MinGW 64 bit 版 のセットアップ

2016年2月25日

はじめに

Windows に Linux の開発環境を構築する MinGW の 64 bit 版のセットアップメモ。

環境

Windows 7 Home Premium 64 bit

MinGW の導入方法

MinGW の導入方法には、以下の方法がある。

  • MinGW を直接インストールする (コマンドプロンプトから利用する場合)
  • MSYS2 からインストールする (シェルなども含めて環境構築する場合)

MinGW は GCC などを含む開発環境であるが、MSYS2 は bash などシェル周辺の Linux 環境を構築するものである。MSYS2 自体は開発環境を含まないが、パッケージマネージャを備えており、それを通して MinGW を導入することができる。

MinGW を MSYS2 とは独立に入れて MSYS2 のシェルから用いることもできる。

MinGW 64 bit 版のインストール

MinGW 64 bit 版のインストーラ "mingw-w64-install.exe" を以下からダウンロードする。

インストーラを実行するとインストールが始まる。"Settings" の "Architecture" で "x86_64" を選択する。

インストール後、インストールフォルダの bin フォルダをパスに追加する。デフォルトでは "C:\Program Files" 以下にインストールされるが、パスに空白を含むと問題が起る場合があるので、"C:\" の直下に入れたほうがよいかもしれない。

MSYS2 のインストール

MSYS2 のインストーラ "msys2-x86_64-*.exe" を以下からダウンロード。

インストーラを実行してインストールを行う。

MSYS2 の起動アイコンは "MSYS2 Shell"、"MinGW-w64 Win64 Shell"、"MinGW-w64 Win32 Shell" の 3 つある。MSYS2 と別に MinGW をインストールするのであれば、"MSYS2 Shell" を使えばよい。MSYS2 でインストールした MinGW 64 bit 版を使うのであれば、"MinGW-w64 Win64 Shell" を用いる。

MSYS2 のアップデート

インストールしたらまずアップデートする。

コアのアップデート

$ update-core

アップデートが終ったら閉じるボタンでウインドウを閉じる。

残りのパッケージのアップデート

$ pacman -Su

MSYS2 のパッケージマネージャ

MSYS2 にはパッケージマネージャが備わっている。たとえば、VIM をインストールするには次のようにする。

$ pacman -S vim

pacman の主要な使い方は以下の通り。

パッケージの検索

$ pacman -Ss <キーワード>

パッケージのインストール

$ pacman -S <パッケージ>

インストール済みのパッケージの表示

$ pacman -Q

インストール済みのパッケージの検索

$ pacman -Qs <キーワード>

インストール済みのパッケージのファイルを表示

$ pacman -Ql <パッケージ>

ファイルを保有しているパッケージの表示

$ pacman -Qp <ファイル>

パッケージの削除

$ pacman -R <パッケージ名>

パッケージのダウンロードがうまくいかない場合

パッケージのダウンロードがうまくいかない場合、ダウンローダーを変更したらうまくいく場合がある。wget をインストールできたとして、wget をダウンローダーとするには、C:\msys64\etc\pacman.conf の以下の行のコメントをはずす。

#XferCommand = /usr/bin/wget --passive-ftp -c -O %o %u

手動でパッケージをダウンロードしてインストールするには、ここ からファイルをインストールし、C:\msys64\var\cache\pacman\pkg にファイルを置き、そのパッケージを "pacman -S" でインストールすればよい。

MSYS2 における開発環境の導入

MSYS2 で MinGW などの開発環境を導入するには、つぎのようにする。

$ pacman -S base-devel
$ pacman -S msys2-devel
$ pacman -S mingw-w64-x86_64-toolchain

winpty の導入

MSYS2 の端末 mintty では、Python などの対話式のプログラムが動かないという問題がある。これに対処するには、winpty を用いる。

インストール

$ pacman -S winpty

たとえば、Python を対話モードで実行するには、次のようにする。

$ winpty python

よく使うものは ~/.bashrc に alias の設定をしておけばよいかもしれない。

alias python='winpty python'

参考