nVIDIA製チップのビデオ環境を検証 (3/4)
Last update 08/26/03

2.検証(ボケ)

さて,3.ビデオ画面のボケについての検証です.

 補足2で紹介しているボケの比較を見ると,オーバーレイを行うと明らかに文字がぼけていることがわかると思います.画面がぼけるということは,高周波成分が落ちている,つまり,LPF(ローパスフィルタ)が施されていると推測できます.



 周波数特性を視覚的に調べてみました.ここではサーキュラーゾーン(左図)を用いています.
 簡単に説明すると,画像中心から周辺部に向うに従って周波数が上昇し,画面端付近では最高周波のπになる画像になっています.(水平・垂直方向共に幅広い周波数成分を持つことから,2次元デジタルシステムの周波数応答を調べる際に便利)
 さて,オーバーレイで見てみましょう・・・









(都合により,右下1/4だけですが・・・デジカメで撮影した画像なので,その点を留意して下さい.

 下の方が灰色になっているのがわかるでしょうか?これは縦方向のみLPFが施されていることを示しています.(ぼけるのは垂直方向のみということ)
 縦方向のLPF・・・といえば,映像分野で連想されるのは二重化を用いたインターレス解除です.実際,AVIUtlに内蔵されている二重化フィルタを施した結果が↓です.

 結果が非常によく似ているのがわかります.

 AVIUtlの方は純粋なフィールド平均化フィルタですから,カットオフは0.5πです.
 nVIDIAは,単純に平均化するとボケ過ぎるのがわかっているのか,おそらく重み付き平均,もしくは適当な係数を持たせた数タップのLPFを用いているのではないでしょうか?見た感じではカットオフは0.75π付近に設定されていそうな雰囲気です.
 (輝度値をセコセコ読めばシステム関数は求まるでしょうが,空しいのでやめておきます.)







・・・さて,実際にソースを入力してみます.
 私のFX5600にはビデオ入力があるので,S入力にて視聴.・・・!?!? 入力をそのままオーバーレイ表示しているのに,インターレス縞が目立ちません.(他社の普通のオーバーレイならインターレス縞がかなり目立つ) 確かに,これは面白い.

 しつこいようですがまとめます.
  ・nVIDIAはインターレス解除の目的で,オーバーレイ画像の縦方向にLPFを施している.しかもOFFにできない.
  ・結果的に,インターレス映像は綺麗に見える.しかし,ノンインターレス映像にもフィルタを施すのでボケる.
  ・ボケが目立たないように努力をしている.(それでも目立っている)
  ・nVIDIAが勝手に独自設定したもの

次ページは,より激しく個人的な考察(感想)になります.


補足3 CZPセット

 何かに使えるようでしたら,使って下さい.サーキュラーゾーンを720*480と640*480のビットマップで生成してあります.高周波成分が最大限に入っている状態(RGB(0〜255))です.
ダウンロード (542KB)


3.考察 へ.


トップページへ戻る
SRX3
blind-fish@mail.goo.ne.jp