Libretto L5にLinuxをインストール
《バックアップとパーティション切り直し》

2002.8/14  
8/26追記


【バックアップ(NFSによる方法)】



0.概要
     初期状態に戻せるように、HDDからMBR(マスター・ブート・レコード)とリカバリ用領域の隠しパーティションをバックアップする。「いざとなればリカバリCDとCDROMドライブを購入してリカバリする」という覚悟があるか、「WinXPなんか捨ててしまって、Linux専用マシンにしても一向に差し支えない」(私もLinuxだけで事足りるが、東芝の提供しているプレインストール版(TNLNで定価198,000円!!)に遜色ないもの(技術的にも)を作るという点と、デュアルブート環境の構築を希望されている方の参考とするため、WinXPを残し、デュアルブートにしている)、ということであれば、このフェーズは省略してよい。
     私自身は、HDDを本体から外し、変換アダプタを使ってデスクトップ機につないで、Linuxでイメージをダンプするという方法をとった。しかしこれは面倒だし、分解・組み立ての段階で、物理的な損傷を与える危険性も高く、スマートとはいえない。
     その後、HDDを本体に取り付けたまま、ネット経由でバックアップするという手段について実証できたので、ここではまずその方法を紹介する。
1.母艦(FTP,NFSサーバー機)の準備
    1)インストールイメージの準備
       母艦に、ディスク上に展開するか、インストールCDROMをマウントするかして、FTPまたはNFSインストールができるように準備する。インターネット上のサーバに直接接続してもよいが、インストールの際にはLAN上にイメージを置いておいた方がやはりずっと速い。光ファイバで接続できる場合はこの限りではないかもしれないが。
    2)バックアップ用のNFS環境の準備
       母艦に、バックアップに十分な領域(2.2G以上)を有するディレクトリを、LibrettoからNFSマウントしてアクセスできるように準備する。以下に、/home/tmpというディレクトリを作成して使用する例をRedHatの場合で示す。

        (1) su
        (2) mkdir /home/tmp
        (3) chmod a+rw /home/tmp
        (4) /etc/exportsに以下の行を記入。
            /home *(rw)
        →任意のホストからの接続と、/home以下をrwモードでマウントすることを可能とする。
        (5) /etc/rc.d/init.d/nfs start
        →nfsdサーバ起動
       
2.Libretto L5のブート
    1)ブートイメージディスクの準備
       インストールの「 1.ブートCFカードの作成」で説明する方法で、ネットワークインストール用のbootnet.imgによるブート用CF(コンパクトフラッシュカード)を作成する。
    2)ブートイメージディスクでの起動
       ブートCFカードをPCMCIAスロットに差し込み、F12を押しながら電源をONする。→キーを使って、ブートデバイスにPCMCIAカード(一番右)を選択、ENTERする。
       ブート画面がでたら、textと入力し、textモードでのインストールを選択する。
       NFSまたはftpインストールの手順で、インストーライメージ読み込みまで(開始のWelcome画面が出るまで)の処理を行なう。
3.母艦のファイルシステムをNFSマウント
    1)Alt + F2(またはAlt + F6)でコンソール画面に移動する。
    2)マウントポイントを作る。
      mkdir /mnt/runtime/nfs
    3)マウントする。192.168.1.20は、母艦のIPアドレスを指定する。
      mount -w 192.168.1.20:/home /mnt/runtime/nfs
     マウント完了まで、数分から数十分かかることがある。じっとがまん。
    4)dfコマンドでマウントされていることを確認し、ワーキングディレクトリに移動。
      cd /mnt/runtime/nfs/tmp
4.MBRバックアップ
     HDDのMBRをLibrettoMBR.imgという名称でセーブ。コマンドは、下記の通り。
       dd if=/dev/hdd of=LibrettoMBR.img count=1
5.隠しパーティションバックアップ
     HDDの隠しパーティションをセーブする。2G強あるので、CDRでのバックアップを想定して、4分割する。
      1)dd if=/dev/hdd4 of=LibRcvr-1.img count=1100
      2)dd if=/dev/hdd4 of=LibRcvr-2.img skip=1100 count=1100
      3)dd if=/dev/hdd4 of=LibRcvr-3.img skip=2200 count=1100
      4)dd if=/dev/hdd4 of=LibRcvr-4.img skip=3300
6.NFSのアンマウント
     母艦側で、/home/tmpにバックアップしたファイルが生成されているか確認し、NFSをアンマウントする。
     引続きネットワークインストールすることも可能。


【バックアップ(デスクトップ機への直結で行なう方法)】


1.HDD取り出し
     裏のネジは外す必要なし。キーボード前方の細長いカバーを外し、キーボードを外す。それからキーボード、ネジ、ケーブル等を外し、HDDを取り外す。
     取り外し可能なフラットケーブルは、取り付け部の両側の爪を引き出すことで、ロックを外すことができる。眼鏡用などのマイクロネジ回しがあれば便利。
2.母艦のPCに接続
     2.5インチHDDを3.5インチに変換するケースを使用して、母艦(デスクトップ)のIDEに接続する。以下、接続は、セカンダリのスレーブ(ATAPI CDのドライブがなければ/dev/hdd)と仮定する。
     母艦のLinuxを起動。
3.MBRバックアップ
     HDDのMBRをLibrettoMBR.imgという名称でセーブ。コマンドは、下記の通り。
       dd if=/dev/hdd of=LibrettoMBR.img count=1
4.隠しパーティションバックアップ
     HDDの隠しパーティションをセーブする。2G強あるので、CDRでのバックアップを想定して、4分割する。
      1)dd if=/dev/hdd4 of=LibRcvr-1.img count=1100
      2)dd if=/dev/hdd4 of=LibRcvr-2.img skip=1100 count=1100
      3)dd if=/dev/hdd4 of=LibRcvr-3.img skip=2200 count=1100
      4)dd if=/dev/hdd4 of=LibRcvr-4.img skip=3300
5.HDD取り付け
     注意深く(笑)HDDを本体に付け戻す。
6.おまけ・パーティション切り直し
     せっかくつないであるので、HDDをパソコンに戻す前に、fdiskによる下記のパーティション切り直しをここで行ってもよい。



【パーティション切り直し】



0.概要
     WinXPの領域とリカバリ用の隠しパーティションから構成されているHDDに、Linuxインストールのためのパーティションを確保する。fipsを利用するのが常道だが、プレインストールのWinXPはNTFSでフォーマットされており、これはfipsでは処理できない。市販ツールで対応するものがあるらしい。もちろん購入しない。
     ここで紹介する要領は、危険な部分がある。特に2.のWinXP再インストールについては、実行時にエラーが出ている。これまで私が使用した限り、問題は出ていないが、顕在化していない不具合を生じている可能性は排除できない。くれぐれも自己責任でお願いする。
     要領は、以下の通り。

      1)WinXPのNTFS領域(基本領域-1)を削除。
      2)NTFS領域を、切り直し後のサイズで新規生成。
      3)LinuxとLinuxスワップの領域を生成。これはインストール時に行っても良い。
      4)リブレット標準の手順で、隠しパーティションから、上記2)で生成したNTFS領域にシステムを復旧する。
1.NTFS領域削除と縮小サイズでの生成
     プレインストールのWinXPのNTFS領域を削除する。ここから3.までは、Linuxのfdiskを使用するのがいいと考えられるので、Linuxのインストーラを起動して、そこからfdiskを使う。バックアップをする場合は、上記『バックアップ』の6.で書いたように、バックアップ時についでにやっておくのが簡単。
     そうでない場合は、以下の要領で行う。

      1)後述の要領でCFカード(PCMCIAのATAメモリカードでも可)をLinuxブートディスクとしてフォーマットする。ただし、CFカードを取り扱えるLinux機がない場合、Win95系(非NT系)のWin機で、起動ディスクとしてCFカードをフォーマットして起動し、loadlin.exeでLinuxを起動する要領でも良い。ただしNT系、MEでは、loadlin.exeは使えないらしい(未確認)。

      2)LibrettoのCFカードでのブートを行う。起動直後、ブートデバイス選択画面(マニュアルにも記載されている)で、→キーを使って、一番右のCFカードを選択する。PXEによる方法もある。
      3)fdiskで基本領域(p)の1、つまりプレインストールのWinXPの領域を、削除する。
      4)fdiskで、切り直した後の新しいサイズで基本領域(p)の1を新規生成する。私は、全体20GBのうち、8Gを割り当てた。
      5)fdiskで、4)の領域のタイプを、NTFS(ID=7)に変更する。FAT32(ID=c)で切っても可能だと思われる。この場合、LinuxからC:ドライブに直接アクセスすることができるので、後述のシェアパーティションが不要となる。
      6)fdiskのwコマンドで、変更をHDDのパーティションテーブルに書き込む。
      7)マシンをリブートする。
     隠し領域(p-4)を損傷すると、WinXPのリカバリが行えなくなるので要注意。

2.リカバリによるWinXP再インストール
     HDDリカバリの手順(0キーを押しながら電源ON)で、隠しパーティションから新しく切り直したC:ドライブ領域にWinXPを再インストールする。
     インストール後、インストールに失敗しましたというメッセージが出るが、無視する。




トップ

Prev:作業の概要と条件← →Next:インストール

Home

メール neyubacca@yahoo.co.jp