カイノキ(楷樹)
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Last Updated on 2002/11/05


 中国原産のウルシ科の落葉喬木で、ランシンボクとも呼ばれます。雌雄異株で、赤く小さな花が4〜5月に咲きます。

 写真はいずれも閑谷学校(岡山県備前市)で撮ったものです。孔子を祀る「聖廟」の前に大木が2本あります。中国曲阜の孔子林の実をとって育てられ、同校に移植されたと伝えられています。黄葉の美しさは有名で、例年11月中旬が見頃だそうです。

 関連ページ → 閑谷学校(岡山県)

(写真はクリックすると大きくなります。)

黄葉初期(2001.11.19) 238KB

左の木にはまだ緑が残っています。

黄葉後期(2001.11.26) 236KB

上の写真から1週間後です。右の木は落葉して葉が殆どありません。

黄葉のアップ(2001.11.26) 160KB

今年は暖かかったせいか、例年より赤色が少ないようです。

幹(2001.11.26) 188KB

撮影中も風が吹くと黄葉が滝のように舞い落ちました。

横(東)側から(2001.11.26) 228KB

背景の建物は国宝の「講堂」です。

冬姿( 2000/12/04) 78KB

後ろの建物は「聖廟」です。

雌花(2001/05/09) 71KB
花芽か、あるいは花が散ったあとのように見えたので職員に尋ねたところ、「いや、これで咲いている状態です」との返事でした。

 

■ カイノキとランシンボクは別種?(2002年11月5日 追記)

 2002年10月31日、「川崎の植木職人」さんから、「上原敬二先生の樹木大図説では、カイノキとランシンボクは別種として扱われている」とのご指摘(メール)をいただきました。メールに添付されていた同図説のコピーによると、確かに両者は別種扱いになっており、ランシンボクが台湾産で、花は2月、淡黄色、果実は暗紅色、球形の核果で径3mmであるのに対し、カイノキ(カイ)は、中国原産、花は4月で紅色、倒卵球形の核果は径55mm(5.5mmの誤植?)で初め紅、後紫藍色、などとなっています。

 私がこのホームページを作る際に参考にした平凡社の世界大百科事典(初版:1972年)には「カイノキ」の項目は無く、「ランシンボク」の項目に、「別名トネリコバハゼノキ、漢名楷(かい)」と説明されています。すなわち、ランシンボクとカイノキは同じもので、「楷」はランシンボクの中国名という見解です。花は4月に開花し、果実は球状倒円錐形で、径5〜6mm、初め赤色、のちに紫に熟する、となっています。執筆者は奥山春季氏です。

 私は実物のランシンボクを見たことが無く、現時点ではどちらが正しいのか判断は出来ませんが、このページの冒頭に「〜ランシンボクとも呼ばれる」と書いた手前、どちらかというと奥山氏の説を支持します。


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