ぼっけいさんのトルコ紀行、第三十一話をお届けします。お楽しみ下さい。
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今回のトルコ紀行はいよいよ旅の終盤。ボスフォラス海峡を船でクルージングします。

ぼっけいさんのトルコ紀行

トルコ旅行の最終日、オプショナルツァーの第2段目にボスフォラス海峡クルーズがありました。最後の観光で、のどかな春光の下、甲板に座って1時間半楽しみました。
上陸して昼食を摂ったあとは帰国のため段取りにかかります。

第三十一話  イスタンブール(8)海峡クルーズ

日程10日目(最終日)のオプショナルツアーの募集は5日前のコンヤのホテルで受けた。クルージングには小型船をチャーターするためで15名以上が必要だった。一行20名の内18名が参加した。
ドルマバフチェ宮殿を出て金角湾にかかるガラタ橋を渡り右折してしばらくのところが貸し切り船の溜まり場である。

快晴で暖かく、船室には誰も入らず甲板のベンチに陣取る。現地ガイドだけが船室で放送をしてくれる。軽快なエンジン音が響き、とも綱が解かれ船は岸を離れた。(画像1)
ガラタ橋をくぐると、そこは海峡入り口である。ガラタ橋が後方になると(画像2)左手に先ほど見て来たドルマバフチェ宮殿が近づいてくる。(画像3)船上から見ると『水の宮殿』に相応しい優雅な形を見せてくれる。

旧市街を振り返ると春霞の彼方にモスクの尖塔が悠然と立ち並ぶ。(画像4)

白亜の宮殿を思わせるチュラーン・パレスホテルは宮殿の隣にある。(画像5)イスタンブール最高級で各国のVIPが利用するとか。一同はホウホウと感心する。(画像6)[今度新婚旅行で来たら泊まってやる]と熟年夫婦たちが軽口を発し合っていた。ファンタジーの世界だ。

春になり各国の観光船が押し寄せてイスタンブール波止場は大賑わいである。(画像7)[ウン、こんなので地中海一周をしたい]の声。これは可能性がありそうだ。旅は夢をは育むと聞いたが、動機はこんな所からかも知れないな・・・

第1ボスフォラス大橋のたもとに小さなモスクが海峡に飛び出すように立つ。オルタキヨイ・ジャミイで絵のように美しい。(画像8)若者の待合場所になっていて賑わっている。(画像9)

ボスフォラス海峡はマルマラ海から黒海まで約30km、くねくねと曲がった水路で世界で最も美しい海峡の一つといわれる。狭いところは800m、平均1km幅で[海の川]とも言われる。黒海の塩分の薄い海水が表層を流れ、マルマラ海側からは通常の海水が海峡の底を黒海に向かって流れている。海底には豊かな海草、季節に応じて回遊する魚、海の幸に恵まれている。

海峡には2つ吊橋がかかり、第1大橋は1973年(画像10)、第2は1988年に完成した。また、対岸を結ぶフェリーも庶民の足となっている。

第1大橋を過ぎて船はアジヤサイドに近づく。ここから第2大橋にかけて別邸、ヤルが見られる。ヤルとは水辺を指し出窓のある伝統的な木造建築で海に面して玄関と船着場があるのが特長。(画像11)
伝統的なヤルの間に近代的なのが軒を連ねる。船着場に加え、憩えるテラス、パラボラ・アンテナ、モーターボートがステータス・シンボルになっている。その船着場近くでは釣り人が大勢来て日曜日を楽しんでいた。(画像12)

第2大橋(画像13)を過ぎると城壁が目に入ってくる。そばには堅固な要塞(ヒサール)がある。ルメリ・ヒサールと呼ぶ。メフメト2世がビザンチンを攻略するために4ヶ月の短期間に築いた(画像14)。対岸にも対する形でアナドル・ヒサールが同時に建設された。
このため、黒海からの援軍と物資補給が妨げられ、ビザンチンの都、コンスタンチノプールは孤立し陥落への坂道を転がるように走り出す。いま、ルメリ・ヒサールはオスマン・トルコの古典的な城塞建築として威厳を持ち海峡を飾り、野外博物館として多くの市民に親しまれている。

海峡を巡る東西の戦いは夢の跡である。春霞みの中漁をする小船が漂い、蕪村の句、春の海 終日(ひねもす)のたりのたりかな、を思わせる(画像15)

クルーズ船は第2ボスフォラス大橋を過ぎると引き返すらしい。われわれの小型チャーター船はヨーロッパサイドに近づき、エミルガンで上陸(画像16)昼食を摂る。レストランへ着くまで、『1000えん、1000えん』と売り子が後を付けて離れなかった。もう慣れっこになり苦しくない。

レストランは海峡の幸を思わせるシーフード料理の店。階段の踊場に魚、えび、蟹、貝をあしらったオブジェかが壁に架けていたのが印象に残った。(画像17)

昼食が済み旅行の全工程が終了。ホテルに引き返し、自由行動を取った2名をピックアップしてイスタンブール国際空港に向かう。旅は最終章に入る。

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