キリ(桐)
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Last updated on 2002/05/05


 桐は高木で、これまで花を間近で撮影する機会が無かったのですが、龍野市揖西町で格好のところを見つけました。県道5号(姫路上郡線)と山陽自動車道の龍野西インターをつないでいる県道93号を、県道5号側から500〜600m入った地点の左(東)側です。削られた山肌にモルタル(セメント)が吹き付けられた状態の急斜面(がけ)があり、その上の方に、自然に生えたと思われる桐10〜20本が、満開の花を付けていました。撮影は2002年5月2日。

(写真はクリックすると大きくなります。)

これが現場の遠景です。
背後の山伝いに桐の木の根元まで行きました。

下に見えているのは県道93号の並木です。

下の道路(県道93号)から望遠で撮った桐の木の様子です。

桐の生えている地点まで登って子犬丸(西北西)方向を見た景色です。
右下にモルタル壁の上端が写っています。この部分は水平で、三脚を据えて撮影出来ます。

足下の道路は県道93号です。

桐の枝越しに見た子犬丸方向です。
ここでは木に登らなくてもこんな写真が撮れます。

左手の形の良い山は飯盛山です。

この日は曇りで風も弱く、このようなアングルの撮影には好都合でした。

間近で見るとシャンデリアのようです。

蜜を目当てのクマンバチが相当数飛んでいました。

こんな角度で撮れる枝もありました。

桐の花は普通は下向きです。

これは下から見上げるようにして撮ったものです。

 

 日本では、桐はもっぱら材木を取るために植えますが、外国(中国、朝鮮など)では花を観賞するために植えるそうです。花びらはラッパ形の筒状でかなり大きく、長さ5〜6cmあります。日本でも昔は花に注目していたようです。その証拠に、「五七桐」は菊と並んで皇室の紋章です。また、足利家、豊臣家も桐を紋章としています。  

 昔から「女の子が生まれると、桐を植えて、嫁入りのときにその木を切って箪笥にする」といいますが、これは桐の生長が著しく早いからこそ可能なことです。昔は15〜6歳の嫁入りが珍しくありませんでした。

 桐は生長が早いため、その材は日本産の木材の中で最も軽く、比重は0.27〜0.30です。そのうえ、加工しやすい、割れたり狂ったりしない、湿気を吸わず通さない、断熱性が高く燃えにくいなどの優れた性質があり、家具や建具、楽器(琴)、彫刻などの用途に広く用いられます。火事に遭っても、箪笥の外側だけが焦げて、中の衣服は何の損傷もなかったというような事例も少なくないそうです(辻井達一「日本の樹木」より)。


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