5 mars. 2001


2月〜3月:イースターにまつわるお話
その2:マルディ・グラ



マルディ・グラ「Mardi Gras」は、節欲と悔改の期間として肉食を禁じる四句節カレーム(復活祭前の40日間)直前の火曜日つまり聖灰水曜日「Mercredi de Cendres」1日前の祝日です
学校の冬のヴァカンス時期にかかる事はあっても、一般的に休日ではありません

カレームに先だって開催されるカーニヴァル最終日を翌日に控え、多々ある春の祭典の中でも最も盛り上がるもの一つです
この日はTVニュースでも朝・昼・夜共に「今日はマルディ・グラ、たらふく召し上がれ」と一言加わる程、“グラ”は脂っこいと同時に「肉食」を示す意味合いも含まれる単語で、肉食を避けるカレーム前に盛大にご馳走を食べて良いとされています
英語では「ファット・チューズデイ/シュローヴ・チューズデイ
Fat Thuesday/Shrove Thuesday」と似た意味合いで名付けられていますが、英語圏でもフランス語そのままにマルディ・グラの名称も使われています

この時期に食べるものとして伝統と称される説は他の宗教行事同様様々ありますが、典型的肉食の象徴としてビーフ料理を提案する人々や、英語で「パンケーキ・チューズデイ」の別名もある通りまたまたクレープを食べるという説も
クレープに代表される卵料理にはこんな説があります
肉食と同時に、又は昔ほどの厳しさから遠のいた近年、無理なく節欲に参加できるよう玉子断ちをする人も居て、冷蔵庫や庭に残る玉子を処分しようと思いついたのがクレープ(類するものは英語ではパンケークス)だったとのこと
他にも、残る肉類を処分するために国や土地によってはビーフカツ等フライ料理を作る習慣もあると聞きます

又、イギリスのとある村ではかれこれ500年続く「クレープ・レース」が開催されるとの話も出てきました
各々クレープを一枚乗せたフライパンを手にし、街の中心から教会まで走ります
この間、常にクレープをひっくり返しながら走らねばならないのが難しい所、最低でも3回は両面裏表とやるのだそうです

この頃、ヨーロッパとは逆に夏真っ盛りのニュージーランドやオーストラリアでは1978年に催されたゲイの人権要求デモ以来、カーニヴァルの習慣に引っかけておよそ1ヶ月にも渡る世界屈指のゲイの祭典となっているようです
その他にも北米最大のお祭りとして著名なニューオリンズは北米版リオのカーニヴァルとも言える程で、これらを総合して“マルディ・グラ”と呼ぶ事もあります

たっぷり食べてカーニヴァルを楽しんで、翌水曜日、厳粛なカトリック教徒は教会へ参拝し、額に灰で十字を描いて帰ります
そちらについては次のページ「聖灰水曜日」にて・・・

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