インターネットを使うには?

開設:2001/4/08 (1章〜6章を掲載)
更新:2001/4/11 (7章〜8章を掲載)


北京でインターネットに関わる営業をしていたこともあって、中国のインターネット事情についてはよく質問を受けました。留学してからも何かと接続方法などについて問い合わせを受けることがあります。「インターネットの接続方法に関するページを作って欲しい」というプレッシャーリクエストも多々頂いていました(特にしおんさん...)。ここでは私が実際に使っているプロバイダを例にインターネットへの接続方法などを取り上げます。

尚、対象としては日本でもご自分でインターネットを接続されているような方を想定しています。また、以下の記述はすべて北京語言文化大学の学生宿舎から201カード(別途説明)を使って接続することを前提にしています。北京市内の大学の寮から接続する場合はどこも似たような手順なり結果なりになるとは思いますが、他の都市での利用に関しては何とも言えません。それから以下ではWindows95/98/Meの日本語版を想定しています。MacOSについては適宜読み替えて設定を行ってください。

中国のインターネットの発展はとても早く、新しいプロバイダやサービスが次々と登場しています。料金や速度も「安く、速く」という方向に動いています。ですからこのページの賞味期限はたかだか数ヶ月でしょう。訪中されたらご自分で色々なプロバイダに挑戦されることをお勧めします。プロバイダの使用レポートや「こんなのあったよ」という情報をメールででも頂ければありがたいです。

目次 
(表題をクリックするとジャンプします)
1. ローミングか現地プロバイダか 6. その他のプロバイダ
2. 料金と速度 7. 日本で使っているメールアドレスについて
3. 「201カード」について 8. パソコンに関してよくある質問
4. 「首都在線(263net)」への接続手順 9. 中国語インターネット用語集
5. 「吉通金橋網(GBnet)」への接続手順 10. 最後に


★重要な更新(2001/4/10)★ 国際ローミング料金が無料というプロバイダがありました。「So-net」と「ぷらら」です。
★重要な更新(2001/4/11)★ 中国計算機互聯網(ChinaNet)も201カード経由から接続できました。けっこう快適でしたよ。
★重要な更新(2001/4/11)★ 二つのプロバイダと日本との接続バックボーンネットの太さが分かりました。吉通金橋網、細すぎ。


1. ローミングか現地プロバイダか

要点> 1〜2週間程度の短期滞在ならローミングが便利。長い場合は現地プロバイダの利用がお勧め。

日本で大手のプロバイダに加入している場合、「国際ローミングサービス」というサービスを利用して海外からインターネットに接続することができます。これはわざわざ国際電話を使わなくても、iPass、GRIC、UUNETなどの国際ローミング業者を経由して提携先の現地プロバイダのアクセスポイントを利用できるというものです。細かい利用方法や料金は日本のプロバイダのホームページで「ローミング」や「海外での利用」という項目を探せば出ていると思います。例えば、@niftyのローミングサービスBiglobeのローミングサービスをご参照ください。

ローミング業者によってカバーしている地域が異なりますので、まずはどの業者が自分の訪問先に対応しているかをアクセスポイント一覧で調べます。ローミング業者によっては専用ソフトをダウンロードしておく必要があります。あとは海外で最寄のアクセスポイントに接続するだけです。接続用のIDも日本で利用しているIDの後ろに「@jp.biglobe」などの識別子を加えるだけで、パスワードはそのままです。

このサービスの利点としては以下の点が挙げられます。
 1) 日本で事前に設定をすることができる。
 2) 設定で分からないことがあっても日本のプロバイダに問い合わせることができる。
 3) 料金は日本での利用料金と一緒に請求される。
 4) 行き先の国や都市の言語やインターネット事情を知らなくても簡単に利用できる。


最大の難点は利用料金です。プロバイダによって異なりますが、例えば@niftyの場合は通常料金とは別にローミング料金として1分間につき20円課金されます。これがBiglobeになると30円もします。1時間接続したら1800円ですよ!いまどき日本だったら使いたい放題できる値段です。他社も同等で、「国際電話をかけるよりかは安いけど、インターネット接続費としてはかなり高い」という料金設定になっています。

以上のことからローミングサービスの利用は、以下の様な方に相応しいと思います。
 1) 訪問先での滞在期間が比較的短期な方。
 2) インターネット利用料金を通信費用として会社に請求できる方。
 3) お金がたくさんあって使い道に困っているという方。(そんな方は私までメールください。いくらでも使ってあげます)


上記に当てはまらない方は中国のプロバイダを利用した方が良いでしょう。最近は実に簡単に利用できるようになってきましたし、料金も日本に比べるとまだまだ高いとはいえ4年前に比べれば5分の1程度ですから、長期滞在の方だけでなく短期の方でも頻繁に中国に来るようであれば現地プロバイダをお勧めします。

★重要な更新(2001/4/10)★
すみません!よく調べてみたら、契約しているコースによってはローミング料金が無料というプロバイダもありました。「So-net」と「ぷらら」です。ただし「ぷらら」は中国の場合には無料にならないようです。
>ページの冒頭に戻る



2. 料金と速度

要点1> 料金の目安は電話代と接続料金とを合わせて1時間あたり6〜8元程度。
要点2> 接続速度は31.2Kbpsから49.3Kbps程度だが、実際の通信速度は接続ごとにかなりバラバラ。
要点3> 「首都在線(263net)」が価格、速度の点で「吉通金橋網(GBnet)」にまさっている。


私がこちらに来てから利用しているプロバイダは、「首都在線(263net)」と「吉通金橋網(GBnet)」の2社です。今まで使っていて感覚的には両者とも一長一短があると思っていたのですが、今回簡単な実験をしてみた結果は「首都在線(263net)」に軍配が上がりました。ただし、まだ土曜の午前9時台から10時台という時間帯だけの計測(週末のこんな時間に何やってんだよ俺...)なので、平日の結果を見てみないと総合的な評価はできません。平日の計測結果は気分が乗れば日を改めて掲載します。

今回は比較的スムーズに接続できたのですが、両者ともたまに「接続は確立されているのに信号の送受信が全く行われない」という現象が起きます。このような場合は一旦回線を切断して再度ダイヤルアップします。また、客観的なデータを挙げておいて主観的なことを書くのははばかられますが、「首都在線(263net)」が非常に遅い場合でも「吉通金橋網(GBnet)」は快適、ということも多々あります。どちらのプロバイダも基本料金のような固定費用は一切かからないので、普段は「首都在線」を、予備として「吉通金橋網」をという使い方をするのも良いでしょう。

二つのプロバイダの比較(1)  計測時間帯:2001/4/7(土) 午前9時〜10時
首都在線(263net) 吉通金橋網(GBnet) 備考
1回目の接続 2回目の接続 1回目の接続 2回目の接続
接続成功までに要したダイヤル回数 1回 1回 2回 2回  
表示されている接続速度 49.3Kbps 33.6Kbps 31.2Kbps 31.2Kbps  
2.0MBファイルのダウンロード時間(1回目)
同上の平均速度
8分10秒
4.18KB/秒
12分27秒
2.74KB/秒
18分2秒
1.89KB/秒
12分5秒
2.82KB/秒
アメリカのサーバ上のファイル
2.0MBファイルのダウンロード時間(2回目)
同上の平均速度
9分13秒
3.70KB/秒
11分46秒
2.90KB/秒
16分24秒
2.08KB/秒
11分52秒
2.88KB/秒
asahi.comの表紙の表示時間(1回目) 30秒 56秒 98秒 48秒 キャッシュ内のデータは
毎回消去して計測
asahi.comの表紙の表示時間(2回目) 33秒 42秒 58秒 54秒
「北京短信」の表紙の表示時間(1回目) 20秒 22秒 42秒 24秒
「北京短信」の表紙の表示時間(2回目) 19秒 25秒 36秒 26秒
 
1時間当たりのインターネット接続料金 4.2元/時間(分毎に課金) 2.5元/時間(秒毎に課金)
土日と法定の祝日は半額
 
1時間当たりの市内通話接続料金 1.8元/時間(分毎に課金) 6.0元/時間(分毎に課金) この料金差については下記参照
以下は何の役にも立たないお話。
しかしどうして同じ市内通話なのに電話代がこうも違うのでしょうか。実は「首都在線」は北京の国営電話会社である北京電信の関連会社(もしかしたら本体)が運営しています。そのため日本のOCNとNTTのようなもので、「首都在線」を利用する場合の電話代は通常の料金に比べて大幅に安く設定されているのです。ただし、一部の高級ホテルや高級アパートなどでは「市内通話は無料」というサービスを提供しているので、こういう所からインターネットに接続する場合には「吉通金橋網」の方が安く利用できることになります。

尚、「吉通金橋網」は中国政府のIT産業部門である信息産業部(日本語だと「情報産業省」でしょう)傘下の企業が運営しています。実は上記の北京電信も組織としては信息産業部の傘下なので、同じ政府機関内で競争をしていることになります。無益なように思えますが、これは北京電信の上部組織だった郵電部と吉通金橋網の上部組織だった電子工業部が省庁再編で一緒になって信息産業部になった、という経緯によるものでしょう。ほら、何の役にも立たないでしょ。
>ページの冒頭に戻る


3. 「201カード」について

要点1> ほとんどの学校で寮の部屋から電話をかける際には「201カード」というプリペイド式のカードが必要になる。
要点2> 定価よりも15%程度安くこのカードを売っている商店もあるので、学校の周辺を探ってみるべし。

当たり前のことですが、個人でインターネットに接続するには電話(線)が必要です。日本ですと月ごとに電話代の請求が来て、自動的に引き落とされたり金融機関の窓口で支払ったりします。では中国ではどうするのでしょう。最近では自動引き落としもあるようですが、一般的には月々の請求の度に電話局の窓口に赴いて支払うか、予めデポジットのような形でまとまった金額を電話局に預けておくかします。

さて私たち外国人はどうするのでしょう。外国人の住む所としては、ホテル、アパート、学生寮が考えられます。ホテルの場合は「市内通話無料」という所を除けば、利用料金に手数料などが加算されてチェックアウトの際に精算することになります。アパートの場合も同様に月々なり半年ごとなりに請求が来て、アパートの管理部門や職場経由で支払えば済みます。いずれも使った分を後から払うという後払いになっています。ところが学生寮に関しては、多くの学校で前払い方式を採用しています。これは中国人の学生寮も同様で、おそらくは料金の滞納や未納を防ぐためと、寮の窓口などで現金を授受することを避けるためでしょう。

ここで登場するのが、「201カード」というプリペイドカードです。このカードは北京の場合、30元、50元、100元の3種類があり、学内の電話室や学校周辺の商店などで購入できます。この金額分を使い切ったらまた購入することになります。北京語言文化大学に関して言えば、学内の「電話庁」ですと額面通りの価格で販売していますが、西門を出て左に曲がったあたりに並んでいる商店では100元のものが85元から90元程度で売られています。この手の情報は留学先の学生から入手できます。ただしこの201カードは北京市で買ったものなら北京市内のみ、天津市で買ったものなら天津市内のみでしか使えませんから注意が必要です。また、中国全土でこのカードが採用されているのかどうかは分かりません。私が把握しているのは北京市、天津市だけです。

この「201カード」は日本の公衆電話のテレホンカードとは異なり、電話機に挿入するというものではありません。カードの裏をコインなどで削り取るとカード番号と暗証番号が書かれているので、これを使うのです。具体的には以下のように音声案内に従って操作すれば電話をかけることができます。他にもプッシュホンの操作によって暗証番号を変更したりカードの残額を調べたりすることができます。(カードの裏面に詳しい説明があります)

受話器を上げるアクセス番号(カードによって異なるが、2011か2012)にダイヤルするテープの声が聞こえる中国語の案内が必要なら「1」を、英語の案内が必要なら「2」を押す案内に従ってカード番号と「#」を押す案内に従って暗証番号と「#」を押す最後に相手の電話番号と「#」を押す

※ アクセス番号には2011と2012の2種類があり、カード裏面にどちらの番号にダイヤルすべきか書いてあります。どちらでも手順は全く同じですが音声案内の女性が異なるので、「声の違いを楽しむ」というマニアな使い方もできます。(私は2012派)

さて、当然インターネットに接続する際にも上記と同じ手順を踏んでアクセスポイントにダイヤルすることになります。購入した201カードのカード番号が「1234567890」で、暗証番号が「654321」だった場合、パソコンの「ダイヤルアップ ネットワーク」(後述)の設定内容は以下の通りになります。尚、「XXXXXXXX」はプロバイダのアクセスポイントの電話番号を示します。

「市外局番」と「国番号」の欄は何も入れずに、「電話番号」の欄に、
「2011(カードによっては2012),,1,,1234567890#,,654321#,,XXXXXXXX#」を入力する。


上記の「,」はカンマで、音声案内が入るまでのタイミングを取るためのポーズを意味します。Windows95や98の最初のバージョンでは「電話番号」欄に入る桁数が足りない場合がありますので、その際はこのカンマの数をそれぞれ一つずつにしても問題ないはずです。それからカードの残額がゼロになったら新しくカードを買うことになりますので、その際はカード番号と暗証番号の部分を変更する必要があります。(これがちょっと面倒ですね)

さて、次の章からはプロバイダ別の具体的な接続手順を述べることにします。
>ページの冒頭に戻る


4. 「首都在線(263net)」への接続手順

要点1> 特別な加入手続きは不要。
要点2> 接続の電話番号は「2631」で、ユーザー名とパスワードの両方に「263」を入力すればすぐに使える。
要点3> 接続料金は電話代と共に201カードから減額(学生寮の場合)、または電話代に課金(外部の場合)される。

1) Windowsのデスクトップの「マイコンピュータ」アイコンをこっそりダブルクリック。「ダイヤルアップ ネットワーク」フォルダを開いて、「新しい接続」をダブルクリックすると接続設定用の窓が開きます。Windows Meの場合は違う場所に「ダイヤルアップ ネットワーク」フォルダがあるかもしれないので、探してください。(私はWindows 98なのでよく分かりません)

2) 「接続名」には「263net」や「首都在線」などの適当な名前を付けます。「モデムの選択」の下にある「設定」ボタンを押して、「接続」タブを選びます。「接続オプション」の「トーンを待ってからダイヤルする」のチェックを外します。接続の際に信号音を楽しみたいという方は「全般」タブの中の「音量」を「オン」にします。「OK」ボタンを押すと元の窓に戻るので「次へ」ボタンを押して次に進みます。

3) 201カードを利用して接続する方は、3. 「201カード」についてに書いてある通りに入力します。「首都在線」の北京のアクセスポイントは「2631」なので、前章の「XXXXXXXX」の部分には「2631」を入力します(「#」を忘れずに)。ホテルやアパートから接続する方は201カードは必要ないので、外線発信用の数字(0とか9とか)の後に「,」(カンマ)を入れて、続けて「2631」を入力します。

4) 「市外局番」や「国番号」は何もいじらずに「次へ」をクリックすると、「ダイヤルアップ ネットワーク」フォルダの中にあなたが付けた名前の接続アイコンができます。

5) このアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択して「サーバーの種類」タブを選びます。「詳細オプション」の中のチェックをすべてはずし、「使用できるネットワークプロトコル」の中の「TCP/IP」以外のチェックもすべてはずします。「OK」ボタンを押して設定を完了します。このアイコンをクリックすれば接続できますが、デスクトップ上にショートカットを作っておいた方が楽です。アイコンを右クリックして「ショートカットの作成」を選ぶと「デスクトップ上に作りますか?」と聞かれるので「はい」を押してください。これで設定は完了です。

6) 接続の際には上記4)の接続アイコンまたは上記5)の接続のショートカットをダブルクリックします。「ユーザー名」と「パスワード」の両方に「263」を入力して、「接続」ボタンを押せばダイヤルが始まって接続できます。この際に「パスワードの保存」にチェックを入れておくと次からは「ユーザー名」と「パスワード」を入力せずにすみます。

注意> 201カードを使わないホテルやアパートなどの場合、場所によっては「2631」という番号に規制がかかっていて利用できないことがあるようです。事前に部屋の電話機の受話器を上げて外線発信で「2631」にかけてみて通じるかどうか確かめてください。かからない場合は、次に挙げる「吉通金橋網」や5. その他のプロバイダの章で紹介する「中国計算機互聯網(ChinaNet)」などを試してみてください。

さて、「首都在線」は事前に加入手続きなどを一切せずに上記の手順で接続できます。ではインターネット接続料金はどうなるのでしょう。2. 料金と速度の章で述べたようにこのプロバイダは北京市の電話会社が運営しているので、インターネット接続料金は電話代と共に精算するという仕組みになっています。つまり201カード経由の利用者は201カードから減額され、アパートやホテルから201カードを経由せずに接続した場合は、チェックアウト時や月々の電話代に加算されて請求されます

201カードの残額がゼロになったら新たにカードを購入します。上記4)で出来た接続アイコン(ショートカットではない方)を右クリックして「プロパティ」選んで、「電話番号」欄の内容を新しいカード番号と暗証番号に従って変更してください。
>ページの冒頭に戻る


5. 「吉通金橋網(GBnet)」への接続手順

要点1> 事前に学校周辺の商店などで「吉通金橋網」の「吉通インターネットカード」を買ってネット上で登録する必要がある。
要点2> メールアドレスが一つもらえるので予備用に加入しておいて、アクセスは「首都在線(263net)」、メールアドレスは「吉通金橋網(GBnet)」という使い方もできる。

■加入手続き編
1) 事前に学校周辺の商店などで「吉通金橋網」の「吉通インターネットカード」を購入します。25元/10時間から2500元/1000時間まで各種あるのでお試し用としては25元や50元のものでいいでしょう。裏面をコインなどで削り取るとID番号が二つ出てきます。

2) 4. 首都在線(263net)への接続手順の1)〜4)と同様に「ダイヤルアップ ネットワーク」を設定して加入・継続の接続用アイコンを作成します。電話番号は、「68208465」か「68208470」のいずれかを入力します(くどいですが、「#」をお忘れなく)。この電話番号は無料で接続できる加入・継続専用の電話番号なので、「接続名」も「吉通(加入・継続)」などにしておくと分かりやすいでしょう。

3) このアイコンを右クリックして「プロパティ」を選択して「サーバーの種類」タブを選びます。「詳細オプション」の中のチェックをすべてはずし、「使用できるネットワークプロトコル」の中の「TCP/IP」以外のチェックもすべてはずします。ここまでは前章の「首都在線」と同じですが、さらに「TCP/IP設定」ボタンを押して、「ネームサーバーアドレスを指定する」にチェックを入れます。「プライマリDNS」欄に「203.93.18.1」を、「セカンダリDNS」欄に「203.93.7.1」をそれぞれ入力します。「OK」ボタンを押して設定を完了します。このアイコンをダブルクリックすれば加入と継続の手続きの際に接続できますが、デスクトップ上にショートカットを作っておいた方が楽です。アイコンを右クリックして「ショートカットの作成」を選ぶと「デスクトップ上に作りますか?」と聞かれるので「はい」を押してください。

4) 上記3)で作った接続のアイコンまたは接続のショートカットをダブルクリックして、吉通金橋網の加入・継続手続き用のアクセスポイントに接続します。この際、ユーザー名には「jitong」を、パスワードには「chinagbn」をそれぞれ入力します。接続が完了したらインターネットエクスプロ−ラやネットスケープナビゲータなどのブラウザを立ち上げて、「http://billing.cngb.com/open」へ行きます。尚、(当然ですが)この接続中には吉通金橋網の各種手続き用のホームページ以外を閲覧することはできません。

5) 中国語が正確に表示されない場合は左上の「English」をクリックします。尚、以下は英語の画面に基づいて説明します。「Open new account」(新規加入)と「Resume old account」(継続)のうち、「Open new account」をクリック。

6) いくつかの入力欄が出てきますが、必須入力項目の「Full Name」と「ID Number」の欄を入力します。前者にはローマ字で本名を入力し、後者にはパスポート番号(中国人の場合は身分証番号)を入力します。が、ここでは本名や実際のパスポート番号を入力しなくても手続きはうまくいきます。適宜それらしい文字列や番号を入力してください。入力が完了したら「Next」ボタンをクリックして次の手順へ進みます。

7) 「Jitong Internet Card」のところにチェックが入っていることを確認して、「Serial Number」欄に吉通インターネットカード上の「序号」を、「ID1」欄と「ID2」欄にもそれぞれ吉通インターネットカード上のスクラッチ部分のID番号を入力します。入力が完了したら「Next」ボタンをクリックして次の手順へ進みます。

8) 自分が接続する際に入力するユーザー名とパスワードを登録します。ここで登録するユーザー名とパスワードは接続用だけでなく、メールの送受信の際にも使われます。例えばユーザー名として「a-mei」を登録すると、メールアドレスも「a-mei@」で始まるものになります。稀に入力したユーザー名が既に使われていることがあります。この場合にはその旨のエラーメッセージが表示されますので、別のユーザー名で試してください。問題が無ければ登録成功のメッセージが出ますので「Exit」ボタンを高笑いしながら押して加入手続きを完了します。加入・継続用の接続は切断せずにそのまま次の手順に移ります。

■メールアドレス取得編
1) ブラウザで、http://billing.cngb.com/を表示します。「English」をクリックして英文表示に変えます。

2) 上記「加入手続き編」の8)で登録した自分のユーザー名とパスワードを入力します。

3) 「Add E-mail Aliase」をクリックします。

4) 表示されているメールアドレスを確認します。例えば登録したユーザー名が「a-mei」であればメールアドレスは「a-mei@public.gb.com.cn」になります。メールアドレスをユーザー名とは別にしたい場合は画面上で変更します。(私は変更したことがないので細かい手順は分かりません)

5) ここまでの手順を終えたら、加入・継続用の接続は切断します。

6) お使いのメールソフト(Outlook Expressなど)の設定は、「SMTP(送信)サーバ」、「POP3(受信)サーバ」共に「public.gb.com.cn」とします。さらに「POP3(受信)サーバ」の「アカウント名」には、自分のメールアドレスの「@」より前の部分(上記の例では「a-mei」)を入力します。

■接続編
1) 「加入手続き編」の2)と同じように新たに通常接続用のアイコンを作成します。北京市のアクセスポイントの電話番号は「68151155」と「68207979」の二つがあるので作成するアイコンも二つになります。さらに201カードからの利用者以外の方は「167」という番号もあり、こちらの方は高速モデムにも対応しているようです。この電話番号は普段の接続に使うものですから、「接続名」は「吉通(通常・北京1)」、「吉通(通常・北京2)」などにしておきます。

2) 「加入手続き編」の3)と全く同じ設定を行ってください。

3) 上記2)で作った接続のアイコンまたは接続のショートカットをダブルクリックして、吉通金橋網の通常接続用のアクセスポイントに接続します。この際は、ユーザー名もパスワードも「加入手続き編」の8)で登録した自分のものをそれぞれ入力します。

■残り時間確認編
1) 「加入・継続用接続」もしくは「通常接続」のいづれかでインターネットに接続して、ブラウザで「http://billing.cngb.com」へ行きます。ここで自分のユーザ名とパスワードを入力すると、残り時間を見ることができます。

2) さらに細かい利用履歴を見たい場合には、「Record detail」(中国語表示の場合には「査詢使用記録」)をクリックして、いつからいつまでの使用記録を見たいかを入力すれば表示されます。(休日、夜間の接続時間は実際の接続時間の半分になっています。)

■継続手続き編
1) 残り時間が少なくなったり、完全にゼロになった場合は新たに「吉通インターネットカード」を購入します。残り時間が少なくなると吉通金橋網からしつこいくらいに「もうすぐなくなるよ」という通知メールが来ます。

2) 「加入・継続用接続」でインターネットに接続します。まだ残り時間がある場合には、「通常接続」でも構いません。

3) ブラウザで「http://billing.cngb.com/open」へ行きます。新規加入ではなく、継続手続きなので「Resume old account」(中国語表示の場合には「継時」)をクリックします。

4) 「Jitong Internet Card」のところにチェックが入っていることを確認して、加入時と同様に「Serial Number」欄に吉通インターネットカード上の「序号」を、「ID1」欄と「ID2」欄にもそれぞれ吉通インターネットカード上のスクラッチ部分のID番号を入力します。入力完了後、「Next」ボタンをクリックすると手続き完了のメッセージが表示されます。

5) 残り時間確認の画面で時間が加算されたことを確認してください。
>ページの冒頭に戻る


6. その他のプロバイダ

要点1> 「中国計算機互聯網(ChinaNet)」は首都在線(263net)と同じく事前の加入手続きが不要。
要点2> 接続の電話番号を「163」にした場合、ユーザー名とパスワードは両方とも「163」。接続の電話番号を「169」にした場合、ユーザー名とパスワードは両方とも「169」。
要点3> このプロバイダは201カードからは利用できないが、インターネット接続料金は電話代と一緒に請求される。

4. 首都在線(263net)への接続手順の「注意」でも述べたように、201カードを使わないホテルやアパートなどの場合、場所によっては首都在線(263net)の「2631」という番号に規制がかかっていて利用できないことがあるようです。そのような方は、以下のプロバイダを試してみてください。首都在線(263net)と同じく事前の加入手続きが無い楽ちんタイプです。

■「中国計算機互聯網(ChinaNet)」を使う

4. 首都在線(263net)への接続手順と全く同じ流れで設定、接続ができます。接続電話番号には163と169の二つがあります。前者を利用する場合には、ユーザー名、パスワード共に「163」を、後者を利用する場合にはユーザー名、パスワード共に「169」を入力します。インターネット接続料金もやはり首都在線(263net)と同様に電話代と合わせて請求されます。尚、このプロバイダは201カード経由では利用できないようです。このプロバイダに関する他の情報は、こちら(簡体字中国語GB2312フォントが必要)を参照してください。


★重要な更新(2001/4/11)★
上記で「201カード経由では利用できない」と書きましたが、「163」という電話番号の代わりに「63065017」を使うと201カードでも接続できます。ユーザー名とパスワードは共に「163」のままです。試してみたら私の部屋の寮からも繋がりました。たまたまだったのかもしれませんが、「首都在線(263net)」が死にそうに遅い(平均0.6KB/秒)ときにも割と早く(平均1.5KB/秒)繋がっていました。料金が分からないのですが、ここも良さそうです。

★重要な更新(2001/4/11)★
一つの目安として読んでいただきたいのですが、「吉通金橋網(GBnet)」と「中国計算機互聯網(ChinaNet)」の日本との接続バックボーンネットの太さが分かりました。吉通金橋網は単一で2MBで、中国計算機互聯網は複数あって45MB+45MB+4MBで94MBもあります。これがそのままスピードの違いに結びつくとは言えませんが、バックボーンネットは太いに越したことはありません。吉通金橋網の存在意義がますます薄れてゆく...(手順書苦労して作ったのに)
>ページの冒頭に戻る


7. 日本で使っているメールアドレスについて

要点> 
日本側のプロバイダによっては規制をかけているが、日本のプロバイダのメールアドレスのままで中国のプロバイダから送受信が可能。

中国のプロバイダを使ったらそのプロバイダのメールアドレスを使わなくてはならないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、日本のプロバイダのメールアドレスをそのまま使うこともできます。これは日本国内でも同じで、メールアドレスはAというプロバイダのものでも、Bというプロバイダに接続したところで送受信はできるのです。つまり、接続とメールは別物ということです。日本で使っていたメール(web上だけで見られるhotmailのようなメールは除きます)の「SMTP(送信)サーバ」と「POP3(受信)サーバ」をOutlook Expressなどのメールソフト上に設定しておけば、中国のプロバイダからでも送受信できます。日本のプロバイダの中には、メールアドレスだけ数百円の固定料金がかかって後は全く完全従量制というところがありますから、日本のアドレスを使いたいだけの方はそういうサービスを利用すると良いでしょう。ただし、学校や会社のアドレスではメールサーバがインターネット上にさらされていませんので大抵こういう使い方はできません。

日本側のプロバイダによっては別のプロバイダから接続する際には「SMTPサーバ」だけは違う名前にする必要がある場合もあります。これはご自分のプロバイダのホームページや説明書を読んでください。それから、悪意を持ったユーザが訳の分からないネットから好き放題にメールを出すようなことを防ぐために、一回の接続中に一回はメールを受信(実際に新着メールがなくても構いません)してからでないと送信はできないようになっています。特にOutlook Expressは「送受信」ボタンを押すと「送信」→「受信」という順番で処理を行うので、新規に書いたメールがあると最初の一回だけは「送信失敗」のエラーが出ます。たとえ新着メールがなくても一回「受信」の処理さえ行えば、あとはその接続中は何回でも「送信」ができます。そして無茶苦茶きびしいプロバイダになると、「自社以外のプロバイダからのメール利用は不可」という所もあるので、これも事前に確認してください。尚、インターネットカフェからでももちろん自分のプロバイダ宛のメールを受信できますが、安全のためにあまりお勧めできません。
>ページの冒頭に戻る


8. パソコンに関してよくある質問

この章ではパソコンを中国で使用する際の注意事項について、今までメールなどでご質問を受けた内容を中心にQ&A形式で紹介します。尚、ここではWindows95以降とInternet Explorer5.Xというマイクロソフトが喜びそうな組み合わせを想定しています。

質問1: 中国にパソコンを持ち込む場合、中国入国時に特別な申告をする必要はありますか。
回答1: 個人用のノートパソコン1台であれば中国税関での申告は不要です。他に申告の必要な物が無ければ空港の緑色のゲート(申告物無し)を通って出るだけです。万一荷物を開けられてもノートパソコンであれば何の問題もありません。

質問2: 中国の電圧は何ボルトですか。また、変圧器は必要ですか。
回答2: 220ボルトです。ノートパソコンに限って言えば、最近の製品のほとんどが100Vから240Vまでに対応しているので変圧器は不要です。念のため電源アダプターの裏の入力電圧(INPUT)を見て、「100V〜240V」や「110V〜220V」などと書いてあることを確認してください。日本の電圧にしか対応していない場合、変圧器(トランス)が必要です。中国でも売っていて日本より安いのですが、日本にあるような小型のものは見かけないので事前に購入しておきましょう。ただし、消費電力が20VA(20W)程度の小さいヤツですと髭剃り器やウォークマンにはいいのですが、パソコンに使うと消費電力が大きくて変圧器が壊れることがあります。ノートパソコンの消費電力は45VA(45W)程度(本体やマニュアルの表記を確認してください)ですので、それに合った変圧器を購入されると良いでしょう。

質問3: 中国のコンセントはどんな形をしていますか。また、形状変換のアダプタは必要ですか。
回答3: 私が見たことがあるものだけで4種類ほどあります。電気製品も物によってプラグの形が違います。そのままで接続できることもあれば、アダプタが必要なこともあります。ですから部屋のコンセントを見てから近所のスーパーや商店でアダプタやテーブルタップを購入されるのが無駄がなくて良いでしょう。ちなみに北京語言文化大学の1号楼と2号楼は3種類の形状のプラグに対応していて、日本のタイプもそのまま使えます。

質問4: 中国ではどんなモデムを使えば良いのですか。また、電話線はモジュラージャックになっていますか。
回答4: ノートパソコンの内蔵モデムやPCMCIAカードのモデムであれば大抵が中国で使えます。100%とは言えないのですが、今まで私も含めて中国にノートパソコンを持ち込んだ数ある人の中でモデムが規格上の問題で使えなかったということはありませんでした。モジュラージャックは最近では当たり前になりつつあるようです。私の部屋の場合は、入居したらむき出しの線が2本来ているだけだったので、近くのスーパーでモジュラージャックへの変換用のアダプタを買って自分で線を繋いで電話機に接続しています。それからたまにホテルなどで壁から出ている線と電話機が直接繋がっていることがあります。細工しようと思えばできますが、ホテルに見つかると色々と面倒なので諦めた方が良いと思います。

質問5: 中国にパソコンを持ち込んだ場合、物理的な(つまりハードウェア上の)故障の際にはどうしたら良いのでしょうか。
回答5: 基本的に日本で購入したパソコンは海外では修理してくれません。デスクトップであれば同じ部品かそれに相当するものを中国でも調達して交換することができますが、ノートパソコンですと各社ごとに設計も部品もかなり異なりますので修理してもらうのは難しいでしょう。ただし、ノートパソコンの一部メーカーは一部の機種に対して質問6で述べる「国際保証」というサービスを提供しているので、このサービスを利用すれば中国でも修理を受けられます。実際のところ、よほどの使い方をしない限り最近のパソコンは物理的な故障を滅多に起こしませんから、ここの記述は大袈裟かもしれません。ただ、特に業務で渡航されるような方は、「念には念を」ということです。

質問6: 「国際保証」とは何でしょうか。
回答6: 「国際保証」とか「ワールドワイドワランティ」とかメーカーによって名称は異なりますが、一部のメーカーでは海外で保守サービスを受けられるような仕組みを用意しています。適用される機種は限られていますが、このサービスを利用すれば日本での無料保証期間中は海外でも無償で修理を受けられます。サービス対象地域、修理をしてくれる場所、利用方法などは事前に日本でメーカーに問い合わせておくのが良いでしょう。ほとんどのメーカーで事前の登録が必要になっていると思いますので早めに利用方法を知っておきましょう。尚、私が知っている範囲で中国をサービス対象地域に含んでいるメーカーは、IBM、東芝、コンパックの3社です。もしかしたらエイサーもできたかも知れません。NECは香港でしかこのサービスを提供していません。

質問7: システム上の不具合やプログラムの破損、誤削除などにはどう対処したら良いのでしょうか。
回答7: ハードディスクのフォーマットとOSの再インストールという最悪の事態を想定して、パソコン購入時に添付されている「バックアップCD-ROM」、「アプリケーションCD-ROM」、「エマージンシーディスク」といった名称の各種CD-ROMやフロッピーディスク、説明書類は持参されることをお勧めします。中国で日本語版のWindowsやOfficeなどはほとんど手に入りません。もちろん中国到着後に日本から送ってもらうのも良いでしょうが、それなりの時間はかかります。

質問8: コンピュータウィルスが心配です。
回答8: コンピュータウィルスは中国でも問題になっています。中国のコンピュータ関連会社で勤務していた人ですら社内で感染していました。最近のパソコンは購入時にウィルス駆逐ソフトウェアが組み込まれているものもありますので、ウィルスデータを最新のものに更新しておきましょう。こういったソフトウェアをお持ちでない方は(お金に余裕があれば)購入されると良いでしょう。ただし、最も大事なのは「君子危うきに近寄らず」です。メールに添付されたファイルはやたらめったら開かない、などの心がけが必要です。

質問9: 日本語版Windowsの環境で中国語を読み書きできますか。
回答9: 中国語を表示できる「中国語文字表示サポート」と中国語を入力できる「中国語文字入力サポート(別名:中国語IME)」を無料で入手できます。それぞれに簡体字用と繁体字用があります

<雑誌の付録CD-ROMからインストール>
『インターネットマガジン』や『ヤフー・インターネット・ガイド』といった雑誌の添付CD-ROMにほぼ毎月Internet Explorer(以下「IE」)の最新版(2001/4/10時点では5.5)が入っていますのでこれを利用するのが便利でしょう。雑誌の添付CD-ROMからIEのインストールを開始して、「最小構成インストール、またはブラウザのカスタマイズ」というオプションを選ぶと、部品一覧の中に「中国語文字表示サポート」と「中国語文字入力サポート」が表示されます。それぞれに簡体字用と繁体字用がありますから合わせて計4個のファイルをインストールしてください。

<マイクロソフトのサイトからインストール>
さらにマイクロソフト社のサイトからも無料でダウンロードすることができますが、簡体字だけで合計5MBもあるので時間がかかります。まずインターネットに接続された状態で、デスクトップ上の「スタート」ボタンかIEの「ツール」から「Windows Update」を選ぶと、アップデートのページへ行きます(このページへはここからも直接行けます)。ページ上の「製品の更新」をクリックするとダウンロード対象のリストが出てくるので、あなたの欲しい字体(繁体字/簡体字)の「中国語文字表示サポート」と「中国語IME(又は中国語文字入力サポート)」にチェックを入れて一緒にダウンロードすると自動的にインストールされます。

<中国語IMEの使い方>
ダウンロードでも雑誌のCD-ROMからでもインストールが完了するとコンピュータが再起動されます。アプリケーションによってはうまく動かない(サポートしていない)ようですが、「Outlook Express」、Windows 98以降の「メモ帳」、「Word」、「Power Point」、「IE」などで使えます。他のOffice製品は「スタート」ボタン→「Microsoft Office ツール」→「Microsoft Office 言語設定」で設定を変える必要があるようです(私は未確認です)。それぞれのソフトの「表示」や「フォント」などで「MS Song」などの中国語フォントを選択して、デスクトップ右下のタスクバーのIME切り換えボタンを押すとインストールしたIMEが使えます。IEを使ってYahoo! Chinaなどの検索サイトで中文を入力する場合は、IEの「ツール」→「インターネットオプション」→「言語」で、「中国語」を選んで「上へ↑」ボタンで優先順位を一番高く設定すれば検索窓で正しい入力ができます。簡体字版ではピンイン入力などが、繁体字版では注音入力などが使えます。以上の様に基本的なことはこのプログラムで実現できます。多少の不具合はあるようですが、フォントセットだけでなく入力システムまで無料で使えるなんて昔Windows3.1(中文版なんて無かったのです!)で苦労した身にとっては隔世の感を禁じ得ません。私は他にもハングル(朝鮮語)とベトナム語をインストールしました。文字を打ち出して喜んでいるだけですけどね。

<その他のソフトウェア>
無料の入力システムが出てきたことで今後は淘汰されてゆくと思いますが、フリーウェアやシェアウェアが各種あります。さらにお金をかければもっと快適な環境を得ることもできます。私は高電社Chinese Writerというソフトウェアを使っています。定価39,800円で実売価格は3万円ちょっとというところでしょうか。かなり高いのですが、簡体字と繁体字の両方が使え、入力方法もピンインだけでなく日本語読みや注音、さらには手書き入力などもでき、見出し語が8万5千語もある小学館の「中日辞典」と「日中辞典」も組み込まれているので非常に便利です。尚、中国語の入出力に関してはちょっと古いかもしれませんがこちらのリンク集が参考になります。

質問10: パソコンでVCDを見れ<「ら」抜き表現>ますか。
回答10: 
VCD再生機は中国のどこにでも売っていて、テレビに接続するだけでVCDと普通の音楽CDを楽しめます。価格は200元程度からあり、2000元前後のものになるとDVDも再生できます。この再生機を買わなくてもWindowsに標準で添付されている「Windows Media Player」を使って再生できます。手順は以下の通りです。

VCDをパソコンのCD-ROM装置に入れる→「マイコンピュータ」か「エクスプローラ」でCD-ROMドライブの中身を見る→「Mpegav」もしくは「Karaoke」というフォルダを開ける→「.dat」という拡張子の付いたファイルをダブルクリックする


以上の手順で見られない場合は、アプリケーションが関連付けられていない可能性があります。以下の方法で再生を試みてください。

VCDをパソコンのCD-ROM装置に入れる→「スタート」ボタンを押す→「プログラム」→「アクセサリ」→「エンターテイメント」→「Windows Media Player」を開く→Windows Media Player上の「ファイル」→「開く」→CD-ROMドライブの中身を見る→
「Mpegav」もしくは「Karaoke」というフォルダを開ける→「ファイルの種類」欄を「メディアファイル(すべての種類)」から「すべてのファイル(*.*)」に切り換える→「.dat」という拡張子の付いたファイルをクリックして選ぶ→「開く」ボタンを押す

上記の方法でも再生できない場合は、Windows Media Playerがインストールされていないと思われます。Windows Media Playerはマイクロソフト社のこのサイトからダウンロードできますが、『インターネットマガジン』や『ヤフー・インターネット・ガイド』といった雑誌の添付CD-ROMにほぼ毎月入っていますのでそちらを利用すると良いでしょう。

質問11: 中国でパソコン(本体/周辺機器/アクセサリ)を購入できますか。
回答11: ある程度の規模の都市であれば、「××電脳城」とか「○○電脳市場」とかの名前の地区あるいはビルがあります。タクシーの運ちゃんに「この近くに電脳市場みたいな所はありますか」と聞くと大抵どこか一つは教えてくれます。北京ですと語言文化大学から自転車で15分くらいの所にある「中関村」が世界的(?)に有名です。こういう所に行くとたとえ外見は立派なビルでも中は露店と変わらないような小さな店がぎっしりと詰まっています。実際に北京でも昔は小さな間口の店が並んでいた一帯をいくつかの大きなビルに集約したという経緯があります。この手の地区なりビルなりに行くと最新のCPUはもちろんのこと、マザーボード、メモリ、ハードディスク、ディスプレイ、各種ケーブルなどなど、ありとあらゆる物が揃っています。周辺機器などはこういう所で調達しても良いでしょう。最近はちゃんと半年から1年程度の無償交換期間もありますから、安心です。見てみるだけでも楽しいですよ。そして買う際にはちゃんと値切りましょう。薄利なので衣服を買うときほどは下がりませんが、何店舗かで価格を確認して一番安い店の値段をさらにちょっと引かせるくらいのことはできます。
たまに「正式な領収書が要らなければもっと安くするよ」という店もあります。脱税に加担することになりますが、税率を考えるとさらに10%強は安くなります。こういう場合は保証の心配があるので、非公式な領収書か一筆でももらっておきましょう。

<中国でパソコンを作ってもらおう>
パソコンはまったく初めてという方にはお勧めしませんが、ある程度の知識がある方、もしくはそのような知識を持っている友人が身近にいる方はこういう店で組み立て式のオーダーメイドパソコンを作ってもらうと日本よりもはるかに安く上がります。修理だってすぐにやってくれるので、日本語版のWindowsさえ持っていれば中国でデスクトップパソコンを作ってもらうというのも一つの手です。私も去年の10月にこちらで作ってもらった6000元(当時のレートで8.4万円くらい)のパソコン「友好一号」を使っていますが、今まで特に問題はありませんよ。どこの店でも「免費安装(無料組み立て&インストール)」や「免費保修一年(1年間無料修理)」という看板を出しているので、まずは自分の希望を言って見積もってもらいましょう。レストランで前菜、肉/魚料理、野菜料理、スープ、ごはん/パン/餃子、デザートと注文するのと同じ要領で、CPUはPentiumIIIの750MHz、メモリは128MB、ハードディスクは○○社の15GB...と伝えれば一覧表にして価格を出してくれます。これを幾つかの店でやってみて、値段を比較・交渉して注文します。注文すると別の作業場ですぐに技術者(だいたいが工学系の大学生)が組み立ててくれます。日本語版のWindowsでも持参すれば(色々と画面の文字の説明は必要ですが)その場でちゃんとインストールしてくれます。最後に動作確認をして領収書を受け取って終わり。修理の際の連絡先もちゃんと控えておきましょう。

面白いことに部品を覆っている外側のケース(筐体)は予算内で自由に選べるので、ごくフツーの物からi-Mac風の物まで、果ては中国らしい「パンダ柄」の物まで色々と楽しめます。それから個人的なアドバイスですが、目に受ける影響を考えてディスプレイはケチらない方が良いでしょうね。私が買ったのは天津で製造された韓国の三星電子(サムソン)のもので1230元でした。他の中国製のものよりは多少高かったのですが、フラットな画面でちらつきも無く、とても見やすいです。もう一つ重要なのは、マザーボードです。出来合いのパソコンを買う際には意識しないですむのですが、これによって実際の動作速度が異なります。日本の有名メーカーのパソコンでも中身のマザーボードはほとんどが台湾製なのですが、ピンから桐まで各種あります。日本でも多く採用されているのは、ASUS(中国語では「華碩」)やGIGABYTE(中国語では「技嘉」)というブランドのものなので中国でもそういったものを探すとよいでしょう。

友好一号
(2000/9/29購入。6000元。1年間無償修理)
■CPU
Intel(英特) Celeron(賽揚) II 600MHz

■メモリ(内存)
現代電子 128MB

■ハードディスク(硬盤)
Seagate(施嘉) 15GB

■マザーボード(主板)
GIGABYTE(技
嘉) 6VXE7+

■ディスプレイ(顯示器)
三星電子 15インチ SyncMaster550s

■ディスプレイカード(顯示ka)
TNT2 16MB

■その他
サウンドボード(声ka)、40倍速CD-ROM装置(光駆)、FD装置(軟駆)、マウス(鼠標)、キーボード(鍵盤)、スピーカー(音箱)、56Kbps内蔵(内置)モデム(調制解調器)、筐体(機箱)、毛主席ブロマイド(これは友人にもらいました)


コンピュータの部品はほとんどがアジアの国々で作られているので、本来は中国でも日本でも部品のコストは似たようなものなのです。ところが複雑な流通経路と世界屈指の人件費の高さのせいで日本の完成品パソコンはとても高くなってしまうのです。それから最近は付加価値と称してワケの分からない便利ツールやらなんやらをごっそりと盛り込んでいるのも販売価格が高くなる要因になっています。既にノートパソコンを持っているのであればわざわざ買う必要はありませんが、中国生活が長くなりそうな方は中国で買ってみてはいかがですか。ただし「日本よりも安い」と言っても中国の平均的な所得から見たら日本で小型車が買えるくらいの高級品であることはお忘れなく。

おまけの質問: お勧めのノートパソコンはありますか。
おまけの回答: 出張者として中国で色々なノートパソコンを使ってきましたが、一番好きなのはIBMのThinkPadシリーズです。薄くて軽くてカッコイイのが主流になっている中ではっきり言ってゴツイし重いし見劣りしますが、とにかく丈夫でした。空港のチェックインカウンターで預けるスーツケースの中に無造作に入れてしまった(
やめましょう)り、食べカスをこぼしたりタバコの煙まみれにした(やめましょう)り、外出時に紙袋に入れていることを忘れて地面にどかっと降ろした(やめましょう)り、北京だけでなく広州、上海、大連、香港、果ては寧夏自治区まで中国各地を普通の袋に入れて持ち運んだ(やめましょう)り、砂埃がすごい場所で使った(やめましょう)り、かなり辛苦パッド...な仕打ちをしましたが、一回も物理的に壊れることはありませんでした。会社の後輩が某社(特に名は伏す)の薄くて軽くてカッコイイやつをカバンに入れて会社から自宅に持ち帰ったら、東海道線のラッシュのせいでディスプレイのパネルが割れました。やはり軽薄だけではいかんのです。それからThinkPadシリーズは国際保証対応モデルが揃っているというのも嬉しいですし、キーボード上にある赤くて丸いポチっとしたポインティングデバイス(マウス代わりのもの)が使いやすいのです。ノートパソコンによくある四角くて平らでツルツルしたパッドは静電気がひどい北京だと使いにくいのです。好みが分かれるので「お勧め」はしませんが、今度ノートパソコンを買う機会(というかお金)があったらまたThinkPadにするつもりです。あ、激しい使い方をしなければいいのか...
>ページの冒頭に戻る


9. 中国語インターネット用語集


<近々アップします。今しばらくお待ち下さい。>


>ページの冒頭に戻る



10. 最後に

要点> とにかく色々やってみよう!

このページではインターネットとコンピュータのことを長々と書いていますが、私だって所詮は素人です。コンピュータの仕事はしていましたが、エンジニアではなく営業(と運び屋と人的な調整と宴会要員)でした。入社してまだ間もない頃、ある日いきなり中国に一人でぽーんと放りこまれて、会社の枠を超えた優秀な技術者の友人たち(酒癖悪いけど)に助けられながらインターネットやらコンピュータやらを手探りで覚えて、あとはとにかくやってみるという感じでした。

ここに書いたことはあくまで「私がやってみて良かったからあなたもやってみてはいかが?」というものであり、同時に私を助けてくれた友人たちに対する間接的な恩返しでもあるのです(クサイですか?)。逆に言えば、私だってできたんだから皆さんにも色々と挑戦して頂きたいという気持ちがあります。もちろん「ここはおかしい」とか「うまくいかなかったぞ」とかそういう苦情も大歓迎ですが、「こういうのもあるようだから試してみたら」とか「こいつは俺のお奨め」といったご意見もあるとムチャクチャ嬉しいです。皆さんもコンピュータやネットに限らず色々やって中国生活を楽しんでくださいね。では。
>ページの冒頭に戻る


「北京短信」の表紙へ