実例集 / Screen Shot

検索エンジンなどで調べてみると、「機械系CAD」といった説明が多い QCad ですが、この手の CAD は正しくは「汎用 CAD」と言って良いと思います。

例えば、世界的なシェアを持つ AutoCAD を機械系CAD と呼ぶかと尋ねれば、業種ごとの活用方法がありますので、機械系の仕事に従事している方は AutoCAD を機械系 CAD と呼ぶかもしれませんし、造船関係で AutoCAD を使っている方は、造船用のCADと呼ぶかもしれません。

服飾関係の世界でも色柄や採寸などの検討には広義な意味で CAD は用いられているので、そのコアソフトとして AutoCAD が用いられていれば、もはや AutoCAD の姿形は表には見えずとも、服飾用の CAD となるわけです。

・・・で、こういった色々な用途で使える機能を潜在的に持っている場合には汎用 CAD と呼ぶわけです。
AutoCAD はマクロ言語が扱えるので、メニューには存在しないコマンドを自作することも可能です。
こういった強みもあって汎用の名を欲しいままにしているなぁと、感じます。

さて、冒頭の話題に戻って、機械系CADと呼ぶかどうか?
QCadは、成長過程の CAD として捉えたほうがよいと思うので、雑駁に機械系 CAD と括るのは間違いだと感じます。

例えば、建築製図 は機械製図よりも大雑把です。寸法の記述方法などの JIS 規約は存在しますが、できあがった図面をみる人間が素人から専門職まで多岐にわたるので、「内容が伝われば良い」ということが重視されます。なので、機械系 CAD であれば、建築系 CAD としても使えるわけです。

FreeBSD の Ports Collection では、QCad を業務用 CAD と説明していますが、ちょっと固い感じがします。素人が使えないのか? そんなことないですね。思った以上に使い勝手は良いですから。
どちらかと言うと、AutoCAD ほどではないけれど、やはり業種に括るよりも特化した業種が存在するわけではないので、汎用 CAD の括りに入るのではないかと思います。

例えば、イタリアのあるホームページでは、木工用の作図に用いているようです。
Software applicativo: le soluzioni Linux ( Linux で使える CAD ソフト)

QCad Wooden Craft, Table

QCad Wooden Craft, Table

色々と QCad の関連情報を探していますと、思わぬページにぶつかります。これはドイツのホームページです。画像が多いので直接訪れて下さい。必見です。ページのあちこちに QCad と GIMP の文字があります。
へぇー、こんなことにも使えるんだー、といった感じで見ていただけると探した甲斐があります。敢えて、画像は載せませんが、お薦めです。ただし、ドイツ語。
  1. exam
  2. Rheinisches Berufskolleg Fichtenhain - Holztechnik Pruefungen -


これは図面名称が Letter Rack Base、ファイル名が LetterRack.dxf となっていますので、機械用の部品の図面でしょうか?
Resource Library QCad (Illustration)

Qcad Letter Rack Base


私は建築設計が本業ですから、その関係図面を以下に挙げてみます。
この図は、YKKap CAD-Data の中からカーテンウォールの納まりを表わした図面 ( CWYC3_87 ) を DXF に変換したものを画面キャプチャーしています。
画像をクリックすると1280x1024の大画面で実寸表示します。( 68 KB )
図面上の文字には日本語フォントのブラッシュアップしたものを使ってます。バンドルされているフォントファイルに比べると格段に出来が良くなってます。
スクリーンショットと同じ図面: cwyc3_87.zip ( 54 KB )

QCad Sample

大抵の CAD は、その付属品とも呼ぶ部品集の多寡によって、その CAD が望むと望まざるに関係なく、「何とか系」と呼ばれてしまう傾向があります。

例えば機械系の仕事に従事しているユーザーが多ければ、部品集は機械系で占められていくことでしょう。ある特定の業種固有の日常的なコマンドがなければ、その従事者が多ければそのコマンドが出来あがっていくことも考えられます。

QCad と言うと、決まって出てくる以下の絵。これだけではないということが少しだけお分かりいただけましたか?

QCad Sample


Linux で CAD するぞーを主催されている mosokudon 氏が、PDF ファイルから DXF ファイルに変換して作成した三菱パジェロの図面です。( 14-June-2002 )
変換方法やファイルの置き場所は、Linux で CAD するぞーをご覧ください。

Mitsubishi Motors (Three Diamonds) Pajero on QCad
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module.zip: Measure of Human Body
昔々に作成したデータです。NIFTY-Serve の建築フォーラムでご覧になった方もおいでかもしれません。
趣味と実益を兼ねて、QCad の回転操作の練習にはうってつけです。
出来上がった図面は建築設計資料集成の「作業空間」同様のライブラリーとして使えるようになるでしょう。
Note: この図形を見て点景集の「人」と比較するのは大間違いです。点景は写真などのイメージに近く、module は寸法などのチェックに使うものです。

QCad Human Scale Model


Convex.zip ( 5.2KB )
具体的にはこんな感じで利用します。
この絵はコンベックス ( 巻尺 ) を用いて高い天井高を測る方法を示したものです。
作図のコツ ( 要領 ) は、Module の各関節部分は概ね 15 度刻みで回転させていきます。
関節の自由度は作図してみると分かりますが、一定以上回転させて他のエレメントに当たると無理な姿勢になります。

Module Example
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Walking.zip ( 52.8KB )
以前から作りたいと考えていた人間の歩行モデル。
スチルで見る限り、さほど違和感は感じないと思っていたのですが、これをムービーで見るとまだまだダメですね。今後の課題に残しておきます。
レイヤー一覧を見れば分かると思いますが、
  1. 各部位毎に分けたもの
  2. 手足・胴体の大雑把なもの
  3. Scene と銘打って連続したもの
を含んでいます

Human Walking Figures
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module4.zip ( 52.8KB )
同業の DIMS Workssatopy 氏から座る姿勢、寝ている姿勢の公開要請があった module 図。若干、床に食い込んでいるように見えますが、ソファーなどに重ねれば違和感はありません。
右下の図形は吊り戸棚など高い位置に背伸びしながら手を伸ばしている状態です。
住宅設計などで施主の身長に合わせて図形の拡大縮小を行なえば誤解の少ない資料になります。
※身長は日本人の標準で作成してます。

Human Sleeping, Sitting (Shitting), Standing Figures
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Hand_00.svgz ( 14.3KB )
番外編として SVG ( Scalable Vector Graphics ) を用いたヒトの手の平の骨格モデルです。
元データの入手元は SVG を表示すると表れます。
QCad は DXF が読みこめる無料の CAD なので、複雑な図形も簡単に描くことができますから、下の SVG のように複雑なものもデータさえ入手できれば、少しの手間で SVG 化させることができます。 ( 20-May-2003 )
表示させるには Adobe SVG Viewer が必要です。

Human Hand Skelton on SVG
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Linux で CAD するぞー (続) の投稿のなかに Macintosh で Linux するぞーの一連のログがあります。
その中で DIMS Workssatopy, Cybermetric0110110 両氏とのキャッチボールの最中にあがった QCad on Macintosh OS X の画面キャプチャーです。(11-May-2003)

QCad on Macintosh OS X.
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