これがスカイトレインだ!

  1. 名称
  2. 建設と運営
  3. システムについて
  4. 路線構成
  5. 計画から開業までの歴史
  6. 運賃と切符と検札
  7. ご利用上の注意事項
  8. 今後の計画
  9. 関連情報




  1. 名称
    BTSとは、運営会社名の「Bangkok (Mass) Transit System」の略称。タイ語でも英語でもこれが正式呼称です。別に「Skytrain」(高架鉄道の意味)の名前も使われています。一部日本語メディアではBTS社の親会社名をとってタナヨン電車とも。
    未だに「モノレール」と呼ぶ人もいますがモノレール・システムではありません。れっきとした「電車」です。
  2. 建設と運営
    企画はバンコク都庁で、BTS社に30年間の事業権を与えて建設させるBOT方式で建設。土木工事部分はイタリアン・タイ社、列車や運行に関する設備などはドイツ・シーメンス社が提供しました。なお、総工費は550億バーツ(約1500億円)。
  3. システムについて
    モノレールではなく、2本の鉄のレール・鉄の車輪で走る電車です。東京の銀座線・丸の内線や大阪市営地下鉄の主要線と同じ、電気を取るための第三軌条と呼ばれる3番目のレールから電気を取ります(線路内の一段高い、白いレールがそれです)。電力種別は、直流750V。建設中の地下鉄や、高架国鉄と同じ規格なので、将来直通運転も可能。
    軌間(線路の幅)は1435MMの国際標準軌。メーターゲージ(1000MM)のタイ国鉄よりずっと安定感があり、車内も広々。各車両の長さも22Mと、日本の一般的な鉄道車両(20M)と比べてもビッグサイズ。

    全長:22M 全幅:3.2M
    車両最大定員:320人(うち着席42人) 全線での輸送力:毎時5万人
    最大速度:80km/h 平均速度35km/h

    列車制御:運行間隔などはモーチットのBTS社本社ビル内のセンターから集中制御。運転手はドアの開閉の際の安全確認と、進行させるためのボタンを押すだけで(おっと、車内アナンウンスも運転手の仕事です。車掌はいないので)、あとはATO(列車自動運転装置、日本の地下鉄でも使われています)が速度調整などはやってのけるそうです。バスのように暴走や急ブレーキはないってことですね、安心しました(笑)。
  4. 路線構成路線図はこちら
    2本の路線から構成され、サヤーム駅が中央駅となり乗り換えポイントになります。
    A.スクンビット線:17キロ・18駅・所要30分
    (モーチット〜ヴィクトリー・モニュメント〜サヤーム〜スクンビット地区〜オンヌット)
    B.シーロム線:6.5キロ・7駅・所要13分
    (ナショナル・スタジアム〜サヤーム〜ラチャダムリ〜サラデーン(シーロム地区)〜サパーン・タクシン)
  5. 運行形態
    始発6時〜終電24時。ラッシュ時2〜3分、閑散時4〜6分間隔で運転されますので時刻表はありません。
    3両固定の列車、35編成が2路線を独立して運転します。2路線間の直通はありません。なお、将来ラッシュ時には2編成連結し、6両運転する予定。
  6. 計画から開業までの歴史
    もともと市内の交通事情改善のために高速鉄道を市内に建設する計画は、30年ほど前にまでさかのぼります。かつての路面電車が廃止された頃というわけです。その検討の中から生まれた3つの計画の一つがこのスカイトレインというわけです。
    1992・4・9 BTS、事業契約締結
    1995 起工式
    1997・3 高架桁、架設開始
    1998・10 最初の試運転実施(たった5分ですが)
    1998・12 当初目標のアジア大会には間に合わず
    1999・2 シーロム線で本格的試運転開始
    1999・4 スクンビット線で本格試運転開始
    1999・10 公開試乗会実施
    1999・12・5 一期工事、全線開通

  7. 運賃と切符と検札
    初乗り10バーツ・以降5バーツ刻みで最高40バーツ。→運賃表はこちら
    磁気式プラスチックカード・全駅自動改札。
    切符は一回使い切り式のもの(裏が紫)と、100バーツから2000バーツの任意の額を読み込み、それを使い切るまで何度でも利用できるストアード・フェア式の2種類があります。ストアード・フェア式は、日本でもイオカードなど珍しくないですが、使い切ったら再度度数を読み込ませられる(リロードという)点はエコです。
    各駅とも、自動販売機が少ないうえに、自販機はコインしか使えない(5か10、1はダメ)ので、窓口は常に込みそうです。ので、ストアード・フェア式乗車券買うのをお勧めいたします。
    自動改札は、切符を差し込んだだけでは開きません。差し込んで、出てきた切符をピックアップしてはじめて開きますのでご注意。どうやら、取り忘れ防止らしいのですが、日本人にはちょっと戸惑う仕組みです。
    もう一つ、入場後、一時間以上経過すると切符は改札ではじかれます。追加料金40バーツを払わないと出られなくなるので、ご用心。
  8. ご利用上の注意事項
    BTS社からは「Some Simple Do's」「Some Simple Don'ts」というのが提示されていますが、DOの方は「黄色い線の内側に下がって電車を待ちましょう」なんてのなので、日本人方には今更でしょう。DON’Tの方が面白いのでご紹介しましょう。
    施設内での飲食、飲酒酩酊しての利用 500バーツ以下の罰金
    動物の持ち込み(盲導犬を除く) 500バーツ以下の罰金
    普通でない行為、みだらな行為、騒音たてるなど迷惑行為 500バーツ以下の罰金
    喫煙、唾吐き、ごみ捨て 2000バーツ以下の罰金
    物売り、サービス提供など無許可の商行為 2000バーツ以下の罰金
    落書き、設備や備品を損壊 5000バーツ以下の罰金
    設備を勝手に触る、線路内に降りる、その他運行妨害行為 1ヶ月以下の懲役など
    武器や危険物、違法な物の持ち込み 法に照らした処罰
    だそうです。結構いろいろとうるさいですね。当たり前の事ばかりですけど。
  9. 今後の計画
    何せ1期工事が完成しても庶民の住宅エリアまでは達さないのでこのままでは不便(=誰も使わない)。そこでいくつかの延長計画が考えられています。
    1)タクシン橋からウォンウェンヤイ駅方面
    並行して今はローカル駅のウォンエンヤイ駅を大?ターミナルに改造する計画があるとか。ちなみにシーロム線の終点サパーン・タクシン駅のホームは開業時点は折り返し駅なので一面一線ですが、すぐにもう一面一線増やせるようになっています。
    2)スクンビットからバンナー、ノングハオ第2国際空港方面
    第2空港の工事が凍結状態なくらいですからどうでしょうかねえ・・・
    3)モーチットから北へ、ドンムアン空港まで
    当初計画にはなかったのですが、これが一番有力。北方面は一般サラリーマンの住宅も増えてきているし、空港とつながれば当然利用者増は請け合い。それにもまして、計画ストップで歴史的建造物状態になっている香港ホープウェル社の請負っていた国鉄複線化+高架化+高速道路併設化計画(欲張り過ぎだってば)の遺物である高架橋脚をそのまま利用できることが大きいです。。
  10. 関連情報
    BTS社も開業時の路線網だけでは中途半端であり、多くの旅客が見込めないことに気づいており、鉄道駅と接続する「フィーダー・バス」というのを運行する計画です。
    このバス、各線の終点駅(モーチット、オンヌット、ナショナル・スタジアム、サパーン・タクシン)から郊外に向かうもので、バスのサイズや料金は現在走っているマイクロバスと「ほぼ同じものになる(BTS社)」そうです。

Back to Home