


2001年4月14日。
アーヘンを後にした私たちは、午後1時頃ブリュールのアウグストゥスブルク城へとやってまいりました。
4月も半ばというのに雪が降るほどの寒さで、訪れる人々もまばら。優雅な姿の白鳥が私たちを出迎えてくれていました。
ここはケルンから南へ約13Kmに位置し、ケルン大司教の城館とその庭園、そして狩りのためのお城です。
このアウグストゥスブルク城とファルケンルスト城はドイツでのロココ様式建築物の傑作として位置付けられ、半世紀以上にわたって、ドイツの君主たちの宮廷の模範とされていました。
そしてその文化的価値が評価され、1984年これら2つのお城と庭園は世界遺産に登録されました。
お城の中にはお昼休みで入れなかったので、お散歩をする事にしました。
まだまだ、木々ははだかでちょっと寒々しかったのですが、池の周りにはカモがいたり、噴水があったりとのんびりするにはとても気持ちいいところです。
きっと夏にはもっと素敵になっているのでしょうね。
この写真からは何が良いのかわかりませんが、航空写真などでみた庭の模様はとてもきれいです。
さてお昼休みも終わり、お城の内部を見学する事にしました。
中はガイドツアーで入れます。ドイツ語のみですが、申し出れば英語の案内テープを有料で貸し出してくれます。
ちなみに内部は撮影禁止なので写真はありません。
このアウグストゥスブルク城の建設は、当時ケルンの大司教であり選帝候でもあった、クレメンス・アウグストの命によるものです。
1725年、建築家ヨハン・コンラッド・シュラウンにより竣工されたこの城は、1728年以降フランコイス・キュヴィリエが引継ぎ、完成しました。
寝室や浴室など、趣味の良い装飾が施されたいくつもの部屋を見学できるのですが、一番の見どころはバルタザール・ノイマン作の吹き抜けの階段室です。
写真がないのが残念ですが、色は全体的に明るいグリーンと白を基調にし、両翼を広げたような形をしています。随所に施されている彫刻も繊細でとても美しいですよ。
見たい方はこちらへどうぞ。Tourismus、続いてAugustusburg の文字、さらに写真をクリックすると大画面で階段室が楽しめますよ。
こんな素晴らしいお城を建てさせたクレメンス・アウグストですが、気に入らなかったのか結局ここに住む事はなかったそうで、もうひとつケルンとボンの間にお城を建てたそうです。なんて贅沢な・・・。
さてこちらはアウグストゥスブルク城から少し離れた場所にあるファルケンルスト城です。
当時クレメンス・アウグストが夢中になっていた鷹狩りのための小さなお城です。
1729年から1737年にかけてロココ様式で建設されました。
こちらもフランコイス・キュヴィリエの作品です。ちなみにここも撮影禁止。
中は有料ですが自由に見てまわれます。(カッセではドイツ語や英語の案内をくれますよ)
全面青いタイルが敷き詰められた階段室などがあります。1763年には若きモーツァルトが訪れたとか・・・。
屋外にはこの他にも、鷹狩りの様子を展示している小さな博物館があります。
当時は(今も?)鷹やはやぶさに、仮面ライダーのようなヘルメットをつけさせていたようです。狩りの直前に獲物に対する感覚を研ぎ澄ませるためか、あるいは格好良く見せる目的もあるのでしょうが、鷹にとってはちょっぴり迷惑かも・・・。
さて、こちらはファルケンルスト城の近くにある小さな礼拝堂です。
外観は普通なのですが、中は小さな貝殻を沢山埋込み、モザイクの模様を作っています。近くでみるとちょっとキモイ・・・。
この日はとても寒かったのですが、静かな街に残るお城とお庭は、私たちに優雅な時間を与えてくれました。
最後に、両方のお城とも冬季(12月と1月)は閉まっているようですので、ご注意くださいね。
ブリュール関連ページ
http://www.bruehl.de/