9月7日(木)旅のプロローグ

JR横浜駅発0:11の「ムーンライトながら」大垣行きに乗り、3週間前に予約していた指定席にすわった。藤沢、平塚と停車し、小田原に止まると大量のヒトが乗り込んできた。ムーンライトながらは東京→小田原間には指定券が必要でそこから先は単なる各駅停車になるというちょっと変わったシステムの電車だ。指定席券をとれなかったヒトは小田原まで先に来てムーンライトながらが到着するや空いてる席を求めて勢いよく乗り込むというわけだ。
私の隣の席はたまたま空いており、大学4年の学生君が座った。90Lはあろうかというでかいザックを荷台に押し上げる。気のいいアンちゃんという雰囲気だったので気軽に話しかけたら1時間くらいおしゃべりにつきあってくれた。なんでも1時間前から小田原に来て並んでいたという。山登りにでも行くのか?と聞いたら高校時代、山岳部に所属して毎週土日はどっかの山にテントかついで出かけていたと答えた。当時の仲間とは連絡を取り合っており、いろんな旅の情報交換をしているという。そんなアンちゃんと交わした会話・・・
アンちゃん「去年の夏にテント泊で山陰を旅したんですよ」
おれ「へー、おれ鳥取出身だけど、どうだった?」
ア「いつも駅の待合い室で寝るんですけど、山陰の駅はトイレきれいだし、駅員さん親切だし、水はあるし、よかったですよ。」
お「え、駅で寝るんだ?」
ア「はい、待合室使えたらそこで、もし待合室なかったら駅舎の横にテント張るんですよ」
お「すごいねー、でも朝通勤のヒトがテント見つけたらびっくりするだろうね」
ア「始発が動き出す前にテントは撤収するんですよ。地元のヒトの寝静まったころにテントを張って朝が始まる前にテント片づけるんです」
お「へー、一目を忍んでなんか忍者みたいだねー」
ア「そりゃ、やっぱ地元のヒトの暮らしを邪魔しちゃいけないですから」
お「なるほどね」

彼はヒッチハイクの経験もあるという。オレは駅でテント泊して、朝ヒトが通勤する前に跡形もなく片づけるという旅のスタイルが気に入った。金も迷惑もかからないリーズナブルな旅。頭の中で計算が始まる。でかいザックに3万、テントに4万、ガスコンロとかに1万・・・んー、元手が10万あればテント旅できるな。
アンちゃんの話を聞いた後、うどんの話、坂本龍馬の話、村上春樹のエッセイの話をする。彼も目的地は四国だというので、手に持っていた村上春樹のエッセイを半ば強引に読ませた。
お「どう、讃岐うどん食いたくなった?」
ア「は、はあ」
と、まあ答えざるをえまい。(かわいそ・・・)
そうこうしてるうちに静岡を通過したあたりでうとうと眠りにおちていった。ちなみにムーンライトながらは全席リクライニングシートになっており、楽に眠れる。今回は青春18切符なので1日2300円でどこまでも乗り放題なのだが、普通料金で乗ってもお得なような気がする。東京→名古屋6090円+指定料金310円の合計6400円で行けてしまう。ちなみに深夜バスで東京名古屋間が6420円。うーん、ムーンライトだな。
朝は6:55に大垣駅に到着した。さー旅の始まりである。