幻の高知県最高峰・瓶ガ森(かめがもり)
幻の高知県最高峰・瓶ガ森(かめがもり)
  1. 10.6-8 日本三百名山・標高1987m高知県・愛媛県

 数年前、我々は四国の最高峰全部登ろうツアーとして、以下の山行を行ったのである。
6/22 石槌山 1982m  西日本・四国・愛媛県最高峰・百名山
     竜王山 1060m  香川県最高峰
6/23 三嶺山 1893m 高知県最高峰
     剣山   1955m  徳島県最高峰・百名山

 だがしかし、以前から我々は別の文献で、高知の最高峰は三嶺山 1893mではなく、石鎚山の 隣にあった瓶が森1987mであると記されているのを目にしていた。先に登った上記の山々は、ヤ マケイ正月号の付録である「山の便利長2001」にも四国各県の最高峰として載っている山たちなの だが、確かに標高は高知県最高峰といわれる三嶺山 1893mより3mほど瓶が森の方が高いの だ。
 前回の四国登山でも同行した、旅仲間のB君と「いくら愛媛と高知の県境だからとゆっても、やは り瓶が森の方が高いものは高いだろー。」「瓶が森って、森ってついてるくらいだから山とは認めら れてないんじやないかな。」「ならば森か山か見に行かねばなるまいのお。」
と以上のような会話のすえ我々は、恐らく、多分、きっと、高知の最高峰であろう「瓶が森」登山へと でかけたのであった。
 初日は大阪から山陽道をすっ飛ばし、尾道からしまなみ海道を越え、四国の新たな玄関今治へと 進んだ。ここで元今治在住の友人から今治で焼き鳥屋のバイトをしていた話を聞いていたのでの、 早速晩飯は焼き鳥やに乗り込み、鉄板で焼き上げるというめずらしき焼き鳥をほおばり、手のひら ほどもある焼きレンコンにかぶりつき、肉詰めピーマンに感動し、一日を終えたのであった。美味で あった。ちなみに今は大阪にいるその今治の友人は、こちらで初めて、炭火焼の焼き鳥を見て「あ れは焼き鳥ではない。きっと別の大阪名物なのだ。」と言い聞かせつつ食べ続けてきたそうで、最 近になってようやくなれたとのたまっていた。ちなみに今や今治は「焼き鳥の街宣言」をしている程 で、人口割合で一番焼き鳥屋さんが多い街なのだそうだ。
 
 さて、肝心の瓶が森であるが、今治から国道196・194号と南下し四国最長のトンネル寒風山トン ネル脇の旧道から林道が続いていて、そのまま行くと石鎚山のもうひとつの登山口である土屋まで 続いている。舗装された林道の途中に大きな駐車場スペース2箇所と整備されたトイレがあり、もう 目の前に瓶が森の男山が見えているのだ。
 一般には瓶ガ森−男山−瓶ガ森頂上(女山)−駐車場という、登り1時間下り40分程度のコース がポピュラーなのだが、男山−瓶ガ森頂上(女山)の山腹を、稜線と平行して通り瓶が森ヒュッテか ら直登するコースもあるので、我々はこちらを選択し、帰りに稜線づたいに男山を越えて下ることに した。
 この日病弱な私は風邪を引いていてふらふら歩いていたのだが、それでもコースタイムを地図に 記されているよりも速く進めた。途中瓶が森ヒュッテで小休止すると、犬が吠え立て出迎えてくれた のである。ここで入り口に「石鎚山系のスタンプラリー」の張り紙があり、20ポイントで応募できるら しいのだが、このヒュッテで7ポイントのスタンプが置いてあった。山頂ではさらに10ポイントゲットで ある。これで石鎚でも登ったらおつりがきそうである。
 それはさて置き、この瓶が森も以前登った高知最高峰と言われる三嶺山 1893mと同じく熊笹 が山域を被い、そこを風が吹き渡りとても見事な景色であった。登るにつれて背後では石鎚山もど んどん大きく見えてくる。
 やがて駐車場から50分程度で笹原の山頂に着く。都道府県最高峰36県目、今度こそゲットであ る。今日は晴れ渡り視界は最高。ただ風が強くとても寒かったが。山頂には山岳宗教のものか祠 がありケルンというよりも賽の河原の瓦のように石が積み上げてあった。その石が強風でばらばら と落ちているのにはまいってしまったが。ここには二等三角点もあり、確かに山であることが確認で きたので我々も「山であるなあ」と認定し昼飯とした。
 昼食後は、氷見ニ千石原と呼ばれる広い笹原が、双耳峰として対に位置する男山まで続くルート を進む。とにもかくにも、この景色は来てかったとしみじみ思わせるものがある。数少ない広葉樹林 が赤く染まり始め、その周囲は笹原の草原。女山より若干標高の低い男山にも祠があり、非難小 屋らしきものがあった。ただ山頂の碑は木の板でただ「男山」と書かれていたのみであるが。
 ここから駐車場までは一気にあっと言う間で、女山の山頂から30分程度で下山できたと思う。こう して体調は悪かったが気分的には最高な登山は終わりをつげ、帰途は途中温泉に入りつつ松山 方面にぬける494号から今治にぬける11号に合流して帰途についたのだった。本当は松山もより たかったのだが、帰りのフェリーの時間もあったので。あとで知ったのだが松山市内は喧嘩神輿の 祭りの最中だったので、きっと渋滞していたことだろう。
 今治についた我々は、早速焼き鳥屋にまたもやしけこみ今度こそ最高峰だと祝杯をあげ、フェリ ー乗り場に行くと、3連休の狭間でダイヤモンドフェリーの大分-松山-今治-神戸航路はキャンセル 待ち6番となってしまった。とほほほほほ。しかしこの航路行きに、瀬戸か明石大橋かこのしまなみ を使えば帰りが50%引きと太っ腹で高速で帰るよりも安く帰れるのだ。なんたって寝て帰れるのが 魅力的。22時35分初で神戸には翌朝5時30分着。少し朝が早いが。
 結局待ちに待ち22時30分になんとか乗船できた。ラッキー。こうして我々は短く慌しい瓶が森が 山か森か、最高峰かを確かめに行った旅は終わりを告げたのであった。