クロカン日誌


フライト日 2000/5/3
出発地*1 [HIO] Hillsboro,OR 出発時刻*2 12:10 
到着地*1 [MWH] Grant County Int'l,WA 到着時刻*2 14:40 
コース HIO-BTG VORTAC-LTJ VORTAC-MWH VORDME(-MWH) 202NM(約374km)
機種 Cessna 172P 登録番号 N62407
定員(名) 乗員(名)

注1:空港略号コードの所をクリックすると、airnav.comの空港情報が参照できます
注2:出発/到着時刻はログブック上のエンジンタイムによるもので、地上滑走等の時間を含みます



今回のクロカン(野外飛行)の目的地は、日本航空(JAL)の乗員訓練所のある「モーゼスレイク」、それにシアトルのボーイング社工場に隣接する「ボーイングフィールド」です。モーゼスレイクにも幾つか空港がありますが、これらの中でJALの機体が離発着しているのはグラントカウンティ国際空港で、2000/のJALフリートカレンダー等でちょこっと様子が伺えます。あまり知られていませんが、シアトルあたりの気象が悪いときはたまーに代替飛行場にもなったりするところです。

 クロカンの目的地はどこでも良かったのですが、ノンストップでも飛べる手ごろな?距離と言うことで、JALファンの聖地(んなワケないか)を表敬訪問することにしました。
 更に、同じルートの往復はつまらないからと、シアトル回りで帰ることに。気がついたら随分と長いクロカンコースになってしまっていたのでした。果たしてぜんぶ一人で操縦できるんでしょうか?ナビゲーションログを見ているうちにちょっと不安に…(-_-;)

今回の出発地は、オレゴン州ポートランド郊外にあるヒルズボロー空港。セスナやヘリを多数有する Hillsboro Aviation と言うところです。下段の写真、左がエプロン(駐機場)、右が事務所内の航空機使用予定表です。「HIO-MWH-BFI-HIO」とあるのが、本日乗る機体なワケです。たくさんの機体や教官がいるため、このようなボードをかけて表示するスタイルをとっています。
 
 スポットでグラウンドコントロール(地上管制)からATCクリアランスを受けて出発、お昼過ぎ(現地時間)に離陸。そもそもこんな長距離をクロカンするのに、昼過ぎから出発するとは何事だ!とおっしゃる方もいるかもしれません。そうですね、ハイ。(^^; でもそこは教官や機材の事情というものがありまして、仕方なかったのです。まぁ教官同乗だし、何とかなるかと離陸。ありゃ、煽られちゃいました。大丈夫かなぁ。

 "Scapo Three Deaprture"という出発方式に従い出発します。BTG VORTACからV112航空路に乗り、LTJ VORDMEに向かいます。出発前にFSS(Flight Service Station)に問い合わせ、freezing levelが6000ftあたりという情報であったところを8000ftで飛んで行きます。うーん、ほとんど上下は雲。LTJの手前で呼ばれ、フライトプランと違うコースを指示されます。割と大きな街(Yakima)の近くを通るルートを予定していたのですが、そちらを通らないルートにされました。LTJからV497でモーゼスレイク(MWH VORDME)を目指して飛んで行きます。
 それは良いけど、あああタイヤも窓も凍ってるぅ(@_@)。もちろんピトーヒート(計器用測定管の凍結防止ヒーター)、キャブヒート(エンジンのキャブターのヒーター)はONです。たまにガツンと揺れ、一気に数十ft持ち上げられたり落とされたりします。指定高度維持がこれほど難しいとは(;o;) そんなわけで、ここまでの区間の写真はありません。撮る余裕がなかったのです。ごめんなさい。それに実は、私は離陸してからほとんどずっと、「フード」というもの(野球帽のつばの大きな感じ)をつけていて、計器以外の景色は(たとえ雲がなかったとしても)見ることができなかったのです。ぐっすん。


 平地に抜けると雲も消え、穏やかなフライトになりました。でもtail wind(追い風)が強い!速度計は110kts(ノット)くらいを指していますが、搭載しているGPSではGS(対地速度)は最高168ktsくらいを指していました。60ktsの追い風です。ちょっと押される感じが飛んでいてなんとなく判ります。その後700fpmくらいの割合で高度を下げ、モーゼスレイクにアプローチします。空港近くに来てからは管制塔と交信、VOR RWY22へのアプローチをリクエストし、指示通りに旋回したり高度を維持したりします。これまで、こうした細かな指示を受けながら機をコントロールして飛ぶことがなかったのでちょっと緊張、でも普段聴いているエアバンドと同じような"Descent and maintain〜"とか"Turn right heading〜"とか言う言葉が自分に向けられ、それを復唱する自分がいるのは不思議な気がしました。なんかイイ気分(^^)



 2時間以上のフライトの後、無事にモーゼスレイクに到着。私の初めてのロングクロカンは無事に第一レグを終えました。だだっ広い空港内をタキシングしてJALハンガー前まで行ってみました。残念ながらハンガーに訓練機は居ませんでしたが、スタッフはいるようでした。ウロウロして怪しまれてもいけないので、記念撮影して退散。ATCで"We'd like to taxi to JAL hanger."とアナウンスした時点で十分怪しいとは思いますけど(笑)。管制官は「なんだコイツ」とか思っただろうなぁ。