運河旅行に行くことになった理由

娘はシルバニアファミリーの大ファンで、人形や家、家具などを集め、遊ぶのが大好きである。2000 年の正月、娘は突然「お年玉で、シルバニアファミリーのカナルボートを買う」と言い出した。このボートはヨーロッパで販売されているもので、シルバニアファミリークラブの会員は通信販売で買うことができるのである。自分のお年玉で買うのだから、私がとやかく言う問題ではないので「いいんじゃない」とは言ったものの、何となく嫌な予感がした。

シルバニアファミリーのカナルボートに娘のお気に入りの人形を載せたところ。屋根に洗濯物を干せるようになっていたり、錨が付いたりと、細部まで凝っているのには感心した。カナルボートの旅はヨーロッパの子供に人気なのだろうか?

1、2週間して届いたカナルボートは、思ったよりも出来が良く、感心した。カナルボートが届いてからひと月程すると、妻が「実際に乗ってみたい、と言っている」と言う。「考えてみる」と、政治家みたいな返事をしたが、たまたま飛行機のマイルもそこそこ貯まっていたし、夏休みも取れそうだったので、実際には行ってもいいかな、と考えていた。

しかし、よく考えるとどうもおかしい。なんで急に娘がカナルボートを買いたいと言い出したのか、娘が行きたいのなら直接私に言えばいいのに…。

実は私がカナルボートについて知ったのは、妻が持っていた田中憲一の本を読んでからであり、そもそも妻が昔からカナルボートに乗りたがっていたのである。なのに妻ではなく、娘が行きたいと言っている。はっと思い、妻に問い質すと、娘がカナルボートを買ったのは、やはり、妻のさしがねだったのである。


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