ぼっけいさんのトルコ紀行、第十四話をお届けします。お楽しみ下さい。
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今回はカッパドキアと並ぶトルコの二大観光地の一つ、パムッカレです。

ぼっけいさんのトルコ紀行

エーゲ海沿岸部を離れ内陸、アナトリアへ向かいます。途中革製品工房を見学させられました。ガイドの紐付きショップです。イタリヤへOEMで輸出しています。ミラノ・ファッションの革製品の原産地はトルコものが多いです。
パムッカレの白い石灰の段々畑、天然の美に酔いますが、期待を持ち過ぎるとガッカリします。規模が小さくなっています。

第十四話  パムッカレの石灰棚

4月2日、エフェスから3時間のバスの旅を経て、午後5時半頃パムッカレに着いた。石灰棚の白い奇観を楽しみにしていたので、どんな場所にあるのかと車窓から目を凝らしていた。遠くなだらかな丘陵が続く裾に白い帯状の塊が見え出した。バスは迂回して近づいていく。


『パムッカレ』はトルコ語で『錦の城』の意味。地中から湧き出た温泉が崖を下るとき、含まれる石灰分が空気に触れて純白色の微細結晶になり附着する。長い長い年月(5000年ともいう)をかけて棚田のような景観を作り出した。

神の仕業か、自然の匠の技かしばし見惚れる。山口県秋吉洞に『千枚田』というスポットがある。洞窟内の棚田に溜息が出るが、ここのはそれとは比べ物にならない規模で、真っ白な石灰の田に薄青い水が満たされ、溢れて下の田へ注ぐ。ここで弁当広げ、ワインを飲みながら終日ポケェッとしていたい気分になる。

ここの温泉はアレルギー性皮膚炎、心臓病、動脈硬化、高血圧などに効用があり古くから親しまれてきた。近年調子に乗って温泉ホテルや保養所を建て、大量の汲み上げをしたものだから、湧出量が激減して枯渇してきた。ホテルや保養所は閉鎖されぺんぺん草が茂りだした。


温泉は絶えず流れないと白い結晶は酸化され忽ち黒くなってしまう。そこかしこ涸れた棚田も目に付く。人類の遺産の危機とばかり、政府観光省が乗り出して保護政策を取り、新しい水源を見つけ、棚田は辛うじて保たれている。昔のガイドブックによれば泳げる棚田もあったし、大勢の人が遊んでいた。もう夢の話である。世界遺産に登録された現在、立ち入り区域は制限され、温水路だけ。しかも裸足で歩かないといけない。石灰層の突起凹凸があり長く歩くのは辛い。


1世紀頃ローマの庇護の下、ヒエラポリスという都市が建設され、この頃から温泉を利用する施設が作られたという。山手の方から棚田へ向かって水路が築かれておりいまでも流れている。


パムッカレの石灰棚は夕日が映えるのが美しい。この村に泊まりヒエラポリス遺跡を散策するのが一番というが、忙しい日本人はそそくさと立ち去る。
遺跡の話は次回に・・・・

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