諸外国神話と日本神話の比較


日本神話が明らかに諸外国の神話との類似性が見られるということは、よく知られていることです。
日本は大陸との位置関係に置いて、西から北から南からと押し寄せてきた文化の流れは、この島国で行き止まりとなります。アレキサンダ−大王の大遠征以来、東へ東へとのびてきたシルクロ−ドの終着地が「日本」なのです。

では、簡単に諸外国と日本の神話の比較をしてみましょう。

・東アジア
この類似性は、日本の文化のあり方からいっても当然の事です。
例えば、天尊降臨神話は古代朝鮮半島に起こった王国の始祖神話との類似が明らかに見られます。

・北アジア
北アジアの諸民族は、シャ−マニズムという信仰形態をとっています。
日本の神話はこのシャ−マニズムの影響を受けた世界観があります。

・インド〜ヨ−ロッパ
インドの叙事詩『マハ−・バ−ラタ』に出てくる竜王の神話がスサノオとヤマタノオロチ神話に少なからずも影響を与えているように思われます。
また、後述するイザナギとイザナミの神話の一部が、ギリシャ神話の冥府の主ハデスにさらわれたペルセフォネの話に似ています。それからよく指摘されるのが「オルフェウス神話」との類似です。この話は、日本とギリシャ以外の地域には見られません。
イザナギとイザナミ神話がオルフェウス神話と共通しているのは、死んだ妻の後を追って黄泉の国に行った夫が妻を連れ戻す可能性があったにも関わらず、「見るな」のタブ−を破って失敗してしまいます。

また、天の岩戸に関してスサノオが大暴れする神話は、ギリシャのデメテルに対し、弟ポセイドンが大暴れする話と酷似しています。

以上のことから、『記紀』編纂の際に編纂に関わった人たちは各国の神話や歴史をかなり研究していたことが推理できます。
各国の神話や歴史は、シルクロ−ドの終着点である日本に渡来してきた人々によって口承されたのではないでしょうか。
また現存していなくても、遣隋使や遣唐使たちが唐からこれらの資料や伝聞を持ち帰った可能性もあると思います。
                常陸国五浦海岸




















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