◆04.07.27(Tue)◆

「瑞典の指輪物語」に近々アップしたいと思っているスウェーデン語版の「指輪物語」の新訳のことなのですが、スウェーデンの有名なトールキン関連サイト「Tolkiens Arda」によると、第一部「Ringens brödraskap (旅の仲間)」の発売日がどうやら9月27日に決定したようです。別の所で得た情報によると、「二つの塔」「王の帰還」は半年の間隔をあけて出版される予定だそうです(ただし昨年12月現在の情報)。スウェーデンのトールキンファンは居ても立ってもいられない心境かもしれないですね。私もこの新訳が楽しみでなりません。詳しいことは近々アップする予定の「新訳について(仮)」で触れたいと思いますので、お楽しみに。

ところで、スウェーデンの隣国デンマークでも「指輪物語」の新訳が出版されるという噂を聞いたことがあります。決め手になる情報源(新聞記事等)が見つからないので、もしかしたら単なるガセネタかもしれません。でももし本当だとしたら、これまた凄いことだと思います。「指輪物語」のデンマーク語訳に関しては、特に悪い評判は聞いたことがないのですが(もちろん私の知っている範囲でです)、それでも新訳が出来るかもしれないなんて・・・。

こう思うと、日本でもいつか新訳が出版されることがあるのかなあ、なんて考えてしまいます。私は現行の日本語訳はとても気に入っているし、特に不満もないけれど、全く違った文体の訳で「指輪物語」を読んでみたい気もします。

ところでスウェーデンで、昨日26日にレゴラスが他界してしまったそうです。もちろんエルフのレゴラスではなく、Aftonbladet紙のこの記事を見ると分かるように、競走馬(騎手〔?〕を乗せた二輪車を引いて走る)のレゴラスです。スウェーデンのどの新聞サイトを見てもこの記事が載っているので、きっと皆に愛されてきた有名な馬なのだと思います。リンク先のニンジンを沢山くわえている写真が可愛い!享年26歳でした。ご冥福をお祈りします。

さて、馬と言えばやはりローハン。ローハンの民の国(国土)がリダーマークと呼ばれることは指輪ファンなら皆知っていると思います。追補編の索引に「古い形は『Riddena-mearc』。『騎士の国』の意。ローハンのこと。普通はマークという。」とエントリーされています。この古い形というのは古英語のことですよね。本文中に出てくる形は「Riddermark」となっています。

そして何と、現代スウェーデン語で「騎士」を「riddare」、「地面、土地」を「mark」というのです。すごく似てますよね!

スウェーデン語も英語も同じゲルマン語系の言語なので、似た形の単語が存在しても不思議ではないかもしれません。でも、現代英語で騎士が「knight」と全く違う形になっていることを思うと、現代スウェーデン語に古英語に近似する形が残っているなんて、何故だかワクワクしてしまいます。ちなみに英語版の「指輪物語」では「騎士の国」は「land of the knights」です。

きちんと調べていないのですが、英語の場合、「ride(乗る)」という単語の方が、古英語の騎士「riddena」の名残りがあるような気がします。

こういうのってパズルみたいで面白いですね。もし可能なら、こういう分野をもっと勉強してみたいです。シッピー教授の本など、とても面白そうですし・・・。さすがに極めることは無理でも、上記のように「ちょっと分かった気になる」だけでも十分楽しいので、そこそこ満足ですけどね(笑)。

ところで、中つ国の世界で「スウェーデン語に似てる!」と思った一番最初の単語は、「ホビットの冒険」に出てくるビヨルン(Beorn)です。五軍の戦いで熊に変身して颯爽と(?)登場する彼ですが、スウェーデン語で熊は「björn」(発音もビヨルンという感じ)です。これまた似てますよね。ちなみにこの語は人名にもよく使われます。元テニス選手のビヨルン・ボリは「クマさん」なわけですね。

言葉って、分かれば分かるほど面白くなってくるものですが、その「少しずつ分かるようになる過程」そのものも本当に面白いし、楽しいなあと思います。

おまけ:
スウェーデン関係のことを書きまくったついでといっては何なのですが、昨年5月6日付けの雑記でご紹介したスウェーデンのアイスホッケー選手、アンドレアス・パウルソンのことを覚えておいでの方はいらっしゃいますか?「『指輪物語』をモチーフにした超激しい刺青をしたでかい兄ちゃん」と言ったらピンとくるかもしれません。彼はこの春、ハンマルビーからスウェーデン北部のSkellefteå AIKというクラブに移籍しました。それがどうしたと言われたら元も子もないのですが、ただ書きたかっただけです(汗)。きっと彼も今頃、「指輪物語」の新訳をてぐすね引いて待ち焦がれていることでしょう(憶測)。


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