空堀川 からぼりがわ
Karabori-gawa River
最終更新 04.6.6

狭山丘陵の南西から始まる荒川水系・柳瀬川の支流の一級河川である。ほぼ全区間に渡って都市河川と化しているが、源流部には素晴らしい自然が残っている。
取扱区間:全区間 掲載順:上流 → 下流 (源流部は下流 → 上流)

※写真はクリックすれば拡大。



源流は複数の流れが集まって形成しているが、当サイトでは狭山丘陵南麓の都立野山北公園からの流れを本流として扱う。

地点、武蔵村山市本町3丁目付近。上流端の立て札があり、東京都で空堀川として扱っているのはここからである。しかしこの上にも流れがある (右)。まずこの流れを上流へ向かって追ってみたいと思う。澄んだきれいな水が流れている。(01.5.19)
地点、道路沿いから分かれるとコンクリート蓋水路になる。北側には狭山丘陵が迫っており住宅密度も低くなってくる。(01.5.19)
地点、ある水源からの水路が合流している。この流れは北東の方角から流れてくる。(01.5.26)
地点、コンクリート蓋水路を抜けると野山北公園である。石垣で作られた親水公園のような感じの水路になる。(01.5.26)
地点、南岸には湧水があり、小さな滝を形成している。(01.5.26)
地点、公園内には池があり、釣り堀になっている。流れはここから始まっているが、まだ先がありそうである。(01.5.26)
地点、池の先へ進むと左右を山に挟まれた谷間となる。水田があり地元の小中学校の実習に使われているようである。間もなく田植えが行われるらしく準備が行われていた。(01.5.26)
地点、池の北側にも小さな湧水があり、「千歳の泉」と呼ばれているそうだ。(01.5.26)
地点、水田のさらに奥、山道を進んでいくと深い谷間になった。これこそが空堀川の源流であろう。これ以上流れを追うのは無理であった。まさに都内の秘境とでも言いたくなるような自然が残っていた。*1 (01.5.26)

*1 野山北公園ほか狭山丘陵の自然については下記のサイトが詳しい。
「ふしぎの森の会」(http://www5e.biglobe.ne.jp/~ootaka/)



上流端の看板のところへ戻る。地点、コンクリートブロックの護岸となり早くも都市河川の形態になるが、水はきれいで草が生えている。(01.5.19)



上記のすぐ隣には20年代に多摩湖・狭山湖を作るときに使われた専用鉄道のトンネル*2が残っていた。トンネルは6カ所あり、西から順に横田・赤堀・御岳・赤坂の名称が付いている。現在は自転車道になっているが (夜間は通行止めとなりシャッターが閉まる)、4番目の赤坂トンネルを出た途端に山道となり、無名の5番目のトンネルは立ち入り禁止となっている。その先は多摩湖の敷地内へと続いている。地下には羽村第3水門から多摩湖・狭山湖へ水を供給する水道管が通っており、東京都水道局では羽村線と呼ぶが地形図には東京水道と記されている。6番目のトンネルは多摩湖と狭山湖の間、玉湖神社東側の県道の下にある (上図の狭山富士の近く)。ここも立ち入り禁止。県道のある地点から橋の下を覗けば目の下に見える。(下) 閉ざされた第5トンネル。不気味。
余談であるが、「となりのトトロ」の主題歌にトンネルという言葉が出てくるが、恐らくこの6つのトンネルを指しているのだろう (あるいは狭山公園入口近くにあった宮鍋隧道*3 (現存しない) のことか?)。(01.5.19、03.11.23)

*2 「貯水池を <まっすぐ> めざす軽便鉄道」(http://www.toy-train.com/japan/kop/hamura2.html) などによる。
*3 「湖底へ続くトンネル - 東京市軽便鉄道」(http://hkuma.com/rail/tamako01.html) などによる。

地点のすぐ南、ここにも別の水源からの支流がある。このすぐ下流で本流と合流する。(01.5.19)
74年撮影の横田トンネル付近。野山北公園はまだ整備されていない。狭山湖の方へ向かう県道も拡張されておらず狭い道だ。上記の支流が形成する谷戸の様子が良く分かる。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/

地点、武蔵村山市役所の東、青梅街道と最初の交差。(01.5.19)
地点、ここは改修工事の用地が確保され、一部は施工済みになっているが、まだ未使用で細長い雨水調整池として使っている。旧流路は曲がりくねっており、新流路上をS字型にカーブしながら交差している。(01.5.19)
地点、国立村山病院の北。上流側は改修工事が行われているが下流側がまだのため水路の一部を仕切っての使用である。(右) ここから下流側は未改修。
地点、武蔵村山市と東大和市の境界付近。86年に早くも新流路が完成しており、雨水調整池として使用している。完成時にはここに土砂が入り人工的な土手が作られ中〜下流と同じような感じになる。
落合川や黒目川の改修後もこれと似たような構造で、土手は人工的に作られたものである。(01.5.19)
地点、上記新流路の南にある旧流路。左右に梁のあるかなり狭いコンクリート水路で、水害が起きやすいような感じだ。(01.5.19)
地点、大和芝中団地前。ここにも新流路の予定地を利用した雨水調整池がある。(右) 団地の東の外れから。どうしたことか流れが枯れてしまう部分もあり、まさに「空堀」川である。(01.5.19)
74年撮影の大和芝中団地付近。既に新流路の一部が作られているが、未だ開通していない。上北台駅は当然まだ存在しまい。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/

地点、東大和市役所近く、青梅街道と2回目の交差。このスタイルのV字護岸が空堀川の典型的な姿で、以前は下流の柳瀬川合流点までこの形態であった。(右) やや北へ向かったところには既に新流路が掘られている。コンクリート3面張りの典型的な都市河川である。(01.5.19、04.5.30)
地点、支流の奈良橋川の合流点。この付近は新流路の土地もまだ確保されておらず、波打ち鉄板による応急的な護岸の拡張が行われており、下流には雨水調整池もある。テレビカメラ式の水位監視装置が設けられている。(01.5.19)

※奈良橋川はこちら
地点、武蔵大和駅の南。再びV字型の護岸に戻る。改修工事の用地は確保されている。(01.5.26)
地点、ここも用地が確保されている。新流路は正面に向かって作られる。(01.5.26)

01.5.19

04.5.30
地点、東村山浄水場前、西武線との交差。ごく最近まで幅3mくらいの信じられないほど狭い橋梁で、増水したら流れが塞き止められてしまいそうだ。現在改修が行われており、この狭い橋梁は撤去された。
地点、新青梅街道の上水橋から上流側と下流側。ここから下流の久米川駅付近までは最近作られた流路で、99年5月30日の「通水まつり」で記念式典が行われ開通した。以後この付近の河川敷では毎年5月下旬に「空堀川 川まつり」が行われる。(01.5.19、04.5.30)

01.5.19

99.5.15
地点、旧流路。しばらく枯れた水路が残っていたが埋められた。
地点、府中街道の野口橋から上流側。前方に西武線の橋梁が見える。(01.5.19)

01.5.19

98.4.4
地点、旧野口橋から下流側。つい最近まで水が流れていたのが嘘のようである。

01.5.19

93.4.25
地点、久米川駅近くの栄町陸橋前。ここも旧流路が完全に埋め立てられた。アスファルト舗装に金網で囲われ立ち入り禁止なのは何とも殺風景だ。緑道化などはできないものか。

01.5.19

93.4.25
同じく地点から下流側。空堀川と西武線と新青梅街道が二重に、それも鋭角に交差する珍しい橋梁である。西武線の橋梁は改修に合わせて掛け替えられた。
74年撮影の東村山浄水場〜栄町陸橋付近。浄水場と新青梅街道の間は現在は河川敷で占められているが、当時は民家もあった。浄水橋下流右岸、「空堀川 川まつり」で催し物が行われる広場は旧流路の一部であったことも分かる。新青梅街道の交通量も少ない。

air photo:「国土情報ウェブマッピングシステム」より引用
(c) 国土交通省 http://w3land.mlit.go.jp/WebGIS/


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