シュロス ノイシュバンシュタイン(ドイツ) schloss newschwanstein

*鳥瞰図の作成に際しては、現地パンフレット、自分が撮影した写真の他に、ネット上で見つけた多種多様の写真を参考にした。

 ノイシュバンシュタイン城、説明するまでもないほどに有名な城だ。世界でもっとも美しい城と呼ばれているし、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなったと言われていることでも知られている(実際には違うらしいが)。
 ただし城としてはそれほど古いものではなく、1886年まで築城工事が行われたと言うから、日本で言えば明治20年頃の話である。古城といえるようなものではない。しかし、たしかにきれいだ。

 城主のルードヴィッヒ2世は、バイエルン王国の国王だったが、幼い頃から中世騎士道の話にあこがれ、ワーグナーを愛好し「タンホイザー」や「ジークフリード」「ローエングリーン」などのオペラの世界にはまった。彼は、好みに任せて次々と城を築城した。
 最初にリンダーホーフ城、次にヘレンキームゼ城。3つ目がこのノイシュバンシュタイン城である。どの城も贅を尽くしたもので、そのため国の財政は疲弊してしまった。
 そしてある日、国王は「狂気」という名目で無理矢理退位を迫られ、虜囚の身となってしまう。そんなある日、彼は湖で死体となって浮かんでいた。彼の死因は何だったのか?自殺?それとも暗殺?すべては歴史の闇の中へ葬り去られてしまった。そして城は、未完成のまま残された。

 写真は、城の北側の奥にあるオーストリアとの国境にかかるマリ−エン橋から撮ったもの。城の全貌がよくわかる。この小さな橋の中央あたりにいくとちょうど城がよく見えるのだが、橋の下は100m以上の深さの谷間になっている。橋の上の渡り板は木造で、歩くとぎしぎしきしむので、高所恐怖症の人には、この橋はとても渡れないだろう。城の周囲は切り立った断崖絶壁である。






 

 城を真下から見たところ。確かに城壁は新しく見え、古城という感じはしない。城は現在はバイエルン州の管轄となり、現在もすこしずつ工事が続けられている。城内見学ができるのは2階と5階で、3,4階は内装工事をしている模様。

 内部には、王座の間、豪華なシャンデリアや内装、壁画、そして吟遊詩人の間など、とてもすばらしく、見所いっぱいなのだが、内部撮影禁止だったのでここで紹介できないのが残念だ。

 築城に当たって、国王は何人かのデザイナーに原案を出させたのだが、その中でクリスティアン・ヤンクの案が採用された。ただし、ヤンクの案では城門を入ったところ(上の写真の右側)付近に、ひときわ高い天守閣が描かれているが、これはとうとう建てられずじまいになった。

 城の周囲は下を見るのも怖いほどの絶壁なので、工事は難儀を極めたらしい。工事中に下の谷に墜落して死んだ大工は何人もいたと言うことである。そりゃまあ、ここから落ちたらまず助からんだろうなあ・・・。





 

 

 城を北側から見たところ。登城道の途中である。途上道は2つあって、バスで登る道を行くと、先に述べたマリーエン橋の近くに出る。後は山を降っていけば城の入り口に出る。もう1つはこの登城道。歩きなら下から25分といったところか。馬車が通っていて、馬車で上がってくる人が多い。というわけであちこちに馬糞が落ちている。

 この日は(4月2日)暖かく、20度近くあったため、歩いていると汗ばんでくるほどだった。しかし道には所々に雪が残っている。先週あたりは雪が降って凍えるような気候だったということだ。











 

 

 この写真も、登城道を降りていく途中で撮ったものである。登城道の途中にはあちこちに、おみやげやさんや、喫茶店のような店がある。周囲はオーストリアアルプスで、背後には湖もあり、とても景色がよい。散歩するにはいいところだ。
















 

 登城口の近くには、ルードヴィッヒ2世が幼少期を過ごしたホーエンシュワンガウの城もある。これは急坂を5分登れば行ける距離である。そちらの登城口の途中で撮った写真がこれ。ノイシュバンシュタイン城はシュワンガウの町を見下ろすように建っている。

 

 今回ドイツを訪れた最大の目的はこの城を訪れることにあった。今回はあわただしい訪問であったが、いつかまた来てみたいものだ。今度はのんびりと、下の湖で魚釣りでもしながら時の移ろいを感じてみたいものだ。






































大竹屋旅館