-97.9.7 曇りのち(雨)晴れ
     「とまどい」

流星の滝
層雲峡「流星の滝」にて
全国でも珍しい柱状節理の岩の
断崖絶壁を滝が滑り落ちる。
その様は文字通り、星が流れるみたいで、
観光客はみんな足を止めるのです。
待望の富良野を訪れた私の次なる野望は、
もちろん日本最北端の地「宗谷岬」
といきたいところなんですが・・・・。
所持金が5万を切った現状を考えると、
ここから南下せざるを得ないようです。


「また来年、絶対来ますんで!」
鳥沼キャンプ場を後にする際、ケロリンさんに贈った言葉。
この言葉にウソをついたつもりはないのですが・・・。
でもね、「いつか、また、どこかで!」
という気持ちにウソはありません。


今まで「北へ!ひたすら北へ!!!」
と思って進んできた気持ちを「ぎゅぅぅぅっ!」っと
心の奥底に押さえつけて、
バンディットの手綱をこの旅初めての南へ向けたのです。
三国峠
どこまでも続くストレートに心躍らせる。
三国峠にて。


旭川をスルーして、南下を続けると原生林の生い茂る三国峠に出た。

広大な森林の中を、ただひたすらに一直線に切り開かれたこの道。
心に響く気持ち良さをあわせもつ、素敵な道だ。

「ん〜〜〜〜♪これよ!これっ!」

雑誌でみたそのものの感動が目の前に広がっている。
すぐに展望台らしき所があったので、この広い森林を見ようと、
駐車場にバイクを止めて歩き始めた瞬間。
「がしゃっ!」っという鈍い音が背後からたち起こった。
恐る恐る振り返ると、そこには無常にも横たわったバンディットの姿が・・・・。

「勝手に寝るな〜〜〜〜!!!!!」

言葉になりきれない、悲痛な声を上げて、いそいで引き起こすも・・・。
                            右ウインカー破損。
ウインカーを点けると「バチッバチッ!」と火花を散らせて弾は切れた。
ウキウキ気分から一転して、意気消沈。
景色すら眺めずに三国峠を後びした・・・。
(この後、上士幌のチャリンコ兼バイク屋にて、バルブ交換する。
 修理代¥750かかるが、この時期にこの出費はイタイ!)

キタキツネとの出会い
北海道でよく出会うのがこのキタキツネ君。
バイクを止めて、ザックからカメラを取り出したのを
確認した瞬間、彼は立ち去ろうとした。

「なぁ!待て!話せばわかる!」

と話し掛けて振り向いた瞬間をパチリ!
・・・まったく現金な奴だ・・・(笑)


天気があまり良くない。
雨には降られないものの、
楽しみの一つ「ナイタイ高原牧場」方面は厚い雲に覆われている。
雨は嫌いだが、やはり見てみたい(東北の二の舞は踏みたくない)
と気合入れて、ナイタイへの一方通行に入った。

「・・・・いったいボクはどこにいるのだろう・・・。」

全方向、霧に包まれていた。
それも生易しい霧ではなくって、視界5m程度。

ここで絞られたおいしい牛乳をもとに作られた「ソフト」が
名物なんだけど、この霧に体温を奪われてしまったので、
「ホットミルク」を飲んで気を紛らわす事にした。
・・・・が、久々の牛乳はまたしても私のお腹をクダス結果になってしまう・・・。
「う”〜〜〜〜今日はいい事無いのね〜ん・・・。」

愛国駅
帯広観光「定番」の
愛国〜幸福駅めぐり。
廃線となった今でも多くの観光客が訪れている。


愛国駅にたどり着くと、
カブで旅行している学生さんに声を掛けられた。
話を聞くと、ついさっきまで「大雨」が降っていて、
ここで雨宿りをしてたと言う。
なるほど、路面が濡れていたのはこのせいだったのか!
どうやら私の「北海道」は天候に恵まれているようだ♪


幸福駅
幸福駅の前にはみやげ物屋さんがあり、そこのオヤジには要注意!
話し好きの為、エンドレスに捕まってしまうぞ!!!
〜悪い人ではないのだけれどもね(笑)


そのカブ号君と定例の「愛国〜幸福」駅巡りをして、
ライダーハウス「大正カニの家」に泊まる事にした。

幸福駅から大正カニの家までの道のり、ようやく太陽は顔を覗かせた。
まだところどころに雨を降らせているところには、
小さな虹をいくつも大地に向かって従わせて、
広大な大地に存在する全ての物をオレンジ色に染め上げ、
次第に濃い赤みに変わっていく・・・。

その空を見てると、今日一日あった嫌な事すら飛んでいってしまいそうな、
不思議な大きなチカラを持っていた。


幸福駅内 お札
幸福駅の中は一面の願い事のお札や
名刺など、ここを訪れた人の想いが、
いっぱい集まってるのを目にする事ができる。
まるで貼り絵のように・・・。


大正カニの家では、私とカブ号君、そしてもう一人のライダーの
3人だけが今日の宿泊者だった。
10畳くらいの大きなプレハブ小屋が2つあって、
(注;01年5月よりリニューアルして、今は
 ログハウスの2階建ての立派な建物になってます。)
とても快適!なんと嬉しい事に利用料が無料!!!
地元の人の好意によって成り立っているので、恐縮です!!!。

3人で備え付けのゲストブックや壁に貼ってある北海道の地図に、
今回の旅を想い想いに書いた。
同じように去年、おととしと過去の記録も常備されている。
今もその記録はあるのだろうか?
どんな事を書いたのかを忘れてしまったので、
ぜひ、もう一度そのノートを開いてみたいのです。




ふいに携帯が鳴った!びっくりして出てみると・・・。

「サイトーっす!タイチョー!元気っすか?」

と懐かしい1月振りの声が飛び出してきた。
先に出発していたサイトー隊員は「開陽台で逢いましょう!」
の言葉を忘れずに、今現在、開陽台でテントを張るも、
ものすごい曇天で、星のかけらすらも見えないという。
そして、私はこのまま南下する意向を伝えた後、名残惜しく電話を切った。

「本当にこのまま旅を終わらせていいものなのだろうか???」
「ここから開陽台まで、およそ400kmあまり、あと残りの所持金を考えると、
 開陽台まで向かえば、そこでフェリーに乗って帰る事、すなわち旅の終わりを意味する・・・。」

複雑な想いが交錯する中、眠りについた・・・。


9/7 帯広大正カニの家 泊