研究者のウソ・ホント


皆さんは、道端や家の中で研究者を見かけることはありませんか。例えば、妻や夫が研究者である場合、相手が忙しいというと、それで納得していませんか。仕事が詳しくわからないから、結構だまされていることもあるかもしれません。ここでは、そんな研究者の挙動についてのウソ・ホントについて述べたいと思います。もちろん、これは私の独断と偏見であって、ち〜っとも、一般的ではありません。
 
 
  Contents  
 
 
  No. 1:学会前は忙しい?

Q:ボーイフレンドが、学会発表前になると、そのためのデータを出さなければいけないので、実験に忙しいというけど、本当ですか。何でも、学会前だから、研究室に泊り込んでいるといっているのですが、どこかよそに泊まっているのではないでしょうか。

A:ボーイフレンドが、学会前に、研究室に泊り込んで実験しているのは年齢30歳以下の場合はホントでしょう。でも、それが重要かというと、それは、ウソです。学会前に、急いでやった実験は、大抵失敗し、良くても、その場しのぎであって、結局やらなくても同じだったということがほとんどです。。。。きっとそのボーイフレンドもあと1〜2年すれば、学会前にあせって実験するより、少ないデータでうまく話す工夫をした方が得であることに気付くでしょう。ですから、30才を越えて、なおかつ研究室に泊まるというのであれば、ちょっと怪しいかもしれません。  
 
 
  No. 2:学会旅行は大変?

Q:うちの夫が学会旅行に行くと、いっつも、大変くたびれて帰ってくるのです。学会は大変だというんですが、本当にそんなに大変なのですか。私から見れば、北海道とか行かれて、いい気分転換になるのではないかと思うのですけど。

A:旦那様の年齢によっては、大変だというのはウソです。順番に説明していきましょう。まあ、30才以下の場合ですと、学会中に先輩らと飲み歩き、夜遅くまでカラオケかなんかしているのに、朝は学会会場に行かねばならず、3日もいれば疲れがたまるのでしょう。でも、先輩に夜遅くまで付きあったときは、翌朝、寝ればいいのです。どうせ、他人の10分ちょっとの話を聞いてもなんにもならないのですから。その変わり、先輩方に、どんなトピックが面白かったかを詳しく聞いておきましょう。。。。。ご主人の年齢が、35才ー45才程度ですと、夜は、先輩(=じじい領域の方)とのつきあいはあるし、昼は共同研究者の発表や自分のところの学生の発表を聞かねばならず、肉体的にも精神的にも辛いのです。ですから、ご主人のおっしゃることは、ホントです。しかしながら、そうした中間管理職は、日常でも辛いので、特に、学会旅行が大変とはいえないかもしれません。。。。。。。さて、ご主人が、45才以上の場合は、単に、体力的に旅行、夜遊びが疲れるという理由が一番です。そして、いろいろな政治的な根回し等に気付かれされている場合があります。でも、こうした疲労は、夕方、一滴のビールも飲まずにコンビニ弁当を買って宿に帰ればかなり減らすことができるものです。だからこれはウソです。

 
 
 
  No. 3:若い先生はアブナイ?

Q:僕のガールフレンドの指導教官は、結構若くて独身なのですが、その人と夜遅くまで仕事したりして、アブなくないですか。よく、助手や教授とできちゃったという話を聞きますが本当でしょうか。僕のガールフレンドは、かわいいタイプなのでちょっと心配です。

A:助手や教授とできちゃったというのは、ホントの場合があります。これは、単に、手近なところですませたいという本能が両方にある場合に限られます。不倫の場合もあるし、目出度くゴールインという場合もありましょう。まあそれは、どこの職場結婚でも同じですね。そして、お互いの合意の上に成たっているのでどうしようもないでしょう。。。。。一般論として(ウソだからね)普通は、あなたのガールフレンドが、スーパー賢い人でなければ大丈夫です。先生方にとって、要領の悪い学生は、うざったい以外の何物でもないからです。一方、あまりにできなすぎると、それはそれなりにかわいさが出てくるのかもしれませんが、それは、卒業できないくらいできない場合に限ります。そして、大抵の先生方は、学生が実験できるやつなのかどうか見分けるのに忙しく、異性として見ることはないようです。さらに、先生方は、あまり変化ありませんが、学生はローテーションが早いので、先生方は結構ハイレベルな選択基準をもってらっしゃる場合が多いでしょう。。。。。でも、これらの分析は、一部のセクハラおやじには、当てはまりません。彼等はなおりません。

 
 
 
  No. 4:ペーパーを書いているって?

Q:私の彼は理科系の大学院生です。彼が最近論文を書いているので忙しいっていうのですが、どうもフに落ちません。私は英文科を出ているのですが、私には彼が英語が書けるようにはとても思えないのです。以前、外人相手に英語を喋ったときも、彼はめちゃくちゃでした。そんな程度の英語で本当に論文を書いているのでしょうか。

A:彼が論文を書いているのは、ホントでしょうが、それで、論文ができるかどうかは別問題です。ご指摘のように、そんな英語で書いた論文は通らないからです。ですから、論文を書いているといっても、図や表を作っているにとどまる場合が多いです。また、実際に書いてみても、担当教官が、一から書き直してしまうのがオチでしょう。これは非常に一般的な現象です。。。。。。勿論、理系論文には、高度な英語は必要ありません。ロジックがあっていればいいのです。でも、大抵の大学院生の場合、ロジックが曖昧な上に、いいかげんな英語を書くので、全く論文として意味をなさないのです。(かく言う私もそうなの。)まあ、暖かい目で見守ってあげてください。

 
 
   
  No. 5:話してもわからないことをしているの?

Q:私の彼氏は、理科系研究者です。私は短大の国文科を出ました。彼氏は、たいへん真面目でいい人なのですが、時々、さみしいと思うことがあります。それは、「どんな研究をしているの?」と聞いてみても、曖昧な返事しか返ってこないときです。「君に話してもわからないだろうから」なんて答える場合もあります。でも、皆にいつも、私は彼のやっている研究はしりませんっていうのは嫌です。どうしたらいいのでしょう。そんなに難しいことをやってるのでしょうか?

A:説明できないほど、むづかしーことをやってるかって?そんなのおおウソ!!!!です。だいたい、人に短時間で説明できないような研究で、研究費が貰えるはずはないのです。ふつうは、程度の差こそあれ、簡単に説明できるものです。。。。ひょっとして、あなたの彼氏はまだ若いのではありませんか。「君に話してもわからないだろうから」って言うより、「自分が何しているかわかっていない」場合は往々にしてあるものです。その場合、他人に説明するのはすんごく大変でしょう。まあ、気長に彼氏の生態を観察していてください。そして、何年もしても変化がないようなら、他の人を探すのも手です。。。。ただ、大事な化合物名をXXXと伏字にしてしゃべるのは、製薬会社の研究員によくある現象なので気にしないでください。

 
 
   
  No. 6:サイエンスやっている女性って特別?

Q:僕は理工学部の学生です。学生実験が始まって、クラスの子とも親しく接するようになりました。そして、それまで、気にも留めていなかった女の子が好きになってしまいました。でも、なかなかアプローチできません。というのも、彼女は、僕よりずっと、成績がいいし、コンピュータとかも、すごく詳しくて、僕より知っています。だいたい、女の子は、コンピュータに弱いと思っていたのですが、サイエンスを志す女性は特別なのでしょうか。今まで付きあってきた女の子は文系の子ばかりで、クラスにいる僕の好きな子と印象がだいぶ違うのです。

A:こういう、ウジウジした質問は、好きくないです。もっと自信をもちましょう。サイエンスを志す女性は特別なのかって?もちろん、それはおおウソです。本来、文系でも理系でも、学問であるかぎり、論理的に物事を解いていこうとする姿勢はいっしょです。ですから、違いはないはずです。でも、学校教育、特に受験勉強が、文系は記憶もの、理系は考えるものという間違った概念を植え付けているかもしれませんね。また、コンピュータが得意という女の人も結構います。しかしながら、残念なことに、現在のところ、コンピュータ好きといわれる女性の70%は、彼氏がコンピュータ好きなだけです。ですから、コンピュータ云々で、自己嫌悪に陥ることはありません。インターネット使えますと言っても、実は彼氏がセットしたという話はざらです。但し、この点を考慮に入れると、70%の確率で、その意中の彼女にはすでに隠れボーイフレンドがいるということになり、とりあえず、周辺調査を始めることをお勧めします。

 
 
 
  No. 7:週末も働かないといけないの?

Q:結婚してまだ1年しかたっていません。いわゆる新婚のころから、私の夫は、週末でも大抵働きにいってしまいます。日曜日にスーパーで家族連れを見るたびにちょっとさみしいなあと思います。週末に一緒にハイキングとかに行きたいのですが、彼は、行きたいならそういうサークルに一人で入れといいます。彼がいうには、研究職だとこんなものだというのですが、本当でしょうか。週末ぐらい、二人でゆっくりしたいと思うのですが、無理なのでしょうか。

A:週末でも働かなければいけないというのは、たいていの場合ウソです。ほとんどの場合、子供のお迎えの時間が毎日決まっているお母さん程、日常急いで仕事をしないので、週末も出てこなければならない結果になるのです。また、強制収容所に入れられたユダヤ人が、病気をして歩けなくなっても、まだ働けると主張したのは、働けないと殺されてしまうからですね。研究者にも似たような症状がでる場合があります。つまり、週末も働かなければ精神的に追い詰められる病気です。そのような病気の場合は、週末研究所にいっても、長時間ほっておけばよい実験を設定したあとに、テトリスなどに興じている場合があります。とこかく、こうした病気の場合は、テトリスをやっていたことを問詰めずに、毎週、10分ずつ遅く研究室に着くようにしむけます。そして、その分研究以上に楽しいと思える余暇をさせるようにします。まあ、いずれの場合であっても、お子さんができると週末働かなくなるケースがほとんどですので心配はないでしょう。

 
 
 
  No. 8:研究って人を狂わせる?

Q:私の妻は修士号をもっていましたが、仕事が一番大事というタイプではありませんでした。二人の子供に恵まれて、共働きこそしていたものの、妻は家庭を大事にしていました。私たちには暗黙の了解があって、妻は、子供を十分世話できる範囲内で、残った時間を仕事に使うなら良いということになっていたのです。なぜなら、妻のお給料はそのまま保育園代に消えていくので、収入としての増加がないからです。しかし、2年前から研究所で、大事な仕事を任されたとかで、最近は、めっきり帰宅も遅くなりました。僕が保育園のお迎えにいけば、妻の帰宅は深夜ですし、妻が向かえに行ってもらっても、僕が家に帰るなり、再び研究所へ行ってしまいます。勿論、子供が病気をしたら、妻の実家に預けることになりました。週末も勿論同じです。家には、コンビニの弁当箱が散らかり、そうじもまともにしていません。僕がしてもいいのですが、それでますます彼女が家庭から離れていくと思うと納得できません。まだ、小さい子がいるのに、子育てを途中で放棄してしまう彼女が信じられません。研究ってこんなに人を狂わせるものでしょうか。

A:答えは、ホントです。狂ってしまう方がいます。研究に打ち込むということは、それだけ自分勝手なことをするというものです。普通の場合は、家庭のことを考えて、週末は仕事をしないとか、夜は何時までとか、自分なりのルールを作るものなのですが、時々、のめりこんでしまう方がいます。まあ、これは、研究だけでなく、他の仕事でもそうかもしれませんし、パチンコや競馬にのめり込むのと基本的に一緒です。ただ、研究の場合は、パチンコや競馬と違ってお金を使うわけではなく、本人に後ろめたさがない分困ったものです。しかし、お子さんの養育は二人で行うべきものなので、ひるむことなく、一度弁護士さんに相談することを進めます。また、カウンセラーを通して、家庭の在り方を考えるのもいいかもしれません。。。。まあ、こういってしまうと、全部奥さんの方に非があるように聞こえますが、必ずしもそうとはいえないかもしれません。逆の場合も考えてみましょう。つまり、旦那さんの方が、仕事にのめり込んでしまった場合です。この場合は大抵、亭主元気で留守がいいって言われるだけで、問題視されませんね。育児というのは共同で行うものです。まして、共働きなら、なおさらです。いままで、ご自分が、今の奥さんのような立場になっていなかったかを、よく考えてみて、お二人に納得のいく話し合いをすることを勧めます。

 
 
return to top

 
Return to the top