナンスしにくい部分もある。そこで USB ハードディスクに Linux をインストールすることを考える。USB ハードディスクを挿して起動すると Linux が立ち上がり、外せば Windows が起動するといった環境を作ることができる。

ここでは USB 接続のポータブルハードディスクと USB 起動対応の PC を用意し、Ubuntu 10.04 LTS のセットアップを行う。

簡易版セットアップ

USB ハードディスク起動 Ubuntu のセットアップには 2 つの手がある。1 つは内蔵ハードディスクへのインストールと同じようにセットアップするもの、もう 1 つは Live CD の内容を USB ハードディスクにコピーするものである。ここでは後者の方法を説明する。この方法は簡単だが、FAT32 上にシステムを 1 つのファイルで表現するため、ハードディスク容量を 4 GB 以上にできないという制限がある。

  1. PC を Ubuntu の CD から起動。
  2. 言語に "日本語" を選び、"Ubuntu 10.04 LTS を試す" を押す。
  3. USB ハードディスクを挿す。
  4. デスクトップのメニュー [System]-[Administration]-[Startup Disk Creator] で USB ハードディスクに Live CD のデータをインストール。

セットアップ

Ubuntu を内蔵ハードディスクにインストールするように USB ハードディスクにインストールする。

  1. PC を Ubuntu の CD から起動。
  2. 言語に "日本語" を選び、"Ubuntu 10.04 LTS を試す" を押す。
  3. USB ハードディスクを挿す。
  4. デスクトップの "Ubuntu 10.04 LTS のインストール" をダブルクリックする。
  5. "ようこそ" 。"進む"。
  6. "タイムゾーン" 。"進む"。
  7. "キーボードレイアウト" 。"進む"。
  8. USB ハードディスクが検出され、アンマウントしてよいかきかれるので "はい"。
  9. "ディスクの準備"。"手動でパーティションを設定する" を選ぶ。
    注意 USB ハードディスクのデータが消える。また、パーティション設定を間違えると PC に入っているデータを消してしまう可能性がある。設定は慎重に。よくわからなければやめること。
  10. USB ハードディスク上にファイルシステム ext4 としてマウントポイント "/" を追加。
  11. Windows とのデータ受け渡し用に、USB ハードディスク上にファイルシステム fat32 としてマウントポイント "/mnt/disk" を追加。パーティション設定終了。
  12. アカウント情報を入力。
  13. インストール準備完了。重要 "拡張" でブートローダーのインストール先を USB ハードディスクにする。そうしないとその PC でしか起動できなくなる。

インストールが完了し、USB から起動できたら、スワップの設定を行う。

  1. PC にすでに Linux が入っており、スワップパーティションが存在する場合、それがスワップ領域として勝手に設定されるかもしれない。swap をオフにして、/etc/fstab を編集し swap の行を削除する。
    $ sudo /sbin/swapoff -a
    $ sudo /etc/fstab
    
  2. スワップファイルを作成。サイズは適当 (ここでは 2 GB。メインメモリの 2 倍程度を用意するとよいといわれるが、USB 起動の場合どの PC で起動するか確定できないため参考にならない)。
    $ sudo dd if=/dev/zero of=/var/swapfile bs=1G count=2
    $ sudo /sbin/mkswap /var/swapfile
    
  3. スワップファイルを有効にする。
    $ sudo /sbin/swapon /var/swapfile
    
  4. /etc/fstab に swap の行を追加。
  5. /var/swapfile swap swap defaults 0 0