-97.9.10 快晴
「いつの日にか、また・・・」

銀鱗荘前
「銀鱗荘」前にて
とてもお世話になった「お母さん」と。
この写真を送ったけど、飾って貰えてるかな?
朝、目覚めると、昨日の濃霧から一転して快晴だった。

9・3に函館から上陸以来、ずっと雨知らず。

晴天続きで迎え入れてくれた「北海道」に感謝すると共に、
寂しい気分もいっぱいだ。
今日で北海道とはしばしのお別れなのだ。

お世話になった銀鱗荘のお母さんに挨拶すると、
中になにか入ったビニール袋を持たせてくれた。
開けてみると、中からスジコといくらが出てきた。

「これから和商市場に行くのでしょう?
 ならスジコといくらが一番高い材料だから
 これをのっけてその分おいしいものでも食べなさい」と、

何が嬉しいって?もちろんその気持ちが一番嬉しかったのだ。
「ありがとう!!!!」


和商市場 
目指す和商市場を前にして熱い眼を向ける
サイトー隊員の後姿。
「和商市場」-JR釧路駅のスグそばにあるここは、
日本一の水揚げ量を誇る釧路港から運び込まれた
海の幸が所狭しと、並ぶ市場だ。
ここの目玉はなんといっても、入り口の弁当やで、
「ごはん」を購入して、それを抱えながら市場内をウロウロして、
好きな食材(いくら、うに、いかetc)を少量で購入。
自分だけのオリジナル海鮮丼が作れちゃうのだ。
もちろん生が苦手な人でもかき揚げ、天ぷら等を売る、
お惣菜やさんもあるので、まさにいたれりつくせり!!!

日曜定休。 8時〜18時迄


おりぢなる海鮮丼
おりぢなる海鮮丼の完成!!!
これだけ具沢山でお値段¥500!!!
本当に嬉しそうな顔してる・・・>私(笑)
飢えるお腹を携えながら「うまそう」な食材を
吟味しながら捜し歩くのは本当に楽しい♪
釧路に来た際、ここは本当におすすめです。

そして完成した「おりぢなる海鮮丼」の雄姿!
いくら、スジコの他にサーモンやほたて、いか、まぐろ等々
をのっけても¥500しか掛かってない!

もちろん「一気!」にかき込む!!!!!
「うんめぇ〜〜〜〜〜〜♪」

・・・・その数分後、函館で繰り広げられた悲劇と、
まったく同じ状態が私を襲い、トイレに駆け込む私・・・。(爆)


さて、私はこれからフェリーに乗り込まなくては
いけないので、サイトー隊員とは、
ここでしばしのお別れとなる。
残ってる少量の食材をサイトー隊員に託して(押し付けて?)私は港へ向かった。
彼はミラーの中でみえなくなるまで、手を振っていた。


出航
「ありがとう!」
長年の憧れの北海道は去り行くその時まで、雨知らずだった。
釧路〜東京を結ぶこのフェリーは昼の12時に発ち、
翌日の21時頃、東京お台場着。
(現在この航路は廃止となり、一気に道東に上陸
 するルートが無くなったのは悲しい事だ。)

約2週間もの間、雨の日も澄み切った晴れの日も、風の強い日も
一緒に笑い、泣き、そして喜んできた、
バンディットも船の中でしばしの休息。

「おつかれさま!わがままな私に付き合ってくれて
 ありがとうね!あと、もう少しだからね」

と声を掛けて船室へとあがった。


釧路港 出航
「北の大地よ!またいつか逢えるその時まで、しばしのお別れ!」
-今は無き「サブリナ号」デッキ上にて。
「ぼぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」

万感の想いを乗せて、汽笛は釧路港に鳴り響く。

「ぼぉ〜!ぼぉ〜〜!!ぼぉ〜〜〜!!!」

寄り添うように走っていたタグボートも、
別れを惜しむように泣いてくれた。

ゆっくりと港を離れつつ「サブリナ号」は遥か彼方の
東京を目指して、太平洋上を走り出す。

「ありがとう、また、いつか、必ず!!!」

私はそんな思いを突き抜ける程の大きな青い空に向かって託した。

9/10 太平洋上「サブリナ号」 泊


-97.9.11 快晴
「帰郷」

大島 沖合いにて
いよいよ東京湾に帰ってきた時の綺麗な夕焼け。
「う、暑い〜〜〜〜〜!!!!」

昨日の夜、フェリーの中で仲良くなった旅人数人で、
余ったウイスキーのボトルをストレートで空にした。
船の中で飲むアルコールは普段以上に酔いが廻るのが早く。
あえなく撃沈・・・・・・。
トイレの中で突っ伏して記憶がぶっ飛び、
船室に戻ってずっと寝てしまった。

気付けばお昼を廻っていて茨城県沖まで着ていた。

デッキ上に出てみれば昨日までの北海道の涼しさのかけらもない、
「もわわっ!」と体に巻きつくような暑さが身に染みる。
帰ってきたのだと、体にも実感ができたのだ。


サブリナ号 煙突
顔、入っちゃてるよ・・・爆
船内は何にもする事がないので、
暇を持て余してぶらぶらしてしまう。

それは誰しもが同じ事なのだ。
なので、いろんな人がお互いに旅の話を持ち合って、
みんながみんな仲良しになれちゃう、
不思議な空間がそこには存在するのだ。
お台場の灯り
「ごらん、あれが故郷の灯火だよ!」
な〜んてひたってる場合じゃない!
下船準備をせねば!!!笑
この時間に、ここ(お台場近辺)を
大きい荷物とホクレンの旗を付けたバイクがいれば、
間違いなく、その人は北海道に渡った人なんだよ。
「充実した表情」でここを走り去る人をみかけては、
その人に対して羨望の想いを密かに寄せていた・・・。
今度は自分が、その「充実した表情」で走る番なんだよ♪

とそんな話をフェリーの中で知り合った
チャリダーの人に話したら羨ましがられた。
そう、この旗はライダーだけが貰えるものだもんね・・・。
ちょうど道南(緑)の旗を2枚持っていたので、
お知りあいになれた記念として、それをプレゼントしたら、
満面の笑顔をもって、とても喜ばれた。

彼はこの時の北海道の記念として、まだその旗を持っているのかな?
私は未だに大事に、その時の旗を部屋の中に飾っています。


格納庫内
さぁ!いよいよ下船だ!!!
やはり故郷に帰ってくるこの時間はみなさん
待ち遠しいらしく、ソワソワしちゃってた(笑)
ようやくフェリーが着岸して、乗り降り口が開くと、
一斉に旅人達は走り出した。
非日常の世界から日常の世界に戻る為に・・・。
そして、それはまた次なる旅への夢の続きなのかもしれない。

私と数人の旅人はしばらく、名残惜しげにその場にとどまり、
そして再会を約束しあった。

そう、「いつか、どこかで・・・・。」

互いに「ピースサイン」で挨拶しながら、
大きく警笛を鳴らしてお互いの日常へと帰っていく。

さぁ!私も帰ろう!いろんな人が待っている日常の世界へ。
憧れの「ホクレンの旗」をたなびかせながら・・・。

記念写真
「いつか、また、どこかで!!!!」
それぞれの人のいろんな旅の最後を飾った一こま。
何故か船の乗組員さんまで巻き込んで撮ってしまった一枚です。


総走行距離   2985.5km
総消費ガソリン   142.83L

「北へ!」  -完-