駒場公園と旧加賀藩前田邸
   
 
 

 今回は、定期券が使える駅を計画無しにぶらりと散歩してみた。普段何気なく通過してしまう駅や町並みを楽しもうと思った次第である。
 京王井の頭線の池の上から、渋谷方面に行く為に、駒場東大前へ向かって歩く。池の上付近は閑静な住宅街が続いている。ちょっと小さな道に入ると袋小路になっており、あえなく大きな道に出て向かう。

 1時間ぐらいゆっくり歩いたところで、当初の予定である駒場公園に到着。ここは単に、地図を見ていて大きな緑地があったので、何気なしによってみた次第なのだが、そこには江戸時代の大大名だった加賀の前田藩の邸があった。
 昭和4年に建てられたイギリス ゴシック様式の洋館に併設して、和館が渡り廊下で繋がっており、おもしろい。

 和館は、入場無料で室内を見学できる。まったく調度品が無いので、ちょっと室内は殺風景だが、家の造りや、家から眺める庭はすばらしい。しかも、和室・茶室を予約を入れれば借りることが出来るらしく、旧華族が利用した屋敷での茶会なんて、とても素敵ではないか。
 

 旧前田邸 和館  館内から整えられた庭が見える
 
 隣にある洋館は、「東京都近代文学博物館」となっており、昭和初期から戦後までの文学作品を展示していた。所蔵の中には明治や大正のものもあるらしいが、近代文学には疎い私にはよく理解できなかった。ただ、洋館の中を見て回れるのがとても凄かった。天井には水晶のシャンデリアがあり、各部屋には大理石の暖炉、トイレのドアノブまで水晶と、展示品そっちのけで屋敷のつくりにただただ驚くあまりだった。こちらも調度品はほとんど無いものの、壁や手すりなどでも当時の上流社会の暮らしが伺えて、見ごたえがあった。また、1室で案内ビデオの放映を行っており、展示品の紹介以外にも、この屋敷の説明が見れ、そこで当時の調度品が残った状態での写真がみれ、それを見たあとで各部屋を見て回ると、かなり当時の雰囲気に浸れて面白い。
 
      東京都近代文学博物館
      旧前田邸 洋館

 開館時間: 9:00〜16:30
 休 館 日: 毎月第1・3月曜日
        12/28〜1/4
        その他展示替えによる臨時
 入 場 料: 無料
 交  通: 駒場東大前 徒歩10分

 旧前田邸 洋館  テラスから公園を見ることが出来る
  
 今日は、ホント何気ない散歩のつもりだったが、こんなすばらしいものを見つけてとても楽しめた。
 最後に、駒場東大前の駅前で、雑誌に紹介されたという看板が出ている喫茶店を発見。オレンジシフォンケーキが紹介されたらしいので、オレンジシフォンケーキと、ローズティーを頼んだ。両方で消費税が入ると1000円を越えてしまうというかなり高めだが、オレンジシフォンはまったくぱさつきが無く、しっとりとふんわりしたスポンジが淡雪の様に軽く美味しかった。あまりシフォンケーキを食べたことが無いので、どのくらい良いものか比較できないが、値段分の価値はあったと思う。
 そして、極めつけはローズティー。極普通のローズティーなのだが、香りがとても強い。飲んだあと、鼻を通り抜けるぐらい、十分に香りを堪能できる。普段、香りがあるんだか、無いんだか判らない薄めのハーブティーしか飲んだことの無い私にとっては、衝撃的だった。ちょっと強い感じもするが、それはそれでよかった。他にもさまざまな紅茶やハーフティーがあるので、是非他のものも堪能してみたいと思う。
 店内は、アロマの販売も行っており、飾られた小物を見ながら、アロマが香る店内で、ちょっとした優雅な時間を満喫できる。まさに今日の散歩の締めくくりにはもってこいだった。
 
アロマの香るシフォンケーキ
「ピヨコ」

 東京都目黒区駒場3-11-14
 駒場友和ビル1F TEL03-3465-7686
 営業時間 : 11:00〜19:00
 定 休 日 : 月曜日 駅から徒歩2分

 オレンジシフォンと、ローズティー
 
 
 追伸:この後、もう少し歩こうと思い、下北沢まで歩いたが、店を出てから30分は口の中に香りが残っており、後味ならぬ後香りを嗅ぎながらの散歩となった。(笑)

 

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