-97.08.31 快晴
「とても長い一日」

見送り

出勤する仁さんを見送る私。
見送られる立場の私が見送ってどうする・・・笑

事件は昨日の夜、勃発した。
仁さんは私の為に近くのジャス○でネギトロ太巻きなど、
いろいろ買い込んで来てくれていた。
ところが欠食児童である私の食べる量は見当違いだったらしくって、
朝食の分まで食べてしまったらしい・・・。

「仁さん、これ食っていいっすか?」「う、うん。よく食うねぇ・・・」

朝、なにも食べるものが無くって、そういえば仁さん、冷蔵庫の中に転がっていた
ハムを厚切りにして焼いた奴を食べていたっけ・・・。
ここで遅まきながら、お詫び申し上げます。

「ごちそうさま〜♪」

am10時10分 仁さんを見送った私も出発することにした。
さぁってどこに行こうかなぁ・・・・・・・・・。
とぼんやりとツーリングマップルを眺めていると、
日本海側に行った事がないのに気付いた。
新庄より東に進路を取って日本海側に出ることにした。


鳥海山山形県遊佐町より 鳥海山を望む



am11時半 庄内平野に出る。

山のクネクネした道を最上川沿いに降りていって、平野へと出た。
一気に田園の風景が広がりだす。

金色の稲穂、澄み切った青空、ど〜んと構えた鳥海山の緑。
私はこのような東北の夏がとても好きです。
森の緑は東北に訪れる短い夏を全身で喜ぶかのように、精一杯萌える・・・。
そんな姿の中、バイクを走らせるととても嬉しい気持ちになってくる。
全身で感じながら走るバイクだからこそ、感じる風景そのものが東北の夏には
あるような気がするのです。

明峰の周りには必ずといっていいほど、名水が湧き出ている事が多い。
「鳥海山」これだけ立派な山なら絶対イイ水も湧いてるに違いない!
と見当をつけて地図を開くと・・・・。
あった!その名も「落伏清水」という地名を見つけて、その場へ急行。
神社の脇からこんこんと湧き出ている清水は、いかにも体に元気を与えてくれるような気がした。
「をっし!こいつでんまいラーメン作っちゃるもんね♪」
とにんまり顔でガスストーブを取り出す・・・・が!
トラブルその一が発生。
用意したのが「キャンピングガス」のバーナーに「キャプテンスタッグ」のカートリッジだったのです。
メーカーが違うと規格も違うのね・・・・。
と当たり前の事を今更ながら知ったのだ・・・(涙)
ここから先、何も食べないで空腹で先に進む事になる。




鳥海ブルーライン5合目にて 男鹿半島まで見渡せる眺望にうっとり。

鳥海ブルーライン、どのバイク雑誌も絶賛するこの道路は本当に気持ちがいい。
続けて現われるカーブに、理想のラインをなめるように曲がっては、続くストレートに、スロットルを煽る。
そんな喜びに浸りつづけ、あっという間に5合目の鉾立展望台にたどり着くと、
想像を絶する大パノラマに出会えた。
しばらく空腹という事を忘れて、その姿に見入ってる自分がいた。


だらだらとR7号線(おけさおばこライン)を北上する。
ず〜っと日本海沿いに続く長い一本道(およそ80km)を車のペースで流して、
東北の城下町「秋田」に付いたのは夕方の4時頃だった。
「いいかげん、なにかを腹にいれなくては・・・。」
と思いながら走りつづけて、ここまで来てしまったのだ。

ここで、トラブルその2が発生。
ふっと、前の車の後ろについて見やると、前の車を照らすヘッドライトの光量が暗い事に気付いた。
「????」
と思って、降りて確認してみるとヘッドライトの弾が飛んでしまったようだ。
日中の走行ならまだしも、これからの時間は刻々と陽は暮れていってしまっている・・・。
とにかく近くのバイク屋でみてもらわないと・・・。
そう思って、イエローページにてバイク屋を検索。
ザックの中から携帯を取り出そうと、手を突っ込んだ時・・・。
痛恨のトラブルその3が発生。
携帯が入ってるはずのザックの口が開いていて、無常にも携帯が無かったのだ・・・。
暮れなずむ見知らぬ東北の街角で、容赦ないまでの途方に暮れる瞬間だった。


(この後、あんまりにも長いので省略。)


全てのトラブルを大きな事無き得て、今日の目的地、男鹿半島「桜島キャンプ場」に
たどり着いた時間は、どっぷり日も暮れた、夜の8時だった。
テント設営を終えて、キャンプ場に併設されてる露天風呂で汗を流して、
「みちのくラガー」を喉元に放り込んでいる時、
レシートが目に入ってきた。
「明日の秋田の天気 雨の確立50%」
急に味わっているビールの苦味が増した感じがして、
ようやく晴れた心の隙間に「雨」という黒い雲が覆い被さってくるような気がした・・・。

8.31 男鹿半島 桜島キャンプ場 テント泊