八段錦の動作をウェッブムービーで紹介


  八 段 錦

動作はゆっくり、柔らかく、力を入れず、呼吸を深く静かに長くして、
呼吸を動作に合わせて行う。
準備姿勢 足を肩幅に開いて足を平行にして立ち、肩の力を抜いて、腕は垂らして両手のひらを下に向け、指先は前方に向け、体の横につける。あごをひいて、背、首、頭は一直線に、前方を見て、足は床をつかむように足の指に力をいれる。鼻で自然呼吸。肛門を心持ち締めて上げ、全身の力を抜いて、意識は湧泉(足の裏の芯)から丹田(へその下3センチのところ)に意識を持ってくる。一段終わるごとに準備姿勢に戻る。

写真をクリックするとムービーがスタートします。

 

第1段 両手托天理三焦 
両手を丹田の前で、手のひらを上にして組んでかまえる。
 息を吸いながら、両手を胸の高さまで上げ、両手のひらをかえしながら頭上に上げる目で手を追いながら。
顔を上に向けて、腕をさらに延ばし、のびをするように手をさらに上げ、かかとをあげてつまさきだちする。
 息を吐きながら、両手を開いて左右の側方を弧を描いて下げ、丹田に戻す。4〜8回

 

第2段 左右開弓似射鷲
準備姿勢から左足を半歩出し、膝を曲げ腰を落とす。左手を手のひらを前に向けて、右手は手のひらを内側に向け、胸の前に構える。 息を吸いながら、両手を握り、左手の人差し指と親指を開いて八の字にして、弓をいるように左へ伸ばし、右手は肘を曲げて、手を握って右方向に引く。
同時に顔は左へ向け、左手の先から遠方を見る。意識は丹田から左手。指先へ。
 息を吐きながら、左手を戻しながら、右手を下から上に回転させ、右手のひらを前に向け左手は手のひらを内側に向け、胸の前に構える。左手の動きにつれて顔は前を向く。意識は左手から丹田。
 息を吸いながら、両手を握り、右手の人差し指と親指を開いて八の字にして、弓をいるように右左へ伸ばし、左手は肘を曲げて右方向に引く。
同時に顔は右へ向け、右手の先から遠方を見る。意識は丹田から右手。 息を吐きながら、右手を戻しながら、左手を下から上に回転させ、両手のひらを向かい合わせて、胸の前に構える。右手の動きにつれて顔は前を向く。意識は右手から丹田。
左右4〜8回づつ行い最後は準備姿勢に戻る。


 

第3段 調理脾胃腕単挙
丹田の前に手のひらを上向きに右手を上にして構える。
 息を吸いながら、右手を上に肩から頭上に上げ、手のひらを上にかえして、指は開かず指先は右に向けさらに上へのばす。同時に左手は左に回しながら手のひらをかえして下に押し下げる。足は床をつかむように力を込める。意識は丹田から右手に移動。
 息を吐きながら、両手をもとにもどし、丹田の前で上下に手のひらを、ボールをつかむように向き合わせる。意識は丹田に戻る。
 息を吸いながら、左手を上に肩からづ頭上に上げ、手のひらを上にかえして、指先は左に向けさらに上へのばす。同時に右手は右に回しながら手のひらをかえして下に押し下げる。足は床をつかむように力を込める。
 息を吐きながら、両手をもとにもどし、丹田の前で上下に手のひらを、ボールをつかむように向き合わせる。意識は丹田。左右4〜8回づつ行う。

 

第4段 五労七傷往後礁
両手を丹田の前で手のひらを上に、指先をあわせて構える。 息を吸いながら、ゆっくり手のひらをかえして、下へ押し下げながら、頭を右へ回す。目で左足の裏を見るように、意識は丹田から湧泉へ移動。 息を吐きながら、もとへ戻し、両手を丹田の前で構える。意識は湧泉から会陰、命門を経由丹田に戻る。
 息を吸いながら、ゆっくり手のひらをかえして、下へ押し下げながら、頭を左へ回す。 息を吐きながら、もとへ戻し、両手を丹田の前で構える。 左右4〜8回づつ行う。


 

第5段 揺頭擺臂去心火
左足を一歩横へ出し、膝を曲げ腰をさげる。両手は指先を内側に向け手のひらを膝の上につける。意識は湧泉。
 息を吐きながら、腰を右に、頭を左下方へ下げ左の肘は曲り、右の肘は伸びる。さらに頭を右方向へふる。重心は中心においたままで力をぬいて。
 息を吸いながら、ゆっくり体を起こして、上半身を垂直にする。
 息を吐きながら、腰を左に、頭を右下方へ下げ右の肘は曲り、左の肘は伸びる。 息を吸いながら、ゆっくり体を起こして、上半身を垂直にする。左右4〜8回づつ行う。最後は準備姿勢に戻す。

 

第6段 両手攀足固腎腰
肩幅に足を開いて立ち、両手のひらを丹田につける。 
 息を吸いながら、両手を下腹部の横を摩擦しながら、背中に移動。上半身後ろにそる。意識は丹田から命門。めまいがするようなら意識を湧泉に固定。
 息を吐きながら、上半身を膝を曲げずに前に深く倒す。同時に両手を摩擦しながら腰からふともも、膝の裏、ふくらはぎを通り、かかとまで下げる。
意識は命門から湧泉。
 息を吸いながら戻し、息を吐く。4〜8回繰り返して行う。 

第7段 攅拳怒目増気力
足を一歩開いて立ち、膝を曲げて腰をおとす。上半身は垂直に保つ。両手を握って、手のひらの側を上向きで腰の横につける。 息を吐きながら、視線は前方。右手を左に半回転手のひら側を下にしながら前方へ突き出す。左手は後ろに引いて対向させる。目をかっと開き前方を見る。 息を吸いながら、もとに戻す。 息を吐きながら、視線は前方。左手を左に半回転手のひら側を下にしながら前方へ突き出す。右手は後ろに引いて対向させる。
 息を吸いながら、もとに戻す。最後に両手を腰につけて足を閉じる。
 


 

第8段 背後七顛百病消
かかとをぴったりつけて、足の先を開いて八の字にする。 息を吸いながら、かかとをあげてつまさきだちする。頭をま上へおしあげるように背伸びをし、同時に両手は手のひらを下にして後方下に押し下げる。
 息を吐きながら、力を抜いて、かかとをさげる。

呼吸を合わせた動作を行い、準備姿勢にもどし、丹田に意識を集中。2〜3分。
 さらに時間があれば馬歩の姿勢(両足を開いて立ち、膝を曲げて腰を深く落とし、両手の肘を直角に曲げて手のひらを下にして水平に下腹部のまえに出し、細かく体を振動させる。2〜3分。
 収功して終わる。

 次のステップ
  一段づつ練習し、把握したら次を練習する。
  呼吸 すべて鼻で吸い、口から吐く。吸うときは舌先を上につけ、吐くときは下につける。
  意識 まず、姿勢を十分練習してから、気を流す練習をする。丹田から、湧泉へ。湧泉から丹田、丹田から手の先へというように、意識を移動させながら気を動かす。

 解題
 八段錦は、その優美さを絹織物の美しさにたとえ、錦という字をあてている。中国伝統的医療練功方法の一つで、800年の歴史がある。
1、両手托天理三焦:天を支えもち、三焦を調整する。
   あくび、深呼吸の運動。肺を広げ、血液循環を促進。三焦とは、呼吸、消化、排泄また体液の通行を意味。つまり内臓全体を指す。血液循環を促進。内臓を調整、姿   勢を正す。疲労回復、食欲増進、新陳代謝。
2、左右開弓似射鷲:左右に手を開き弓で鷲を射る。
   胸と肩の筋肉を鍛え、血液循環を促進。肺を活発にする。
3調理脾胃腕単挙:片腕をあげて、胃、脾臓を調整。
   牽引効果によって、消化系統を調整、胃腸を治す。中かん穴を意守。
4五労七傷往後礁:五臓の疲れと七種の感情を調整する意味。
   五臓は肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓。七種の感情は怒り、喜び、思い煩う、悲しみ恐れ、憂い、怯え。病気の原因である。頭部の血液循環を促進。目の運動。神経の疲労をとる。丹田から湧泉、命門、回陰、丹田に気を運行させる。
5揺頭擺臂去心火:頭部を揺り動かし、腕をふって心臓の火をさます。
   発汗を促し、熱をとる。神経の緊張をとる。
6両手攀足固腎腰:両手で足を登り降りし、腎臓と腰を強化する意味。
   腎臓と腰。高血圧の場合は頭を深く下げず、軽く行う。腰に注意して腰をいためないように。ホルモンと神経を調整。
7攅拳怒目増気力:手を握り締め目を凝らして気力を養う。
   神経を調整して気力を養う。
8背後七顛百病消:手を背中に置いて7回体を延ばす。八段錦をやっていれば万病が消えるという意味。



中国気功のHP