ウェールズ

実のところ,2002年に行くことになるまでウェールズというのはイギリスのどこなのか全く知らなかった.ウェールズはブリテン島の西の出っ張り,スコットランドよりは南,に位置する.今回の目的地である Llangollen はウェールズの中でも北部,イングランドとの国境(?)に近い.イギリスは4つの国の集合だということを2002 年サッカーのワールドカップを見て知った人も多いのでは.ウェールズはそのひとつ.

     
Llangollen で見つけたおしゃれな日用品店.壁に蝶が飛んでいる
     
Llangollen にあった不思議な「きのこの世界」.店内はキノコグッズだらけ

Llangollen という名前,行く前からかなり不思議だった.名前を英語読みして日本語表記すると「ランゴレン」,職場の同僚のイギリス人に聞くと「それ,ウェールズじゃない?」(訳ではない.彼は日本に住んで10年,日本語はとってもうまいのだ)と答える.知ってるのか,と聞くと,ウェールズっぽい名前だから,という答であった.行く前に地図とか観光書とか日本人が書いた運河旅行記とかを読むと,なんと「スランゴスレン」と書いてあるではないか!どうして "LL" が「スラ」と発音するのか理解できず,再度イギリス人の同僚に聞くと「ウェールズ語は分からない」という始末.

Llangollen の専門店.右が熊グッズ,左が猫グッズ(+猫の店にたかる怪しい日本人グループ)

運河旅行直前に会ったイギリス人に聞くと「スランゴスレン」の「ス」は "th" の発音らしいということが判明.ところが,Leamington Spa で泊まった B&B の女主人に聞くと全く違う発音なのだ.日本語で説明するのは大変難しい.敢えて書くならば,ドイツ語(?)のバッハの「ハ」の発音を「フ」にしたような感じで「ランゴレン」と発音するらしい.ところがところが,カナルボートに乗ってもうすぐウェールズというところで入ったパブの旦那に聞くと「ランゴレン」だったりする(この時の「ク」もドイツ語に近い感じ).私の理解では「ランゴレン」なのだが,家内はというと「ラングレン」だったりする.

Potcysyllte アクアダクトで見つけた運河の看板.左が英語で右がウェールズ語(らしい)

ウェールズに入ると,旅行案内書にあるとおり,町や運河で見かける各種標識は英語とウェールズ語が併記されている.同じイギリスなんだから方言みたいなものかと思ってウェールズ語を解読しようと試みたが,英語というよりはラテン語だかに近く(これは全くの知ったか振り),完全にお手上げなのである.語学に詳しい知人の話では,ウェールズ語は古代ケルト語から派生し,今では話す人も少ないらしい.

ウエールズ語の謎は深まるばかり.有名な「ポンテカサステ」アクアダクトは "Pontcysyllte" と書く.始めは読み方が分からず適当に「ポカホンタス」(ディズニー様,ご免なさい)と呼んでいた.運河案内本には "Pont-ker-sulth-tee" (ポントカサルスティー?)と読むんだと書いてある.もはや "Llangollen" 騒ぎで疲れてしまい,こちらの発音について尋ねることも聞くこともなかったので未だに謎である.もし読者の中で Llangollen の発音をする必要に迫られた場合,私は「ランゴレン」をお薦めする.これが英語式発音で一番無難なようである.

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