◆04.01.30(Fri)◆

前回の雑記の後半でも書いたドラマ「Hetty Wainthropp Investigates」ですが、ドミニク・モナハンの女装以外にも様々な見どころがあって面白いです。

あるエピソードでは、ヒュー・グラント主演の映画「フォー・ウェディング(Four Weddings and a Funeral)」で、主役の男性の聴覚障害を持つ弟を演じていた俳優(彼は実際に聴覚障害があるようです)も出ていて、何だか懐かしい気分になりました。

この雑記で触れるからには、当然トールキン関連の発見もあります。別のエピソードでは、ウェインスロップ夫人とジェフリーが捜査に訪れた部屋の壁に、LOTRのイラストのポスターと、木の鬚のイラストのポスターが貼ってあり、思わず「おお!」と思いました。

さり気なく指輪関連のポスターが貼ってあるなんて、とてもイギリスのドラマらしいです。しかもこのドラマは、ジャクソン監督の映画版LOTRの撮影が開始される以前のものですから、映画のヒットに関係なく、「指輪物語」がイギリス(や欧米諸国)では以前から根強い人気があることが分かって、嬉しさ倍増です。というわけで、今日の雑記はこの2枚のイラストについて掘り下げたいと思います。

まず、前者のLOTRのポスターは、J・コーティという人によるイラストで、Allposters.comというポスター通販サイトにも載っています。セピア色の落ち着いた色調で、独特の雰囲気と細部までの描き込みが素晴らしいです。

いろいろ調べてみて初めて知ったのですが、この絵を描いた人って、イギリスのThe KLFというバンド(と言っても二人組み)のジミー・コーティ (Jimmy Cauty) だったんですね。バンド名は知っていましたが、そのメンバーの一人によるイラストだったとは・・・。しかもこのイラストは、The KLFのファンサイトのQ&Aによると、彼が17歳の時に描いたものだそうです。こんなに緻密なイラストを17歳で描いたなんて、本当にすごいです。

The KLFについては私は良く知らないのですが、gooのこちらのページに簡単な紹介があります。どうやら相当変わった人達のようですね(笑)。

以前、どこかでこのポスターを見かけて気に入って買ったのですが、画家の名前がJ.Cautyということしか分からず、トールキン関連のイラストを集めた有名なサイトにも掲載されていないようなので、詳細はずっと謎のままでした。意外な事実が分かってスッキリしました。調べてみて良かったです〜。個人的には、20へぇ中18へぇぐらいあげたい気分です(笑)。

また、後者の木の鬚のイラストは(これが今日の雑記のメインです)、イギリスのロドニー・マシューズ (Rodney Matthews) という画家によるものです。自然界(動物や昆虫など)をモチーフにした独創性あふれるイラストは実に素晴らしく、密かに気に入っている画家の一人です。

彼はハードロック系バンドのアルバムのジャケットのイラストやバンドのロゴデザインを多く手掛けており、特にNWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・へヴィ・メタル)に分類されるバンド(マグナム、ダイヤモンド・ヘッド、プレイング・マンティス等)のファンの間では、非常に有名な画家の一人です。当サイトの「マルチメディア」でボブ・カトレイについて取り上げていますが、彼が率いるバンド「マグナム」のアルバムのうち、ロドニー・マシューズが手掛けたジャケットは計10枚にもなるそうです。

また、彼はファンタジーや神話関係のイラストも多く手掛けており、その中にはマイケル・ムアコックのエルリック関連のイラストもあります(天野氏のイラストとは大分かけ離れたイメージです)。

彼はトールキン関連のイラストも手掛けています。彼の公式サイト Rodney Matthews.com の「Gallery」の「2.Posters and Calendars」のページで、そのうちの数枚「Rivendell(裂け谷)」、「Treebeard(木の鬚:これのポスターが上記のエピソードで映りました)」、「The Nine Set Out(9人の旅立ち)」が見られます。また、同セクションの「1.Record Covers」には、指輪物語を題材にした楽曲を書くボー・ハンソンのアルバムのジャケット「A View over Isengard (アイゼンガルドを臨む風景)」もあります。さらに、「5.Logos and Lettering」には、一つの指輪のイラストもあります。

この他にも、幻想的で美しいイラストが沢山ありますので、ぜひ彼の公式サイトを散策してみて下さい。個性的なイラストなので、アラン・リーやジョン・ハウなどのように万人受けするタイプではないとは思いますが、ハマる人はディープにハマると思います(笑)。

ちょっと脱線しますが、ロドニー・マシューズの上記の木の鬚のイラストは、Archie Miles著の「Silva:The Tree in Britain」(Ebury Press刊)という、イギリスに生息する樹木の美しい写真が満載されている本の序文(別の方による序文で、トールキンとエントについても言及されています)の挿絵に、一ページぶち抜きで採用されているほどです。

また、Rolozo Tolkienこちらのページでも、彼の別のイラストが見られます。「ホビットの冒険」、「指輪物語」、「シルマリルの物語」(「dwarves」というファイル名のイラストですが、彼の画集『Last Ship Home』では『The Dwarves of Belegost(べレゴストのドワーフ達)』という題名です)と、何気に一通り押さえてあるのも良いですね。

ロドニー・マシューズについては、いつか書きたいなと思っていたのですが、なかなか機会がありませんでした。彼の公式サイトは、以前検索した時には見つからなかったので、今回改めて探してみて(今回はすぐ見つかりました)本当に良かったです〜!早速リンク集にも追加しました!(興奮気味)


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