これは私が1996年6月に行った「エジプトツアー」の旅行記です。
私の旅行経験の中で思い出に残る旅行の1つなので、
文章にしてみました。何話にも渡ると思いますので、
かなり気の長いお暇な方に最適かと思います。


◆ 前回までのあらすじ ◆

カイロ到着後、まずは1日目の観光で
ギザのピラミッド、スフィンクス見学や
カイロの「エジプト考古学博物館」を訪れた私たち一行。
この日から2日間宿泊する「カイロ・ホテル・マリオット」で
一夜を過ごし、二日目の朝を迎えた。
朝食をとるレストランに向かう途中、
わたしがあだ名をつけた「コイケサン」とのはじめてニアミス(?)。
そして、また観光をするため、出発したわたしたちだった。。。

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  * コイケサン登場(2) *


まずは無事、メンフィスに到着。

入口の門をくぐったところで、

ツアーの中のとあるカップルが深刻な顔をしている。

そのカップルとは、カイロの博物館で私がフィルムを忘れた時、

助けてくれたウメタニ夫妻である。

彼らはどうやらカメラ本体をバスの中に忘れてしまったらしい。

昨日、助けてもらったお返しをするのはここしかない、と意気込んだ私は、

「写真撮るときは言ってくださいねっ!」

と申し出た。

意気込んでしゃべったため、少し恩きせがましくなってしまった。

私たち以外にも、ツアーの人たちが何人も、

カメラを使うときは言ってください、と申し出たので、

その皆さんの親切さにウメタニさんたちは涙ぐんでいた。


なんとかツアー内も落ち着き、改めて観光をスタートする。

最初はラムセス二世の像を見学したが、像の膝から下がなく、

この像をこれ以上痛めないために建てられた建物の中に横たわっている。

カイロのラムセス広場にあるラムセス像と対だったらしい。

この横たわったラムセスの右足と左足の間には、

奥さんのネフェルタリ女王の肖像も描かれている。

像全体の印象としては、建物の中にあるからか、

なんとなくこじんまりした感じを受けた。


その建物を出て、今度はアラバスター製のスフィンクスを見学。

このスフィンクスは、ピラミッドのそばにあるものとは違い、小さくてかわいい。
とはいえ、私たちの背丈よりも大きく、高さ四.二五メートル、

全長八メートルで、顔の損傷もピラミッドの傍のものよりはましである。

このスフィンクスの前で再度ウメタニさん夫妻に声を掛け、

一緒に写真を撮り、その後にムッチャンとも写真を撮った。


スフィンクスの向かい側には幾体かの立像があり、

その前でも写真を撮ろうということになり、そこまで行くと、

なぜかコイケサンもやってきた。

「撮りましょうか?」

と、ニコリともせずに言ってきたので、私たちはとまどいながらも、

せっかくのご好意をむだにしてはいけないと思い、

「…じゃあ、お願いします…。」

と、あまり乗り気でないことが声に出ているような返事ではあったが、

撮ってもらうことにした。

コイケサンがカメラを構えたので、

表情を整えなければ…とレンズの方を見ると、

「カシャッ!」

いきなりシャッターを切る音が聞こえた。

「えっ?」

私とフクヤマチャンの不安的予感は的中、

コイケサンは私たちに「撮りますよ」などの合図の言葉を掛けず、

自分勝手にシャッターを切ったのである。

(こんなこったろうと思った。)

私は舌打ちしたい気持ちを押さえ、とりあえずコイケサンにお礼を言い、

カメラを取り返した。

それからは、集合時間まで思い思いに写真を撮ったり、

立像などを見たりした。


集合時間になると、ムッチャンの周りにツアーのメンバーが集まってきた。

そこは木陰になっていて、

人が多勢いたため、なにか貰えると思ったのか、ノラ犬が寄ってきた。

(異国の動物だー、かわいいなー。)

私はそんなほのぼのとした気持ちだったのに、

ムッチャンは非情にも、石を投げて追い払ってしまった。


                                …つづく
        

乱筆乱文、しかも長文に付き合っていただき、ありがとうございます!

また、次回読んでください〜。