8月20日 ここはウェールズ

朝食は簡単にシリアルを食べ,急いで出発する.朝日がまぶしい中,Pontcysyllte のアクアダクトを渡る.渡り終わったところが Trevor の町で,運河は左に直角に曲がり,いよいよ Llangollen への最終航路となる.ここからは運河の幅は概して狭く,曲がりくねっているため,ボートがすれ違うのは大変である.しかし,早朝なためすれ違うボートはほとんどいなかった.
早朝 Pontcysyllte アクアダクトを渡る.今回も前回と同じ鯉のぼりを持参した(Yukiさん撮影)

もうすぐ Llangollen というところで交互通行となる.交互通行の始まりには看板があって,「乗組員を一人,偵察に出すこと」というようなことが書いてある.あわてて家内が船から下りて走って先へと急ぐ.前回の教訓からトランシーバーを調達していた.家内からの無線で,反対側からボートがこの交互通行区間にもう入っている,と連絡が入る.我々のボートも交互通行区間に入っている,と告げると,待避場所があるので,そこまで進め,という指示があった.しばらく進み,待避場所で対向のボートを待つ.この早朝に反対側から,つまり Llangollen からボートがやって来る,ということは,私の目論見が当たっているではないか,と待ちながら期待を膨らませる.ボートをやり過ごし,別の交互通行区間を終えると,そこからはずーっとボートが係留してある.しばらく進み,水くみ場の近くに空いている場所を見つけ,ここに停泊させることとした.

後かたづけも終わり,Llangollen の町に散策に出かけるところ.すれ違うボートは観光用のカナルボート.

ボートを片づけ,Llangollen の町に行く用意をしていると,後から後からボートがやって来る.しばらくするとそれらのボートは引き返してくる.この運河はここ Llangollen が行き止まりであり,引き返してきたボートは係留場所が見つからなかったのである.我々の目論見は見事に当たったのである(単に運がよかっただけかもしれない).Llangollen の町に皆で繰り出す.丘の中腹にあるこのちいさな町は,小綺麗な専門店が多く,ウインドゥショッピングも楽しい.女性陣は早速観光案内所を見つけ,例によって30分程出てこない.

Llangollen の駅.蒸気機関車が走っている.手前は Pontcysyllte アクアダクト下を流れていた Dee 川(Yukiさん撮影)

お昼は買ってあったパイをボートで食べ,いよいよ帰路につく.そのままボートを進め,観光用の馬曳きボート乗り場の先にあるUターン場所まで行く.カナルボートのUターンは舵を大きく切って前進と後進を繰り返してボートを回転させるのであるが,ボートがなかなか思うように回ってくれず苦労する.家内とYukiさんが船首で竿で対岸をつく(家内は「オズの魔法使い」の案山子にならないか心配していた).10回は前進後進を繰り返したであろうか,やっとのことでUターンを終えると,岸で見ていた男性が拍手をしてくれた.

帰りの Pontcysyllte アクアダクト.我々のボートの前を3隻のボートが行く.(Yukiさん撮影)

早朝とは異なり,帰りの運河ではすれ違うボートが多い.運河の幅が狭いため,すれ違いのために岸に寄ると船底がごりごりと擦るのが分かる.Pontcysyllte アクアダクトの手前ではボートを朝とは逆に右に直角に曲がらなければならないが,そこでは曲がるのに手間取ったボートのせいで渋滞していた.Pontcysyllte アクアダクトを朝とは逆に渡り,今朝出発した時とほとんど同じ場所に船を係留した.今日で運河の旅の半分が終わったことになる.既に帰りのコースとなっているため,前回同様,残りはのんびりと行くことにした.


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