ぼっけいさんのトルコ紀行、第十六話をお届けします。お楽しみ下さい。
なお、「ぼっけいさんのトルコ紀行」の著作権はぼっけいさんにあります。また、 この紀行を読んで、ぼっけいさんのファンになられたという方は、ぼっけいさんのホームページ デジタル・アルバムまがじんで、ぜひその世界に浸って下さい。
デジタル・アルバムまがじんは、まもなく一周年。次回はマッタータールの沿線風景だそうです。ツェルマットに到着直前に、マッターホルンが見えたときの感動、私も思い出します。

今回はパムッカレからコンヤへの道行き。ガイドブックにもない、美しいエイリディル湖の景色と、イスラムの断食についてのお話です。

ぼっけいさんのトルコ紀行

日程の5日目はパムッカレからコンヤまで、途中に観光する場所はありません。5.5時間の長いバス旅行になりました。ツァーによってはカッパドキアまで8時間ぶっとばすのもあります。そのツァーを敬遠したので少しだけ楽です。昼はエイリディルという湖沿いのレストランでとり、水辺の風景を楽しみ、夕方にコンヤに着きました。

第十六話  アナトリア平原

パムッカレを出てしばらく走ると平原に出る。大平原といってもいい。その中を直線道路が20kmも続く。前を見ても後ろを振り返っても真っ直ぐな道で、時折トラックがすれ違う程度で空いている。道路を借り切って走っているみたいだ。

左右は緑豊かな農地で、小麦畑が地平線まで広がっている。6月には小金色の穂波が見られるとかで、アナトリアの穀倉地帯の一つと説明を受けた。
トルコは食料の自給率90%を超えているとか。以前にも触れたが穀物はアナトリア、野菜・果物は黒海沿岸、魚介類はエーゲ海というように産地が特定されている。


イスラム教の行事として、断食がある。なぜ行うのか、現地ガイドは声高く誇らしげ次のように語った。

富める者には積極的に参加させるようである。食を絶ち、食べたくても食べられない人の『ヒモジイ様子』を味わう。そうして弱者への施しの気持ちを起こさせるとか。貧しい人も乏しい食物の中から隣人に分け与えるという。この国には餓死する人は絶無といい、トルコの誇りの一つである。それは断食の教えから由来しているという。

大平原が途絶え、山を越えると湖が見えてきた。エイリディル湖でガイドブックにも載っていない。三方山に囲まれ閑静なリゾート地と見受けた。コンヤまでの中間点で、通過する観光客が休憩するのに好都合である。単調な景色に見飽きた我々には小波の立つ水辺の景色に心が和む。昼食後、湖の南側を迂回するように湖岸をドライブする。高台に展望よろしき場所があるがバス・ストップ場所は設けていない。


湖畔には沢山の樹木が植わり、車窓から遠ざかる木々の花を見て、あれは桜だ、アンズだと指差して歓声を上げるのは、まだ雪に覆われた北海道から来た人々で、出発時に三分咲きの桜を見た関西のわれわれには、珍しい言葉の行き交いであった。

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