南米ボリビア-同級生を訪ねて(1999年 8月)


学生時代、ボリビア生まれ、ボリビア育ち、100%日本人の同級生がいた。流暢なスペイン語、 英語、日本語を生かし、卒業後東京で就職した彼女は「日本人は冷たい。」とホームシックにか かり、ボリビアに帰国してしまった。学生時代はあまり親しくなかったのに、その時から、文通 が始まり、親友同士のお付き合いが始まった。当時、彼女はいろいろと問題を抱えて おり、手紙で何度も励ますのもむなしくなって、私は考え始めた。「私のできる、一番いいことっ て何だろう。」 そこで思いついたのが、ボリビアのラパスへ彼女を訪ねる事だった。海外に友 人はいても、海外にすむ日本人を訪ねるのは生まれて初めてだった。また、友達でもいなけれ ば、ボリビアへ行くことなど決して考えなかったであろう。また、現地の日本人社会を垣間見る 機会もあり、考えさせられる旅行となった。

ボリビアは南米のなかでも貧しい国の一つといわれ、人口の半分以上を原住民族が占める。スペイン系は僅か12%。日系人を含む、その他1%である。通貨はボリビアーノ、当時は1USD=5ボリビアーノだった。時差は日本より、13時間遅れ、サマータイムなし。30日以内の観光なら、ビザは不要だ。首都ラパスは標高なんと約3,700m。

海外旅行は、現金、パスポート、航空券、海外旅行保険、があれば大丈夫。」だと思うでしょう? 普通はそうなんです。しかし、普通でない時もある。ビザが必要な国もあれば、予防接種が必要な国もある。特に発展途上国への渡航前には、現地で流行っている伝染病や必要な予防接種について調べておこう。

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気になる航空券。日本からはアメリカを経由して渡航する。私の航空券はアメリカン航空シアトル・マイアミ経由ラパス行き。片道24時間は飛びました。機内食もなかなかおいしかったです。なんと一往復で、上海往復無料航空券をGET!マイレージは上手に使いましょう。南米まで行くのに、一度きりだから、とマイレージに加入しないのはもったいないです。

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予防接種と航空券、ここまで手配できれば、渡航の日を夢見るのみ。しかし、ラパスは標高約3,700m。 富士山の上で生活するようなものです。そこで心配になるのは、高山病。 空港で息切れを感じたら、これはあなたが疲れているからではありません。高山病だからです。無理して歩かず、ゆっくりと立ち止まりながら歩き、ホテルのチェックインまで頑張りましょう。日本にはこれに効く薬がないようです。普段からマスクをつけて生活し、肺を鍛えてから来た、という大物もいましたが。 まず、横になれば、立っているときより苦しいはずです。(私は横になって初めて高山病にかかっていることに気づいた。) 枕もとにミネラルウオータを置き、半身を起こしてベッドに入り、水分を補給しながらゆっくり休んでください。現地では合法のコカ茶も高山病に効きますし、現地では高山病の薬も売っています。1日程度で完全に横になって眠れるようになります。

が、ラパスは坂が多い。坂道で、階段で、苦しくなる時もありますが、息が切れる程度です。現地でひったくりにあっても、走って追いかけようなどとは思わない方がいいでしょう。まず、追いつけません。また、ディスコやペーニャ(パブのようなところ)で踊り狂うと、頭痛と息苦しさに襲われることでしょう。(ペーニャで民族音楽にあわせて、輪になって飛び跳ねた私は、その後とっても苦しくなりました。(笑))

高山病も克服? もう楽しむしかない。スペイン語ぺらぺらの友達にがっちり保護され、(英語はあまり通じない)情けないまでに、一人でなにもできない私。ボリビアに来たからには、何かボリビアらしいものを、と、動物園にリャマやビクーニャ、コンドルを見に行ったり、チチカカ湖で捕れたマス料理を食べた後、チチカカ湖の青さに息を呑んだり、サガルナガで民芸品を買ったり、観光客らしいことを一通りやらせてもらった。そういえば、動物園の動物、飢えてたな。あひるなんか、人が近づくと、「クワックワッ」って鳴いて。我々はえさがなかったので、入り口で売っているえさを買いに行こうと、その場を離れると、10倍くらいの速さで、「クワックワッ」って。やっぱり動物園の動物はえさがほしけりゃ、自分で人間に気に入られて、食べさせてもらいな さいって、方針なのかな。厳しい仕事だな、と思った。

「なんかボリビアらしいけど、変ったことしたいな。」で、考えついたのが、「サンポーニャで“コンドルが飛んでいく”を吹けるようになる」ことだった。 早速サガルナガ坂下の土産物屋内の楽器屋で、サンポーニャ購入、友達を使って、サンポーニャ個人レッスンを交渉。 20ボリビアーノで2時間レッスンを受けられることになった。世界民族音楽展のような催しで、イギリスで公演したこともあるという、その店員はとても懇切丁寧に音の出し方をおしえてくれ、私の為に、楽譜まで書いてくれた。楽器があれば言葉はいらない。友達は退屈そうにチャランゴをポロポロやりながら、待っていてくれた。 

ここまで観光すれば、あとはラパスの夜を、ペーニャで過ごせれば言うことなし、だ。友達を頼っていっただけに、友達が友達を呼んで、大きなグループができ、ビールを飲みながら民族の音楽をライブで聴いた。一組のカップルが、「今日、結婚記念日なんだ。」といって、踊りだした。観光客も現地人も、仲間やお目当ての相手を誘い合って、立ち上がり、あっという間に一つの大きなワッカができた。前述のとおり、その後私は気持ち悪くなるのだが、とても楽しい夜だった。もう、思い残すことは何も無い。

遠かったな、南米。やっぱり地球の裏側と言うだけあって、遠かった。8日間の休みだったけど、時差の関係で現地にはたったの5泊しかできなかった。 気ままな一人旅もいいが、現地の友人ほど頼もしいものはない。現地の会社員が行く食堂でランチしたり、現地の人が楽しむように楽しむんでみるのもいい。 でも、そこらで会った人について行くのは危険かも。。と、警戒する慎重なあなた。友達はチャットで作り、仲良くなって、気心がしれてきたら、旅行の計画を切り出してみては?友達がいないなら作ればいいのだから。

おまけ: 海外の日本人へのお土産

今回お世話になったのは、日本人移民一世の母親とボリビアに海外赴任していて住み着いた父親を両親にもつ、友人宅。驚くことに、ふるさとの味を守るため、現地で入手できるさまざまなものを代用して、日本の食生活を保っていました。 沖縄、サンファン居住地のあるサンタクルスなら、大抵のものは手に入るそうです。 が、ラパスではなかなかそうもいかず、居住地の親戚に頼ったり、韓国人経営の食品店から類似品を買ったりしているそうです。  今回一番喜ばれたのは、カレールウでした。やはりあの独特な味はルウでなければ出せないのでしょう。 (納得) 外国で売っている醤油と日本で売っている醤油も微妙に味が違うので、喜ばれました。 あと、びっくりしたのは、サロンパスなど、腰痛・肩こりに効くものも、喜ばれました。胃腸薬や栄養補給剤なども日本製のものが日本人には合う様で、こういった薬剤も喜ばれました。 ただ、ラパスは標高が高いので, 袋にはいっているものは、パンパンになってしまいます。破裂して、衣類を汚さない為にも、荷造りの前に、針でちいさーい穴を一つ、二つ開けておくといいです。(この「穴あけ作戦」お土産に関しては完璧でしたが、うかつにも化粧品に関しては全く忘れていました。化粧下地がもれていたのです。(ToT) ふたのちゃちい容器は気をつけましょう。)


おまけ ボリビアのおみやげ






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